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- ウイスキー銘柄
山崎はジャパニーズウイスキーを代表する銘柄であり、ノンエイジものや、12年物でもすぐに売り切れるほど人気があります。
山崎の長期熟成物のオフィシャルボトルでは最高の熟成年数になる銘柄が山崎55年であり、2020年に限定販売されました。
しかし、販売されたボトルはすぐにオークションに出品され、日本のウイスキーでは最高価値となる落札額を記録します。
この記事では日本のウイスキーの中でも現在最高の価値を持つ山崎55年の概要と特徴を解説し、オークションの落札事例についても詳しく解説します。
この記事のポイント
画像出典:https://www.suntory.co.jp/news/article/13651.html
項目 | 概要 |
価格 | 330万円(税込) |
容量 | 700ml |
アルコール度数 | 46% |
販売方法 | 全数抽選販売 |
発売数量 | 100本 |
応募期間 | 2020年2月5日~14日 |
発売期日 | 2020年6月30日に発送 |
参考:サントリー
山崎55年は2020年に全数抽選のみで販売され、一般販売はされていません。
価格は300万円(税込330万円)となっており、定価の時点でウイスキーボトルとしては非常に高価なものになりました。
発売数量も制限されており、発売の時点で世界に100本しか流通していない限定品です。
抽選形式での販売であるため、確実に入手する方法がなく、山崎は世界中のウイスキー愛好家が欲しがる銘柄になります。
山崎は一般販売されているボトルでも定価で購入するのは困難であり、オークションなどでは定価の10倍以上で取引されることもあるほど人気です。
そのため、山崎55年は世界中のウイスキーマニアが喉から手が出るほど欲しい代物であり、今後もオークションで出品されることがあれば莫大なお金が動くことが予想されます。
ウイスキー投資における山崎の価値について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
それでは、山崎55年の特徴について詳しく見ていきましょう。
山崎55年は2020年に販売されましたが、こちらの原酒は前回の東京オリンピックの前後に熟成されたものです。
以前のオリンピックから熟成を開始した原酒を東京オリンピック2020の記念にボトリングしたものが山崎55年になります。
オリンピックは開催が延期しましたが、山崎55年は予定通りに発送されることとなりました。
山崎55年は100本しか生産されていない限定品であるため、実際に飲んだことがある人はほとんど存在しないと考えられます。
しかし、生産をしたサントリーはミズナラ樽特有の伽羅や白檀を思わせる複雑な芳香、甘みとほろ苦さとウッディーな味わいを持ち、かすかな苦味と濃厚なフィニッシュが味わえると述べています。
一般販売されている山崎の特徴と一致するので、より深く複雑な味わいが楽しめるのではないでしょうか。
山崎の味わいについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキー山崎の種類ごとの特徴は?熟成年数によって変わる味わい
山崎55年は55年以上熟成したモルト原酒のみを使用し、主に1964年に熟成を開始したホワイトオーク樽と1960年に熟成を開始したミズナラ樽をはじめとする複数の原酒をブレンドして作られています。
特にミズナラ樽は日本特有の木材(オーク)を使用しており、ジャパニーズウイスキーが評価される理由を作った樽です。
55年以上の熟成期間を経たモルト原酒は貴重であり、サントリーが長期に渡り品質管理を徹底し、貴重な原酒からさらにブレンダーが厳選したものだけを使用しています。
ウイスキーの熟成樽について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
山崎55年は2020年6月に実際に発送された直後にオークションで転売され、ジャパニーズウイスキーの最高価値を記録したことから大きな話題を呼びました。
ここからは山崎55年の事例について解説します。
山崎55年は2020年8月に香港のボナムズオークションに出品されました。
ボナムズは個人所有のオークションハウスであり、美術品や骨董品などを中心に競売をおこなっています。
山崎55年以外にもウイスキーボトルが出品されたこともあります。
また、山崎55年は6月30日に発売しており、それから順次発送されたと考えると、届いてからすぐに8月のオークションに出品されたと推測できるでしょう。
具体的な落札額は620万香港ドルであり、当時の日本円で換算すると約8515万円になります。
1億円近い落札額を記録し、1本のウイスキーボトルに対する価値としては最高のものとなりました。
山崎55年の落札価格を考える上で参考になる過去の事例が存在します。
それは、山崎55年が出るまで最高の長期熟成銘柄であった山崎50年が2018年に約3,250万円で落札された事例です。
香港のオークションで出品者、落札者ともに明かされていませんが、こちらの事例も当時大きな話題を呼びました。
山崎50年は2011年にサントリーから限定販売されたウイスキーであり、いくつかのボトルがこれまでオークションで出品されています。
このことから山崎55年がオークションに出品されることがあれば、50年物よりも高い値が付くことが予想されていたのです。
しかし、50年物の2倍以上の価格になったことには驚きの声が多く上がっており、山崎55年の事例は今後の山崎の価値を判断する基準となることが予想されます。
実際に2021年5月29日に日本で開催された「WINE/LIQUORオークション」では山崎50年が4600万円で落札され、2018年の価格を更新することとなりました。
山崎50年について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
最高レベルの国産ウイスキー山崎50年とは? オークションでの落札事例を紹介
山崎55年の概要と特徴、事例について詳しく解説しました。
山崎をはじめとするジャパニーズウイスキーは世界でも人気であり、山崎55年も時が経つほど希少価値も上昇するため、より大きな価格で取引されることが予測されます。
ウイスキーの高騰事例について理解を深め、ウイスキー投資の参考にしましょう。