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代表的なウイスキーメーカーを国内から海外まで一覧形式でご紹介!

2021.08.21 / 最終更新日:2022.05.19

ウイスキーのメーカーは蒸留所や、蒸留所を保有している企業のことを指します。

また、蒸留所から原酒を購入し、独自の製法でボトル詰めして販売しているボトラーズもウイスキーメーカーの一種であるといえるでしょう。

よって、ウイスキーのメーカーは蒸留所やボトラーズの数だけ存在するといえます。

この記事では代表的なスコットランドの蒸留所や日本の企業を含むウイスキーメーカーを一覧形式で紹介します。

この記事のポイント

  • ウイスキーメーカーでも代表的なスコットランドの蒸留所を紹介
  • サントリーを始めとする日本の代表的なウイスキー製造会社も紹介

ウイスキーのメーカーは蒸留所


ウイスキーの製造は蒸留所でおこなわれることから、ウイスキーにおけるメーカー(製造業者)は基本的に蒸留所のことを指します。

例えば、スコッチウイスキーのグレンリベットであればグレンリベット蒸留所がメーカーであり、タリスカーであればタリスカー蒸留所がメーカーです。

蒸留所では原料の発酵から蒸留、熟成などのウイスキーの製造過程がすべて完結しておこなわれます

ボトル詰めも基本的には蒸留所でおこなわれて販売されますが、蒸留所から原酒を買い取って販売するボトラーズという企業も存在します。

ボトラーズもウイスキーメーカーの一種

ボトラーズの正式名称はインディペンデント・ボトラーズ(独立瓶詰業者)であり、蒸留所から原酒を買い取り独自にボトル詰めをして販売する企業のことです。

ボトラーズから販売されたウイスキーのことをボトラーズウイスキーと呼び、反対に蒸留所でボトル詰めまでおこなわれたウイスキーのことをオフィシャルボトルと呼びます。

原酒を独自にブレンドすることでオフィシャルボトルにはない味を追求し、買い取った原酒を長期熟成させることで蒸留所では購入できない長期熟成のウイスキーを販売するコアなウイスキーファンに需要のあるウイスキーを販売しています。

また、名前が知られていない蒸留所はボトラーズから原酒を買い取ってもらい、ボトラーズが蒸留所の名前を載せて販売することで知名度の向上に貢献している側面も

ボトラーズウイスキーについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

ボトラーズウイスキーとは? 3つの特徴と7つのブランドを紹介

代表的なウイスキーメーカーの一覧

代表的なウイスキーメーカーを8つ紹介します。

  • ザ・グレンリベット蒸留所
  • マッカラン蒸留所
  • タリスカー蒸留所
  • ジョージ・バランタイン&サン
  • サントリー
  • ニッカウヰスキー
  • キリンビール
  • 秩父蒸留所

それぞれ詳しく解説します。

ザ・グレンリベット蒸留所

初めて政府公認のメーカーとなったザ・グレンリベット蒸留所は、スペイサイドを代表する蒸留所の1つです。

主に製造しているウイスキーはザ・グレンリベットシリーズであり、スコッチウイスキー特有のクセのあるピート香が少なく、万人向けで飲みやすいウイスキーを販売しています。

ザ・グレンリベットにはさまざまな種類があります。アルコール度数が高いカスクストレングスにあたるザ・グレンリベット ナデューラシリーズや、創始者のジョージ・スミスが目指した理想の製法で造られるザ・グレンリベット ファウンダーズリザーブは現在では定番商品です。

また、ザ・グレンリベット蒸留所はフランスのぺルノ・リカール社が所有しており、製造された原酒は同社のブレンドウイスキーの原酒としても使用されています。

ザ・グレンリベットについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

シングルモルトウイスキーのザ・グレンリベットとは?種類も紹介!

マッカラン蒸留所

マッカラン蒸留所はスペイサイドを代表する蒸留所の1つであり、高級ウイスキーのマッカランシリーズを製造しています。

シェリー樽による熟成により華やかで甘い香りが特徴で、フルーティーな口当たりが堪能できるウイスキーです。

種類も豊富に存在しており、ハイボールで飲むことを想定して作られたマッカラン ファインオークシリーズ、2つの樽の原酒のみを使用して製造されるマッカラン ダブルカスクがあります。

マッカラン蒸留所はスコットランドに拠点を持つエドリントンの完全子会社です。その他にもハイランドパーク蒸留所、グレンロセス蒸留所もエドリントンの子会社になります。

マッカラン蒸留所について詳しく知りたい方はこちらのページもチェックしてください。

マッカラン蒸留所 - Macallan

タリスカー蒸留所

タリスカー蒸留所はスコットランドのアイランズにあるスカイ島にあるメーカーです。

こちらの蒸留所で製造されるタリスカーはスモーキーな香りとスカイ島の自然思わせる潮の香りと黒コショウの効いたスパイシーな風味が特徴になります。

こちらも複数の銘柄を販売しており、タリスカー ストームはスタンダードなタリスカー 12年よりも個性を強調した力強い味わいとなっており、反対にタリスカー ネイストポイントは特有のスパイシーさを控えめにフルーティーな風味が楽しめる銘柄です。

現在はイギリス最大の酒造企業であるディアジオが保有しており、スカイ島に現存する唯一のウイスキー蒸留所となっています。

タリスカーについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

スコッチウイスキー『タリスカー』の種類とおすすめの飲み方をご紹介

ジョージ・バランタイン&サン

ジョージ・バランタイン&サンはぺルノ・リカール社傘下のウイスキーの製造・販売をおこなっている企業です。

創業者のジョージ・バランタインが自らブレンドしたブレンデッドウイスキーのバランタインシリーズが代表的な銘柄になります。

代表的な商品はバランタイン ファイネストバランタイン バレルスムースであり、どちらもフルーティーで甘みがある飲みやすいブレンデッドウイスキーです。

熟成期間の表記がないノンエイジウイスキー以外にも12年以上熟成させた原酒のみをブレンドしたバランタイン 12年も販売しています。

サントリー

サントリーはウイスキーなどの洋酒、ビール、清涼飲料水の製造・販売をおこなう企業であり、日本の代表的なウイスキーメーカーです。

山崎蒸溜所、知多蒸溜所、白州蒸溜所の3つを保有しており、さまざまなジャパニーズウイスキーを取り扱っています。

山崎はミズナラ樽特有の芳香な香りとフルーティーな風味が世界的に評価されており、需要増加のため入手困難となっているウイスキーです。その他にも知多、響、白州などもサントリーが製造した銘柄になります。

また、海外のウイスキーも取り扱っており、マッカラン、バランタイン、グレンフィディック、ボウモア、ラフロイグといったスコッチウイスキーを代表する銘柄も販売しています。

ニッカウヰスキー

アサヒグループの子会社であるニッカウヰスキーは、人気ドラマ「マッサン」でおなじみの竹鶴政孝が創設者のウイスキーメーカーです。

北海道の余市蒸溜所宮城峡蒸溜所を保有しており、余市、宮城峡、竹鶴、ブラックニッカなどのウイスキーの製造・販売をしています。

また、余市は原酒不足の影響で終売しており、代わりにシングルモルト余市と呼ばれるノンエイジウイスキーが販売されています。

キリンビール

キリンビール日本の酒造会社の1つであり、蒸留所設備の強化に積極的なウイスキーメーカーです。

設備強化がおこなわれているのは静岡にある富士御殿場蒸留所であり、富士山麓、富士、陸などの銘柄を生産しています。

富士山麓はアルコール度数が高く、気品のある熟成香とフルーティーな風味が特徴のウイスキーです。

サントリーと同様に海外のウイスキーも取り扱っており、スコッチウイスキーのジョニーウォーカー、ホワイトホースとアメリカンウイスキーのフォアローゼズ、ヘンリ― マッケンナも販売しています。
ホワイトホースとは?種類や味わい、おすすめの飲み方

秩父蒸留所

ベンチャーウイスキーという会社が保有する埼玉県の秩父蒸留所は規模自体は小さいメーカーです。

しかし、秩父の良質な自然環境と日本の職人が生み出す丁寧な製法で造られたイチローズモルトシリーズは世界でも高い評価を受けています。

イチローズモルトは供給が少ない上に需要が多いため入手が難しいウイスキーですが、その中でも定番で入手しやすい銘柄がイチローズモルト&グレーン ホワイトラベルです。

秩父蒸留所のイチローズモルトについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

秩父で生まれたウイスキー『イチローズモルト』とは?製法や種類をご紹介

まとめ

ウイスキーのメーカーについて紹介しましたが、製造から販売まで重要になるのは蒸留所の存在です。

蒸留所ではボトラーズなどに販売する一部の原酒を除いて、最初から最後まで製造されます。

蒸留所の特徴を理解することがウイスキーを深く理解することにつながります。

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