山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
山崎 ノンエイジまたは、NV(ノンヴィンテージ)は、熟成年数の表記がない山崎を指し、同ブランドの中で最も入手しやすいボトルです。
2012年にハイボールブームによる原酒不足を受けて購入しやすいボトルとして発売されたものの、一般的なウイスキーと比較すると入手は非常に難しくなっています。
熟成年数を表記しないノンエイジであっても、山崎の華やかな香りと甘くなめらかな味わいを楽しむことが可能です。
この記事では、山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)の味わいとおすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/4901777233812/
概要 | 内容 |
容量 | 700ml |
アルコール度数 | 43% |
希望小売価格 | 7,000円 |
山崎 ノンエイジ、またはNV(ノンヴィンテージ)は、日本の山崎蒸溜所で製造される熟成年数を表記しない山崎です。
2012年、日本においてハイボールブームが到来し、山崎蒸溜所の原酒が不足したことから、12年よりも熟成年数の若いノンエイジの山崎が発売されました。
ノンエイジの山崎ではワイン樽熟成のモルト原酒が使用されており、山崎において伝統的なミズナラ樽熟成のモルト原酒とヴァッティングさせています。
山崎には12年、18年、25年のラインナップがありますが、ノンエイジはその中でも最も入手しやすいボトルです。
山崎をボトルで入手して飲みたい方にとっては、予算などの関係でこちらの銘柄を入手したいと考える方も多いことでしょう。
また、山崎 ノンエイジには180mlのミニボトルも販売されているため、ミニボトルを購入する場合はさらに価格的に入手しやすくなります。
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/4901777237841/
概要 | 内容 |
容量 | 180ml |
アルコール度数 | 43% |
希望小売価格 | 1,950円 |
山崎の種類と味わいについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
山崎 ノンエイジは、熟成年数を表記しない若い原酒を使用していますが、複数の樽で熟成された原酒を使用することで深みのある味わいを生み出しています。
ベリー系の果実を思わせる甘さがあることがノンエイジの特徴であり、華やかなフローラルさとミズナラ樽由来の白檀のような香りもあります。
シロップやハチミツを思わせる濃厚な甘み、シナモン・ショウガのようなスパイシーな味わいがあり、シングルモルトとして複雑な味わいを持ちます。
タンニンのような苦みと甘みのある複層的な上品な余韻です。
現状では入手難易度と味わいのクオリティから、山崎のエントリーボトルとなる銘柄といえるでしょう。
山崎 ノンエイジのおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
山崎 ノンエイジが持つ風味をダイレクトに味わうのであればストレートがおすすめとなっています。
ストレートでも飲みやすい味わいであり、華やかで濃厚な甘みのある風味が魅力的です。
入手困難であることを含めて、ストレートでゆっくり飲むことが推奨されるボトルといえるでしょう。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
山崎はゆっくりと味わえる飲み方が向いていることから、ストレートだけでなくロックもおすすめです。
山崎 ノンエイジの特徴であるベリー系の果実のような濃厚な甘いフレーバーが強調されやすいため、甘い味わいのウイスキーが好きな方に向いています。
氷が溶けることで変化する味わいも楽しみたいところです。
ロックの美味しい作り方とポイントについてはこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーのロックのおすすめの飲み方は? おいしく飲むための作り方もご紹介
山崎 ノンエイジはハイボールブームの中で発売されたボトルであることから、ハイボールにも適した銘柄となっています。
山崎が持つ特徴的な風味はハイボールにしても薄まりにくく、贅沢な時間を過ごせることでしょう。
たまたま山崎を入手したウイスキーを飲み慣れていない方は、ハイボールなど飲みやすい飲み方で飲むことをおすすめします。
ハイボールにおすすめの高級ウイスキーはこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーの熟成年数の表記ルールは、そのウイスキーのブレンドやヴァッティングに使用した最も熟成年数の若い原酒に合わせて表記する必要があります。
仮に12年と表記されたウイスキーがあったとすれば、ブレンドされている原酒の中でも一番若い原酒の熟成年数が12年以上であることを示しています。
場合によっては15年熟成の原酒や20年熟成の原酒が使用されている可能性もありますが、一番若い原酒が12年であれば12と表記しなくてはなりません。
一方で、熟成年数を表記しない場合は、ウイスキーのブレンドにおいて熟成年数を気にせず若い原酒を含めてブレンドしやすくなります。
山崎 ノンエイジは、熟成年数の若い原酒を中心にブレンドしていることが予測されますが、10年や8年といった数字で発売すれば、それ以下の熟成年数の原酒は使用できません。
そのため、山崎 ノンエイジは、自由に原酒を使用できる熟成年数を表記しない形で発売するメリットが大きいといえるでしょう。
日本のウイスキー業界は原酒が不足している状態にあるため山崎にかかわらず、白州、響などのブランドでもノンエイジが発売されています。
ジャパニーズウイスキーが品薄である理由はこちらの記事で紹介しています。
ジャパニーズウイスキーが品薄である3つの理由と具体的な現状を解説
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/4901777188914/
概要 | 内容 |
容量 | 700ml |
アルコール度数 | 43% |
希望小売価格 | 15,000円 |
山崎 NVの実質的な上位ボトルである山崎 12年は、希望小売価格においてノンエイジの倍以上の価格で販売されています。
ノンエイジでも十分なクオリティを持つ山崎ですが、12年物になるとより洗練された味わいとなり、甘みなどの風味も濃厚です。
また、使用している樽がミズナラ樽は共通しているものの、ノンエイジはワイン樽、12年はシェリー樽とバーボン樽であることから、熟成樽由来の風味が異なります。
ノンエイジよりもワンランク上の山崎が飲みたいと考えるなら、山崎 12年は期待を裏切らないクオリティを持っているといえるでしょう。
山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)は、すべてにおいて入手困難な山崎の中でも最もボトルが入手しやすいエントリーボトルです。
日本のウイスキーを代表する山崎に興味を持ったのであれば、こちらから飲み始めるのがおすすめとなっています。
ボトルは700mlのものと、180mlのミニボトルがあり、ご自身の予算に合わせて購入を検討してください。