サムシングスペシャルの種類と味わい、おすすめの飲み方

サムシングスペシャルは、スコットランドのグレンリベット・ディスティラリーズ社から販売されていたブレンデッドウイスキーです。

1970年代にエリザベス女王に振る舞われたことをきっかけに知名度を伸ばし、ロイヤル・ワラント（英国王室御用達）のウイスキーとなりました。

香ばしさとフルーティーさが同居しており、甘くてスパイシーという表現がしっくりくる銘柄です。

この記事では、サムシングスペシャルの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。

サムシングスペシャルとは

サムシングスペシャルとは、スコッチを代表するシングルモルトのザ・グレンリベットを生み出したグレンリベット・ディスティラリーズ社から販売されたブレンデッドウイスキーです。

ザ・グレンリベットをキーモルトとしており、同社のブレンデッドであるクイーンアンの上位ボトルとして生み出され、ロイヤル・ワラント（英国王室御用達）に選ばれました。

麦芽とりんごの風味が特徴的であり、香ばしくフルーティーな味わいとなっています。

サムシングスペシャルの歴史と製造方法について見ていきましょう。

クイーンアンの上位ボトルとして生み出された特別なウイスキー

グレンリベット・ディスティラリーズ社の設立は1793年であり、サムシングスペシャルの前に発売されたロイヤル・ワラントのウイスキーのクイーンアンが発売されたのが1884年です。

クイーンアンはその名のとおり、イギリス王室のアン女王を名前の由来に持つ銘柄になります。

グレンリベット・ディスティラリーズ社はクイーンアンの上位ボトルとして、あなたにとって特別なものという意味であるサムシングスペシャルという名のウイスキーを作りました。

サムシングスペシャルは、宮中晩餐会でエリザベス女王に振る舞われたことをきっかけにロイヤル・ワラントとして認められ知名度を高めました。

クイーンアンとサムシングスペシャルはどちらもロイヤル・ワラントとして認められたウイスキーですが、グレンリベット・ディスティラリーズ社が現在はペルノリカール社の所有になったことにより、クイーンアンは新たに製造されなくなります。

サムシングスペシャルは海外への輸出はほとんどなくなったものの、現在においても販売・製造が続けられているウイスキーです。

クイーンアンについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

クイーンアンの種類と味わい、おすすめの飲み方

グレンリベットを中心としたスペイサイドモルトをブレンド

サムシングスペシャルは、グレンリベット・ディスティラリーズ社が所有していることから、シングルモルトのザ・グレンリベットを中心にスペイサイドモルトがブレンドされています。

構成原酒はボトルが発売された時期によっても異なり、ザ・グレンリベット以外では、グレングラント、ロングモーン、ベンリアック、アルタベーンなどが採用されました。

スペイサイドモルトを中心にブレンドしていることからフルーティーな味わいが特徴のウイスキーに仕上がっていることが分かるでしょう。

ザ・グレンリベットについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

シングルモルトウイスキーのザ・グレンリベットとは？種類も紹介！

サムシングスペシャルの種類と味わい

サムシングスペシャルの種類と味わいについて見ていきましょう。

サムシングスペシャル

画像引用：https://product.rakuten.co.jp/product/-/f8bf343cc7816e00f7b46bdb7907d162/

サムシングスペシャルのスタンダードボトルであり、日本では輸入がありませんが、オンラインショップなどで販売されています。

麦芽の香ばしい甘味と爽やかな果物の風味であることから、非常に飲みやすいウイスキーとなっております。

サムシングスペシャルは購入するお店によっては、スタンダードボトルは置いてなくても12年物などは置いてあるということもあるので、最初に飲む場合も必ずしもスタンダードボトルにこだわる必要はないかもしれません。

サムシングスペシャル 12年

画像引用：Amazon.co.jp

サムシングスペシャルの特級ボトルとも呼ばれる12年物の銘柄になります。

華やかでドライな香りが特徴的であり、果実のなかにはちみつのコクが感じられます。

ボトルデザインが似ているスタンダードボトルとの見分け方になりますが、銘柄名の下に12の文字が確認できるので、数字を確認しましょう。

サムシングスペシャル 15年

画像引用：https://liquor-t.stores.jp/items/61c729287d278d21ea3fa13f

ヨーロピアンオーク樽とアメリカンオーク樽の15年以上熟成した原酒のみをブレンドした、サムシングスペシャルの長期熟成ボトルです。

リッチでスムースな口あたりでありながら、スモーキーなフィニィッシュが加わった銘柄となっています。

サムシングスペシャルの長期熟成ボトルを飲みたい方は、こちらのボトルを探してみましょう。

サムシングスペシャル デラックス

画像引用：http://shop.apre-liquor.com/products/detail.php?product_id=22058

通常のボトルと比較するとボトルの横幅が少し広く感じられるデラックスの名にふさわしいサムシングスペシャルです。

香ばしさやスパイシーさが強調されていることから、焼きリンゴのような甘くてスパイシーな味わいが特徴になります。

スパイシーなサムシングスペシャルをお求めの方におすすめです。

サムシングスペシャルのおすすめの飲み方

サムシングスペシャルのおすすめの飲み方は以下のとおりです。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ハイボール

サムシングスペシャルは、加水しても風味が崩れにくいので、ハイボールにすると食中酒にもなります。

りんごのフルーティーな風味と麦芽のスパイシーな味わいがハイボールの爽快感と合い、ゴクゴク飲める飲み方といえるでしょう。

炭酸水の割合を少なくして、濃い目に作るとサムシングスペシャルが持つ味わいが分かりやすいです。

ストレート

サムシングスペシャルは、オンラインショップでは目立った高騰はすることなく販売されているものの、希少性の高いボトルであるため味わいをそのまま楽しむのならストレートが一番です。

際立ってアルコール度数が高い銘柄ではありませんが、水や炭酸水などのチェイサーを用意して、ゆっくり味わうようにしましょう。

ストレートで美味しいウイスキーの条件についてはこちらの記事で紹介しています。

ストレートで美味しいウイスキーの条件とは？おすすめの銘柄4選

まとめ

サムシングスペシャルについて紹介しましたが、ロイヤル・ワラントに選ばれた上質なウイスキーであり、グレンリベットなどのスペイサイドモルトが好きな方に向いています。

ボトルにも種類があり、販売店によって購入できるボトルが異なりますが、味わいの方向性は共通しているので、必ずしもスタンダードボトルにこだわる必要はありません。

ただし、酒店などで売られているという偶然は少なく、日本への輸出が終了していることからご自身で探さなければ見つけにくい特別なウイスキーであるため、興味のある方は販売店を探してみましょう。