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- ウイスキー基礎知識
ウイスキーはさまざまなお酒と比較してもアルコール度数が高い飲み物ですが、その中でも高いアルコール度数を持つウイスキーは本来の風味を味わいやすいです。
しかし、度数が高いとアルコールに弱い人はストレートで楽しむことはできないかもしれません。
ウイスキーにはさまざまな飲み方があるので、度数を下げることができればウイスキーを楽しむことができます。
この記事ではウイスキーの中でもアルコール度数が高い銘柄とおすすめの飲み方を解説します。
この記事のポイント
一般的なウイスキーのアルコール度数は40程度といわれていますが、銘柄によってアルコール度数は異なります。
しかし、ビールは10度を超えることが少なく、ワインは日本酒も10度代、焼酎でも30程度が目安と考えるとウイスキーは他のお酒と比較してアルコール度数が高いお酒といえるでしょう。
ウイスキーのアルコール度数が高い理由は製造過程の蒸留にあります。
醸造酒を加熱して蒸発させて冷やしたアルコール分を凝縮しているため度数が高いです。
ただし、ボトルに詰める際は加水処理をしてアルコール度数を下げるウイスキーが多いので、蒸留時点でのアルコール度数と比較すると低くなります。
ウイスキー製造における蒸留した液体のことをニューポットと呼び、通常では熟成を経てからボトル詰めされますが、この状態で販売されたケースもあります。
加水処理をして蒸留時よりアルコールが薄まっていますが、ウイスキーが相対的に高いアルコール度数を持つことは変わりありません。
アルコール度数が高いウイスキーは美味しくなるのかという疑問を持つ方もいることでしょう。
度数の高いウイスキーにはカスクストレングスという手法で製造されたウイスキーが挙げられます。
カスクストレングスとは、ボトル詰めをする際に加水処理をおこなわずに熟成したウイスキーをそのまま販売することを指します。
加水処理がされていないので、ウイスキーが持つ本来の風味や香りを余すことなく楽しむことができる状態です。
しかし、度数の高さが美味しさを決めるわけではなく、ウイスキーが持つ味わいに依存します。
それでは、具体的にアルコール度数が高いウイスキーの銘柄を3つ紹介します。
それぞれ詳しく解説します。
フロム・ザ・バレルはカスクストレングスでアルコール度数が51度の状態でボトル詰めされたニッカウヰスキーが販売するウイスキーです。
インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ2015では最高賞を受賞した実績もあります。
熟成を経たモルト原酒とグレーン原酒をブレンドしたブレンデッドウイスキーであり、さらにブレンドした原酒を再貯蔵することで調和の取れた美味しさを生み出しています。
重厚感のある味わいとドライフルーツの華やかな香りとキャラメルのような甘い後味が特徴です。
ザ・グレンリベットはシングルモルトウイスキーの原点とも呼ばれるスコットランドを代表するウイスキーになります。
数あるザ・グレンリベットの中でもカスクストレングスで製造されたボトルがナデューラシリーズです。
その中でもオロロソ樽で熟成されたドライフルーツの香りと重厚でありながらも甘い味わいが特徴のウイスキーがザ・グレンリベット・ナデューラ・オロロソです。
ナデューラシリーズは他にもあり、熟成の工程に違いはありますが、アルコール度数は60程度と共通しています。
他のナデューラシリーズの特徴や、ザ・グレンリベットについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
シングルモルトウイスキーのザ・グレンリベットとは?種類も紹介!
グレンファークラスはグレンリベット同様にスコットランドで製造される人気のあるウイスキーです。
その中でもアルコール度数が60程度と高いウイスキーにはグレンファークラス105があります。
105は度数を示していますが、ブリティッシュプルーフ表記によるものであり、アルコール度数を計算するなら0.571を掛けることで「105×0.571=59.955度」と計算可能です。
また、イギリス初の女性大統領であるマーガレットサッチャーが愛飲していたといわれるウイスキーになります。
フルーティーな甘みに干しブドウを思わせる酸味が広がり、ボディが厚く満足感のある飲み心地です。
アルコール度数が高いウイスキーを飲むならおすすめの飲み方が3つあります。
アルコールに弱い人にも適した飲み方も含めて見ていきましょう。
ウイスキーはアルコール度数が高いほど本来の味わいを楽しめるので、最も度数が高い状態で飲めるストレートがおすすめですが、度数の高さは舌を麻痺させる点に注意が必要です。
よって、ウイスキーの後を追いかけるように水を交互に飲むようにすると舌が麻痺しにくくなります。
必ずしも真水である必要はありませんが、ウイスキーの後を追うように飲む水のことをチェイサーと呼びます。
ウイスキーをストレートで飲むならチェイサーの用意は基本ですので、必ず用意するようにしましょう。
水割りはウイスキーのアルコール度数を下げる基本的な飲み方です。
下がるアルコール度数は元のウイスキーの度数と水の配分によっても異なりますが、ウイスキーの味わいを大きく損ねない比率で考えると20%~10%まで落ちると考えられます。
10%程度まで下がればワインや日本酒のアルコール度数と変わらないので、これらのお酒が問題なく飲めるならウイスキーも楽しめるはずです。
ハイボール割りはウイスキー特有のクセのある味わいを軽減してくれるだけでなく、アルコール度数を大きく下げる効果があるので初心者向けの飲み方です。
なぜなら、炭酸水に氷を加えることによって水割りよりもアルコール度数が減少するからです。
氷は時間が経てば溶けるので、ゆっくり飲めばよりアルコール度数は減少するでしょう。
ビールやチューハイなどの10%以下のアルコール度数のお酒飲めるなら、アルコールに弱い人でもウイスキーを楽しめます。
ウイスキーの飲み方について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキーのおすすめの飲み方はこちら!さらにウイスキーを楽しもう!
アルコール度数の高いウイスキーの銘柄とおすすめの飲み方について解説しました。
カスクストレングスでボトル詰めされるアルコール度数の高いウイスキーにはさまざまな魅力がありますので、ストレートで飲める方は挑戦してみましょう。
アルコールに弱い方や、初心者で高いアルコールに不安を感じている方は水割りやハイボールなどの飲み方を試してウイスキーを楽しんでみてください。