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- ウイスキー基礎知識
ウイスキーを飲んで体が温まってくると冷たいものを食べたくなるかもしれませんが、そのなかでもバニラアイスはウイスキーと相性のいいデザートです。
バニラアイスとウイスキーの相性がいい理由はウイスキーの製法に関係しており、フルーツのフレーバーを持つウイスキーも多いことから甘いもの同士の組み合わせになることも挙げられます。
ウイスキーを飲んでバニラアイスを食べるように別々に楽しむのもよいかもしれませんが、バニラアイスにウイスキーをかけて食べるのもおすすめです。
この記事では、ウイスキーとバニラアイスが合う理由を解説し、ただバニラをウイスキーにかけるだけでないアレンジ方法の作り方に加えて、アイスにかけるおすすめ銘柄を紹介します。
この記事のポイント
ウイスキーとバニラアイスが合う理由は主に3つあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ウイスキーとバニラの風味は製法における熟成の過程において深い関わりを持っています。
ウイスキーは樽による熟成を経て、香り豊かでさまざまなフレーバーが感じられるお酒に変化します。
熟成樽のなかでも現在では主流となっている樽にはバーボン樽があり、バーボンウイスキーを熟成させた樽をスコッチウイスキーをはじめとする他の種類のウイスキーの熟成に再利用しているのです。
バーボン樽はアメリカンホワイトオークと呼ばれる木材によって作られ、この木材にバニラを思わせる香りや風味が含まれています。
また、ウイスキーに木材の香味や風味が溶けやすくするために、樽にはチャー(チャーリング)が施されています。
チャーとは、樽の内面を焦がすことであり、バニラの風味のもとになるバニリンが溶け出す仕組みです。
よって、バニラアイスはバーボンウイスキーや、バーボン樽を利用して熟成された他のウイスキーと同じ風味を持つため、ウイスキーの風味を損ねることがないことから相性がよいのです。
ウイスキー樽の内面を焦がすチャーという製法について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキー樽の内面を焦がす「チャー」を行う理由と熟成の効果とは
ウイスキーのフレーバーはアメリカンオーク由来のバニラだけでなく、ドライフルーツやりんごなどの果実の風味を持つこともあります。
果実とバニラアイスが合うのはいうまでもないかもしれませんが、同じような風味を持つウイスキーとバニラの甘い組み合わせは相性がよいといえるでしょう。
また同じ甘い風味を持たないクセのあるウイスキーであってもバニラアイスと合わせることで、まろやかで優しい味わいになることも期待できるので、同じ組み合わせでなくても相性がいい場合もあります。
ウイスキーは世界中に銘柄があり、それぞれフレーバーが異なるので、必ずしもウイスキーがバニラアイスに合うとはいえませんが、バーボン樽が主流となっていることからバニラの風味を持つウイスキーは多く、果実の風味を持つ甘いウイスキーは人気であるため、全体的には合いやすいといえるでしょう。
以上の理由からウイスキーは果物やフルーツにも合うので、ウイスキーに合う果物を知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキーに合う果物やフルーツとは? 漬け込みウイスキーも紹介
ウイスキーはアルコール度数が40度以上と国で定められていることも多く、度数の高いお酒として知られています。
度数の高いお酒を飲むと体が熱くなりやすいので、冷たいものが欲しくなることでしょう。
バニラアイスはウイスキーを飲んで熱くなった体を冷やしてくれます。
ウイスキーを飲んでいるときにバニラアイスが目の前にあるなら、自然と手が伸びてしまうかもしれませんね。
ウイスキーとバニラアイスは別々に味わってもよいですが、バニラアイスにウイスキーをかけるウイスキーバニラアイスもおすすめです。
作り方といっても難しい話ではなく、市販のバニラアイスにウイスキーを10~15ミリリットル程度かけるだけです。
しかし、シンプルであるがゆえにアレンジ方法も無限大になります。
例えば、ウイスキーバニラアイスにフルーツを添えて、キャラメルシロップもかけるだけでも本格的なスイーツになります。
フロートソーダのようにハイボールに添えるのもよいでしょう。
日本の大手酒造メーカーでウイスキーも販売しているアサヒビールでは夏ウイスキーと呼ばれるレシピを公開しており、ウイスキーバニラアイスもそのなかに含まれていることから、ウイスキーの販売元もお墨付きの組み合わせです。
最後にバニラアイスにかけるウイスキーのおすすめ銘柄を3つ紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
マッカランはシングルモルトのロールスロイスと呼ばれる高級銘柄であり、バニラアイスにかけて飲むウイスキーとしては最高級です。
贅沢だと思うかもしれませんが、その相性は抜群であり、バニラアイスにマッカランが持つ濃厚な果実の甘さが加わり、至福のデザートになります。
マッカランを飲むなら一度はウイスキーバニラアイスを試してみることをおすすめします。
最高級のウイスキーに恥じないリッチな味わいになりますので、値段を気にせず一番美味しい組み合わせを探すなら最有力候補といえるでしょう。
ザ・マッカランは種類豊富なウイスキー!味とおすすめの飲み方は?
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/nikkamaltwhisky/yoichi/
人気のジャパニーズウイスキーである余市は、販売元のアサヒビールでもバニラアイスと合わせることが推奨されている公認銘柄です。
余市はクセの強いスモーク香に力強い味わいが特徴ですが、バニラアイスにかけることでまろやかな口当たりになり、余市の香りがバニラの香味と合わさって香りが膨らんでいきます。
個性の強い銘柄と合わせてもバニラアイスとの相性がいい具体例であり、余市の新しい楽しみ方としておすすめです。
ウイスキー余市の特徴と種類!味わいを堪能するおすすめの飲み方は?
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/085246500743/
メーカーズマークはアメリカのケンタッキー州で製造される銘柄で、日本ではサントリーから広く安価で販売されています。
メープルシロップの甘さとオレンジのような甘い風味は、想像するだけでもバニラアイスとの相性がよいことが分かります。
ここまで紹介した銘柄のなかでも入手しやすいため、気軽にウイスキーバニラアイスを試したい方におすすめです。
ウイスキーとバニラアイスが合う理由を解説しましたが、アレンジも含めてウイスキーバニラアイスは手間もかからず、思わず試したくなる組み合わせではないかと思います。
銘柄にこだわって最高レベルの味わいを堪能するなら高級シングルモルトがおすすめですが、安価でもバニラや果実の甘い風味を持つウイスキーであれば相性抜群です。
バニラアイスにウイスキーをかけるだけという手間の少なさも魅力なので、まずは気軽に試してみましょう。