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- ウイスキー基礎知識
ウイスキーをエナジードリンクで割る飲み方について、興味があっても危険ではないかと考える方も多いことでしょう。
結論から申し上げれば、基本的には避けたほうがよい飲み方であるため推奨しません。
エナジードリンクは飲み過ぎによる、中毒や死亡事例が確認されている飲み物ですが、ウイスキーで割って飲むことによりアルコールの過剰摂取を含めて飲み過ぎを誘発してしまう原因になります。
この記事では、ウイスキーをエナジードリンクで割るのは危険な理由と、ウイスキーの飲み方で注意すべきポイントを紹介します。
この記事のポイント
エナジードリンクは、肉体疲労の改善や栄養補給を目的に飲む飲料品であり、覚醒作用を高めるためにカフェインを多く配合していることが特徴です。
仕事をするために常習的に愛飲している方も多い飲み物であり、すっきりとした味わいの商品が多いことから、風味だけを考えてウイスキーを割ったら美味しいのではないかと考える方もいるかもしれません。
実際に、エナジードリンクを使用したカクテルは、アメリカでは2000年代前半を機会にブームとなっていました。
風味や味わいにおいてウイスキーとエナジードリンクとあうかどうかは銘柄によっても異なるところではあると考えますが、アルコールとエナジードリンクによる過剰なカフェインの摂取から割らないほうがいい組み合わせといえるでしょう。
アメリカでは、2010年からアルコールとエナジードリンクの組み合わせが科学的に健康上の悪影響を及ぼすと指摘されており、エナジードリンクとアルコールを組み合わせた商品の多くを販売中止としました。
アルコールとの混合にかかわらずエナジードリンク自体がアメリカを中心に世界中で問題視されている状況もあり、日本でも死亡事例が確認されています。
ウイスキーをエナジードリンクで割ることが飲み過ぎを誘発しやすい性質もあるため、エナジードリンクを取り巻く近年の背景や、ウイスキーで割ることによるデメリットを考えるなら推奨できるものではないといえます。
ウイスキーをエナジードリンクで割るのが危険な理由は3つあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
エナジードリンクには、コーヒーを上回るほどの大量のカフェインが含まれています。
ウイスキーのジュース割りは、エナジードリンクを含めてゴクゴク飲めることからついつい飲み過ぎてしまう場合もあるでしょう。
エナジードリンクを飲み過ぎれば、カフェインの過剰摂取となり、さまざまな健康被害につながります。
一度にカフェインを一気に摂取することは依存性を高めるだけでなく、睡眠障害を引き起こす可能性もあります。
ウイスキーで割って飲むことにより、カフェインの摂取量が大きく増えることがあれば危険といえるでしょう。
ウイスキーのエナジードリンク割りは、カフェインだけでなくアルコールの過剰摂取にも気をつける必要があります。
ウイスキーはアルコール度数の高いお酒であるため、仮に割るエナジードリンクの量を少なくして摂取するカフェインの摂取量を少なくすれば、アルコールをより摂取することになります。
また、カフェインの摂取には酔いが回りにくくなる場合もあり、エナジードリンクで割ったことで普段よりも調子が良いと勘違いし、アルコールをいつもよりも多く摂取してしまう危険性もあるのです。
ウイスキーもエナジードリンクも飲み過ぎは、危険になる飲み物であるため、単純にリスクが2倍になると考えれば、避けたほうがいい組み合わせといえるでしょう。
カフェインとアルコールの過剰摂取で懸念されているポイントは、覚醒作用の大きさです。
エナジードリンクを飲んで、眠気が吹っ飛ぶ効果やすっきりする感覚は、脳に直接働きかけて神経を興奮させ、感覚を麻痺させることで眠気や疲労を感じにくくさせる効果が働いているからです。
カフェインの摂取による覚醒作用の大きさは、アルコールの過剰摂取による体の変化などを自身で気づけなくする場合があり、カフェインとアルコールによる興奮から普段よりも悪酔いをしてしまい、トラブルに発展する危険性もあります。
周りに人がいる場合は、ほかの人に迷惑をかけてしまうことにつながる可能性もあるため、無用なトラブルを避けるならウイスキーのエナジードリンク割りは飲まないほうが無難です。
ウイスキーの飲み方で注意すべきポイントは3つあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ウイスキーとエナジードリンクのように飲み過ぎると非常に危険な組み合わせもあります。
ほかには、アルコール度数の高いウイスキーをお酒のビールで割る飲み方もあり、アルコールの過剰摂取を考えるなら危険な組み合わせといえるでしょう。
ウイスキーを飲む場合は割り方によって危険な組み合わせがあることを理解したうえで、十分に気をつけて飲むようにしてください。
ウイスキーのビール割りについてはこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーとビールの違いは? 度数・製造方法・カロリーを徹底比較
ウイスキーにはアルコール・カロリーがあり、エナジードリンクにはカフェイン・カロリー・糖質などが含まれています。
摂取しているものを意識して飲むことは、健康を考えてウイスキーを飲むうえで重要です。
ウイスキーは糖質が含まれていないお酒ではありますが、エナジードリンクをはじめとする糖質が含まれたジュースで割ることで、飲み過ぎると糖分の過剰摂取になる可能性もあります。
エナジードリンクであればカフェイン・糖質を意識して、取り過ぎにならないようにしてください。
ウイスキーに含まれている糖質・プリン体・カロリーについてはこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーの糖質やプリン体、アルコールのカロリーはどのくらい?
ウイスキーをエナジードリンクで割ることは基本的に推奨できませんが、どうしても飲みたい場合は1杯だけにするなど制約を設けたうえで飲むようにしましょう。
常習的に飲んでおらず、1杯だけ飲むのであれば、直ちに健康被害が発生するケースは少ないと考えられるからです。
ただし、アルコールやカフェインは人によって耐性が異なることから、身体に異常を感じた場合はすぐに飲酒を中止してください。
エナジードリンクなど飲み過ぎれば危険な組み合わせで飲む場合は、必ず飲む量を決めたうえで試すようにしましょう。
ウイスキーとエナジードリンクの組み合わせは、飲み過ぎるとカフェインの過剰摂取による健康被害やリスクにつながるため推奨はできません。
アメリカを中心に警鐘は鳴らされているものの、日本ではエナジードリンクとアルコールをあわせることは法律で禁止されておらず自由であるため、エナジードリンクが好きでどうしてもウイスキーと合わせてみたい方は、自己責任で十分に注意して飲むようにしてください。
ウイスキーの飲み方の組み合わせを純粋に探求したい場合は、エナジードリンク以外にも意外で相性のいい組み合わせも多くあるため探してみましょう。
ウイスキーの割り方にはさまざまな種類があります。おすすめを知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。