ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ティーニニックは、ハイランド地域で製造されるシングルモルトのスコッチウイスキーです。
ディアジオ社が所有する蒸溜所であり、シングルモルトのリリースは非常に少なく、ブレンデッド用の原酒を供給しています。
単体で味わうと果実の厚みのある香りに、酸味やビターな風味も感じられる特徴のある銘柄です。
この記事では、ティーニニックの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
画像引用:Whisky.com - https://whisky.com/
ティーニニックは、スコットランドのハイランド地域で製造されるシングルモルトウイスキーです。
ディアジオ社所有の蒸溜所としてシングルモルトがリリースされており、花と動物シリーズによるシングルモルトが有名です。
フレッシュで甘みと酸味がある果実の香りと、甘いだけではなくビターな風味もあります。
ティーニニックの歴史と製造方法を紹介します。
ハイランドウイスキーの種類を知りたい方はこちらの記事で紹介しています。
ハイランドウイスキーのおすすめ銘柄8選と地域ごとの特徴について
ティーニニック蒸溜所は、1817年に設立されたスコットランドでも初期からある蒸溜所です。
ナポレオン戦争の英雄で領主でもあったキャプテン・ヒュー・モンローによって建てられました。
1933年にDCL社の手に渡り、買収されてからは蒸溜所の増築が積極的に行われており、一時期は第二蒸留所がありましたが、1984年に閉鎖しました。
しかし、生産能力の倍増と第二蒸留所の再建設計画が2014年に再び発表されており、蒸溜所規模の拡大は現在においても積極的です。
1992年にDCL社から花と動物シリーズでシングルモルトがリリースされました。
基本的にはブレンデッド用の原酒を供給する蒸溜所であり、ウイスキー需要の拡大に対応するため、高い生産能力が求められています。
代表的な原酒にはジョニーウォーカー レッドラベルが挙げられ、ティーニニックの原酒がジョニーウォーカーの味わいを支えています。
ジョニーウォーカーの種類と味わいはこちらの記事で紹介しています。
ティーニニックは、最新の設備導入が積極的になされており、ディアジオ社の主力の生産拠点でありながら、新しい設備に対する実験的な場所にもなり得る蒸溜所です。
例えば、ローラーミルとマッシュタンではなく、ハンマーミルと糖化タンク、マッシュフィルターを採用することで、大麦以外の穀物にも対応できるようにしています。
製造できるウイスキーの幅も広がる最新鋭の設備がほかにも揃っており、年間生産能力は1,000万リットルを超す、ディアジオ社でもトップラスに規模の大きい蒸溜所です。
世界でも需要の高いジョニーウォーカーの原酒を主に製造していますが、ごく一部のウイスキー樽がシングルモルトに使用されるか、ボトラーズなどに売却されます。
ボトラーズはティーニニック蒸溜所からウイスキー樽を購入することで、ティーニニックを独自に熟成してボトリングし、商品として販売しています。
ウイスキー樽の売却は蒸溜所にとって、貴重な資金調達の手段であり、熟成に年数がかかる性質からウイスキー樽を購入することで熟成が終わるまで利益を出せないウイスキーの製造を支えてきました。
近年ではボトラーズだけでなく、一般の人々もウイスキー樽を購入できるようになり、蒸溜所のウイスキー製造を支えられるようになりました。
「カスク・インベストメント」ではティーニニック蒸溜所を含むスコットランドの蒸溜所のウイスキー樽を購入し、自由に保有して熟成させて「ボトリングサービス」をとおして自分だけのオリジナルボトルの作成が可能です。
ティーニニック蒸溜所の詳細はこちらのページで紹介しています。
ティーニニック蒸留所 - Teaninich DISTILLERY
ティーニニックの種類と味わいを紹介します。
画像引用:Amazon.co.jp
ティーニニック 10年 花と動物シリーズは、ディアジオ社が所有する蒸溜所のシングルモルトをリリースする花と動物シリーズのティーニニックのオフィシャルボトルです。
熟したリンゴのようなフレッシュで酸味のある果実の甘い香りと風味があり、甘みだけでなく苦みなどを含む層の厚い複雑な味わいが特徴です。
ティーニニックのオフィシャルボトルのシングルモルトを探す場合はこちらの銘柄を探しましょう。
画像引用:https://www.whiskybase.com/whiskies/whisky/184616/teaninich-2012-dl
ティーニニック 8年 2012 ダグラスレイン プロベナンスは、代表的なボトラーズであるダグラスレイン社のプロベナンスシリーズで発売されたティーニニックのシングルモルトです。
洋ナシとハチミツとビスケットの香味があり、果実とオークの味わいが口いっぱいに広がります。
こちらのボトルは生産本数が少なく希少になりますが、オフィシャルボトルが見つからない場合は、ボトラーズからシングルモルトを探すのもおすすめです。
画像引用:https://whisk-e.co.jp/products/wgteaninich1988/
ティーニニック 33年 1983は、ウィスク・イーの20周年アニバーサリーを記念して販売されたティーニニックの33年熟成の銘柄です。
こちらのボトルにはアンリ・ルソーの『ノートルダム聖堂』が描かれており、鑑賞性も高いボトルです。
バナナとトフィーの甘い香りにタバコやショウガなどの複雑な香味が絡み合い、ウッドスパイスが効いた非常に層の厚い味わいを持ちます。
オフィシャルボトルにはない長期熟成の銘柄が味わえるのもボトラーズの魅力といえるでしょう。
ティーニニックのおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ティーニニックの複雑な層のある味わいを堪能するならストレートが一番適しています。
水や炭酸水などのチェイサーの用意を忘れず、ストレートでゆっくりと味わいましょう。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
ティーニニックは加水で香りが開くため、トワイスアップといかないまでも少量の加水をして飲むのもおすすめです。
フルーティーで優しい香りを感じられるので、少量の加水で楽しむ場合は、まずは鼻腔でウイスキーを味わってみましょう。
ティーニニックは、ハイランドモルトであり、スコッチのシングルモルトとしてはマイナーではありますが、密かに人気を集めている銘柄です。
ジョニーウォーカー 赤ラベルの原酒として多くの人が間接的に飲んでいる銘柄でもあるため、興味のある方は手に取ってみましょう。
オフィシャルボトルでは花と動物シリーズを探すことになりますが、長期熟成を探している場合はボトラーズに頼るのがおすすめです。