【独占インタビュー】湘南初のウイスキー蒸留所!湘南蒸留所 ウイスキー製造責任者 筒井貴史さん
- 造り手
- 蒸溜所(日本)
古都・飛騨高山の市街地から車で約40分、雄大な山々の囲まれた自然溢れる場所に立地する飛騨高山蒸溜所。
2007年に閉校となった高根小学校の校舎を蒸溜所として活用していることでも知られています。
今回は飛騨高山蒸溜所の代表・有巣弘城さんに独占インタビューを行いましたので、その様子をお伝えします!飛騨高山への想い、飛騨高山蒸溜所の目指すウイスキー、ウイスキー造りにかける想いなどについて伺った充実のインタビューとなっています。
また、実際に蒸溜所を案内していただきながら蒸溜所に関する様々なエピソードを伺いました。蒸溜所について詳しく分かる、飛騨高山蒸溜所現地レポートもご覧ください!
将来の飛騨高山地域や自分達の子や孫のため、未来の地域の価値づくりのため、ウイスキーづくりを飛騨高山にて行いたいという強い想いから飛騨高山蒸溜所は誕生しました。
蒸溜所として活用されている高根小学校は、2007年に閉校になった後も地域の方々から大切にされてきた「地域の宝」でした。
代表者の有巣さんは、そんな高根小学校を地域の思い出として残しながらも蒸溜所という新たな価値を加え、新たな地域の宝として後世にも価値のあるものを残していきたいという強い想いをお持ちとのことです。
飛騨高山蒸溜所は、三郎丸蒸留所のブレンダー兼マネージャーの稲垣貴彦氏、キリン蒸溜所(富士御殿場蒸溜所)の元チーフブレンダーである鬼頭英明氏などを協力者に迎え、万全の体制でウイスキーづくりに挑戦中です。
蒸溜所名 | 飛騨高山蒸溜所 |
創業年月 | 2023年3月 |
代表 | 有巣弘城 様 |
所在地 | 岐阜県高山市高根町下之向164-2 |
電話番号 | 0577-32-0016 |
有巣弘城氏(有限会社舩坂酒造店 代表取締役/飛騨高山蒸溜所 代表)
大学を卒業後、都内のコンサルティング企業へ就職。その後、実家の経営する会社が継承した舩坂酒造店を引継ぎ、造り酒屋の経営に携わる。2023年に飛騨高山蒸溜所を開設し、飛騨高山を代表するウイスキー造りに邁進する。 |
Dear WHISKY:
今年、飛騨高山蒸溜所を設立された有巣さんですが、蒸溜所を設立される以前はどのようなお仕事をされてたのでしょうか?
有巣さん:
元々、実家が旅館を中心としたビジネスを営んでいました。あるタイミングで実家の旅館グループが造り酒屋である舩坂酒造店を継承することになり、その継承した酒屋を十数年経営していました。
Dear WHISKY:
同じ酒造りという点で、日本酒づくりのご経験がウイスキーづくりにも活用できる場面などはありますでしょうか?
有巣さん:
今に活きている経験は多いですね。
また、舩坂酒造店を経営する以前は都内のコンサルティング企業で働いていました。その当時の経験が、舩坂酒造店の経営の際にも今回の蒸溜所の開設の際にも様々な面で活かすことができました。
Dear WHISKY:
お酒に興味を持ったきっかけは何ですか?
有巣さん:
やはり最初は大学でビールを飲み始めたことかなと思います。最初は苦いなと思っていたところから、徐々に爽快だなと思うようになっていきました。
しかし、酒屋を引き継ぐ以前はあまり日本酒が得意ではありませんでした。
Dear WHISKY:
日本酒が得意ではなかったのですね!日本酒の本当の美味しさに気付かれたのはいつだったのでしょうか?
有巣さん:
酒屋を引き継いだ時ですね!酒屋を引き継いだ最初の年に、杜氏(とうじ:酒造りの最高責任者)さんが完成したての日本酒を持ってきてくれました。それを飲んでみたら、まさに身体中に電撃が走りましたね。
Dear WHISKY:
完成したての日本酒はどのような味わいなのでしょうか?
有巣さん:
とにかくフルーティーで華やかな味わいですね。「日本酒ってこんなに美味しいんだ」と思いました。
このようなお酒なら世の中の多くの人に楽しんでいただけるなと思い、そのようなフルーティーで華やかなお酒をつくりたいと思うようになりました。
Dear WHISKY:
ビールや日本酒などと出会ったのちに、ウイスキーに興味を持ったきっかけは何ですか?
有巣さん:
最初はどちらかというとハイボールで飲むことが多く、そこまでウイスキー自体に深く精通していたわけではありませんでした。しかし、三郎丸蒸留所を訪れた際に、ウイスキーが持つロマンやその壮大な背景にとても大きな感動を覚えました。
Dear WHISKY:
ウイスキーの持つロマンとは何でしょうか??
有巣さん:
過去から現在へ、そして現在から未来へ熟成を通じて繋いでいくという工程は、日本酒では体験できないロマンだなと感じました。
そこからウイスキーの歴史や背景などに注目しながら飲むようになっていったら、どんどんハマっていき、色々なウイスキーを飲むようになりました。
Dear WHISKY:
日本酒事業を行いながら、ウイスキー事業に足を踏み入れたのは何故ですか?
有巣さん:
やはりウイスキーのロマンを自分自身で体験したいと感じたからですね。丁寧につくり長い年月をかけて完成するウイスキーに魅了されました。
Dear WHISKY:
他にも何かきっかけはあったのでしょうか?
有巣さん:
コロナ禍で日本酒の事業が非常に厳しい時期に、ヒントを求めて若鶴酒造(三郎丸蒸留所)さんにお邪魔させていただきました。
その際に代表である稲垣さんから、曽祖父さんが造られたウイスキーが脈々と承継されてきたおかげで今があるという話を伺い、初めて日本酒の新酒を飲んだ時と同じ衝撃・感動を覚えました。
そこで自分もウイスキー造りがしたいと強く思い、ウイスキー事業をやろうと決意しました。
Dear WHISKY:
有巣さんの生まれ育った飛騨高山という街にはどのような想い入れがありますか?
有巣さん:
周りからは「飛騨高山のことが好きすぎだ」と言われるくらい地元愛が強いです。幼い頃から地元の色々なコミュニティで可愛がってもらいながら育ちました。
地元のお祭りでは、からくり人形を用いた演劇の操り手として30年以上やっています。
Dear WHISKY:
地元のお祭りにも参加しているのですね!
有巣さん:
地域で誇りに思う伝統芸能に幼い頃から関わらせてもらってたり、一度地元から出て外から飛騨高山を見たりすることで、やはり素晴らしい街だなと再確認することができました。そんな地元の誇りになるようなものを造りたいという想いがあります。
Dear WHISKY:
飛騨高山蒸溜所の自然環境はどのようなものですか?
有巣さん:
飛騨高山は山の国ということで森が多く、さらに蒸溜所の近くにはダムもあるので霧も発生します。湿度も安定していて、昼夜の寒暖差も大きいです。
Dear WHISKY:
そのような自然環境はウイスキーにどのような影響を与えていますか?
有巣さん:
熟成が進みやすく、ウイスキーづくりに適している土地だと考えていますが、仕上がりに実際どのように作用するかは今後熟成の経過を見ながら確認していこうという段階です。熟成の経過を見ながら、この地域でつくるウイスキーの特徴をしっかりと取り入れて、飛騨高山産のウイスキーとして製品化していきたいと考えています。
Dear WHISKY:
地元・飛騨高山でのウイスキー造りにかける想いはありますか?
有巣さん:
飛騨高山はコロナ禍以前では、年間で人口の約50倍にあたる470万人が観光客として訪れる街です。
そのうち70万人がインバウンドの海外からの観光客ですので、世界中の多くの方々に我々の製品を知っていただくチャンスのある街だと捉えています。
Dear WHISKY:
海外からの観光客の方がかなり多いのですね!
有巣さん:
そうですね!だからこそ我々のつくるウイスキーを世界中の方々に召し上がっていただき、評価していただきたいです。
それが結果的に、飛騨高山の新たな価値として認められ、将来に繋がる文化になれば嬉しいと考えています。
Dear WHISKY:
2007年に閉校となった高根小学校を活用しているのは何故ですか?
有巣さん:
まずは、ウイスキーづくりに必要な要素が揃っていたからですね。広大な敷地やウイスキーづくりに適した気温と湿度を兼ね備えている場所として、この高根小学校が候補に挙がりました。
Dear WHISKY:
他にも理由はあったのですか?
有巣さん:
校舎内に残る当時の生徒の息吹を感じさせる雰囲気もの大きな決め手の一つでした。
ウイスキーをつくる環境としても最適で、人々の心を揺さぶる想いを込めたウイスキーづくりができる場所だと考え、この校舎を利用することを決めました。
Dear WHISKY:
蒸溜所の設立に際して大変だったことや苦労なさったことはありますか?
有巣さん:
コロナ禍だったので、納期などに非常に遅れがありました。また、上水も下水も通っていない場所なので、山の水を集めて水質の調査を行ったり、水を扱う許可・水を排水する方法などを県と話し合いながら進めていきました。
Dear WHISKY:
ウイスキー事業を始めると決めてから、実際にどのくらいの期間で設立まで進めることができたのでしょうか?
有巣さん:
私がウイスキー事業の構想を描いてから2年で今の形になっています。業界の様々な方々から驚異的スピードと驚かれました(笑)
多少のトラブル等はありましたが、今の段階では順調に進んでいます。ただ、まだウイスキーづくりは始めたばかりで、これから新たに様々な問題が出てくるかもしれませんので、注視しながら日々励んでいます。
Dear WHISKY:
蒸溜所の一般見学などを受け入れる予定はありますでしょうか?
有巣さん:
間もなく見学の受け入れも開始する予定です。移動手段の提供なども含めた我々の受け入れ体制が整い次第、徐々に一般の方の見学を受け入れていきたいと考えています。
Dear WHISKY:
将来的には、この蒸溜所が飛騨高山の観光名所の一つになりそうですね。
有巣さん:
そうですね。やはりウイスキーは世界中の人が愛するお酒ですし、世界中の人々に注目されるスポットになり得ると考えています。そこまでどうやって繋げていくかを、現在試行錯誤しながら取り組んでいます。
この蒸溜所が飛騨高山の観光の一つの武器となることで、将来の飛騨人の誇りに繋げたいと考えています。
Dear WHISKY:
鋳造製蒸溜器「ZEMON II」の蒸留に与える影響を教えてください。
有巣さん:
材質としては、銅錫の合金でできていて、肉厚で頑丈な作りになっています。
銅錫の合金なので、銅イオンによる不純物を取り除く効果に加えて、錫によるお酒をまろやかにする効果があります。
Dear WHISKY:
他にも鋳造製によるメリットなどはありますか?
有巣さん:
鋳造製ということで、肉厚で保温性に優れており、頑丈な作りなので将来的に長く使うことができます。長期的に再現性の高い安定したウイスキーづくりが可能だと考えています。
Dear WHISKY:
鋳造製の蒸溜器は非常に珍しいですよね。国内で導入されているのは、飛騨高山蒸溜所さんと三郎丸蒸留所さんのみでしょうか?
有巣さん:
日本国内では三郎丸蒸留所さんと我々の2施設のみとなっています。
三郎丸蒸留所さんはピート主体のウイスキーを造られていて、我々はノンピートにこだわっていきたいと考えていますので、将来的に「ZEMON」同士のブレンディングなどを行っていくのもとても面白いのではないかと考えています。
Dear WHISKY:
高山市の家具メーカー・日進木工製の樽も使用されていますが、実際に熟成を進められてみてどのような手応えを感じていますか?
有巣さん:
新樽ですので、最初はどうしても渋みなどが出てきていますが、その奥にバニラのような香りや、ミズナラのような香りも潜んでいます。しっかり灰汁が抜けてくると、それらの香りが前面に出てきて、ジャパニーズウイスキー特有のユニークで繊細な香りを出せるのではないかと期待しています。
Dear WHISKY:
ダムの内部での樽の熟成も行われていますが、ダムの内部はどのような熟成環境になっているのでしょうか?
有巣さん:
まだ熟成を始めたばかりで、これから経過を見ながら判断していくという形にはなりますが、環境としては気温が15度で一定に保たれており、湿度も90%程度あります。長期熟成を見据えて、長く寝かせる予定で樽を置いています。
Dear WHISKY:
スコットランドのように穏やかな環境の中で長期熟成を進めていくというようなイメージでしょうか?
有巣さん:
まさにそのようなイメージを持っています。湿度が高い部分が懸念点ではありますが、将来的に良いウイスキーに仕上がることを期待しています。もしかしたら、製品化するのは僕の代以降になってしまうかもしれません。
Dear WHISKY:
現在はスコットランドのノンピートの麦芽を使用しているとのことでしたが、地元産の原料を使用する計画はありますか?
有巣さん:
岐阜県は元々麦の収穫が盛んな地域ではありませんが、作付けしてくださる農家さんを見つけることができました。飛騨は寒すぎるので、もう少し南の美濃地域の農家さんに麦を作っていただく予定です。これから協力して実験的に試していこうと考えています。
Dear WHISKY:
蒸溜所の設立やウイスキー造りを進めていく中で、ウイスキー業界の横の繋がりによって助けられた部分などはありますでしょうか?
有巣さん:
横の繋がりによって助けていただいている部分は本当に大きくて、大変感謝しています。三郎丸蒸留所さんに見学をさせていただいた際には、造りや技術に関しても隠すことなく教えていただけました。他の蒸溜所でも、見学に伺ったら様々なことを教えていただけます。
全蒸溜所でジャパニーズウイスキーを盛り上げていこうという気風を感じますし、そこに参加させていただけることも大変嬉しく思っています。
Dear WHISKY:
飛騨高山蒸溜所の目指すウイスキーとはどのようなウイスキーでしょうか?
有巣さん:
我々は元々日本酒において、大吟醸のような華やかでフルーティーなものを目指してきました。
それと同じように、甘みがしっかりとあり華やかで、ずっと飲んでいられるようなウイスキーをつくりたいと考えています。
Dear WHISKY:
目標としているウイスキーの銘柄などがあれば教えてください。
有巣さん:
分かりやすい例で言うと、バルヴェニーのようなウイスキーを目指しています。濃密でフルーティーで甘みのあるウイスキーをつくりたいと考えています。
Dear WHISKY:
飛騨高山蒸溜所のウイスキーづくりで大切になさっていることは何ですか?
有巣さん:
酒造り全般に言えることかもしれませんが、データをフル活用しつつもデータに頼りきりにならないことが大切だと考えています。一つ一つの事象に対して何故こうなっているのかということを見つめながら、起きている現象を感じ取れるような酒造りをしていきたいと考えています。
Dear WHISKY:
データの正確性と感応による直感の部分の両方を重視していくことが大切なんですね。
有巣さん:
そうですね。そうでないと再現性も高くできませんし、さらなる高みを目指そうとしても難しい部分があると思います。
時間や数字は誰でも一定の成果が出せるためには有効としつつ、さらに面白いチャレンジとして直観的な判断もしていきたいと思います。
Dear WHISKY:
蒸溜所について、どのような未来を思い描いていますか?
有巣さん:
まずは来るべきシングルモルトの発売日に向けて原酒をつくり貯めていくということは大前提ですが、その中でも将来に向けて、酵母による違い・原料による違いなど様々な部分で実験を行っていきたいと考えています。我々の目指す理想のウイスキーへの手がかりを見つけていきたいですね。
Dear WHISKY:
まさに過去から現在、現在から未来を繋ぐお酒ですね!
有巣さん:
そうですね。またそれと併せて、ダム熟成や新樽熟成、地元原料のウイスキーなど、皆様に「飲みたい!」と思っていただけるウイスキーやストーリーをつくっていきたいと考えています。
Dear WHISKY:
最初のシングルモルトのリリースは何年の予定でしょうか?
有巣さん:
シングルモルトに関しては2026年を予定しています。また、シングルモルトのリリースの前にブレンデッドをリリースする予定です。
我々もシングルモルトのリリースにあたってもブレンドの経験値などを積んでいく必要がありますので、多様な原酒をブレンドしてみて皆さんにご評価いただくという機会を作りたいと考えています。
Dear WHISKY:
初めてのウイスキーのブレンドということですが、意気込みはいかがですか?
有巣さん:
現在、顧問として元キリン蒸溜所(富士御殿場蒸溜所)のチーフブレンダーの鬼頭英明さんに協力していただいていますので、鬼頭さんに我々を鍛えていただこうという意気込みで取り組んでいきたいと思います。非常に素晴らしい方に協力していただけて、本当にありがたい限りです。
Dear WHISKY:
今年ジャパニーズウイスキーが100周年を迎えます。この紡がれてきた100年という年月に対する想いはいかがですか?
有巣さん:
ジャパニーズウイスキー100周年の節目に開校(蒸溜所の開設)を迎えられたことに、勝手に運命的なものを感じています。
ジャパニーズウイスキーの今があるのは、偉大な先人たちが冬の時代においても、未来の飲み手の笑顔を想像しながら原酒をつくり続けてこられたからだと思います。そのような方々の想いを裏切らないように真摯に取り組んでいきたいと考えています。
Dear WHISKY:
有巣さんにとってジャパニーズウイスキーの魅力とは何ですか?
有巣さん:
日本人にはこだわる部分はとことんこだわる性質がありますし、それを世界の方々が認めてくださっていると思っています。
世界の良いところを少しづつ取り入れながら、日本らしいストーリーとともに、世界中の方々を笑顔にできるようなウイスキーをつくっている部分が大きな魅力だと思います。
Dear WHISKY:
味わいだけではなく、背景にあるストーリーや想いも魅力なのですね!
有巣さん:
僕はそう思います。日本酒でも一緒なのですが、嗜好品ですので味の好き嫌いはあると思います。私が世界最高の味だと考える味のお酒でも、それを世界最高だと感じない方もいるかもしれません。
味は勿論ですが、味以外の背景にある部分も評価されているからこそ、今のジャパニーズウイスキーの人気があるのだと思います。
Dear WHISKY:
飛騨高山蒸溜所のこれから先の100年をどのように想い描いていますか?
有巣さん:
飛騨高山だけでなく、日本全体でも人口減少が続いていますし、将来に夢が持てないような時代になってきている部分もあるかと思います。そんな中でも、「この街には、この国にはこんな素晴らしいウイスキーがあるんだぞ」と誇れるような製品にしていきたいと思います。
Dear WHISKY:
そのような形で未来へと価値を残すことができるのはウイスキーの大きな魅力の一つですね。
有巣さん:
我々が真摯に取り組んだ結果、次なる100年後の飛騨人達が、今我々がマッサン(ニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝)を崇めるように、この地域でウイスキーをつくってくれてありがとうと思っていただけたら嬉しいです。また、それがさらに連鎖して、日本の文化として世界を驚かせるようなものになっていけたら良いなと思います。
Dear WHISKY:
最後に、Dear WHISKYの読者に向けてメッセージをお願いします!
有巣さん:
まだまだ新しい蒸溜所として勉強中の身ではありますが、多くの方々から様々なことを吸収させていただきながら成長して、皆さんを喜ばせられるような蒸溜所にしていきたいと考えています。飛騨高山から生み出されるウイスキーにご期待いただければと思います!
今後とも、見学を含めて応援をいただけますと嬉しい限りです。よろしくお願いいたします。
Dear WHISKY:
ありがとうございました。
以上、飛騨高山蒸溜所代表・有巣弘城さんへのインタビューでした!
今回のインタビューでは、飛騨高山の魅力や、飛騨高山蒸溜所の特徴・理想とするウイスキーなど多くのお話を伺いました。
地元・飛騨高山に対する強い愛、将来の日本、飛騨高山へ価値を残したいという強い想いをお聞きすることができました。
2025年1月現在、蒸溜所見学ツアーが不定期開催されています。ぜひ皆様も飛騨高山蒸溜所へ足を運ばれてみてはいかがでしょうか?
飛騨高山蒸溜所の様々な事を知ることができる、現地レポート編もご覧ください!