アルマニャックのおすすめ銘柄は? コニャックとの違い、美味しい飲み方を解説
- ウイスキー基礎知識
ウイスキーを飲んだことのない方にとってアルコール度の高いウイスキーは何となくハードルが高いでしょう。
普段甘いカクテルなどを好んで飲んでいる方にとってもそうかもしれません。
ウイスキー特有のスモーキーな風味が苦手という理由が多く上がっています。
しかし、最近はNHKTV小説マッサンや、2001年から始まったワールドウイスキーアワードでジャパニーズウイスキーの人気にも火がついてウイスキー人気が高まっています。
飲めないけど気になっている方も多いのではないでしょうか。
そんな方のためにウイスキーにメープルシロップをブレンドして飲むことをおすすめします。
一見、色は似通っているけれど、美味しそうに思えないという方、甘いカクテル感覚で美味しくなるので是非ウイスキー導入編としてお試しいただくことをおすすめします。
この記事のポイント
メープルとはサトウカエデの樹を意味します。
つまりメープルシロップとはサトウカエデの樹液を煮詰めて濃縮させた甘いシロップになります。
ホットケーキやワッフルなどにかけて食べることが多いでしょうが、非常に甘いので身体にあまりよくないと思われてかけないようにする方もいるでしょう。
料理に使うならハチミツの方を入れる方の方が多いかもしれません。
何となく、ハチミツの方が栄養価が高いイメージもあるからでしょう。
しかし、実はカロリーでいうとハチミツの方が高いのです。
100gあたりのカロリー
また、糖質なのでとり過ぎは厳禁ですが、メープルシロップにはカリウム・カルシウムといった栄養素があります。
ちなみにメープルシロップ100gあたりの糖質は66.3gです。
こちらもハチミツよりも低糖質になります。
低カロリーかつ低糖質だから、ダイエット中や糖質を控えている方にとっても嬉しいですね。
カリウムはメープルシロップ100gあたりに、230mg含まれています。
カリウムは、細胞機能を正常に保つ他に血圧を上がりにくくする、心臓機能や筋肉機能の調節、腎臓でのナトリウムの再吸収の抑制といったはたらきがあります。
サトウカエデの樹からつくられるメープルシロップには、100gあたりのカリウム含有量がリンゴの約2倍もふくまれているんです!
そしてカルシウムはメープルシロップ100gあたりに75mg含まれています。
カルシウムは多くの人がご存じのように、歯や骨を作るのに大事なミネラル栄養素ですよね。
メープルシロップの生産地はカナダなのですが、1口にメープルシロップといっても種類はいくつかあります。
メープルシロップはスーパーなどではあまり種類がないと思いますが、輸入品専門のスーパーなどにいくと豊富な種類を販売しているところもあるので、見に行ってみてください。
大体、大きく分けて上の図のような種類の色にわかれているとおもいますが、色が濃いメープルシロップほど収穫の時期は遅くなっています。
色によって味わいも異なりますので、ご自身の好みを色々試してみるのもいいと思いますが、ウイスキーに合うのはゴールデンです。
あまり深みのある濃い味わいであるベリーダークなどだとウイスキーの風味を損なってしまう可能性があるからです。
もし、ベリーダークと合わせたいのであれば、元々少し甘みのあるバーボンのハーパーなどがマッチするでしょう。
ウイスキーの風味を説明している文章などで、たまに「メープルの・・・」などといったワードを目にしたことはありませんか?
それはウイスキーのフレーバー(flavor)を意味します。
フレーバーは香りや味、食感など味わった時の感覚すべてを意味します。
フルーティ・スモーキー・フローラルなど多くの言葉で表現されますが、メープルもフレーバーの一種に入るのです。
もちろん、例えば以下のようなメープルに似ているフレーバーのウイスキーも存在します。
ウイスキーの甘いフレーバー(例) | |
ハチミツ | メープルと混同する人もいますが、ハチミツは蜜蜂が花の蜜を集めたもの。ハチミツフレーバーをあつめたものをハニーウイスキーと呼ぶ |
バニラ | アメリカンオークなどの熟成樽から移る香りがバニラに似ていることから生まれるバニラビーンズのようなフレーバー。 |
キャラメル | 砂糖を火にかけたときに生まれるフレーバー。熟成樽から移る香りが強く焦げたキャラメルのような香りが特徴的。 |
引用画像:amazon.co.jp
メープルシロップを使用したウイスキーはカナダのカナディアンウイスキーが豊富です。
カナダといえば、世界五大ウイスキーの中の一つでもありますが、中でも世界一のカナディアンウイスキーCrown Royal (クラウンローヤル)はメープルシロップが主張されたウイスキーです。
このウイスキーは1939年、イギリス国王ジョージ6世への献上酒として誕生しました。
豊富な穀類と清冽な水に恵まれたラ・サール蒸溜所では、600種ものブレンドを試作し、軽快な口当たりとまろやかな味わい、国王の王冠からヒントを得たとされる美しいデザインのボトル、そして王室調の紫のオペラバッグにおさめられたクラウンロイヤルを誕生させました。
個性的な味わいでありながらクセがなく、コク・香りの絶妙なバランスを追い求めてブレンドされたその深い味わいは、まさに高貴で格調高いお酒であるといえます。
この他にも、カナディアンウイスキーには上質なサトウカエデから採取したシロップをブレンドしたものや、メープルシロップを熟成させたオーク樽でウイスキー原酒を熟成させた銘柄等、メープルフレーバーの種類は豊富にあります。
ご自宅でお好みのウイスキーとメープルシロップでウイスキーのメープルシロップ割りが作れます。
簡単に美味しくできるので試してみてはいかがでしょうか。
ウイスキーをメープルシロップで割ることで、ご自身好みの絶妙な甘さのフレーバーで、おいしい一杯を作ることができます。
優しい甘味が口いっぱいに広がる、デザートウイスキーを作ってみましょう。
材料はメープルシロップとウイスキーだけ!
ウイスキーはカナディアンウイスキーをおすすめします。
スコッチウイスキーなどと比べると、マイルドな口当たりでウイスキー初心者でも飲みやすいからです。
またスモーキーさが弱いため、メープルシロップの風味とも相性がよく、いい具合に馴染んでくれます。
ウイスキーとメープルシロップを5:1の割合がおすすめです。
よくかき混ぜればできあがり。
メープルシロップはグラスの底にたまりやすいのでよくかき混ぜてくださいね。
メープルシロップの量はお好みで調整してもよいでしょう。
少量でも甘みが十分出るので加減しながら加えるのに注意しましょう。
お好みでさらに別のフレーバーのお酒をいれてみたり、レモン、オレンジなどの柑橘類を添えてみたりして楽しむのもありです。
写真のようにおしゃれなカクテルもあり!
暑い日にはグラスに氷を入れてロックで、寒い日にはホットでお楽しみください。
メープルシロップを加えたほんのり甘いウイスキーはお菓子と組み合わせたり、お菓子にかけたりしてもおしゃれで大人の雰囲気を纏った料理に変身します。
例えばアフォガードのようにバニラアイスにかけてみたり、紅茶に少し垂らしてみたりなどいつもの料理のちょい足しでラックスタイムが上質な大人の時間に早変わりします。
ウイスキーの導入編として甘みを感じるメープルから始めてみると、甘いものの後には塩気のあるものを欲すように少しずつスモーキーな味わいを試してみたくなるのではないでしょうか。
是非、メープルシロップを使ったウイスキーの美味しさを堪能してみてください。