山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ザ・レイクス ザ・ワンはイングランドの蒸溜所で製造されるブレンデッドウイスキーです。
ザ・レイクス蒸溜所では、スコットランドの蒸溜所で生産された原酒を用いてブレンデッドウイスキーを製造していますが、シングルモルトのリリースも行っています。
ブレンデッドウイスキーを主に製造していることから味わいの傾向はボトルによって異なりますが、樽を重視したボトリングをしていることが特徴です。
この記事では、ザ・レイクス ザ・ワンの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
ザ・レイクス ザ・ワンは、イングランドのザ・レイクス蒸溜所で製造されるスコッチウイスキーです。
ザ・ワンシリーズでは、スコットランドでも人気の高いスペイサイドやアイラ島の蒸溜所で製造された原酒をブレンドしてブレンデッドウイスキーを販売するのがメインとなっています。
シェリーカスクなどの一般的なウイスキー樽だけでなく、マスカットカスクやコルヘイタカスクによるフィニッシュなど、一般的なウイスキー樽とは異なる樽でカスクフィニッシュしていることが特徴です。
ザ・レイクス ザ・ワンの概要と製造方法を見ていきましょう。
ザ・レイクス ザ・ワンは、イングランドのザ・レイクス蒸溜所で製造されており、カンブリアのレイク・ディストリクト・ナショナル・パーク内にあります。
ザ・レイクス蒸溜所はイギリスのなかでもスコットランドではなくイングランドにある珍しい蒸溜所であり、1903年に閉鎖されたリー・ヴァレー蒸留所以来、イングランドではウイスキーの歴史が途絶えていました。
そのため、スコッチウイスキーやアイリッシュウイスキーはあっても、イングリッシュウイスキーは存在しませんでした。
ザ・レイクスの中でもザ・ワンのシリーズは、ザ・レイクス蒸溜所で生産した原酒とスコッチウイスキーの原酒を仕入れて独自にブレンドしているシリーズであるため、こちらの銘柄はスコッチウイスキーの要素が強いです。
しかし、2018年には最初のシングルモルトが販売されたことで、イングランドで造られたシングルモルトウイスキーがザ・レイクス蒸溜所で誕生しました。
ザ・レイクスは新たにイングリッシュウイスキーというウイスキージャンルを多くの人々に周知される形で確立できるのか、注目を集めており、ブレンデッドであるザ・レイクス ザ・ワンも高い評価を受けています。
スコッチウイスキーを法律などによる定義までより詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
スコッチウイスキーとは? 3つの特徴と9つの代表的な銘柄を紹介
ザ・レイクス ザ・ワンは、スペイサイドやアイラ地方の原酒を中心にブレンドし、シェリー樽だけでなく、さまざまな個性のあるウイスキー樽でカスクフィニッシュすることで生まれています。
スコッチの伝統にとらわれない自由なウイスキー造りを目指しており、ブレンデッドだけでなく、シングルモルトの生産も行うようになりました。
原料にはイングランドの大麦を使用し、ウイスキーだけでなくジンやウォッカなどの製造もしているようです。
ザ・レイクス ザ・ワンのブレンデッドに関してはスコッチウイスキーの原酒を使用していますが、シングルモルトの熟成や販売の準備が整えばイングランドらしい個性がかいま見える可能性があるウイスキーがリリースされる可能性もあるでしょう。
イングランドでのウイスキーを製造する試みから、全世界がザ・レイクス蒸溜所のウイスキー製造に注目しています。
現在ではウイスキーの主流はブレンデッドウイスキーとなっていますが、魅力などを知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ザ・レイクス ザ・ワンの種類と味わいを紹介します。
画像引用:https://www.whiskybase.com/whiskies/whisky/139712/the-one-fine-blended-whisky
ザ・レイクス ザ・ワン ファインは、レイクス蒸溜所のシングルモルトとスコッチウイスキーの原酒をブレンドしたザ・ワンシリーズのスタンダードボトルにあたる銘柄です。
フルーティーな香りに甘いピートスモークが鼻腔をくすぐり、ナッティでスパイシーな味わいが広がります。
ザ・レイクス ザ・ワンのシリーズを初めて飲むならこちらの銘柄から試すことをおすすめします。
画像引用:https://www.lakesdistillery.com/online-shop-c13/whisky-c1/the-one-sherry-cask-finished-whisky-p354
ザ・レイクス ザ・ワン シェリーカスクフィニッシュは、ウイスキー樽のなかでは一般的なシェリー樽ではありますが、その中でも最高級クラスの樽でカスクフィニッシュした銘柄です。
デーツ、サルタナ、ダークチョコレートのような風味が感じられ、若干のスパイス感とスモークがあり、豊かな余韻が広がります。
カスクフィニッシュシリーズの中でもスタンダードな銘柄を飲みたい方はこちらのボトルがおすすめです。
画像引用:https://lakesdistillery.com/products/the-one-whisky-moscatel?variant=41496204476625
ザ・レイクス ザ・ワン マスカットカスクフィニッシュは、中東地中海地方原産のマスカットであるモスカテルを使用したワイン樽によるカスクフィニッシュです。
ジャスミンのような落ち着きのある香りにウッドスモークが感じられ、バニラと柑橘系の果実の風味があります。
ワインカスクフィニッシュのなかでもモスカテルワインに興味がある方はこちらの銘柄を試してみましょう。
画像引用:https://www.thewhiskyexchange.com/p/67557/the-one-manzanilla-cask-finish
ザ・レイクス ザ・ワン マンザニラカスクフィニッシュは、シェリー樽のなかでもマンザニラカスクと呼ばれる種類の樽でカスクフィニッシュしています。
ドライで塩気のある風味が特徴的であり、爽やかでバランスの良い風味を持っています。
同じシェリー樽のカスクフィニッシュでもシェリー樽の種類によっても味わいが変化するため、飲み比べてみるのも良いかもしれません。
画像引用:https://www.lakesdistillery.com/online-shop-c13/whisky-c1/the-one-colheita-cask-finished-whisky-p414
ザ・レイクス ザ・ワン コルヘイタカスクフィニッシュは、ヴィンテージポートワインを造るために単一のブドウのみを使用した非常に希少なコルヘイタ樽でカスクフィニッシュした銘柄です。
桃やアプリコットのような香りに微かに感じられるスモーク、バニラカスタードプラムの甘い味わいが特徴です。
ほかの銘柄のカスクフィニッシュシリーズでもなかなか見られない珍しい銘柄といえます。
ザ・レイクス ザ・ワンのおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ザ・レイクス ザ・ワンは、ストレートで楽しむのがおすすめであり、それぞれのカスクフィニッシュの個性を最も感じられます。
スモークやスパイスなどのクセも感じられますが、けっして強いものではないので、ウイスキー初心者の方も挑戦できるものとなっています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
ザ・レイクス ザ・ワンのアルコール度数などが気になる場合や、ストレートではキツいと感じる場合はトワイスアップを試してみましょう。
加水の注意点としては、ボトルによっては冷やすことによって風味が失われてしまうことがあるので、常温の水で少しずつ加水していくことをおすすめします。
ザ・レイクス ザ・ワンは、イギリスの中でも5大ウイスキーに数えられていない産地であるイングランドで製造されるウイスキーであり、今後はシングルモルトもリリースされていく予定です。
イングランドで製造されるウイスキーが気になる方や、個性豊かなカスクフィニッシュが気になる方におすすめです。
最初に飲む銘柄に迷う場合は、ファインから選ぶことをおすすめしますが、お好きなカスクフィニッシュから飲み進めるのも良いでしょう。