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ウイスキーに混ぜると相性がいいものとは? 基本的な割り方も紹介!

2021.08.19 / 最終更新日:2021.08.19

ウイスキーには水や炭酸水(ハイボール)などを混ぜるのが基本的な飲み方です。

しかし、一般的に混ぜることが多い水や炭酸水以外にも混ぜるとウイスキーに合うものも存在します。

ジュースやビールなどのウイスキーとは異なるお酒と混ぜることで、いつもとは異なる楽しみ方ができます。

ただし、お酒とウイスキーを混ぜる場合はアルコール度数に気をつけて混ぜるようにしましょう。

この記事ではウイスキーは何かと混ぜることに相性がいいお酒である理由と具体的にウイスキーと混ぜる場合に相性がいいものを紹介します。

この記事のポイント

  • ウイスキーの製法や基本的な割り方などの基礎知識を解説
  • ウイスキーと混ぜると相性がいいものを紹介

ウイスキーは原酒を混ぜて作られる

ウイスキーは1つの樽で作られた原酒のみを使用してボトル詰めされるシングルカスクに関しては例外ですが、基本的にさまざまな原酒を混ぜて作られるお酒です。

シングルモルトであれば同じ蒸留所で製造された複数の原酒を混ぜて製造され、ブレンデッドウイスキーであればモルト原酒とグレーン原酒という異なる種類のウイスキーの原酒を混ぜて作られます。

よって、ウイスキーはその製造過程から混ぜることと相性のいいお酒です

飲み方はなにも混ぜずにストレートで飲む以外では、水や炭酸水と混ぜることが一般的になります。

700mlの内容量があるボトルのウイスキーを購入したのであれば、ストレートで飲む以外にもさまざまな飲み方を試すことが可能です。

ウイスキーは1本のボトルでさまざまなものを混ぜて、理想の飲み方を探してみるのも楽しみ方の1つです

ブレンディングとヴァッティング

ウイスキーの製造過程においてブレンディングヴァッティングという用語があります。

異なるウイスキーの原酒を混ぜることをブレンディングと呼び、同種の原酒を混ぜ合わせることをヴァッティングと呼びます。

原酒を混ぜるのはウイスキーブレンダーと呼ばれる専門家ですが、個人の愛好家の中にもウイスキー同士を混ぜる楽しみ方をしている人もいるようです。

専門家が適切なブレンドをしたウイスキー同士を混ぜた場合は味の保証はありませんが、それぞれのウイスキーの特徴を知りつくした上級者向けの混ぜる楽しみ方として覚えておきましょう。

ウイスキーの基本的な混ぜ方(割り方)

ウイスキーに水や炭酸水を混ぜることをウイスキーを割るといいます。

それでは具体的なウイスキーの基本的な混ぜ方(割り方)を見ていきましょう。

  • 水(水割り・トワイスアップ)
  • 氷(ロック・ハーフロック)
  • 炭酸水(ハイボール)

水(水割り・トワイスアップ)

ウイスキーを飲む際に混ぜる基本的な飲み物は水です。

水割りはアルコール度数を下げる効果があり、アルコールに弱い人でも飲みやすくなります。

ウイスキーと水を混ぜる飲み方にはトワイスアップがあり、ウイスキーをグラスに注ぎ、常温の天然水を同量注いで飲む方法です。

アルコール度数は下がりますが、ウイスキーの香りを損ねないのでアルコール度数を下げながら香りを堪能したい人におすすめの飲み方になります

氷(ロック・ハーフロック)

ウイスキーと溶けにくい大きな氷を混ぜる割り方をロックと呼びます。

熟成年数の若いウイスキーにはアルコールによる刺激が強いものもありますが、ロックで飲めばアルコールによる刺激を弱めることが可能です。

氷を入れたグラスにウイスキーと水を同量注ぐハーフロックという飲み方もあり、ロックと水割りの中間の飲み心地を味わえます。

また、ハーフロックに注ぐ水は炭酸水などでも問題なく、その場合は後述するハイボールとの中間の飲み心地です。

炭酸水(ハイボール)

ウイスキーと炭酸水を混ぜる飲み方をハイボールと呼び、お酒と炭酸水を混ぜる飲み方全般のことを指します。

炭酸水によってクセのあるウイスキーも飲みやすく、ウイスキー初心者にもおすすめの飲み方です

炭酸が抜けるので混ぜすぎないことがハイボールを美味しく飲むポイントになります。

基本的なウイスキーの飲み方について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

ウイスキーのおすすめの飲み方はこちら!さらにウイスキーを楽しもう!

ウイスキーと飲み物を混ぜる

ウイスキーの基本的な飲み方について解説しましたが、水や炭酸水以外の飲み物でもウイスキーと相性のいい飲み物は存在します。相性のいい飲み物を3つピックアップしました。

  • オレンジジュース
  • 牛乳
  • カルピス

それぞれ解説します。

オレンジジュース

ウイスキーは銘柄によっては柑橘系の香りとフルーティーな味わいを持っているので、オレンジジュースと相性がいい銘柄もあります。

また、ウイスキーの琥珀色とオレンジジュースが合わさって美しい色になりやすいので、混ぜたときの見た目がよいのも特徴です。

オレンジジュースの爽やかで甘い味わいがウイスキーを飲みやすくするだけでなく、アルコール度数を調節する効果も期待できます

牛乳

カルーアミルクを代表に牛乳とお酒を混ぜたカクテルは存在しますが、ウイスキーも牛乳と混ぜて相性がいいお酒です。ウイスキーとミルクを混ぜることをカウボーイとも呼びます。

ウイスキーの独特な風味や、アルコールにより刺激を緩和して飲みやすい味わいにしてくれます。

また、牛乳に含まれるアミノ酸はアルコールの分解を助けてくれるので、2日酔い防止効果が期待可能です。

カルピス

カルピスは子供の飲み物という印象が強く、ウイスキーと合わないと考える方もいるかもしれません。

しかし、ウイスキーの苦味にカルピスの甘みが加わり、優しい味わいに変化するので非常に飲みやすくなります

また、カルピスを混ぜる場合は低温・常温・高温どれも選択可能であるため、夏場は冷えたカルピス、冬場は温めたカルピスを使用してもいいかもしれません。

ウイスキーと別種のお酒を混ぜる

ウイスキーと別種のお酒を混ぜる飲み方も存在しますが、アルコールによる刺激が強く、アルコール度数が高くなりやすいので注意が必要です。

ウイスキーと合うお酒は主に下記の3つです。

  • ビール
  • 梅酒
  • ワイン

それぞれ詳しく解説します。

ビール

ウイスキーとビールを混ぜたカクテルのことをボイラーメーカーと呼びます。

アルコール度数が非常に高く、飲めばボイラーのように熱くなることから名づけられました。

同じ麦を原料としたお酒であるため相性がよく、ビールの苦味に対して甘い風味を持ったウイスキーを混ぜるとおいしく味わえます。

梅酒

梅酒は梅をお酒に漬け込むことでできる日本を代表するお酒ですが、ウイスキーと混ぜると相性のいいお酒として知られています。

ウイスキーの風味と梅酒の爽やかでコクのある甘みが引き立てられるのでより味わいくなります。

また、ウイスキーに梅を漬け込んで梅酒を作る方法もありますが、製造方法によっては酒税法に引っ掛かる可能性もあるので、必ず酒税法を確認してからおこなうようにしてください

ワイン

ウイスキーとワインを混ぜるカクテルにはマンハッタンがあります。

ウイスキーとベルモットと呼ばれる白ワインをベースに香草やスパイスを配合して作られたフレーバードワインを混ぜて作られます。

ニューヨークのマンハッタン・クラブが発祥であるため、ウイスキーの中でもアメリカン・ウイスキーが合っています。

味は甘さの中にほろ苦さを感じられる比較的飲みやすいカクテルであり、カクテルの女王とも呼ばれるお酒です。

その他にウイスキーと混ぜて相性がいいもの

最後に上記の項目には分類できませんが、ウイスキーと混ぜて相性がいいものを紹介します

  • いちご
  • はちみつ

いちご

冷凍したいちごをウイスキーに浸けておくと、いちごの成分がウイスキーに溶けだして甘く仕上がります。

ウイスキーは元々フルーティーな風味を持っている銘柄もあるので、非常に相性がよく、日本の大手ウイスキーブランドのニッカウヰスキーもこの組み合わせを絶賛しました

個人で消費することは前提となりますが、ウイスキーで梅酒を製造する場合と同様にいちごで漬け込み酒を作るときも酒税法を確認するようにしましょう

はちみつ

はちみつとウイスキーの相性はよく、はちみつ風味のウイスキーであるハニーウイスキーも販売されるほどです。

クセが強く好き嫌いが分かれるウイスキーであっても、はちみつを混ぜれば味わいがまろやかになり飲みやすくなります。

また、混ぜる際は一度温めると混ざりやすいです

まとめ

ウイスキーと混ぜると相性がいいものをいくつか紹介しました。

水や炭酸水だけでなく、さまざまな物を混ぜてみるとこれまでにない新しい発見があるかもしれません。

普通の飲み方以外も試したくなった人はぜひ実践してみてください。

最後に、ウイスキーに梅やいちごを漬け込む場合は酒税法の理解が必須であるため、下記に漬け込み酒を作る際の原則をまとめましたので確認するようにしてください。

酒税法 概要
消費者が自分で飲むための酒類であること(同居親族の消費も含む)
漬け込む酒のアルコール度数が20度以上で、酒税が課税済みのものであること
米、麦、あわ、とうもろこし、こうりゃん、きび、ひえ、でんぷんは使用不可
ぶどう(山ぶどう)は酒の材料に使用できない
アミノ酸、ビタミン類、核酸分解物、有機酸、無機塩類、色素、香料は使用不可

参考:国税庁 【自家醸造】

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