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- ウイスキー基礎知識
ソムリエとは、お酒に関するプロフェッショナルな資格をもった人のことであり、ウイスキーにもソムリエを目指せる資格が存在します。
お酒の仕事に関わっていない一般の人々がウイスキーの知識を試せる検定と、バーテンダーなどお酒の仕事に関わる人も受ける検定があるため、目的にあわせて受験する検定を選ぶのが良いでしょう。
ウイスキー好きの方のなかには、ご自身の知識を資格という形で試したい方や、将来的にお酒を仕事にしたい方もいます。
それぞれが思うソムリエを目指すためにも、ウイスキーにはどのような資格があるのか知っておきましょう。
この記事では、ウイスキーのソムリエを目指せる資格について詳しく紹介します。
この記事のポイント
ウイスキーの深い知識を身につけ、正しいテイスティングができるようになるソムリエに憧れを持つ人もいることでしょう。
ソムリエを目指すには資格の取得が重要であり、検定について勉強を重ねることで、お酒に関する知識を蓄えることができます。
ウイスキーにも日本で受けられる検定が存在しており、資格を取得することでウイスキーに対して深い知識があることを証明可能です。
お酒に関わる仕事にする場合は、ウイスキーの知識のみを深めることが仕事につながるとは限りませんが、難関の資格を取得したのであれば大きな実績になります。
ソムリエを仕事にするのではなく、自分のウイスキーの知識を試す目的で検定を受験し、資格を取得するのも良いでしょう。
ウイスキーのソムリエを目指す資格はいくつか存在しており、さまざまな動機で検定を受験できる環境が日本には整っています。
ウイスキーの資格を取得できる検定の種類を2つ紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
資格の種類 | 内容 |
3級 | 初級レベルのウイスキー知識 |
2級 | 中級レベルのウイスキー知識 |
1級 | 上級レベルのウイスキー知識 |
BW級 | バーボンウイスキーの知識 |
IW級 | アイリッシュウイスキーの知識 |
JC級 | 日本のクラフト蒸溜所の知識 |
SM級 | 世界のシングルモルトウイスキーの知識 |
JW級 | ジャパニーズウイスキーの知識 |
ウイスキー検定は、歴史、原料、製法、飲み方などの知識を問う検定であり、ウイスキー初心者から上級者まで挑戦できる内容となっています。
50問か100問の選択式の問題であり、1級などでは記述式の問題もあるようです。
資格の種類には3級~1級の基本的な級と、BW級、IW級のように特定のウイスキー知識に特化した特別級が存在します。
ウイスキー検定の運営はウイスキー文化研究所がおこなっており、世界のウイスキーとそれにまつわる文化を研究する会員制の愛好家団体です。
ウイスキーに対する知識を深め、さらに楽しむための検定となっているため、知識に自信がある方は自分のレベルにあわせて挑戦しましょう。
資格の種類 | 内容 |
WE(ウイスキーエキスパート) | 択一形式の筆記試験 |
WP(ウイスキープロフェッショナル) | 記述を含む筆記試験、テイスティング試験 |
MW(マスター・オブ・ウイスキー) | 論文、筆記試験、口頭試験、テイスティング試験 |
Whisky Connoisseurとは、ウイスキーに関する知識と鑑定能力を問う資格試験です。
WE(ウイスキーエキスパート)、WP(ウイスキープロフェッショナル)、MW(マスター・オブ・ウイスキー)の三段階の資格に分かれており、WPではテイスティング試験を含むウイスキーに対する深い理解が問われます。
MWは最難関の試験であり、受験者自体が少なく、合格者が出ないこともある非常に厳しい資格です。
お酒の仕事に携わっている方が、何度も挑戦して合格を目指す資格となっているため、Whisky Connoisseurで資格を取ることはウイスキーに対する深い理解がある証明になります。
こちらの検定試験もウイスキー文化研究所が認定する資格となっています。
二つの検定試験を紹介しましたが、その難易度は受ける資格によっても大きく異なります。
それぞれの資格における合格率を下記の表にまとめました。
ウイスキー検定
資格の種類 | 受験者数 | 合格率 |
3級 | 7,773名 | 85% |
2級 | 10,184名 | 62% |
1級 | 1,112名 | 27% |
BW級 | 340名 | 53% |
IW級 | 364名 | 54% |
JC級 | 223名 | 77% |
SM級 | 363名 | 36% |
JW級 | 467名 | 68% |
引用:ウイスキー検定
3級の合格率は85%を超えていることから、ウイスキーの資格を取得してみたい方が挑戦しやすい資格といえるでしょう。
2級になると合格率は62%に下がり、1級になれば合格率は3割を下回るため、級を重ねるごとに難易度は大きく上昇します。
特別級は種類によって合格率に大きなばらつきがあり、難しい試験と挑戦しやすい試験があることがわかります。
Whisky Connoisseur
資格の種類 | 受験者数 | 合格率 |
WE | 495名 | 52% |
WP | 143名 | 51% |
MW | 8名 | 25% |
2022年のデータでは、ウイスキー検定とは異なり受験者の母数が少なく、一番下の難易度であるWEも一定の難易度があります。
MWに関しては、2020年には合格者が存在せず、各年で0~2人の合格者が出ている状況です。
また、テイスティング試験で2022年のサンプルとなった銘柄は、ブッシュミルズ、シングルモルト余市、ラフロイグ 10年、ワイルドターキーでした。
テイスティング試験の対象となった銘柄はこちらの記事にまとめています。
リンク
ウイスキーの資格を取得する主な目的を3つ紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ウイスキー検定では、ウイスキーの知識に自信がある方であれば誰でも挑戦できます。
自身の知識を試す目的でウイスキー検定を受けるのがおすすめです。
ウイスキー検定の受験者の約5割が会社員であるため、お酒に関わる仕事をしていなくても気軽に受けられる試験となっています。
ウイスキーが好きでウイスキーの知識に自信があるなら、それを形として示せるようにウイスキー検定の受験を検討しましょう。
ウイスキー検定では、合格者限定の特典があります。
形として残る合格認定書に加えて、有料特典として合格認定のカード・名刺・バッジなどの作成が可能です。
オリジナルのテイスティンググラスに加えて、ここでしか飲めないオリジナルボトルも購入できます。
合格者限定の特典に興味を惹かれたのであれば、特典も目的となります。
お酒に関する仕事に将来就きたいと考えているなら、テイスティング試験など実技も伴うWhisky Connoisseurの試験を受けましょう。
MWでなくても、WPを取得できれば、ウイスキーに対する深い理解を相手に示すことができるでしょう。
また、WPを取得し、ウイスキー文化研究所が主催するウイスキーセミナー講師養成講座を修了すると、ウイスキーレクチャラーとして認定されます。
どのような形でウイスキーと関わっていくのかによってもやるべきことや必要な資格は変わってきますが、Whisky Connoisseurの資格はその助けになる可能性があるといえるでしょう。
ウイスキーのソムリエを目指すために受験できる資格を紹介しましたが、ウイスキーの資格は目的によってどの試験を受けるべきかわかりやすくなっています。
必ずしも飲食店やバーの関係者や、酒類関係の企業に勤めている人のみが取得する資格ではないため、ウイスキーに対する知識に自信があるなら取得を検討しましょう。
各々が思うウイスキーソムリエを目指すために取得すべき資格を見つけて、ウイスキーの勉強に励んでみてください。