ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
山崎25年は、日本のシングルモルトウイスキーを代表する銘柄であり、そのなかでも最高クラスの熟成年数を持つ銘柄です。
限定販売などの特殊な山崎を除けば、ラインナップの中で最も高級であることから、ウイスキー愛好家の憧れのボトルとなっています。
ジャパニーズウイスキー全体の高騰により、定価で買う方法は限られていますが、飲むだけであればボトルを購入するよりも安く山崎25年を味わえる方法は存在します。
この記事では、山崎25年を定価で買う方法と飲む方法を紹介し、このボトルの味わいと高騰の理由も解説します。
この記事のポイント
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/4901777347700/
概要 | 内容 |
容量 | 700ml |
アルコール度数 | 43% |
純アルコール量(100mlあたり) | 34.4g |
希望小売価格 | 160,000円 |
山崎25年は、ジャパニーズウイスキーのシングルモルトである山崎の25年熟成のボトルであり、限定販売を除くサントリーのラインナップに存在する山崎のなかでも最も熟成年数の高いボトルです。
サントリーが公開するテイスティングノートでは「ミズナラ樽由来の伽羅をはじめとした香木のようなアクセント、スパニッシュオーク、アメリカンオーク熟成からは、熟した果実の香り。口の中でまろやかに広がる、のびやかな甘みと深みのある酸味、ほろ苦さを経て心地よいオリエンタルな余韻へと続く」とあります。
香り・味わい・余韻における詳細なフレーバーは以下のように表現されています。
概要 | 内容 |
香り | 熟した果実、オレンジマーマレード、伽羅・香木 |
味わい | 濃厚な甘み、蜂蜜、かすかな薫香、ほろ苦さ |
余韻 | 甘酸っぱさ、香木、スパイシー |
25年熟成のウイスキーは、酒齢が高くウイスキーにおいて長期熟成銘柄に該当し、高級品に位置します。
しかし、山崎蒸溜所の原酒が不足している影響と世界中で需要が高まっていることから、定価の160,000円の10倍近い価格で取引されることもあるボトルとなりました。
最も高級であった銘柄が入手困難となる状況は、インターネットオークションを中心に価格の高騰を引き起こし、定価で買うことが非常に困難であるジャパニーズウイスキーの代表的な銘柄となっています。
山崎25年を含む山崎の種類を詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキー山崎の種類ごとの特徴は?熟成年数によって変わる味わい
1984年、日本独自のシングルモルトを造ることを目的に誕生した山崎は、山崎蒸溜所の原酒を使用して誕生しました。
ジャパニーズウイスキーはスコッチウイスキーを参考に造られたウイスキーですが、山崎をはじめとする日本のウイスキーにはスコッチにはない大きな特徴がありました。
それは、山崎のシングルモルトにも使用されているミズナラ樽の原酒であり、ミズナラ樽熟成の独特な香りや風味は評価されていくことになります。
山崎を中心とするジャパニーズウイスキーは世界中のウイスキー品評会で評価されることになり、2010年代に山崎25年よりも熟成年数が低く飲みやすかった山崎18年が多くの賞を受賞します。
ISC(インターナショナルスピリッツチャレンジ)の金賞受賞をきっかけに世界中のウイスキー愛好家から需要が高まり、2010年代当時は国内でもジャパニーズウイスキーブームが到来していたことから、国内・海外ともに需要が大きく増加し、山崎蒸溜所は原酒不足となりました。
山崎の人気はその後も衰えることなく、山崎25年は2023年にISCのシュプリーム・チャンピオン・スピリット 全部門最高賞を受賞しています。
これは山崎25年がウイスキーだけでなく、ブランデーやホワイトスピリッツを含めた数々のお酒のなかから最も高い評価を勝ち取ったことを意味します。
2023年のISCの審査員は山崎25年に対してこのようにコメントしています。
「シングルモルトウイスキーはひとつの蒸溜所でつくられる性質上、個性が単一的なものが多い。しかし、山崎蒸溜所ではさまざまなタイプの原酒をつくり、超長期熟成された原酒をブレンドしているため、『山崎25年』のように非常に多層的なウイスキーを生み出すことができるのだろう。この『山崎25年』は、素晴らしい複雑さを味わうことができる。まるで浜辺に座り、次から次へと波が押し寄せてくるようだ。ひとつひとつの波が異なるだけでなく、それぞれが記憶に残る味わいで、また次の波が来ることを願ってしまうような傑出した作品だ。」
引用:サントリー 公式サイト
山崎を含むジャパニーズウイスキーのブームは一過性のものにあらず、裏打ちされた評価があることから、継続的に高騰を続けており、山崎25年の高騰は目を見張るほどのものになっています。
ジャパニーズウイスキーの高騰はこちらの記事で詳しく解説しています。
ジャパニーズウイスキーの高騰はいつまで続く?理由と現状を解説!
山崎25年を定価で買う方法を2つ紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
山崎25年を定価で買う方法には、百貨店や酒店が不定期で開催する抽選販売の機会を待つ方法があります。
抽選販売では会員登録が必要になる場合もあり、販売情報を日ごろから確認する必要もあるため、地道な努力が重要です。
また、仮に努力を続けたとしても、買えるかどうかは運次第であることから確実性もありません。
山崎はジャパニーズウイスキーのなかでもトップクラスに人気の高い銘柄であるため、同じように抽選販売の機会を狙っている人も数多くいることから倍率は非常に高くなることが予想されます。
確率が低くても応募すれば当選する確率は0ではないことから、どうしても定価でボトルを購入したいということであれば、応募を続けるのが良いでしょう。
ウイスキー福袋とは、酒店などで定期的に開催され、販売されているウイスキーがランダムに入った福袋のことです。
一定の価格を支払って購入することになりますが、福袋には目玉となる当たりの商品があり、その商品が山崎25年であったなら定価以下で銘柄を入手するチャンスとなります。
もちろん、山崎25年は1回のウイスキー福袋の開催で1本しか入っていないほどのレア度の高い商品となるため、福袋で当てるのは至難です。
そのため、ウイスキー福袋は山崎25年が当たらなくても、ランダムにウイスキーが入っていることから新しいウイスキーと出会う楽しみになると解釈し、福袋を楽しめるウイスキー好きの人に向いています。
ウイスキー好きで山崎25年を当てるチャンスを得たい人は、ウイスキー福袋の購入も検討してみましょう。
山崎25年を飲む方法は2つあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
山崎を製造している山崎蒸溜所では蒸溜所の見学ツアーを実施しており、有料のバーなども開放しています。
蒸溜所では山崎25年を含む貴重なウイスキーをテイスティングすることができるため、山崎25年をボトルで購入するよりも安く飲めます。
見学をおこなうには、予約が必要となっているため、山崎蒸溜所の公式サイトから予約しましょう。
山崎25年のボトルをコレクションなどを目的に欲しいなどの理由ではなく、ただ飲みたいと考えるならボトルを買う以外にも選択肢はあります。
山崎蒸溜所を含む蒸溜所の見学についてはこちらの記事で紹介しています。
ウイスキー蒸溜所の見学ツアーの魅力は? 参加のポイントを3つ紹介
山崎25年は、ヴィンテージのウイスキーを取り扱うバーや、格式の高いホテルなどで取り扱いがあり、飲めるお店もあります。
「クロスホテル 京都」では、山崎25年が客室に備えられ、ウイスキーに合う前菜も楽しめる宿泊プランを用意していたこともありました。
一杯だけでも山崎25年を飲みたいと考えている方は取り扱っているバーを探して飲んでみましょう。
バーでウイスキーを楽しむための方法はこちらの記事で紹介しています。
バーでウイスキーを楽しむための頼み方は? 初心者にもわかりやすく解説
山崎25年を定価で買う方法は、抽選販売・福袋と運の絡む要素が多く、その確率も非常に低いことから飲むことを目的に欲しい場合は現在の状況では必ずしも適切な方法ではないかもしれません。
山崎25年を飲むなら山崎蒸溜所で有料でテイスティングするか、ほかのバーやホテルで取り扱いのある場所を探すべきでしょう。
人気の高いウイスキーであることから、ボトルの価格もバーやホテルで提供される価格も今後も引き続き上昇すると考えられるため、気になったタイミングで飲みにいくことをおすすめします。