
カクテルの女王「マンハッタン」とは? 味わいと作り方、ベースにおすすめのウイスキー銘柄
- ウイスキー基礎知識
2024年から引き続きウイスキーの値上げの流れは続いており、サントリー、ニッカ(アサヒビール)、ブラウンフォーマン社、三陽物産から輸入販売されているスコッチを中心に値上がりします。
昨年に大幅な値上げをしたことから、現在の時点で今年の値上げは輸入品のみとなっており、ジャパニーズウイスキーに目立った値上げはありませんでした。
特に普段からスコッチのシングルモルトを愛飲している方にとっては影響のある値上げであるため、対象となる銘柄を確認しておきましょう。
この記事では、2025年のウイスキー値上げ銘柄を一覧形式にして紹介し、なぜウイスキーを値上げするのか、値上げの中でも安くウイスキーを購入する方法を解説します。
この記事のポイント
2025年に値上げするウイスキー銘柄の値上げ状況を以下の表に一覧形式でまとめました。
商品 | 改定前(税抜き) | 改定後(税抜き) |
ザ・マッカラン シェリーオーク 12年 | 12,500円 | 13,500円 |
ザ・マッカラン ダブルカスク 12年 | 9,040円 | 9,900円 |
ザ・マッカラン シェリーオーク 18年 | 52,000円 | 62,000円 |
ザ・マッカラン シェリーオーク 25年 | 280,000円 | 360,000円 |
ザ・マッカラン シェリーオーク 30年 | 550,000円 | 796,000円 |
グレンフィディック 12年 | 5,060円 | 5,930円 |
グレンフィディック 15年 | 9,360円 | 9,900円 |
グレンフィディック 18年 | 15,400円 | 16,810円 |
グレンフィディック 21年 | 36,300円 | 43,150円 |
ハイランドパーク 12年 | 6,000円 | 7,000円 |
ハイランドパーク 15年 | 15,000円 | 16,500円 |
ハイランドパーク 18年 | 21,000円 | 24,000円 |
グレンドロナック 12年 | 7,510円 | 7,890円 |
グレンドロナック 21年 | 23,500円 | 39,950円 |
ブッシュミルズ | 1,920円 | 2,030円 |
ブッシュミルズ ブラックブッシュ |
2,480円 | 2,810円 |
ブッシュミルズ シングルモルト10年 | 3,950円 | 5,220円 |
ブッシュミルズ シングルモルト12年 |
5,150円 | 7,170円 |
ブッシュミルズ シングルモルト16年 | 12,300円 | 15,500円 |
ブッシュミルズ シングルモルト21年 |
27,000円 | 35,000円 |
ブナハーブン 12年 | 6,980円 | 10,700円 |
ブナハーブン 25年 | 44,500円 | 70,400円 |
グレンゴイン 10年 | 4,450円 | 7,180円 |
グレンゴイン 21年 | 18,700円 | 26,200円 |
バルヴェニー 12年 ダブルウッド | 6,700円 | 10,310円 |
バルヴェニー 14年 カリビアンカスク | 11,000円 | 16,790円 |
オールドプルトニー18年 |
19,000円 | 23,000円 |
バルブレア 15年 | 12,500円 | 14,500円 |
バルブレア 18年 | 20,500円 | 24,000円 |
バルブレア25年 | 75,000円 | 130,000円 |
スペイバーン15年 |
10,500円 | 12,000円 |
スペイバーン 18年 | 13,600円 | 15,000円 |
グランツ トリプルウッド | 1,530円 | 1,600円 |
グランツ トリプルウッド 8年 | 1,900円 | 2,540円 |
グランツ トリプルウッド 12年 | 2,950円 | 3,530円 |
モンキーショルダー | 4,080円 | 4,920円 |
モンキーショルダー スモーキーモンキー |
4,500円 | 5,730円 |
タラモアデュー | 2,300円 | 2,790円 |
フォートウィリアム | 1,377円 | 1,530円 |
ネヴィス デュー | 1,377円 | 1,530円 |
2025年に値上げが決定しているウイスキー銘柄は全部で41種類あります。
それぞれの銘柄について詳しく見ていきましょう。
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/5010314017408/
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 12,500円 |
改定後の価格 | 13,500円 |
値幅 | +1,000円 |
販売元(輸入元) | サントリー |
値上げ時期 | 2025年4月 |
ザ・マッカラン シェリーオーク 12年は、サントリーから引き続き値上げされており、改定後の価格は13,500円、値上げ幅は+1,000円となりました。
シングルモルトのロールスロイスの名で知られる高級ウイスキーの中でも最もメジャーで人気の高いボトルであり、スコッチのシングルモルト好きの多くに影響が出る価格改定となります。
シェリー樽熟成のウイスキーは、樽が希少となっていることから原酒不足になりやすく、値上げが続きやすい状況です。
マッカラン12年の特徴とは?種類や味わい、おすすめの飲み方など
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/5010314302863/
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 9,040円 |
改定後の価格 | 9,900円 |
値幅 | +860円 |
販売元(輸入元) | サントリー |
値上げ時期 | 2025年4月 |
ザ・マッカラン ダブルカスク 12年は、860年の値上げにとどまり、税抜きにおける希望小売価格が今回においては1万円を超えませんでした。
マッカランの中でも値段が低いことから飲みやすいボトルでしたが、値上げが続いていることから購入のハードルが上がっています。
しかし、これまでと同様にダブルカスク 12年が最安値であることは変わらないため、一番安くマッカランを飲む場合の選択肢は変わりません。
ザ・マッカラン ダブルカスクシリーズの種類と味わい、おすすめの飲み方
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/5010719187003/
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 52,000円 |
改定後の価格 | 62,000円 |
値幅 | +10,000円 |
販売元(輸入元) | サントリー |
値上げ時期 | 2025年4月 |
ザ・マッカラン シェリーオーク 18年は、ちょうど1万円の値上げが実施された形となり、大きく高騰しています。
改定前の52,000円の価格でも多くのウイスキー愛好家が購入してきた銘柄でした。
12年以上に完成度の高い味わいであり、数万円以上の価格でありながらリピーターも多かったため、コアな愛好家に大きな影響を与えそうです。
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/5010314003807/
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 280,000円 |
改定後の価格 | 360,000円 |
値幅 | +60,000円 |
販売元(輸入元) | サントリー |
値上げ時期 | 2025年4月 |
ザ・マッカラン シェリーオーク 25年は、30万円を超える6万円の大幅な値上げとなりました。
しかし、すでにオンラインショップにおける相場が定価を大きく上回っている状態にあります。
定価による販売でも市場の実態に沿った適正価格となるため、この値上げ幅でも影響は少ないかもしれません。
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/5010314013202/
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 550,000円 |
改定後の価格 | 796,000円 |
値幅 | +246,000円 |
販売元(輸入元) | サントリー |
値上げ時期 | 2025年4月 |
ザ・マッカラン シェリーオーク 30年は、マッカランの中でも最高の熟成年数を持つ希少なボトルであり、値上げ幅は20万円を超えます。
そもそも流通しておらず入手困難な状態にあり、今回の値上げでも実際の取引価格と差がある状況です。
画像引用:https://ieno-bar.suntory.co.jp/shopdetail/000000001984/
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 5,060円 |
改定後の価格 | 5,930円 |
値幅 | +930円 |
販売元(輸入元) | ブラウンフォーマン社 |
値上げ時期 | 2025年1月 |
グレンフィディック 12年は、ウィリアムグラント&サンズ社からブラウンフォーマン社が取り扱うこととなった影響から、5,060円から5,930円の930円の値上げが決定しています。
フルーティーでライトな味わいから初心者も飲みやすく、シングルモルトの入門酒として人気がありましたが、約1,000円の値上げの影響は大きいと予測されます。
グレンフィディックを愛飲している愛好家に影響があるのはもちろんのこと、今後ウイスキーに興味を持ち、安くて人気のシングルモルトを飲みたいと考える場合の消費行動が変わる可能性もあります。
グレンフィディック 12年 スペシャルリザーブとは? 味わいやおすすめの飲み方
画像引用:Amazon.co.jp
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 9,360円 |
改定後の価格 | 9,900円 |
値幅 | +540円 |
販売元(輸入元) | ブラウンフォーマン社 |
値上げ時期 | 2025年1月 |
グレンフィディック 15年は、12年と比較すると値上げ幅は狭く540円にとどまっています。
シェリーの熟成で用いられるソレラシステムをシングモルトに応用したボトルです。
12年とは異なり初めて飲む人が最初に購入しやすいエントリー銘柄ではなく、値幅を考えても影響は少ないと考えられます。
画像引用:Amazon.co.jp
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 15,400円 |
改定後の価格 | 16,810円 |
値幅 | +1,410円 |
販売元(輸入元) | ブラウンフォーマン社 |
値上げ時期 | 2025年1月 |
グレンフィディック 18年は、額面を見れば1,410円の値上げではありますが、値上げ率が10%以下です。
オロロソシェリー樽とアメリカンオーク樽の原酒を使用し、スモールバッチで丁寧に管理した人気のボトルです。
エントリーボトルの値上げ率は18%であると考えると、15年・18年の値上げは軽微なものといえるでしょう。
画像引用:Amazon.co.jp
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 36,300円 |
改定後の価格 | 43,150円 |
値幅 | +6,850円 |
販売元(輸入元) | ブラウンフォーマン社 |
値上げ時期 | 2025年1月 |
グレンフィディック 21年、正式名称「グランレゼルヴァ」は、他の上位ボトルとは異なり7,000円近くの値上げとなりました。
20年熟成のシングルモルトの中では入手しやすいボトルでしたが、今回の値上げでハードルが上がりました。
グレンフィディックウイスキーの種類やおすすめの飲み方についてご紹介
画像引用:三陽物産 公式サイト
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 6,000円 |
改定後の価格 | 7,000円 |
値幅 | +1,000円 |
販売元(輸入元) | 三陽物産 |
値上げ時期 | 2025年5月 |
ハイランドパーク 12年はアイランズ地域の人気のシングルモルトウイスキーですが、2025年5月をもって1,000円の値上げが決定しました。
シェリー樽で熟成された甘い味わいとほのかなピート感が個性であり、独自性があることから今回の値上げで需要が減少することは考えにくいです。
ハイランドパーク以上に値上げをした12年物のシングルモルトも存在するため、特筆して割高に感じることもありません。
画像引用:三陽物産 公式サイト
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 15,000円 |
改定後の価格 | 16,500円 |
値幅 | +1,500円 |
販売元(輸入元) | 三陽物産 |
値上げ時期 | 2025年5月 |
ハイランドパーク 15年、正式名称はヴァイキング・ハートでは、1,500円の値上げが行われました。
ヨーロピアンオーク、アメリカンオークのシェリー樽を使用し、調和した味わいが魅力です。
値上げ率は10%以下に収まっており、値上げ前から15,000円の価格帯であったことから需要に大きな影響を及ぼすことはないでしょう。
画像引用:三陽物産 公式サイト
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 21,000円 |
改定後の価格 | 24,000円 |
値幅 | +3,000円 |
販売元(輸入元) | 三陽物産 |
値上げ時期 | 2025年5月 |
ハイランドパーク 18年 ヴァイキング・プライドは、Spirits Journal誌の「ベスト・スピリッツ・イン・ザ・ワールド」の2度受賞した実績ある銘柄ですが、3,000円の値上げが決定しました。
ハイランドパークの220年に渡る伝統的な製法の歴史を詰め込んだ完成度の高いシングルモルトです。
他のハイランドパークと比較すると値上げ率は14%と高い水準となりました。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/yunyuusyu/70021/
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 7,510円 |
改定後の価格 | 7,890円 |
値幅 | +380円 |
販売元(輸入元) | ブラウンフォーマン社 |
値上げ時期 | 2025年4月 |
グレンドロナック 12年は、マッカランと同様にシェリー樽熟成のシングルモルトウイスキーであり、継続的な値上げが続いている銘柄です。
今回の値上げ幅は380円と高くはなく、税抜き価格が8,000円となる水準には至りませんでした。
しかし、継続して値上げが続いていることから、翌年以降も価格が上昇することが考えられます。
グレンドロナック 12年とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
画像引用:https://kakaku.com/item/K0000694824/
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 23,500円 |
改定後の価格 | 39,950円 |
値幅 | +16,450円 |
販売元(輸入元) | ブラウンフォーマン社 |
値上げ時期 | 2025年4月 |
グレンドロナック 21年は、2種類のシェリー樽原酒を使用したグレンドロナックの長期熟成ボトルになりますが、値上がり幅は16,450円、値上がり率は70%です。
エントリーボトルであるグレンドロナック 12年と比較すると深刻な値上げとなりました。
価格の上昇率からも販売を継続することが難しく、終売の噂が出ている商品となっています。
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/irish/bushmills/bushmills.html
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 1,920円 |
改定後の価格 | 2,030円 |
値幅 | +110円 |
販売元(輸入元) | ニッカ(アサヒビール) |
値上げ時期 | 2025年4月 |
値上げの影響はスコッチのみならずアイリッシュにも出ており、その中でも代表的な銘柄のブッシュミルズが値上げしました。
価格は110円のプラスであり、税抜きで1,000円台のウイスキーが2,000円台のウイスキーとなりました。
ブッシュミルズはアイリッシュウイスキーの銘柄の中でもコストパフォーマンスの高い銘柄として知られていたため、多くの人に影響が出ると考えられます。
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/irish/bushmills/47804.html
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 2,480円 |
改定後の価格 | 2,810円 |
値幅 | +330円 |
販売元(輸入元) | ニッカ(アサヒビール) |
値上げ時期 | 2025年4月 |
ブッシュミルズの中でも人気銘柄であるブラックブッシュも値上げの対象となり、改定後の価格は2,810円となりました。
シェリー樽とバーボン樽の7年以上熟成させた原酒を使用したフルーティーで重厚な味わいが魅力であり、値上げ前はコスパが非常に高い銘柄でした。
今回の値上げで依然として2,000円台のウイスキーであることに変わりはないものの、税金を含めるとお店によっては3,000円以上支払わなければ購入できないウイスキーになりそうです。
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/irish/bushmills/47805.html
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 3,950円 |
改定後の価格 | 5,220円 |
値幅 | +1,270円 |
販売元(輸入元) | ニッカ(アサヒビール) |
値上げ時期 | 2025年4月 |
熟成年数が表記されたブッシュミルズのシングルモルトの中でも一番熟成年数の若い10年が1,270円の値上げです。
スコッチではないもののシングルモルトの中ではかなり安い水準にありましたが、他のシングルモルトと変わらない価格設定となりました。
値上げ後も熟成年数表記のシングルモルトの中では安い水準にありますが、値上げ率は32.15%であるため、影響は大きいと考えられます。
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/irish/bushmills/48762.html
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 5,150円 |
改定後の価格 | 7,170円 |
値幅 | +2,020円 |
販売元(輸入元) | ニッカ(アサヒビール) |
値上げ時期 | 2025年4月 |
ブッシュミルズ シングルモルト12年は、ブッシュミルズの今回の値上げの中でも最も高い39.22%の値上げ率となりました。
マルサラワイン樽でフィニッシュした12年熟成のシングルモルトの中でも安く購入できる銘柄でした。
しかし、今回の値上げで他の12年と比較して低い水準とはいえない価格まで上昇しています。
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/irish/bushmills/48122.html
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 12,300円 |
改定後の価格 | 15,500円 |
値幅 | +3,200円 |
販売元(輸入元) | ニッカ(アサヒビール) |
値上げ時期 | 2025年4月 |
ブッシュミルズ シングルモルト16年は、12年と比較すると値上がり率は低く、他の銘柄と合わせて順当に値上げされました。
こちらのボトルではカスクフィニッシュにポートワイン樽が使用されています。
15,000円以上の水準となりましたが、12年のワンランク上のボトルでは多く見られる価格設定です。
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/irish/bushmills/4B009.html
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 27,000円 |
改定後の価格 | 35,000円 |
値幅 | +8,000円 |
販売元(輸入元) | ニッカ(アサヒビール) |
値上げ時期 | 2025年4月 |
ブッシュミルズ シングルモルト21年は、8,000円の値上げによって30,000円以下から35,000円の水準に上がりました。
マディラワイン樽で2年間、追熟したブッシュミルズのラインナップの中でも高い熟成年数を誇ります。
ブッシュミルズ全体の値上げが行われたことで、ほぼすべての銘柄のコスパが下がる結果となりました。
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/scotch/bunnahabhain/bunnahabhain.html
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 6,980円 |
改定後の価格 | 10,700円 |
値幅 | +3,720円 |
販売元(輸入元) | ニッカ(アサヒビール) |
値上げ時期 | 2025年4月 |
ブナハーブン 12年は人気の高いアイラウイスキーのシングルモルトですが、今回の値上げで約53%の値上げ率となったことから、ウイスキー業界に衝撃を与えています。
改定後の価格は10,000円を超えることから、12年のシングルモルトとしては高級銘柄に位置付けられる価格です。
値上げ幅の大きさによりすでにブナハーブンが市場から姿を消しているため、値上げまでに需要が増加すると予測されます。
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/scotch/bunnahabhain/44710.html
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 44,500円 |
改定後の価格 | 70,400円 |
値幅 | +25,900円 |
販売元(輸入元) | ニッカ(アサヒビール) |
値上げ時期 | 2025年4月 |
ブナハーブン 25年は、ブナハーブン 12年と同様に50%を超える値上げ率による値上げが行われる銘柄です。
値上げ幅の大きさから、12年と同様に市場から姿を消している状態にあるため、値上がりまでに需要が高まると考えられます。
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/scotch/glengoyne/glengoyne.html
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 4,450円 |
改定後の価格 | 7,180円 |
値幅 | +2,730円 |
販売元(輸入元) | ニッカ(アサヒビール) |
値上げ時期 | 2025年4月 |
グレンゴイン 10年は、値上げ率が61%を超える2,730円の値上げで価格が7,180円となりました。
ハイランドのシングルモルトであり、優しくクセのない味わいから世界中でファンが多い銘柄でした。
値上げ前はシングルモルトとして安い水準にありましたが、改定後は割高と考えられます。
すでに市場における取引価格に値上げが反映されるほど、影響の多い値上がりと予測できます。
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/scotch/glengoyne/49826.html
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 18,700円 |
改定後の価格 | 26,200円 |
値幅 | +7,500円 |
販売元(輸入元) | ニッカ(アサヒビール) |
値上げ時期 | 2025年4月 |
グレンゴイン 21年も40%以上の値上がり率を記録し、20,000円以下の価格から25,000円以上の価格になりました。
今回紹介した他のシングルモルトの21年物と比較すると改定後の価格であっても安い水準です。
ただし、値上げ幅の大きさから21年物のグレンゴインも市場から姿を消しつつあります。
画像引用:https://www.suntory.co.jp/whisky/balvenie/product/#double_wood
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 6,700円 |
改定後の価格 | 10,310円 |
値幅 | +3,610円 |
販売元(輸入元) | ブラウンフォーマン社 |
値上げ時期 | 2025年未定 |
バルヴェニー 12年 ダブルウッドもブナハーブンと同様に約53%の高い値上げ率による値上げを予定している銘柄です。
ダブルウッドの名の通り、アメリカンオークのバーボン樽、オロロソシェリー樽の2つの樽で熟成させます。
バルヴェニー 12年 ダブルウッドは前々から在庫不足に陥ることも多く、終売の噂もささやかれています。
バルヴェニー12年 ダブルウッドは終売?味わいや飲む方法を解説
画像引用:https://www.suntory.co.jp/whisky/balvenie/product/#caribbean_cask
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 11,000円 |
改定後の価格 | 16,790円 |
値幅 | +5,790円 |
販売元(輸入元) | ブラウンフォーマン社 |
値上げ時期 | 2025年未定 |
バルヴェニー 14年 カリビアンカスクは、34%以上の値上げ率で価格は16,790円となりました。
カリビアンラムを貯蔵したカリビアンラム樽でフィニッシュした特別なボトルです。
バルヴェニーは値上げの影響を含め、シングルモルトとしてメジャーでないことから、在庫がなくなっているお店も多くあります。
画像引用:三陽物産
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 19,000円 |
改定後の価格 | 23,000円 |
値幅 | +4,000円 |
販売元(輸入元) | 三陽物産 |
値上げ時期 | 2025年5月 |
オールドプルトニー 18年は、SWSC(サンフランシスコ・ワールド・ウイスキー・コンペティション)でも金賞を受賞した実績ある銘柄です。
オールドプルトニーのラインナップの中では、18年熟成のボトルのみに4,000円の値上げが実施されました。
フラッグシップボトルである12年は、2025年5月以降も現在の価格で購入できます。
画像引用:三陽物産
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 12,500円 |
改定後の価格 | 14,500円 |
値幅 | +2,000円 |
販売元(輸入元) | 三陽物産 |
値上げ時期 | 2025年5月 |
バルブレアはスタンダードな12年を除き、15年よりも上の熟成年数表記のボトルが値上げされました。
値上げ率は16%であり、販売する店舗によって異なりますが、税込みであれば15,000円を超える価格帯になります。
12年物を飲んでからワンランク上のバルブレアを縦飲みすることが難しくなりました。
画像引用:三陽物産
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 20,500円 |
改定後の価格 | 24,000円 |
値幅 | +3,500円 |
販売元(輸入元) | 三陽物産 |
値上げ時期 | 2025年5月 |
バルブレア 18年は、バーボン樽とシェリー樽で熟成された原酒を使用したナチュラルカラー・ノンチルフィルタードでボトル詰めした上位ボトルです。
今回の値上げでは15年と同様の値上げ率であり、税込みで25,000円を超える値段となりました。
知名度の高いシングルモルトではないため、需要の減少は限定的かもしれませんが、銘柄によっては20年以上熟成した銘柄と同じ価格帯です。
画像引用:三陽物産
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 75,000円 |
改定後の価格 | 130,000円 |
値幅 | +75,000円 |
販売元(輸入元) | 三陽物産 |
値上げ時期 | 2025年5月 |
バルブレア 25年は、改定後の価格が改訂前の価格の2倍となる非常に大きな値上げ幅となります。
2025年5月から流通するボトルに関しては、コストを考慮したパフォーマンスの評価が大きく変わります。
バルブレアの長期熟成が気になっている方は、値上げ前に探して飲むことをおすすめします。
画像引用:三陽物産
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 10,500円 |
改定後の価格 | 12,000円 |
値幅 | +1,500円 |
販売元(輸入元) | 三陽物産 |
値上げ時期 | 2025年5月 |
スペイバーンも熟成年数が最も低い10年を除いて2つのボトルが値上げされ、15年の価格は12,000円に上昇しました。
爽やかな風味を持つスペイバーンにシェリー樽の風味が加わった上質なボトルです。
値上げ率は14%程度であり、多くのシングルモルトで10%以上の値上げが行われています。
画像引用:三陽物産
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 13,600円 |
改定後の価格 | 15,000円 |
値幅 | +1,400円 |
販売元(輸入元) | 三陽物産 |
値上げ時期 | 2025年5月 |
スペイバーン 18年は、ウイスキー品評会でも評価された知る人ぞ知る愛好家から人気の高いボトルであり、1,400円の値上げが実施されました。
シングルモルトは熟成年数の比例して値上げ率が大きくなりやすいですが、15年と比較すると値上げ率は低くなっています。
値上げ後もスペイバーンの上位ボトルを飲みたい方にとって需要のある銘柄であると考えられます。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/ledled/3-grants-family/
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 1,530円 |
改定後の価格 | 1,600円 |
値幅 | +70円 |
販売元(輸入元) | ブラウンフォーマン社 |
値上げ時期 | 2025年1月 |
グランツ トリプルウッドは、1,530円から70円値上げして1,600円となった、普段飲みに適したブレンデッドウイスキーです。
1,000円台のウイスキーは競争率が高いことから、70円の値上げであっても単純な価格のみを比較した場合では厳しいといえます。
しかし、グランツの味わいが好きな人が100円以下の値上げで普段飲みの銘柄を変えることは考えにくいため、絶妙な値上げ幅といえるでしょう。
画像引用:https://www.kakuyasu.co.jp/store/commodity/0010/00406156/
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 1,900円 |
改定後の価格 | 2,540円 |
値幅 | +640円 |
販売元(輸入元) | ブラウンフォーマン社 |
値上げ時期 | 2025年1月 |
グランツ トリプルウッド 8年は、ギリギリではあるものの1,000円台で購入できるウイスキーから、2,000円台で購入できるウイスキーとなりました。
値上げは640円であるため、競争率の高い価格帯で他の銘柄と比較して、コスパが大きく下がっているといえるでしょう。
ハイボール用の普段飲みのウイスキーを選ぶなら、高くても2,000円台のウイスキーを選ぶ人が多いため、普段飲みのウイスキーの候補からは外れていません。
画像引用:https://www.biccamera.com/bc/item/13033513/
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 2,950円 |
改定後の価格 | 3,530円 |
値幅 | +580円 |
販売元(輸入元) | ブラウンフォーマン社 |
値上げ時期 | 2025年1月 |
グランツ トリプルウッド 12年は昨年に発売された新しいグランツの定番品であり、コスパの良さが注目されていましたが、早々に値上げが決定しました。
店によっては2,000円台で購入できましたが、今回の値上げで2,000円台で入手することは難しくなりました。
普段飲みのウイスキーから、少し良いウイスキーを飲みたい場合に購入するボトルになったといえます。
画像引用:Amazon.co.jp
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 4,080円 |
改定後の価格 | 4,920円 |
値幅 | +840円 |
販売元(輸入元) | ブラウンフォーマン社 |
値上げ時期 | 2025年1月 |
モンキーショルダーは、ラベルデザインの変更とともに2025年1月の出荷から値上げが始まったようです。
スペイサイドのモルトウイスキーのみをブレンドするコンセプトで独自性はあるものの、値上げする前からブレンデッドとしては高い水準にありました。
今回の値上げでノンエイジのブレンデッドウイスキーでは非常に高い価格水準になったといえるでしょう。
画像引用:Amazon.co.jp
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 4,500円 |
改定後の価格 | 5,730円 |
値幅 | +1,230円 |
販売元(輸入元) | ブラウンフォーマン社 |
値上げ時期 | 2025年1月 |
モンキーショルダー スモーキーモンキーは、その名の通りスモーキーな香りが味わえるモンキーショルダーであり、スタンダードボトルと同様に価格が高騰しました。
改定後の価格はスモーキーな香りが特徴的な一部のアイラのシングルモルトと比較しても大差がない価格です。
ノンエイジのブレンデッドウイスキーにおいてスタンダードボトルを上回る高水準となりました。
モンキーショルダーとは?種類や味わい、キーモルトとおすすめの飲み方
画像引用:https://ieno-bar.suntory.co.jp/shopdetail/000000000393/
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 2,300円 |
改定後の価格 | 2,790円 |
値幅 | +490円 |
販売元(輸入元) | ブラウンフォーマン社 |
値上げ時期 | 2025年1月 |
タラモアデューは、アイリッシュウイスキーの中でも低価格で飲みやすいボトルの一つでしたが、約500円の値上げがされました。
値上げ後もお店によっては2,000円台で購入できると考えられますが、他の銘柄と比較してコスパが落ちています。
普段飲みでタラモアデューを愛飲していた方にとって手痛い値上げといえるでしょう。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/se-sake/1350005×01/
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 1,377円 |
改定後の価格 | 1,530円 |
値幅 | +153円 |
販売元(輸入元) | ニッカ(アサヒビール) |
値上げ時期 | 2025年4月 |
フォートウィリアムは、ベン・ネヴィス蒸溜所の原酒を中心にブレンドする低価格で購入できるブレンデッドウイスキーです。
少額の値上げによりコストが大きくなりましたが、他の値上げ銘柄と比較して知名度は高くなく、値上げ幅も少ないです。
そのため、市場への影響はほとんどないと考えられますが、普段飲みのウイスキーにフォートウィリアムを選んでいた方にとってはコストの増加が気になるかもしれません。
画像引用:https://sake-people.com/products/1whisky-01176
概要 | 内容 |
改定前の価格 | 1,377円 |
改定後の価格 | 1,530円 |
値幅 | +153円 |
販売元(輸入元) | ニッカ(アサヒビール) |
値上げ時期 | 2025年4月 |
ネヴィス デューは、かつて蒸溜所の名称であるベン ネヴィスの名で販売されていたブレンデッドでした。
しかし、蒸溜所の名称をブレンデッドに使用することが禁止されていたことから、現在の名称に改名されました。
フォートウィリアムと同様の価格で値上げ幅も同値であり、市場に与える影響も変わりません。
ネヴィス デューの種類と味わい、ハイボールを含めたおすすめの飲み方
2025年のウイスキーの値上げについては以下の要因が考えられます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
現在、ウイスキー業界全体において蒸溜所の原酒不足に陥っており、供給不足となっています。
特にブレンデッドウイスキーと比較して製造効率が悪いことから造りにくいシングルモルトは生産が絞られ、価格が大きく高騰している状況です。
また、マッカラン、グレンドロナックなど熟成樽にシェリー樽を使用し続けているウイスキーは、シェリー樽自体が不足していることからコストが大きく増加しています。
蒸溜所の原酒不足では真っ先にシングルモルトが値上げされており、造りやすいブレンデッドについても製造におけるコストの増加により一定の値上げが行われているのが現状です。
ウイスキーが供給不足に陥っている理由は、2010年代頃から始まる世界的なウイスキーブームによる需要増加が継続していることです。
日本ではハイボールブームにより、ウイスキーの消費量は大きく増加しましたが、想定を上回る上昇によって需要が供給を圧倒的に上回っています。
現在まで続くウイスキーブームは一過性のものではなく、日本だけでなく世界中で継続しており、昔からのウイスキー愛好家だけでなく、様々な人々が人気のウイスキーを購入しています。
今回は国内で製造される主なジャパニーズウイスキーは値上げの対象に含まれておらず、スコットランド・アイルランドからの輸入酒が値上げの中心でした。
インフレが続く中で輸送にかかるコストも増加しており、消費者にウイスキーが届くまでの過程におけるコストが価格に転嫁されたと考えられます。
ウイスキーブーム、蒸溜所の原酒不足も長らく続いていますが、数年前後のウイスキーの値上げについてはインフレも大きな要因となっています。
最後に、値上げが続くウイスキーをできる限り安く購入する方法を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
すでに値上げが決定している銘柄を見つけた場合は、値上げする前に購入することで安く購入できます。
ただし、多くの人が同様の考えであるため、人気の高い銘柄に関しては品薄になることや、市場価格が値上げ幅より高騰することがあります。
ウイスキーは長期的な保存が容易なお酒であるため、ご自身が飲む分をできる限り低価格で確保したい場合は、値上げの前の購入を検討しましょう。
ウイスキーの保存に関する内容は以下の記事にまとめています。
ウイスキーに賞味期限はあるの?未開封と開封後で保存方法に違いは?
スコッチなどの輸入品のお酒に関しては、並行輸入品の商品を購入すると正規品と比較して安く購入できます。
ウイスキーの並行輸入品は、輸入業者が独自のルートで現地の蒸留所や販売店から直接購入して輸入した商品です。
サントリー、アサヒビールなどが輸入した正規品とは異なり、低価格で購入できるメリットがあります。
ただし、正規品が日本向けにブレンドを変えているケースでは、正規品と並行輸入品で味わいが異なることがあります。
ボトルの状態も輸送の関係から正規品と比較すると悪い場合があるため、気にならない方でできる限り安く飲みたい場合におすすめです。
ウイスキーの並行輸入品についてはこちらの記事で紹介しています。
低価格のブレンデッドウイスキーの場合は、オンラインショップによってはまとめ買いに対応していることがあります。
セットにおいて一度に購入する本数が多いほど、ウイスキー1本当たりの価格は安くなります。
普段飲みのウイスキーの値上げが気になる場合は、まとめ買いも利用して値上げによるコストの増加を少しでも減らしましょう。
2025年のウイスキーの値上げ状況について紹介しましたが、マッカラン、グレンフィディック、ブッシュミルズをはじめ、知名度の高い銘柄の値上げが相次ぎました。
ウイスキーの供給を需要が上回る状況が続き、世界的なインフレが継続する限りは翌年以降も値上げは続くと考えられます。
すでに値上げが決定した銘柄は購入するにあたってコストが増加することから、値上げ前の購入も検討しましょう。