アルマニャックのおすすめ銘柄は? コニャックとの違い、美味しい飲み方を解説
- ウイスキー基礎知識
ウイスキーを飲めると大人の雰囲気をまとったような印象を受けます。
どちらかというと安価な居酒屋よりこじゃれたバーに似合うのがウイスキーです。
そろそろウイスキーを嗜んでみたいというウイスキー初心者の方もいらっしゃるでしょうが、初めてストレートで飲むのは少々ハードルが高いところもあります。
まず、ウイスキー初心者が苦手に感じてしまうのがウイスキー特有のスモーキーな香りです。
人によっては薬の正露丸のような匂いがするからと敬遠されることもあります。
次にアルコール度数の高さです。
ビールが4~7度、ワインが12~15度、日本酒が14~18度、焼酎が25~35度に対し、ウイスキーのアルコール度は40~43度もあります。
アルコール度が高いお酒につきものの焼けるような刺激のある喉越しが気になるという人も!
ウイスキーは酒類の中でもダントツにアルコール度が高く40度前後もあります。
でも、ロックやストレートだと飲みにくいウイスキーも飲み方を変えれば美味しく飲むことができます。
まずは飲みやすい飲み方でウイスキーを始めて、少しずつウイスキーに慣れていきましょう。
飲みやすさを求めるならウイスキーを甘く感じるように変えるのがおすすめです。
ウイスキーを甘い味わいで飲む方法をご紹介します。
この記事のポイント
甘いデザートのようなカクテル風のウイスキーは女性にも飲みやすいのではないでしょうか。
どちらかというと、アルコールに弱い女性でも刺激を抑えるので美味しく飲めます。
ウイスキーに牛乳というと、ミスマッチな気がしますが意外といける!と人気があります。
カルーアミルクというカクテルをご存知でしょうか?
カルーアミルクはコーヒーリキュールというお酒を牛乳で割ったお酒なのですが味は甘いカフェオレに似たまったりと甘い味わいでリキュールのコクが深く感じられるデザート風味のお酒で有名です。
牛乳はお酒に加えることで尖ったアルコールの刺激臭が和らいで飲みやすくなります。
牛乳に含まれている油分が、濃厚でまろやかな味わいを演出してくれるためです。
カルーアミルクのことを考えればウイスキーと牛乳の組み合わせも違和感なく受け入れられると思います。
ウイスキーのミルク割りはカウボーイという名前のカクテルで非常に人気です。
牛乳と割るウイスキーはバーボンがおすすめです。
手順 | ウイスキーのミルク割りのレシピ |
1 | 冷えたグラスに氷を入れてウイスキーを注ぐ(45ml) |
2 | ウイスキーの倍量の牛乳を注ぐ(90ml) |
3 | 軽くかき混ぜる |
4 | お好みでガムシロップなどを入れる |
ウイスキーの銘柄によっては牛乳でまろやかさは出るけど、甘味がそこまで感じられないこともあるので、好みにより砂糖や蜂蜜をプラスしてもいいでしょう。
冷たいと溶けにくさもあるかもしれないのでガムシロップをおすすめします。
牛乳割りはホットでも美味しく飲むことができます。
ホットの場合は温かい牛乳でウイスキーの3倍以上の多めの量で割ります。
北欧などの寒い地域では身体を暖かくするためや、就寝前に飲むという習慣があったので、お酒の量を少なく、牛乳の量を多めにしているのです。
こちらはバーなどでも昔からおいてある爽やかなロングカクテルのお酒でご存知の方も多いでしょう。
アメリカで、18世紀末〜19世紀初頭頃から飲まれていたとも言われています。
ロングカクテルとはゆっくりと時間をかけて味わうタイプのカクテルを指します。
毎年5月第1土曜日にケンタッキー州の競馬場で行われるケンタッキーダービーでは多くの人にふるまわれ、オフィシャルドリンクとされています。
ウイスキーはバーボンで作るのが一般的です。
手順 | ミントジュレップのレシピ |
1 | グラスにミントとガムシロップを入れる |
2 | ミントをスプーンなどで軽く押しつぶすように叩いて混ぜる |
3 | 炭酸水を大匙2杯入れる |
4 | クラッシュアイスを回数を分けて入れながら混ぜる |
5 | 最後にトッピング用のミントをのせる |
見た目にも綺麗で爽やかな喉越しですが、作り方はとてもシンプルなので手軽に楽しめます。
ウイスキーはホットで飲む方が甘さとの相性はさらによくなります。
寒い時期に家でゆったりと読書や映画のお供に合わせるのにぴったりなのがウイスキーのお湯割りです。
アルコールの高い銘柄などは加水でアルコール臭が抑えられるとともにグラスから湯気にのって、香りがたちやすくなり飲みやすくもなります。
そのままでも美味しいですが、甘党の方はジャムや蜂蜜を加えてスイーツ感覚で楽しんでみてはいかがでしょうか。
手順 | ホットウイスキーのレシピ |
1 | 耐熱グラスにお湯を入れてしばし置き、お湯を捨てる |
2 | 耐熱グラスにウイスキーを30cc程度注ぐ |
3 | ちょい足ししたいアイテム(ジャムや蜂蜜等)を入れる |
4 | 80度前後のお湯を適量注ぐ(90cc~120cc程度) |
5 | 軽く混ぜる |
最初にグラスにお湯を入れてすぐ捨てるのはグラスを温めるためです。
ウイスキーをなるべく冷まさないようにするために行います。
最後にかき混ぜる時も冷めないようにさっと軽く合わせるくらいにしておきましょう。
ちょい足しのアイテムは自分の好きなものなら何でもOK!
ジャムは果実のものならブルーベリーやマーマレード、りんご・いちごジャムなど色々ありますが、単体でも混ぜてみてもいいかもしれません。
ウイスキーも果実の香りをするものもあるので、違和感なくマッチします。
もっとスイーツ感を感じたければチョコレートを溶かすのもありでしょう。
バーボンウイスキーは香りが甘いので、ここでも相性がいいです。
デザートというよりは少し酸味のある甘味で喉越しがすっきりするような味で飲みたいならウイスキーをジュースで割ってみるのはいかがでしょうか。
ウイスキーをコーラで割ったものをコークハイと言いますが、人によっては焼酎をコーラでわったものと勘違いしている人も多いようです。
「コーク」は「コカ・コーラ」の愛称のようなものです。
コーラが特徴の強い味なのでウイスキーにいれると味が中和され、少し苦味のあるコーラのような感じでウイスキーが飲みやすくなります。
ウイスキーのソーダ割りに甘味が足されたようなイメージでしょうか。
ソーダ割りは甘味がないので、ウイスキーの香りも立ち上がりますが、ウイスキーの香りにまだ慣れない人にはコークハイがおすすめです。
アルコール度も、コーラで割ると7%程度まで下げられます。
コークハイにぴったりのウイスキーは『ジャックダニエル』です。
ジャックコークと言われるほどよく飲まれています。
手順 | ウイスキーのコーラ割りのレシピ |
1 | グラスに氷を十分に入れ、レモンの搾り汁を入れる。 |
2 | ウイスキーを30CC注ぐ |
3 | コーラ90CCをゆっくりと注ぐ |
4 | 軽くまぜる |
5 | お好みでスライスしたレモンをのせる |
個性が強いもの同士を合わせるので、配分比率によっては美味しいと感じられなくなってしまうので注意が必要です。
アルコールとコーラの配分比率は1:3だと美味しく、飲みやすいです。
ウイスキーは果実の香りをもつ銘柄もあり、オレンジジュースのような果物のジュースとは相性もとてもよいです。
シェリー樽で熟成させたウイスキーはグレープジュースと合わせてもいいでしょう。
果汁100%のオレンジジュースは甘味はありますが、酸味がとても強く、後味にオレンジの皮を思わせる苦味が残ります。
甘味だけではない味わいがウイスキーの個性を潰さない程度に美味しく飲みやすくしてくれます。
オレンジジュースは濃厚なので、炭酸水をプラスして更に飲みやすくします。
手順 | ウイスキーのオレンジジュース割りのレシピ |
1 | グラスに氷を十分に入れる。 |
2 | ウイスキー30CCを注ぐ |
3 | 100%オレンジジュース40CCを注ぎ、軽く混ぜる |
4 | 炭酸水100CCを注ぐ |
5 | 軽く混ぜる |
ウイスキーとオレンジジュースは色的にも暖色で同じ系統なので違和感なくマッチします。
最近では料理の調味料としてお酒の役割も果たしているカルピスですが、ウイスキーとの相性も抜群です。
熟成で完成されたまろやかなウイスキーととろりとしたコクのある甘味と酸味を持つカルピスの融合で甘酸っぱさの中にほのかな苦味を感じることができます。
アルコールに弱い女性に飲みやすいのはもちろん、カルピスに入っている乳酸菌の働きが二日酔い予防の働きをしてくれます。
手順 | ウイスキーのカルピス割りのレシピ |
1 | ボールにウイスキーとカルピスを1:1の割合で混ぜておく。(例:50CCずつ) |
2 | 1と同量(ここでは100CC)の水を加えて混ぜる |
3 | グラスに適量の氷を入れる |
4 | 2を3のグラスに入れて混ぜる |
炭酸水で割って、カルピスハイボールとして飲んでもおいしいです。
炭酸の刺激とウイスキーの苦味が合わさるので、水で割るとちょっと甘いと感じる人にはおすすめです。
また、ホットカルピスがあるように、温めてホットカクテルとして飲んでも美味しいです。
珈琲のようなカフェイン入りの飲み物が好きな人はウイスキーと合わせてみましょう。
ただ、カフェインは苦味のある成分なのでウイスキーとそのまま割っても飲みにくいです。
甘くして飲みやすくする飲み方があるのでご紹介します。
人によっては毎朝飲むコーヒー。
ホットでもアイスでも楽しめます。
コツとしてはあまり甘くしてしまうとウイスキーとコーヒーの香りや苦味を消し去ってしまい個性がなくなるので、苦味をベースに後味に甘さを感じるテイストに仕上げることです。
おすすめのウイスキーはアイリッシュウイスキーです。
原材料の香り付けにピートを使わないので、クセのある香りがなくすっきりとした飲みやすさがあります。
雑味が少ないので、珈琲の香りを殺すことなく相性がいいのです。
砂糖とホイップクリームの甘さで飲みやすくなり、食後の1杯にもちょうどいいでしょう。
手順 | ウイスキーのコーヒー割りのレシピ |
1 | 耐熱グラスにお湯を入れてしばし置き、お湯を捨てる |
2 | グラスに砂糖を大匙1杯入れる |
3 | アイリッシュウイスキー30CCを砂糖と混ぜる |
4 | ホットのインスタントコーヒー120CC(カップ1杯分位)を注いで混ぜる |
5 | ホイップクリームを浮かべる |
アイスで作りたい場合は砂糖だと溶けないのでガムシロップ(市販の1個16g位のもの)に変え、アイスコーヒーは150CC、ウイスキーは20CCにします。
スコッチウイスキーの原材料はもろみにする前の乾燥の工程でピート(泥炭)で焚きます。
ピート(泥炭)とは分解されない植物やコケ類、草や灌木などが堆積したものですが、紅茶の茶葉も植物の葉なので、相性としては悪くありません。
使うウイスキーと紅茶は主張が強くない銘柄を選びましょう。
香りも楽しめるホットがおすすめです。
英国王室の習慣でもあったアフタヌーンティーもウイスキーにすれば身体の芯から温まります。
ウイスキーの銘柄も英国に合わせてスコッチで合わせるといいでしょう。
おすすめはスコッチウイスキーのジョニーウォーカーです。
ジョニーウォーカーとは?種類や味わい、おすすめの飲み方
手順 | ウイスキーの紅茶割りのレシピ |
1 | スプーン山盛り1杯程度の砂糖とウイスキー30CCを混ぜておく |
2 | 耐熱グラスに熱い紅茶をカップ1杯程度淹れる |
3 | 1を2に注ぐ |
4 | 軽くかき混ぜる |
ヨーロッパの製法で作られた洋酒のウイスキーが日本のお茶と合わせられる?と信じがたいかもしれません。
でも、非常に飲みやすく食事にも合わせやすいウイスキーに変わります。
合わせるウイスキーは日本人の舌に合うように造られたジャパニーズウイスキーの方が向いているかもしれません。
手順 | ウイスキーのお茶割りのレシピ |
1 | グラスに氷を十分に入れる |
2 | ウイスキーを30CCを注ぎ氷と混ぜる |
3 | 冷茶90CCを注ぐ |
4 | 軽くかき混ぜる |
ウイスキーとお茶の割合は、1:3位がちょうどいいです。
食事と合わせるので、甘い味覚は感じられませんが、茶葉の優しい甘さと香りのあるすっきりした味わいです。
もし、甘味が欲しいのであれば蜂蜜をたして、レモン果汁も数滴垂らすと甘すぎない美味しさになります。
甘さの種類別におすすめの飲み方をご紹介いたしました。
ウイスキーに加える飲料等の配分比でおすすめな量をご紹介しましたが、飲む人の好みによって変わってくるので味をみながら調整すればいいと思います。
自宅にある何でもない材料で、ウイスキーをお店のようなおしゃれなメニューで飲みやすい味わいに変身させることができるので是非ともお試しください。
ただ、甘く飲みやすくなるとお酒だということを忘れてぐいぐい飲んでしまいがちなので、食事に合わせたり、おつまみを用意するなどして悪酔いしないように工夫しましょう。