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- ウイスキー基礎知識
日本を代表するジャパニーズウイスキーのシングルモルトである山崎ですが、スタンダードボトルである12年物をはじめ偽物が発生している状況にあります。
オークションサイト、フリマアプリなど転売を含めて二次市場では、山崎12年はプレミア価格で気軽に購入できる状態です。
このように素性のわからない相手が山崎を自由に出品できる現状と山崎の人気の高さが偽物を発生させています。
この記事では、山崎12年の偽物を見分けるうえで、参考となるいくつかの基準を紹介していきます。
この記事のポイント
山崎12年に偽物が発生している理由を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
山崎を含む人気のジャパニーズウイスキーは原酒不足に陥っており、需要に対して供給が少ないことから品薄状態が続いています。
ウイスキーは熟成という工程に時間がかかるため、供給をすぐに増やそうと考えても増やせないお酒です。
そのため、酒店や百貨店でも抽選販売以外で山崎を購入できる場所が姿を消しており、山崎が欲しくても買えない人が増えています。
このような状況が続くと、偽物を販売して儲けようと考える人が出てくるため、山崎の偽物が発生した理由は人気の高さと品薄にあるといえるでしょう。
ジャパニーズウイスキーが品薄となっている理由はこちらの記事で紹介しています。
ジャパニーズウイスキーが品薄である3つの理由と具体的な現状を解説
人気が高まり、品薄が続けば、オークションサイトなどを中心に二次市場における価値が高まっていきます。
山崎はスタンダードな12年物であってもプレミアがつき、18年、25年であれば定価の数倍が相場になることもあります。
もちろん、定価自体も近年のサントリーの値上げによって上がっている状況にありますが、まだ二次市場の価格には全く追いついていないことが現状です。
そのため、高値で出品しても買い手が見つかるため、偽物を販売すればさらに儲けられる状況ができてしまいます。
品薄が続き、二次市場における価値が高まっている影響で、偽物を販売するメリットが高まる悪循環が発生する状況が生まれています。
山崎の種類についてはこちらの記事で紹介しています。
ウイスキー山崎の種類ごとの特徴は?熟成年数によって変わる味わい
山崎の価値や人気が高まったことで、普段からウイスキーを飲まない人や、ウイスキーに対する知識が少ない人もオークションを利用するようになっています。
普段からウイスキーを飲んでいて山崎に対する知識がある場合は、精巧な偽物であるならともかく、簡単に見分けられる偽物に騙されることはないでしょう。
しかし、山崎に対する知識がない人であれば、簡単に見分けられる偽物であっても騙されて購入してしまう危険性があります。
誰もが簡単に偽物と見分けられるようになり、購入しなくなれば偽物は淘汰されますが、偽物を見分けられない人がオークションを利用するために偽物が増えている背景もあります。
山崎を話題のウイスキーにした山崎55年についてはこちらの記事で紹介しています。
山崎12年の偽物の見分け方で参考となる基準を6つ紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ボトルのお酒の真贋を鑑定するうえで最初にチェックされる項目がキャップです。
山崎のキャップは、刻印の掘りの深さや切れ込み角度や縫い目の位置など、本物と比較すれば多少の違いが出やすいほど複製が難しいです。
そのため、キャップの部分をよく見比べることを意識し、反対にキャップ部分をよく映していない商品の場合は偽物の可能性も高まるので注意が必要になります。
山崎は2022年2月以降の出荷分において偽造を防止するホログラムシールが貼られるようになりました。
ホログラムシールの有無を調べれば、特定の期間の出荷分に限り真贋を判断する有力な材料になります。
ただし、本物のボトルを使用して、中のウイスキーのみをすり替える偽物の場合は、ホログラムシールは意味をなさないため必ず見分けられるわけではありません。
ホログラムシールは2022年2月以前の出荷分については本物にも貼られていないことから、必ずしも偽物であると判断できるわけではありません。
山崎の偽物はボトルを含めて偽物を作る場合と、本物のボトルを使用して中のウイスキーをすり替える偽物が考えられます。
共通して見破る方法は、中のウイスキーが別のウイスキーであることを見破ることになります。
実際に飲むわけにはいかないため、ウイスキーの色など視覚的な情報で判別するため判断は難しいです。
強いて言えば、本物の山崎と比較して色が薄い場合や沈殿物が付着している場合は偽物の疑いがあります。
また、ボトルを振ったときに泡が立ちにくい場合は、山崎ではない安いウイスキーの可能性が高いです。
確実に見分ける方法は存在しないもの、山崎と安いウイスキーでは飲まなくても違いが認められる場合もあるため、参考にしましょう。
山崎をオークションサイトなどで購入するにあたって、他の出品者と比較して極端に安い価格で出品されている商品は偽物である可能性が高まります。
できる限り安く購入したくなるところではありますが、オークションサイトであれば相場に沿わない価格の出品は、偽物などの裏がある可能性も高まるため注意が必要です。
偽物であれば相場よりも低い価格の出品でも利益が出ると考えられることから、買い手を見つけやすくするために、あえて価格を落としている可能性があります。
このような出品を見つけた場合は、最初から購入する選択肢から外すほうが安全に山崎を購入しやすくなります。
山崎の出品情報を確認する際、購入場所などの情報が記載されている出品は信頼性が高まります。
レシートなどの購入の証明書を含めて情報として映している場合は、より安心して購入しやすいといえるでしょう。
反対に、入手方法としてオークションサイト、人から貰ったなどの情報の場合は、嘘をついている可能性や、出品者本人も知らないまま偽物を出品している場合も考えられます。
書いていない場合は疑って購入しないか、出品者に質問をして入手経路に関して知っておくようにしましょう。
山崎に限りませんがオークションサイトを利用する場合は、出品者の評価に気をつけて取引するようにしましょう。
偽物のウイスキーを販売しているなら、過去にも販売したことで偽物であることがバレてトラブルに発展している可能性があります。
評価の低い出品者から山崎を購入するのは避けるようにしたほうがいいでしょう。
一方で、出品しておらず全く評価がない出品者も偽物を販売する可能性があるため、買わないほうが無難です。
評価の高い出品者が必ずしも偽物を販売しないとは限りませんが、出品者の評価を気にして取引することでトラブルを避けやすくなるでしょう。
山崎12年の偽物を見分ける方法を紹介してきましたが、近年では山崎の偽物の精巧さも上がっていることから、ウイスキーに詳しい人でも騙されることがあるといわれています。
よって、オークションサイトなどで山崎12年を購入する以上、鑑定士などに依頼しなければ必ずしも偽物を見分けることはできません。
それでも偽物を避けるなら、信頼性の高い酒店や百貨店などの抽選販売に参加して、正規の手段で定価で購入することが安全性が高い方法です。
山崎12年の偽物は基本的に、オークションサイトやフリマアプリなどの利用による被害が大半であるため、最初から利用しなければリスクを背負う心配はありません。
もちろん、抽選販売であるため必ずしも購入できるわけではありませんが、上場企業など信頼のおける店が開催する抽選販売であれば偽物を購入するリスクはほとんどなくなります。
偽物の購入を避けたい場合はオークションサイトなどの二次流通には頼らず、信頼できる店の抽選販売に何度も参加して正規の方法で購入するようにしましょう。
山崎12年を定価で買えた方法はこちらの記事で紹介しています。
山崎12年を定価で買えた方法は? 味わいと高騰の理由、飲む方法もご紹介
山崎12年の偽物を見分ける方法を解説しましたが、参考となる基準を理解しても、それ以上に精巧な偽物が出てくる可能性があることから、できる限り偽物を見分ける方法はあっても確実に見分ける方法はありません。
そのため、見分ける方法を知っても過信することなく、どうしても偽物を避けたいならオークションサイトやフリマアプリなどの利用は避けたほうがいいでしょう。
品薄で人気の高い山崎12年は現在では抽選を除いて簡単に入手できる方法は存在しないため、現在の状況を理解したうえで購入するようにしましょう。