山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
トーモアは、スペイサイド地域で製造されるシングルモルトのスコッチウイスキーです。
蒸留所が建設学的に評価されていることで知られており、すべての蒸溜所で最も美しいといわれたことがあります。
メジャーなシングルモルトではなく、その多くがブレンデッド用に使用されてきましたが、近年になってシングルモルトの評価が高まっている銘柄です。
この記事では、トーモアの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
トーモアは、スコットランドのスペイサイド地域にあるトーモア蒸溜所で製造・販売されているシングルモルトウイスキーです。
ペルノリカール社の所有下でブレンデッド用の原酒を供給していますが、近年ではシングルモルトの需要が高まっている銘柄でもあります。
スペイサイドらしいフルーティーさをベースに、クリーミーな味わいとややスパイス感のある複雑な味わいが特徴です。
トーモアの歴史と製造方法を見ていきましょう。
スペイサイドモルトを詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
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トーモア蒸溜所は、 ロング・ジョン社のオーナーであるシェンリー・インターナショナル社によって1958年に設立され、設計にはRoyal Academy(英国王立美術院)の元院長サー・アルバート・リチャードソンが関わりました。
建設費用を惜しみなく使ったトーモア蒸溜所は、建築学的に評価されており、全ての蒸留所の中で、最も美しいと言われたことでも有名です。
ロングジョンの原酒の供給を目的に設立されたトーモアは、現在ではペルノリカール社の所有となったことで、バランタインやシーバスリーガルの原酒にも採用されています。
スコッチを代表するさまざまなブレンデッドウイスキーの原酒として採用されるなかで、2004年に発売していたシングルモルトのトーモア12年をリニューアルして、14年・16年のボトルが2014年に新しくリリースされるようになりました。
このリニューアルしたトーモアのシングルモルトの評価が非常に高く、元々ボトラーズのリリースも少ない蒸溜所であったことから、オフィシャルボトルを通して評価を高めました。
トーモアはさまざまなブレンデッドウイスキーの原酒に使用されているので、以下にブレンデッドウイスキー個別の紹介記事をまとめました。
トーモア蒸溜所では、 熟成樽にはアメリカンオーク樽を使用しており、アクボッキバーンと呼ばれる小川の水を利用してウイスキーを製造しています。
アグボッキバーンは、ウイスキーの製造に最適といわれているピート香をほのかに含んだ軟水の水であることが特徴です。
蒸留所の生産能力は480万リットルほどであり、そのほとんどがブレンデッドウイスキーの原酒に使用されています。
トーモアは多くのブレンデッドウイスキーに求められるライトですっきりとした味わいのモルト原酒でありますが、熟成年数を経ると複雑な風味を持つようになるため、シングルモルト愛好家からも注目を集めている銘柄となりました。
トーモア蒸溜所の詳細はこちらのページで紹介しています。
トーモアの種類と味わいを紹介します。
画像引用:https://store.shopping.yahoo.co.jp/bacchus-barrel/tormore-14y-43-700-r.html#&gid=itemImage&pid=1
トーモア 14年は、12年物に代わって新たに蒸溜所のスタンダードボトルとなったシングルモルトウイスキーです。
柑橘系のフルーツの風味があり、ほんのりスパイス感のある複雑な風味とクリーミーな味わいです。
トーモアのシングルモルトを最も気軽に飲むなら、こちらのボトルを探すことをおすすめします。
画像引用:https://store.shopping.yahoo.co.jp/bacchus-barrel/tormore-14y-43-700-r.html#&gid=itemImage&pid=1
トーモア 16年は、14年ものよりも熟成年数の長いトーモアの長期熟成銘柄です。
グアバやオレンジのような香味があり、シロップのように甘い熟した果実の甘みとスパイシーさが感じられます。
多くの愛好家がリピートしてしまうほど中毒性があるトーモアのオフィシャルのシングルモルトでも高い完成度を持つ銘柄です。
画像引用:https://www.kameya.jp/shopdetail/001001000838/
トーモア 12年 オールドボトルは、現在では終売している14年・16年がリリースされるまで発売していたオールドボトルです。
ブレンデッドに使用されている原酒の印象に近く、すっきりとして飲みやすくフルーティーな味わいです。
14年・16年よりも熟成年数の若い原酒を飲みたい方や、ブレンデッドに使用されている味わいに近いボトルが欲しい方は探してみると良いでしょう。
トーモアのおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく解説します。
トーモアの風味を味わうならストレートで飲むのが最もおすすめになります。
甘味とともにスパイス感のあるクリーミーな味わいを楽しむなら、そのまま飲むのが良いでしょう。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
アルコール度数が高くて飲みにくい場合や、より香りを楽しむなら常温の水で加水することをおすすめします。
ウイスキーと水で1:1で割るとトワイスアップという飲み方になり、トーモアの香りを楽しめるだけでなく飲みやすくなります。
トーモアはオフィシャルボトルの評価が高く、14年・16年のウイスキーはウイスキー愛好家からも高い人気を誇ります。
スペイサイドのシングルモルトではまだメジャーな銘柄とはいえませんが、メジャーな銘柄に昇格できるほどのポテンシャルを秘めているといえるでしょう。
価格や入手難易度を含めた購入しやすさを重視するなら14年、評価の高い銘柄を飲みたい方は16年を飲むのがおすすめです。