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ウイスキーの珍しいボトル6選!日本でデザインされた銘柄も紹介

2022.04.21 / 最終更新日:2024.06.07

ウイスキーはスコットランドだけで150以上の蒸留所で作られており、さまざまなデザインのボトルが世界中で販売されてきました。

そのなかには、奇抜なデザインから目を引くようなボトルや、かわいらしいデザインからプレゼントにもおすすめなボトルが存在します。

また、ボトルデザインの工夫が多いのは意外にも日本のウイスキーであり、日本からさまざまな珍しいデザインのボトルが発売されてきました。

この記事では、ウイスキーの珍しいボトルを日本のウイスキーも含めて6つピックアップして紹介します。

この記事のポイント

  • デザインが特徴的なウイスキーの珍しいボトルを紹介
  • 日本のウイスキーも含めてその味わいも解説

ウイスキーボトルのデザインはさまざまある

一般的なウイスキーボトルのデザインを思い浮かべたとき、多くの人は縦長で瓶でできたボトルを想像したのではないでしょうか?

ウイスキーは製造される地域によって、アルコール度数や原料などに規定がありますが、ボトルのデザインに関する厳しい規定はありません。

同じ縦長のウイスキーボトルでもデザインに工夫を凝らしていることも多く、ボトルからも個性がうかがえるはずです

しかし、中には他のウイスキーとは全く異なる特徴的なデザインをしたウイスキーも存在します。

今回は非常に個性的なウイスキーボトルをピックアップしましたので、実際に見ていきましょう。

ウイスキーの規定を産地ごとに詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
世界の五大ウイスキー!産地によって香りや味に違いが出る理由とは?

世界で販売されるウイスキーの珍しいボトル

それでは、世界で販売される珍しいデザインのウイスキーボトルを3つ紹介します。

  • ダルモア
  • グレンロセス
  • オクトモア

ダルモア

画像引用:https://www.thedalmore.com/

ダルモアはスコットランド北部で製造されるウイスキーであり、ボトルデザインで目を引くのは雄鹿のエンブレムではないかと思います。

これは1263年に狩りの最中に牡鹿に襲われた国王アレキサンダー3世をダルモアの所有者であったマッケンジー家が救ったことから、その功績を称え雄鹿のエンブレムを使うことが許された歴史的背景があるため、唯一無二のデザインです。

このエピソードからダルモアは勇者のウイスキーと呼ばれるようになりました。

柑橘系の甘い香りとキャラメルのような甘みがあり、口当たりなめらかなウイスキー初心者にもおすすめできる銘柄となっています。

かっこいいデザインというだけでなく、味わいも魅力的であるため、自分用・プレゼント用問わず満足度の高いウイスキーです

ダルモアとは?種類や味わい、おすすめの飲み方

グレンロセス

画像引用:https://www.theglenrothes.com/en

グレンロセスは、ウイスキーの聖地スペイサイドで製造されるウイスキーであり、丸みのあるかわいらしいデザインが特徴のボトルです。

小さく見えるかもしれませんが、こちらで容量はスタンダードサイズである700mlになります。

アプリコットとオレンジジャムの甘い香りとコクのある風味が特徴的であり、10年、12年、18年、25年物も共通してこちらの丸みを帯びたデザインです。

こちらも飲みやすいウイスキーでありながら、親しみやすいデザインをしているためプレゼントに最適なウイスキーといえます

オクトモア

画像引用:https://www.bruichladdich.com/

スコットランドアイラ島のブルックラディ蒸留所で製造される真っ黒なボトルのオクトモアは、ボトルデザインだけでなく味わいも非常に個性的です。

ブルックラディ蒸留所では、ピート香の強さが異なる3つの銘柄を販売していますが、その中でも最もスモーキーな銘柄がオクトモアになります。

ピート香の基準となるフェノール値では同じアイラウイスキーの中でもスモーキーと呼ばれるラフロイグやアードベッグよりも高い数値を出しています。

スモーキーで個性的な味わいでありながら果実由来の甘みも感じられるウイスキーであり、ボトルデザインも味わいも個性的なボトルを購入したい方におすすめです

オクトモアとは? 種類と味わい、おすすめの飲み方を解説

ブルックラディとは?種類や味わい、おすすめの飲み方

日本のウイスキーで珍しいボトル

次に、さまざまなデザインがあることで注目される日本のウイスキーで珍しいボトルを3つ紹介します。

  • フロム・ザ・バレル
  • スーパーニッカ

画像引用:https://www.suntory.co.jp/whisky/products/0000000038/0000000114.html

日本の四季、日本人の繊細な感性、日本の匠の技を結集したウイスキー」というコンセプトにサントリーが販売した特徴的で美しいデザインのブレンデッドウイスキーが響です。

サントリーの創業90周年を記念して誕生した響は、ボトルを24面カットしているのが最大の特徴になります。

24という数字は、24時間、24節気から来ており、日本の四季とウイスキーの熟成において重要な時間をテーマにした深い意味を持つボトルとなっています。

美しいのはボトルデザインだけでなく、フローラルで華やかな香りとチョコレートとハチミツの柔らかな口あたりから味わいの完成度も高いです。

高級さを感じられる美しいボトルであるため、贈り物として選ぶ場合にもおすすめです
響はブレンデッドウイスキーの最高峰!種類や味とおいしい飲み方は?

フロム・ザ・バレル

画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/nikkablended/barrel/

ニッカウヰスキーが販売するアルコール度数の高いカスクストレングスのブレンデッドウイスキーですが、シンプルでありながらウイスキーではあまり見ないデザインをした四角いボトルになります。

このデザインはグラフィックデザイナーの佐藤卓氏によって考案されたデザインです。

小さな塊を意識したボトルとなっており円柱のボトルよりも正面から見たときに小さくなります アルコール度数が高く重厚でしっかりした味わいのフロム・ザ・バレルは、濃い物は少ない量に見えたほうが美味しそうであるという信念のもと一般的なスタンダードサイズより容量が少ない500mlで販売されています。

カスクストレングスのウイスキーの中でも入門酒であるこちらのウイスキーは、ドライフルーツの濃厚な香りと味わいを強く感じられます
フロム・ザ・バレルの種類や味わい、おすすめの飲み方とは?

スーパーニッカ

画像引用:http://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/nikkablended/supernikka/

ニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝氏がウイスキー修行に行ったスコットランドの地で出会った亡き妻のリタを思い作ったウイスキーがスーパーニッカであり、特徴的なボトルデザインにも意味があります。

竹鶴氏のコンセプトは「ウイスキーに花嫁衣装を」、ウイスキーは熟成からボトルとして販売するまでに時間がかかるため、大きくなった娘を嫁に出すのと同じような心持ちであることから、立派な衣装を着せたいという思いを持ちボトルデザインにもこだわりました。

ボトルデザインはクリスタルガラスを製造する企業カガミクリスタルに依頼し、工芸品のような美しいボトルが完成しますが、当時の技術では量産は難しかったようです。

竹鶴氏のお墨付きを得たこちらのボトルは現在では広く量産されるようになり、柔らかなピート香と繊細かつ優しい印象を持つ味わいは竹鶴氏のリタを思う気持ちを感じられることでしょう

まとめ

ウイスキーの珍しいボトルを6つ紹介しましたが、それぞれのボトルデザインにも理由やストーリーがあり、そのストーリーに思いを馳せながら飲むのも楽しみ方の1つです。

今回紹介したウイスキーボトルはほんの一部であり、他にも珍しいボトルは存在します。

飲み終えたボトルは工夫すれば再利用することもできるので、ボトルデザインでウイスキーを選ぶのも面白いですよ。

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