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ウイスキーが投資対象として優れている理由は? 最適な投資方法も解説!

2024.03.29 / 最終更新日:2024.03.29

株、債券、不動産など伝統的な資産だけでなく、近年は様々な物が投資対象になる時代であり、仮想通貨、絵画、アンティークコイン、トレーディングカード、そしてウイスキーも投資対象として注目されています。

何でも投資の対象になる時代であるからこそ、好きであること以外にウイスキーに投資する意味はあるのか気になる方もいることでしょう。

実はウイスキーは長期の資産運用を前提に考えるなら、投資対象として非常に優れており、このメリットを活かせる最適な投資方法も存在する魅力的な投資先となっています。

この記事では、ウイスキーが投資対象として優れている理由を紹介し、その上で最適な投資方法も解説します。

この記事のポイント

  • ウイスキーが投資対象として優れている理由を紹介
  • 優れている理由を踏まえた上で最適な投資方法を解説

ウイスキーが投資対象として優れている理由

ウイスキーが投資対象として優れている理由を紹介します。

  • 長期的に保管が可能である
  • 熟成によって価値が上昇する性質を持つ
  • 世界的に需要があり買い手が存在する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

長期的に保管が可能である

大前提としてウイスキーはお酒であるため、飲料に投資すること自体に不安を持つ方もいるかもしれません。

ウイスキーは長期的に保管をしても正しい保管状態にあれば劣化が進みにくいことから、保管期間が数十年となった場合でも飲むことができます。

ウイスキーを含めた蒸留酒は高いアルコール度数を持つことから、雑菌が繁殖することがなく、一部加工されている商品を除いて腐ることが考えにくいお酒です。

保有を続けることで劣化が懸念される物は基本的には長期投資における投資対象にならず、飲料を含む食料品の多くが当てはまります。

しかし、ウイスキーのような蒸溜酒は例外であり、長期的な保管が可能であることから投資対象になり得ます。

お酒の中でも長期的に保有できる性質から、数十年前の限定品や終売したボトルを現在も取引することが可能であり、このような希少なウイスキーは高いプレミアがついて取引されているのです。

ウイスキーの正しい保管方法についてはこちらの記事で紹介しています。

ウイスキーは保管の仕方で味わいが変わる!注意したいポイントは?

熟成によって価値が上昇する性質を持つ

ウイスキーはボトル詰めされた後も長期的に保管できますが、ウイスキーの製造工程においてボトルよりも長い期間をウイスキーは樽(カスク)の中で過ごします。

ボトルで保管されたウイスキーの熟成が進むことはありませんが、樽の中のウイスキーは熟成の過程にあるため、長期的に貯蔵を続けることで価値が上昇する性質を持ちます。

ウイスキーは同じ銘柄であれば12年と30年では、基本的に30年の熟成期間を経た銘柄のほうが価値は高く、安定して価値の上昇が期待できます。

この性質は10年以上資産を保有する長期を前提にした資産運用と相性が良いため、長期的に貯蔵が可能なウイスキーは価値の上昇が期待できることから投資対象として優れているといえます。

ウイスキーの熟成に関わる樽について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

ウイスキーは樽で決まる!樽に使われる木材の種類と味や香りの違い

世界的に需要があり買い手が存在する

ウイスキーに限らず実物資産に投資をする際は、どれだけ価値があり希少性の高いものであっても買い手が見つからない資産は投資先として優れません。

ウイスキーボトルに関しては銘柄にもよりますが、オークションなどを利用して売却時に買い手を見つける段階で失敗する人も多いです。

市場価値は高くても価格の高さから買い手が見つかりにくい場合や、ボトルの保管状況が適切であることを明確に示せないために、買い手が見つからない場合があります。

しかし、厳重に管理され貯蔵されてきたウイスキー樽であれば、売却先はウイスキー愛好家、投資家、ボトラーズ(独立瓶詰業者)、ブレンダー、ブローカーなど様々存在します。

ウイスキーは世界的に需要の高いお酒であり、ウイスキー市場も右肩上がりの成長を続けていることから、買い手を見つけるのに困らない実物資産です

ウイスキーの最適な投資方法はカスク投資

ここまでウイスキーが投資対象として優れている理由を解説しましたが、メリットを理解したうえで最適になる投資方法がカスク(樽)投資です。

まずウイスキーを既製品として販売されているボトルの状態と、熟成の段階にある貯蔵されたカスクの状態で比較したとき、恩恵を最も得られるのはカスクであるからです。

その中でもボトル投資では絶対に得られない恩恵が、ウイスキーの熟成によって価値が上昇する性質であり、この恩恵はカスク投資でしか得られません。

ボトル詰め前の段階であるカスクを購入することが、投資対象として優れている理由を考えるならウイスキーへの最適な投資方法になります

国内でウイスキー樽を購入できるサービスを提供している「カスク・インベストメント」の利用が簡単に日本からウイスキーカスクを購入できる方法になります。

カスク投資の基本的な仕組みについてはこちらの記事で紹介しています。

ウイスキーカスク投資の仕組みから保管方法までを解説

ウイスキーカスク投資における代表的な投資対象

ウイスキーに対する最適な投資方法がカスク投資になりますが、その中でも代表的な投資対象を紹介します。

  • マッカラン
  • ボウモア
  • ハイランドパーク

それぞれ詳しく見ていきましょう。

マッカラン

マッカランは、ウイスキーの本場スコットランドで製造されるスコッチウイスキーの中でもロールスロイスと呼ばれるほどの高級ウイスキーです。

ドライフルーツのような甘い風味が特徴的であり、スパイシーさを持つ複雑なフレーバーは熟成年数を重ねるごとに円熟味を増していきます。

知名度の高さと人気の高さから、価格も非常に高価となっていますが、高いリターンが見込めるカスク投資の投資対象になります。

上記は値上がりの一つの事例になりますが、4年間で利益率は238.4%、年平均利回りは59.6%という投資対象として魅力的な高い利益を記録しました。

スコッチのシングルモルトカスク史上最も高いリターンを記録しており、数十万ポンドの予算をもってウイスキー樽を購入できるなら有力な候補となるでしょう。

ボウモア

ボウモアは、スコッチウイスキーの中でもアイラウイスキーと呼ばれるアイラ島で製造される個性的なウイスキーであり、アイラの女王と呼ばれる銘柄です。

燻製のような強いスモークが特徴のアイラウイスキーですが、ボウモアは味わいが優しくバランスの良いフレーバーを持った人気のウイスキーです。

利益率と年平均利回りは先ほどのマッカランには劣るものの、十分な成果を出しており、高く評価されたウイスキーカスクでした。

こちらもスコッチウイスキーの中では人気の高い銘柄であるため、マッカランが購入できない場合はボウモアも候補にしてみましょう。

ハイランドパーク

ハイランドパークは、スコットランド本島とは離れた離島のオークニー島で製造される人気のスコッチであり、今回の値上がり事例は熟成年数を経ていない6年物の樽になります。

花のように華やかな香りにスモーキーな香りが同居する、個性的でありながら飲みやすいことがウイスキーを飲み慣れていない方も惹きつけています。

10,000ポンドを越えなかったウイスキーカスクが、13年という熟成期間を経て、約45,000ポンドの価値まで成長しました。

ウイスキーカスク投資は初期投資費用が少なくても、熟成年数を経ることでカスクの価値が成長していくことから、多くの人が投資しやすい投資先となっています。

ウイスキーカスクの投資対象を選定する基準

実際にウイスキーカスクの投資対象を選定する上で重要になる基準を紹介します。

  • 予算から選ぶ
  • カスクの特徴で選ぶ
  • 自分の好きな銘柄を選ぶ

それぞれ詳しく見ていきましょう。

予算から選ぶ

ウイスキーカスクは非常に高価な買い物となるため、最終的に売却して現金化すると考えても、予算に限りが出てきます。

最低限の予算は数十万円であり、50万円程度あれば、ある程度の選択肢の広さをもってウイスキーカスクを選びやすいです

購入できるウイスキーカスクも予算が大きいほど、人気の高い銘柄や熟成年数を経ている銘柄を購入しやすくなります。

反対に少ない場合は、熟成年数の低い銘柄を購入することになります。

予算はできる限り高くしたほうが選択肢を増やすうえで有利ですが、予算が低い中で購入できるウイスキーカスクにも魅力があります。

カスクの特徴で選ぶ

ウイスキーカスクはそれぞれ特徴があるため、熟成年数の低い低価格で購入できるウイスキーカスクにも適した投資期間があります。

熟成度 熟成期間 投資額 最適な投資期間
ニューメイク 3年未満 ★☆☆☆☆ 15年以上
エマージング 3年~10年未満 ★★☆☆☆ 15年以上
インターミディエイト 10年~20年未満 ★★★☆☆ 10年以上
プレミアム 20年~30年未満 ★★★★☆ 5年以上
ブルーチップ 30年以上 ★★★★★ 5年以上

例えば、予算が低くても購入できるニューメイク・エマージングのカスクは、最適な投資期間が15年以上となっており、長期的に保有することで運用成果を出しやすくなっています。

プレミアムやブルーチップといった20年以上熟成させたカスクは、投資額が高く大きな予算が求められる一方で、5年の短期間で結果を出しやすいカスクです。

つまり、15年以上の長期に渡ってウイスキーカスクによる資産運用をおこないたい場合は、予算は高く出せなくても適したカスクを購入しやすいということになります。

予算に余裕がある場合は、上記の最適な投資期間の基準を参考に運用成果を出すまでに必要な期間を計算して、投資対象のウイスキーカスクを選びましょう。

自分の好きな銘柄を選ぶ

ウイスキーカスクの購入では、自分の好きなウイスキー銘柄を選ぶ選択肢もあります。

投資対象として購入するのではなく「ボトリングサービス」を理由に購入する方もいるため、飲める選択肢があるからこそ好きな銘柄を選ぶことにはメリットがあるからです。

また、すべてを売却するのではなく一部は飲むという選択肢もあるため、購入するなら自分の好きな銘柄を選ぶのはウイスキーカスク投資ならではの基準といえるでしょう。

銘柄を決める際は、今回紹介した代表的な銘柄を中心に人気の高さや需要の高さを考えて決めるのも良いですが、飲むことも考えて自分の好きな銘柄を選ぶこともおすすめです

まとめ

ウイスキーが投資対象として優れている理由を紹介しましたが、投資方法によってはすべての恩恵を受けられない可能性があるため、すべての恩恵が受けられるカスク投資をおすすめします。

カスク投資における投資対象の選定もカスクの種類が多いことから、代表的な銘柄も参考にしながらご自身の基準で選ぶようにしてください。

数ある投資対象の中でもウイスキーは長期の資産運用に適しているため、インフレ対策になる実物資産を求めている方や、趣味と投資を両立したい方はウイスキー投資を検討しましょう。

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