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ティモラス ビースティの種類と味わい、おすすめの飲み方

2023.04.18 / 最終更新日:2023.04.18

ティモラス ビースティは、ボトラーズのダグラスレイン社が販売するハイランド地域で製造されたウイスキーのみをブレンドしたブレンデッドウイスキーです。

直訳すると「か弱き獣」であり、ネズミが描かれたラベルデザインはロバート・バーンズの『二十日鼠へ』がモデルとなっています。

ハイランドらしいフルーティーさやフローラルさが味わえるウイスキーとなっており、ハイランドモルトが好きな方におすすめです。

この記事では、ティモラス ビースティの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。

この記事のポイント

  • ティモラス ビースティの種類と味わいについて紹介
  • ティモラス ビースティのおすすめの飲み方を解説

ティモラス ビースティとは

画像引用:https://www.douglaslaing.com/collections/timorous-beastie/products/timorous-beastie

ティモラス ビースティは、スコットランドのハイランド地域で製造された原酒をブレンドして製造するブレンデッドウイスキーです。

ボトラーズのなかでも代表的なダグラスレイン社が製造するウイスキーであり、「か弱き獣」の名のとおり、小さなネズミがラベルの中心でこちらをのぞき込むように描かれています。

ハイランドモルト全体の特徴には、フルーティーでフローラルは華やかな風味が主に挙げられ、こちらの銘柄はハイランドモルトの味わいを堪能できることが特徴です

ティモラス ビースティの歴史や製造方法について見ていきましょう。

ハイランドモルトの個別銘柄について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

ハイランドウイスキーのおすすめ銘柄8選と地域ごとの特徴について

『二十日鼠へ』に登場する臆病なネズミをモデルにした銘柄

1948年にスコットランドのグラスゴー設立されたダグラスレイン社は、アメリカを主な取引先とする海運業者からスコッチウイスキーの輸出業に進出し、現在は代表的なボトラーズとなりました。

ダグラスレイン社からはスコッチウイスキーをブレンドしたさまざまな銘柄が販売されており、アイラ地域の特徴を持つビッグピート、スペイサイド地域の特徴を持つスカリーワグなどが有名です。

特定の地域に絞ったブレンドをするという流れのなかでハイランド地域の原酒をブレンドするティモラス ビースティが生まれました。

「か弱き獣」という名を持つ銘柄ですが、ラベルデザインのネズミのモデルはロバート・バーンズの『二十日鼠へ』に登場する臆病なネズミです。

ロバート・バーンズはスコットランドの国民的な詩人であり、ウイスキーをこよなく愛した人物として、世界中のウイスキー好きから広く知られています。

その詩はウイスキーにまつわるものも多く、日本においてはあの『蛍の光』を作詞したという実績を持っています。

『二十日鼠へ』はスコットランドの伝統的な方言で書かれており、イングランドの人々が読めないことはもちろん、スコットランド人であっても辞書がなくては読めないものでした。

内容を簡単に説明すると、人間によってねぐらを奪われたネズミの立場に立った詩であり、ネズミを通して命の尊さを詩っています。

ロバート・バーンズの詩に登場するネズミをモデルにしたスコットランド人からすればなじみ深いラベルデザインの銘柄となっているのです

ダグラスレイン社の詳細はこちらのページにまとめています。

Douglas Laing – ダグラス・レイン

ハイランド地域の原酒を厳選してブレンド

ダグラスレイン社は、世界中の愛好家がウイスキーをカスクから直接飲むような味わいに近づけることを目標としています。

そのため、何も加えず何も取り去らず、できる限りそのままの状態でボトリングすることが特徴であり、ティモラス ビースティも例外ではありません。

そのため、ティモラス ビースティは、ほとんど樽出しの状態でハイランドモルトの特徴を味わうことができるのです。

ハイランド地域の原酒を厳選してブレンドしていますが、具体的な銘柄についてもダグラスレイン社は公開しています。

ブレア・アソール、 グレン・ギリー、ダルモア、グレンゴイン、ストラスアーンを中心とするハイランドモルトをブレンドしていることがわかっています。

ティモラス ビースティが気に入った方は、ブレンドされているシングルモルトもを飲んでみるのもおすすめです

ティモラス ビースティにブレンドされているシングルモルトについては以下のページにまとめています。

グレンギリーの特徴とは?種類や味わい、おすすめの飲み方
ダルモアとは?種類や味わい、おすすめの飲み方
グレンゴインとは?種類や味わい、おすすめの飲み方

ティモラス ビースティの種類と味わい

ティモラス ビースティの種類と味わいについて紹介します。

  • ティモラス ビースティ
  • ティモラス ビースティ 10年
  • ティモラス ビースティ 13年 ミート・ザ・ビースト
  • ティモラス ビースティ 20年

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ティモラス ビースティ

 

画像引用:https://www.douglaslaing.com/collections/scotch-whisky/region-highland

熟成年数が表記されていないこちらのボトルがティモラス ビースティのスタンダードボトルにあたります。

フローラルな香りとはちみつの風味が特徴的であり、レーズンの甘い味わいとスパイシーさが楽しめます。

初めてティモラス ビースティに挑戦するならこちらの銘柄を探してみましょう

ティモラス ビースティ 10年

画像引用:https://www.douglaslaing.com/collections/scotch-whisky/region-highland

10年以上熟成させた原酒のみを使用したティモラス ビースティであり、スタンダードのワンランク上のボトルになります。

スタンダードよりもスパイス感が強調され、桃をシロップ漬けにしたようなフルーティーな甘みが堪能できます。

スタンダードとボトルデザインが似ていますが、ネズミの横に10という文字が表記されているのが特徴です

ティモラス ビースティ 13年 ミート・ザ・ビースト

画像引用:https://www.douglaslaing.com/collections/scotch-whisky/region-highland

13年熟成させたティモラス ビースティですが、ネズミの目を中心に妖しく光る警戒色の赤が示すようにスタンダードボトルよりもスパイシーさを強くしています。

弾けるような爆発的なスパイシーさのなかに甘みが広がり、フィニッシュでは優しいスパイス感が残ります。

ティモラス ビースティは共通してスパイス感がありますが、そのスパイスが好きな方にはおすすめの銘柄です

ティモラス ビースティ 20年

画像引用:https://www.douglaslaing.com/collections/scotch-whisky/region-highland

20年にも及ぶ長期熟成のハイランドモルトをブレンドしたティモラス ビースティは297本の限定販売品となっています。

マシュマロやホワイトチョコレート、シナモンのスパイス感など風味が複雑に絡み合った完成度の高い銘柄です。

ブレンデッドウイスキーでも長期熟成の銘柄がリリースされているのは、ボトラーズの魅力といえるでしょう

ティモラス ビースティのおすすめの飲み方

ティモラス ビースティのおすすめの飲み方を解説します。

  • ストレート
  • ハイボール

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ストレート

ダグラスレイン社の販売するティモラス ビースティは樽出しのようなウイスキーの濃厚な風味が楽しめるのが魅力であるため、ストレートでそのまま味わうのがおすすめです。

ウイスキーはお酒そのものの味わいが濃いため、必ずしもおつまみを必要としませんが、チーズはティモラス ビースティのおつまみとして推奨されています。

特にパルメザンチーズは、ティモラス ビースティのフルーティーで甘い味わいと相性が良いです。

ネズミの好物の代名詞とも呼べるチーズを用意して、ティモラス ビースティを楽しみましょう

ストレートで美味しいウイスキーの条件についてはこちらの記事をチェックしてください。

ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選

ハイボール

ティモラス ビースティのフルーティーでフローラルな風味のなかにあるスパイシーさがあることから、ハイボールにすることで爽快な味わいが楽しめます。

ハイボールにすることで食虫酒にもなるので、前述したとおりチーズ系の料理と相性が良いといえるでしょう

樽出しの状態で飲めることからストレートを最初に試したいところですが、ハイボールだけでなく水割り、ロックなどの飲み方との相性も良いです。

まとめ

ティモラス ビースティはダグラスレイン社が販売する地域ごとの原酒をブレンドしたシリーズの1つであり、ハイランドモルトをブレンドしたブレンデッドウイスキーを飲みたい方におすすめです。

グレン・ギリー、ダルモア、グレンゴインをブレンドしていることを明言しているの、該当するウイスキーが好きな方は挑戦するとハマるかもしれません。

最初に飲むなら一番スタンダードなティモラス ビースティか10年物に挑戦するのが良いでしょう。

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