【海外マーケット】WWA2024受賞ボトルを一挙ご紹介!
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Financial Timesによると、1975年製造(46年熟成)されたレアウイスキーが約26億円(1600万ポンド)で落札された。
アードベック蒸留所にて製造されたレアウイスキー「Cask No.3」で、落札したのはアジアの個人コレクターだそうだ。
アードベッグ蒸留所は、スコットランドのアイラ島に位置する、アイラモルトの代表格。現在は、フランスの高級品大手LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンSEの子会社グレンモーレンジィ社が所有している。
落札されたカスクは、
蒸留所は1年ごとに約88本のウイスキーを今後5年間かけて出品する予定で、1本あたり約570万円(36,000ポンド)になる。従って熟成年数46, 47, 48, 49, 50 を順にリリースすることが見通せる。
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Irish Distillers 社は、2026年末までにカーボンニュートラルを達成を掲げるミドルトン蒸留所に、約80億(5000万ユーロ)を投資することを発表した。
この野心的な4カ年戦略は、2026年末までにスコープ1と2の炭素排出をなくすもので、その成功には、様々な異なるプロジェクトからなるロードマップの実行と、これまで蒸留所を稼働するために使用してきた化石燃料を完全に廃止することが不可欠となる。
Irish Distillers 社の会長であるConor McQuaidは、ミドルトン蒸留所を2026年までにアイルランド初で最大のカーボンニュートラルな蒸留所にすると意気込みを語る。
この計画は、アイルランドの脱炭素戦略支援の一翼を担うとともに、ペルノ・リカール社の環境政策である、2050年までにネットゼロの軌道に乗ることに連動する。
アイルランドの副首相レオ・バラドカーも、Irish Distillers 社の野心と取り組みを称賛し、今後彼らのように大胆な変革に取り組んでいる企業は、他の多くの同様の企業の道を切り開くと述べた。
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2022年5月20日、英国とメキシコは、両国間に存在する既存の貿易協定を拡大するための交渉を開始した。
この貿易協定は、各国間のサービスや商品の受け渡しを容易にすることに主眼を置いていて、ウイスキー投資業界にとってこの貿易協定は、スコッチウイスキーの関税をさらに引き下げ、スコッチの需要を高めることにつながるといわれている。
メキシコは、2021年にスコッチの消費量世界第7位となるなど、ウイスキーの需要拡大に大きな前進がみられ、既存の貿易協定では、スコッチのGI(Geographical Indication)が承認され、偽造品から保護されるようになるなど大きな動きとなった。
これにより、世界第16位の経済大国である日本では、スコッチの需要が急速に拡大する道が開かれたことになる。(?)
実際、人口と平均収入の増加により、輸入品への需要は2035年までに35%増加すると予想されている。
交渉は飲料業界の多国籍企業であるDiageo社のロンドンオフィスで行われた。世界最大級のスコッチ蒸留所と最大級のテキーラ・ブランドを2つ所有しているディアジオ社にて交渉を行うことは、急成長するメキシコの蒸留酒市場において有利な立場にあることを意味している。
これにより、メキシコをはじめとするラテンアメリカの市場でのスコッチ・ウィスキーの普及が加速することが予想される。
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Market Study Reportは、2021年〜2027年のウイスキーマーケット分析に関する新しい調査結果を発表した。
調査結果は以下の通り。
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約40年ぶりにインヴァネスに新しい蒸所、ウイレブハイスト(ゲール語で怪物を意味する)が2022年11月にオープンする。この蒸留所はネス川の水によって持続可能な電力が供給される予定だ。
この新しい蒸留所と醸造所は約9億円(600万ポンド)、約40人の新規雇用から創設し、今年中にビールとウィスキーの生産を開始する予定。醸造所の5つのコア・スタイルのビールは、今年後半の11月に購入できるようになる予定だ。
生産方法は、従来通りシングルモルトを維持し、同国の根強い伝統を常に尊重しながらも、革新的で独創的であるために十分な柔軟性を持つ。
ウイレブハイストという名前にはスコットランドの現在と古代の過去を結びつける意図があると言われている。
この蒸留所は、操業開始と同時にスコットランドで最も二酸化炭素の排出量の少ない蒸留所の一つになると言われていて、その理由とされているのがサステナビリティセンターに設置されたヒートポンプである。
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オーストラリアのスターワード・シングルモルト・ウイスキーは、2022年サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティションで、世界中の約5,000の有名な蒸留酒を相手に、12個のダブルゴールドと3個のゴールドメダルを獲得した。
オーストラリアの蒸溜所として初めて、「Most Awarded Distillery of the Year」を受賞し、スターワード社がこの賞を獲得したのは、2022年4月に開催されたスピリッツコンペティションで、単一蒸留所として最多の上位入賞を果たした。
スターワード・シングルモルト・ウィスキーは、オーストラリア、米国、英国に加え、アジアと欧州の厳選された市場、例えばドイツの市場にも注力していて、そのうちのKirsch Import 社と提携し、市場拡大へ前進している。
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SWAはスコッチ・ウイスキーがアメリカで正式に認定商標として登録されたことを発表した。
スコッチ・ウイスキー協会(SWA)は、原産地呼称である「スコッチ・ウイスキー」を国際的に保護するため、多くの取り組みを行ってきた。
スコッチウイスキーの主要な輸出市場であるアメリカは、2021年にスコッチウイスキー産業に45億ポンド以上の収益をもたらした。SWAのニュースによると、毎秒4本のスコッチウイスキーがアメリカに輸出されている。アメリカ当局が、2021年半ばまでの18ヶ月間に関税を課したことに由来する落ち込みから回復していないにもかかわらず、その数は未だ増加傾向にある。
SWAの最高責任者であるマーク・ケント氏によると、アメリカで「スコッチ・ウイスキー」の認定商標が登録されたことは、最大の世界市場におけるスコットランドの国民的飲料にとって画期的なことである、と述べる。この商標登録により、スコッチ・ウイスキーはより高度な法的保護を受けることができ、スコッチの伝統、技術、品質の継続・向上に貢献できる。
スコッチ・ウイスキーは、関税や新型コロナウイルスの影響を受ける前の2019年に、業界初の10億ポンドも売り上げた市場をもつ米国で、確固たる人気を誇っている。
今回の商標登録は、米国での地位を回復し、消費者が安心して本物のスコッチウィスキーを購入することへ繋がるだろう。
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Diageo PLCは6月28日火曜日、今後6カ月までにロシア市場での事業運営を終了すると発表した。
ロンドン上場のスコッチウイスキー「ジョニーウォーカー」やウォッカ「スミノフ」のメーカーは、危機以前はロシアでの事業が世界の売上と利益の1%未満を占めていたが、ウクライナ情勢の影響は大きく、持続不可能になったと述べた。
この宣言は、ウクライナ戦争を受け、同社が3月にロシアでの製品の出荷と販売の停止を決定したことを受けたものだ。
またDiageoは、従業員への支援として、余剰人員削減の条件を強化するとしている。
0929GMT時点の株価は116.0ペンス(3.2%)安の3564.0ペンスだった。
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dekantaによる今年発売されたウイスキーの中から、特に優れたものを厳選して紹介する。
2022年(上半期)のベストジャパニーズウイスキーは以下の通り。
山崎 LIMITED EDITION 2022
2014年から2017年にかけて、山崎限定ボトリングはその品質、外観、コレクター性を兼ね備えていた為、毎年リリースされるジャパニーズウイスキーの中で最も人気のある商品のひとつだったが、ウイスキー不足となり一時姿を消していた。
そして昨年、サントリーは「山崎限定2021」を発売し、このシリーズを活性化させました。そして今年も、前作を踏襲したスタイルでリリースし、その勢いを持続している。
最高品質のミズナラ材を使用した熟成により、クリーミーでアロマティックな表現となり、ユニークでエレガントなスパイスの配列に支えられた、生き生きとしたフルーティなテイストが楽しめる。
響 blossom harmony 2022
「響ブロッサムハーモニー2021」は、世界的なブレンデッドウイスキーのファンに、数年ぶりにシリーズの新しい表現を試す機会を提供し、ファンや批評家から非常に高い評価を受け、そして今年、「響-Blossom Harmony-2022」がリリースされた。
この新作では、滑らかで優しく、軽いフルーツとクリーミーさが、桜樽によって付与された優しい花のトーンと軽いスパイスと滑らかに融合している。その結果、ユニークで印象的な飲み心地を実現し、家族や友人と共有する価値のあるウイスキーとなった。
長年にわたり、響は世界中のスピリッツコンペティションで数々の賞を受賞している。
桜尾 SHERRY CASK STILLMAN’S SELECTION
桜尾醸造蒸留所は、1918年に広島県廿日市市の桜尾町で創業し、当初は中国醸造として知られ、日本酒を製造していたが、独自のシングルモルトウイスキーづくりにも挑戦していた。
日本の多くの蒸留所がそうであるように、初期のウイスキーづくりの試みはまったく実を結ばず、結果日本独自のウイスキーづくりをあきらめ、世界各国から輸入した原酒を国内でブレンドする方向へ舵を切った。
しかし、近年、ジャパニーズウイスキーに新しい表示基準が導入されたことを受け、桜尾は長年の夢であった自社製シングルモルトウイスキーに再び取り組む。
このSHERRY CASK STILLMAN’S SELECTIONは、この急成長中の蒸留所から新しくリリースされたもので、最高品質のシェリーカスクで熟成され、リッチでフルーティ、そしてバランスのとれた表現に仕上がっている。
静岡 ポットススチルK
静岡蒸溜所のオーナーは、設立当初、廃業した軽井沢蒸溜所の残りの設備を購入し、旧軽井沢蒸溜所で最初のシングルモルトであるプロローグKを蒸溜した。
このたび発売される「静岡ポットスチルK」は、プロローグKに続く本格的なスタイル。
輸入麦芽と国産麦芽を半々で蒸留し、バーボン樽で3年間熟成させた後、瓶詰めして発売する。
優しいバニラ、甘い蜂蜜、とろけるようなミルクチョコレートなどの香りが特徴だ。
シングルモルト嘉之助2022 LIMITED EDITION
嘉之助蒸溜所が今回発売する「シングルモルト嘉之助2022 LIMITED EDITION」は、蒸留所のコンセプトである「まろやかな大地、まろやかなウイスキー」を体現する。
嘉之助のマスターディスティラーは、蒸留所内にある3つのポットスチルから抽出したスピリッツを使用し、元焼酎を中心とした様々なタイプの樽で最低3年間熟成させた後、ブレンドしてボトリングする。
その結果、リッチでフルーティー、そしてなめらかな香りと味わいが広がる風味豊かな味わいに仕上がる。
香りは、柑橘類、バニラ、レモンティー、青リンゴ、フレーバーは、甘い蜂蜜、シナモンスパイスとわずかにグレープフルーツが感じられる。後味はミディアムレングスで、甘く始まり、グレープフルーツがわずかに、しかし心地よい苦味を残す。
The Shimai
スコットランドと日本の姉妹的なパートナーシップと、そこから生まれたウイスキーメンターシップへの敬意として、日本語の「姉妹」から名前を取った、dekantaの世界第二のブレンデッドウイスキー。
リッチでフルーティ、かつオーキーなスコッチと、軽やかでフローラル、そしてほのかにスモーキーな日本のウイスキーを組み合わせた、非常にバランスのとれた、味わい深い一品。
香りは、シトラスフルーツと新鮮なイチゴの香りが、バニラの穏やかな層と混ざり合い、徐々にリッチな味わいに変化する。
香りと同様、味わいは洋ナシとライトオークのミックスでフレッシュに始まり、オークが増すにつれて再びリッチさが、溶けたダークチョコレート、グラッセチェリー、シナモン風味の焼きリンゴのフレーバーが加わり、その間にかすかなスモークが余韻として残る。
フィニッシュは中位の長さで、スライスしたリンゴ、新鮮なベリー、焦がしたオークの爽やかなフレーバーと、シナモンの香りが残る。
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