山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ザ・ホイッスラーは、アイルランド東部のラウスで製造されるアイリッシュウイスキーです。
蒸溜所を設立したクーニー家の創業者の口笛が非常に上手かったことから「ザ・ホイッスラー」の名を冠してウイスキーが販売されるようになりました。
アイリッシュウイスキーとしては珍しいシェリー樽熟成にこだわっている銘柄であり、シェリー樽熟成のウイスキーが好きな方におすすめです。
この記事では、ザ・ホイッスラーの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
画像引用:https://www.irishwhiskeymagazine.com/listings/distilleries/boann-distillery/
ザ・ホイッスラーは、アイルランドのラウス州にあるボアン蒸溜所で製造されるアイリッシュウイスキーです。
蒸溜所を設立したクーニー家は、アイルランドで有名な酒造を営んでいる名家であり、ウイスキー以外にもさまざまなお酒の製造を手掛けてきました。
新しくウイスキー事業に参画したクーニー家は、伝統的なシェリー樽熟成を中心にウイスキーの製造を続けています。
ザ・ホイッスラーの概要と製造方法を紹介します。
ザ・ホイッスラーは、2013年に設立されたボアン蒸溜所で製造されているウイスキーです。
蒸溜所を設立したのはクーニー家であり、クーニー家はアイルランドでも有名な酒造を生業とする名家です。
ボアン蒸溜所の他にもビールの製造を行うシードル醸造所などの酒造に関連する施設を次々と設立してきました。
ザ・ホイッスラーは、クーニー家の創業者であるパット・クーニーの口笛が非常に上手かったことから、名づけられています。
お酒の製造に携わり続けたアイルランドの名家が造る、上質なウイスキーがザ・ホイッスラーです。
ウイスキーとビールの違いはこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーとビールの違いは? 度数・製造方法・カロリーを徹底比較
ザ・ホイッスラーを製造するボアン蒸溜所には、最先端の設備を備え、高い品質を保ちながら革新的なウイスキーを造ることを目標としています。
使用するウイスキー樽はオロロソシェリー樽を中心に50種類以上の樽を充填していることから、今後のボトルのラインナップの幅も広がっていくことが予想されています。
革新的でありながら高い質を求めるザ・ホイッスラーらしい上質な樽によるウイスキーの熟成が期待できることでしょう。
ザ・ホイッスラー蒸溜所の詳細はこちらのページで紹介しています。
ザ・ホイッスラーの種類と味わいを紹介します。
画像引用:https://frontier-bussan.com/products/the-whistler/
ザ・ホイッスラー 7年は、バーボン樽で5年熟成させた後に2年間はオロロソシェリー樽で熟成させた7年熟成のウイスキーです。
シェリー樽由来の香りがしっかりと感じられ、フルーティーな風味のなかにバニラやミルクのようなフレーバーがあります。
ザ・ホイッスラーを最初に飲むならこちらのボトルから飲み進めることをおすすめします。
画像引用:https://frontier-bussan.com/products/the-whistler/
ザ・ホイッスラー 10年は、バーボン樽で8年、オロロソシェリー樽で2年熟成させたワンランク上のボトルです。
シェリー樽由来の風味も感じられますが、バニラや塩キャラメルなどのフレーバーが強くバーボン樽由来の味わいが強くなっています。
7年と比較すると、味わいの方向性が少し異なる点に注意が必要です。
画像引用:https://frontier-bussan.com/products/the-whistler/
ザ・ホイッスラー オロロソ・シェリー・カスク・フィニッシュは、バーボン樽で4~5年熟成させた後にオロロソシェリー樽で9ヶ月熟成させています。
シェリー樽由来のダークベリーの風味が強く感じられ、スパイシーな味わいが感じられます。
熟成年数よりも熟成樽にこだわる方におすすめの銘柄です。
ウイスキー樽の種類や味わいについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
画像引用:https://frontier-bussan.com/products/the-whistler/
ザ・ホイッスラー カルバドス・カスク・フィニッシュは、バーボン樽で熟成されたウイスキーを高品質なカルバドスカスクでフィニッシュした銘柄です。
カルバドスとは、フランスのノルマンディーで製造されるりんごを原料にした蒸留酒のことであり、カルバドスを熟成させた樽を使用しています。
カルバドス由来のりんごのほのかな香りが感じられ、全体のバランスも良いザ・ホイッスラーとなっています。
画像引用:https://frontier-bussan.com/products/the-whistler/
ザ・ホイッスラー インペリアル・スタウト・カスク・フィニッシュは、クーニー家が所有するインペリアルスタウトの熟成に使用した樽で後熟させた銘柄です。
インペリアルスタウトとは、原料の一部にチョコレートモルトを使用する黒ビールのことです。
カカオやコーヒーのような苦みのあるフレーバーが感じられ、ザ・ホイッスラーの風味と調和し、なめらかな味わいが楽しめます。
このようにボアン蒸溜所では、インペリアルスタウト樽やカルバドス樽など、さまざまな樽で原酒を熟成させてラインナップを増やせる体制が整っています。
ザ・ホイッスラーのおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ザ・ホイッスラーは、ストレートで飲むことで樽由来の香りや味わいを堪能できます。
熟成樽由来の風味を余すことなく味わいたい方はストレートで飲むようにしましょう。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
ザ・ホイッスラーはロックにすると味わいの変化を楽しめます。
ゆっくりと飲み、氷が溶けることによるザ・ホイッスラーの変化を楽しみましょう。
ロックのおすすめの作り方を知りたい方はこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーのロックのおすすめの飲み方は? おいしく飲むための作り方もご紹介
ザ・ホイッスラーは、オロロソシェリー樽などの樽熟成にこだわり、質を求めるだけでなく革新性のあるウイスキーとしての展開も行っているブランドです。
シェリー樽熟成のウイスキーが好きな方や、カルバドス樽やインペリアルスタウト樽などの特殊なカスクで熟成したウイスキーを飲みたい方におすすめです。
初めて飲むなら、スタンダードな7年物から飲み進めると良いでしょう。