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ウイスキーの樽買い投資の選び方と購入金額について詳しく解説!

2021.08.28 / 最終更新日:2021.10.15

ウイスキーは樽買いすることも可能であり投資にも利用される方法です。

投資以外の目的で樽買いをする人もいるので、売却時の出口戦略が豊富であることも樽買い投資の魅力になります。

また、樽で販売されているウイスキーには様々な種類があり、どのような基準で樽を選ぶかも重要です。

この記事ではウイスキーの樽買い投資について樽を選ぶ基準や選択肢、平均購入金額なども紹介します。

この記事のポイント

  • ウイスキーの樽買い投資をおこなう上で樽を選ぶ選択肢について紹介
  • 樽買い投資にはどれくらいの資金があればいいのかについても平均購入金額から解説

ウイスキーは樽で買う選択肢もある

ウイスキーを酒店で購入する人もいれば、オークションサイトで購入する人もいれば、コンビニエンスストアや、スーパーマーケットで購入する人もいることでしょう。

すべての購入方法に共通しているのは、ウイスキーをボトルで購入しているということです。

ウイスキーを買う選択肢はボトルだけではなく、樽(カスク)ごと購入する選択肢もあります。

ボトル詰めをされる前のウイスキーは樽によって熟成するため、その状態のウイスキーを購入して保有する方法です。

樽買いは蒸留して間もない樽に詰められたばかりのウイスキーを購入して熟成が進むのを楽しんだり、ボトルとは異なり購入後も熟成が進むのが特徴になります

そのため、購入後も熟成によってウイスキーの価値が高まりやすくなるのです。

また、基本的には購入すると樽が自宅に届くようなシステムではなく、最適な状態で保管と管理を委託する仕組みとなっているので、自宅での管理ミスでウイスキーをダメにしてしまうことはありません

ウイスキーの樽買いの目的

ウイスキーの樽買いをする方にはさまざまな目的がありますので、それぞれ解説します。

  • 投資をするため
  • 飲んで楽しむため
  • プレゼントなどへの利用

投資をするため

ウイスキー樽は熟成期間によって価値が上昇するため、投資対象として購入されることが多くなっています。

日本では知名度の低い投資方法ですが、海外投資家に対するアンケート結果では、約60%以上の回答者が最も投資したい資産にウイスキーを選んでいます

株式や債券などの証券は今後発生することが予測される市場の暴落の影響を受けることは避けられません。

そのため、資産を防衛する手段として株式市場の動向に左右されない価値を持つ資産が求められています。

上記の条件を満たす投資対象として、多くの投資家はウイスキー樽投資を有力な選択肢として認識しているのです

当社が運営するウイスキーカスク投資の専門サイト「カスクインベストメント」では、多くのスコッチウイスキーを取り扱っており、蒸留所から樽を仕入れる専門業者と契約しているため、投資に利用できるさまざまなウイスキー樽が購入可能です。

飲んで楽しむため

ウイスキーの樽買いは投資の手段だけでなく、飲んで楽しむために購入する方もいます。愛好家であれば多くの人が憧れるウイスキーの大人買いです

還暦などの人生の節目に向けてウイスキー樽を購入し、節目が訪れた際にこれまで樽で熟成させてきたウイスキーを飲むといった楽しみ方もできます。

また、樽買いしたウイスキーはボトル詰めをして手元に届けてもらうことも可能です

プレゼントなどへの利用

結婚式の引き出物や、法人が開催するイベントや、セレモニーなどで参加者に振る舞うウイスキーを購入する手段として樽買いが利用されることがあります。

ウイスキーの樽買いは投資だけではなくさまざまな理由でおこなわれており、ごく少数の人の販売方法ではありません。

多くの需要が存在しているので、売買も成立しやすい市場が築かれています

ウイスキー樽買い投資の選択肢

ウイスキーの樽買いはどの銘柄を選ぶだけでなく、樽自体にも選択肢が豊富にあります。

大きく分けると樽を選ぶ選択肢は下記の3つです。

  • 樽の種類で選ぶ
  • 樽の熟成度から選ぶ
  • 樽のサイズから選ぶ

それぞれの選択肢について詳しく見ていきましょう。

樽の種類で選ぶ

ウイスキー樽は材質によって種類が分かれます。下記のそれぞれの種類の特徴をまとめました。

種類 概要
アメリカンホワイトオーク 北米産で樽材の90%を占める、バニラの甘いフレーバーが特徴
コモンオーク スパニッシュオークとも呼ばれる、原酒にフルーティーな風味を与える
セシルオーク フレンチオークとも呼ばれる、スパイシーな香りを付与する
ミズナラ 日本固有の希少なオーク、オリエンタルな香りが世界で評価される

オークとは日本ではナラの木のことを指し、ウイスキーの香味に影響を与える木材のことです。

木材の種類がウイスキーラベルに表記されることは少ないですが、日本固有のミズナラに関しては「MIZUNARA CASK」と表記されるほどブランド力のある材質となっています。

アメリカンホワイトオークは現在のウイスキーの樽材の90%を占めているので、他のオークと比較すると希少価値は低いです。

シェリー酒を一度熟成させたコモンオーク製の樽を再利用することで、ウイスキーにフルーティーな甘みを付与するシェリー樽はウイスキーの製造において伝統的に使用されてきた樽です。しかし、シェリー樽は現在不足しており、価値が上昇しています。

特にコモンオーク製のシェリー樽や、ミズナラ製のミズナラ樽が希少価値のある樽となっています

樽の熟成度から選ぶ

ウイスキー樽は原酒の熟成度によって価値が異なります。熟成度について下記にまとめました。

熟成度 熟成期間 投資額 最適な投資期間
ニューメイク 3年未満 ★☆☆☆☆ 15年以上
エマージング 3年~10年未満 ★★☆☆☆ 15年以上
インターミディエイト 10年~20年未満 ★★★☆☆ 10年以上
プレミアム 20年~30年未満 ★★★★☆ 5年以上
ブルーチップ 30年以上 ★★★★★ 5年以上

ニューメイクが最も熟成度が低く、ブルーチップが最も熟成度の高いウイスキーです。投資における購入金額もニューメイクが最も安く、ブルーチップが最も高くなります。

最適な投資期間も熟成度が低いほど長期投資に向いており、プレミアムやブルーチップのような熟成度の高いウイスキーは短期間で売却しやすいのが特徴です

また、ブドウを原料とするワインであれば、その年のブドウの出来が年によって異なるため、製造年によって価値が変動します。

しかし、ウイスキーは麦を原料にしているため年度による品質に大きな差異がないことから、純粋な熟成度の長さによって価値が決定します

樽のサイズで選ぶ

製造される樽によってサイズが異なるので、主要な樽のサイズをそれぞれ下記にまとめました。

名称 容量 概要
バレル
barrel
180~200リットル フランス語で樽を表す「baril」から。アメリカンホワイトオーク樽のサイズ。
ホグスヘッド
hogshead
250リットル 語源はおよそ豚一頭の重さであることから。使用した樽を組み直して作られる。
パンチョン
puncheon
500リットル 300リットル強~500リットル強と様々なサイズがある。日本ではサントリーがウイスキー熟成用に作っている。
バット
butt
500リットル 大きい樽を意味するラテン語が語源。シェリー樽の熟成に一般に使われるサイズ。

一番小さいものでファーキン、一番大きい樽がタンと呼ばれ、その他にもさまざまな種類がありますが、基本的には上記の4つのサイズが一般的です。

バレルはアメリカンホワイトオークで作られたバーボン樽の基本的なサイズになり、ホグスペッドはそれを解体して製造される樽のことです。

パンチョンはサントリーの人気銘柄である山崎の熟成にも使用された樽であり、バットはシェリー樽の一般的なサイズになります。

樽のサイズで内容量も変わるので、主要なサイズに関して理解しておきましょう。

ウイスキー樽買い投資の平均購入金額


ウイスキー樽買い投資の実情は左の図の通りとなっています。取引額の約70%が5,000GBP(ポンド)~20,000GBPとなっており、日本円に換算すると平均購入価格は75万円~300万円です。

100万円があれば平均的な投資金額の範囲でウイスキー投資を始められ、最低でも50万円があれば投資可能です。長期投資向けのウイスキーを余裕資産の範囲内で購入しましょう。

一方で5,000万円以上のウイスキーに投資することも可能であり、こちらは短い保有期間で利益を出すことも期待できるウイスキーになります。

当サイトの「カスクインベストメント」では1億円に相当するウイスキー樽も取り扱っています。さまざまなウイスキー樽を販売しているため、多くのウイスキー投資家の需要に答えることが可能です

ウイスキー樽の売却先は豊富

ウイスキー樽投資を検討するなら、売却先についても知っておきたいところです。

投資における出口戦略の問題になりますが、ウイスキー樽の主な売却先は下記の通りです。

ウイスキー樽の売却先

  • 法人顧客
  • ボトラーズ(独立系瓶詰業者)
  • 蒸留所
  • 投資家
  • ブレンダー
  • ウイスキー愛好家
  • ブローカー

このように売却先が豊富にあるのが特徴であり、目安としては売却の意思を表示してから1ヶ月~3ヶ月程度で樽の売却が完了します。

ただし、あくまで目安であるため非常に価値が高いウイスキーは売却に時間がかかることもあります

平均的な売却期間は保有しているウイスキーの価値によって変動しますが、売却先が多くあるため出口戦略に困ることはありません。

まとめ

ウイスキーへの投資手段はボトルで希少価値の高いウイスキーを保有する以外にもウイスキーを樽ごと購入する選択肢もあります。

株式などの価格と連動しない独立した資産として、長期保有を前提に投資を検討してみてはいかがでしょうか。

また、ウイスキー投資について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

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