【イベントレポート】ニッカウヰスキーの新境地を五感で体感できる「NIKKA FRONTIER BAR」とは?
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2024年9月29日(日)に開催されたリカマン ウイスキーメッセin KYOTO 2024には国内外から数多くの蒸溜所が出展しました!
第2弾に引き続き今回は、Dear WHISKYが7つの海外蒸溜所に行ったインタビューの様子をお届けします!
今回は、スウェーデンのハイコースト蒸溜所、スコットランドに2つの蒸溜所を持つアンガスダンディ社、ローランド最古のブラッドノック蒸溜所、シカゴに建つクラフト蒸溜所KOVAL(コーヴァル)の4つの蒸溜所です!ぜひ最後までご覧ください!
スウェーデンの世界遺産であるハイコーストの近くに位置し、夏と冬で60度を超える気温差を活かしたウイスキーづくりを行う、ハイコースト蒸溜所。
コンサルタントには、スプリングバンク、ラフロイグなどの所長を務めた経験をもつジョン・マクドゥーガル氏を、蒸溜所長には、ブルックラディやスプリングバンクでウイスキーづくりを行ってきたスウェーデン出身のロジャー・メランダー氏を迎えました。「日本」と「アイラ」にインスピレーションを得た製法でつくる、フルーティーなウイスキーが特色です!
Dear WHISKY:
ハイコースト蒸溜所はいつ始まったのですか?
ラースさん:
会社自体は実は2005年に始まりました。しかし、蒸溜所設立の準備に5年ほどかかり、ハイコースト蒸溜所は2010年に設立しました。
Dear WHISKY:
設立までにどのような苦労がありましたか?
ラースさん:
ウイスキーづくりに詳しい人が不足していました。
そこで、スコットランドの著名な蒸溜所でウイスキーに携わっていたジョン・マクドゥーガル氏をコンサルタントとして迎え、ロジャー・メランダー氏をディスティラリー・マネージャーとして迎えました。
ロジャーは今、ハイコースト蒸溜所のマスター・ディスティラーを務めています。
Dear WHISKY:
ハイコースト蒸溜所のハウススタイルはどのようなものでしょうか?
ラースさん:
エレガントでクリーンなウイスキーですね。私たちのピーテッドウイスキーでさえ、ピートを感じながらも、エレガントなフルーティーさが味わえます。
Dear WHISKY:
そのような味わいを実現するために、どんなウイスキーづくりを行っていますか?
ラースさん:
ノンピーテッドウイスキーとピーテッドウイスキーで異なるつくり方をしています。
ノンピーテッドは、発酵工程をはじめ、全ての工程を丁寧に時間をかけて行う日本のように、ピーテッドはアイラ島のようなウイスキーづくりを行っています。
Dear WHISKY:
スウェーデンはスコットランドと環境が大きく異なりますが、ウイスキーづくりへはどのような影響がありますか?
ラースさん:
冬はマイナス40℃まで下がり、夏は20℃まで上がるため、1年間で60℃ほどの気温差があります。この影響で熟成が早く、樽の特色をよく吸収させることができます。
Dear WHISKY:
どのような種類の樽を使っていますか?
ラースさん:
主にバーボンの樽を使っていますが、私とロジャーはウイスキーが大好きなので、様々な樽を使って実験もしています。PX シェリーやオロロソなどのシェリー樽や比較的小さい40リットルの樽も使っています。
Dear WHISKY:
今後使ってみたいと考えている樽はありますか?
ラースさん:
ミズナラ樽ですね。ミズナラを買うために日本で開催された木材のオークションに参加したほどです。しかし、とても高くてまだ手にいれることはできていません。
Dear WHISKY:
日本のお客様からの反応はいかがですか?
ラースさん:
実は昨日長濱蒸溜所と一緒にセミナーも開催したのですが、とても飲みやすいと、お客様から好評をいただきました。
私たちのピーテッドウイスキーは、ハイボールととても合うので、多くの日本のお客様に楽しんでいただけると思います。
Dear WHISKY:
ヨーロッパの国々とアジアでは人気の商品に違いがあるのでしょうか?
ラースさん:
北欧の国々やフランスではピーテッドウイスキーが人気で、アジアの国々ではシェリーウイスキーが好まれますね!特に台湾や中国では色の濃いウイスキーほどよく売れる印象です。
Dear WHISKY:
日本では今後どのように商品を展開していきたいですか?
ラースさん:
日本の方々は一度試してもらえれば、私たちのウイスキーを気に入ってくれると思うので、みなさんに知ってもらえるように、他のウイスキーフェスティバルに出展するなど、よりアクティブに活動していきたいと思います。
Dear WHISKY:
最後に、Dear WHISKY読者へひとことお願いします!
ラースさん:
私たちのボトルにはあまり多くのことを記載していませんが、みなさんが私たちのウイスキーづくりについて知れるように、色々な情報をウェブサイトに載せています。
私たちは熟成年数ではなく、味わいにこだわり、ウイスキーをつくっています。ぜひ熟成年数だけで判断するのではなく、ボトルの中身を楽しんでください!
アンガスダンディ社は、半世紀以上に渡り、スコッチウイスキーの製造やボトリング、輸出を行ってきました。
現在はスコットランドにトミントール蒸溜所とグレンカダム蒸溜所を所有しています!
東ハイランドに位置しており、1823年から続く歴史ある蒸溜所です。200年以上に渡り伝統的な製法を重んじ、大麦のクリームと呼ばれるほど、まろやかでフルーティーな味わいのウイスキーをつくります。
スペイサイド地域のトミントール村にあり、豊かな自然ときれいな水を活かし、滑らかでフルーティーな味わいのウイスキーづくりを行っています。
アンガスダンディ社のブランドアンバサダーは、アジアに3人おり、今回お話しを伺ったアンジーさんは、日本、台湾、中国南部を主に担当されているそうです!
Dear WHISKY:
アンガスダンディ社はどのような会社ですか?
アンジーさん:
アンガスダンディ社は70年に渡りビジネスを継続している家族経営の会社です。今は2代目にあたる兄弟が半分ずつ所有していて、3代目に引き継ぐ準備をしています。
Dear WHISKY:
スコットランドに2つの蒸溜所を所有することになったきっかけは何でしたか?
アンジーさん:
アンガスダンディ社は、ブレンデッドウイスキーを長きに渡りつくっていましたが、1990年代のオイルショックの時に、ウイスキーの値段が上がり、製造に必要な原酒の確保が難しくなりました。
そこで2000年にホワイト&マッカイ社からトミントール蒸溜所を、2003年にグレンカダム蒸溜所を買収することにしました。
Dear WHISKY:
蒸溜所を所有することでどのような変化がありましたか?
アンジーさん:
今まではブレンデッドウイスキーや、お客様のご要望に沿ったボトリングなどを行っていましたが、蒸溜所を持ったことで、シングルモルト市場に参入することになりました。
Dear WHISKY:
トミントール蒸溜所はどのような特徴を持つ蒸溜所ですか?
アンジーさん:
トミントール蒸溜所は近代的で効率よくウイスキーをつくる蒸溜所です。マスターブレンダーを30年以上勤めるロバート・フレミングを筆頭に、クリーミーなスペイサイドウイスキーをつくっています。
Dear WHISKY:
ウイスキーづくりへはどのようなこだわりがありますか?
アンジーさん:
トミントール蒸溜所では特徴的なポットスチルを使っています。
スコットランドではグレンモーレンジーに次ぐ高さを誇る、大きなポットスチルを使うことで、液体と銅を反応させる機会を多くつくり、クリーミーな味わいを実現しています。
Dear WHISKY:
トミントール蒸溜所とグレンカダム蒸溜所で共通して大切にされていることはありますか?
アンジーさん:
小さく、家族経営であるという強みを活かして、自由に様々な試みを取り入れています。蒸溜所を保有して24年ということもあり、25年を超える長熟のウイスキーは出せません。
そのため、アルコール度数や樽の種類、ウイスキーづくりの工程で様々な取り組みを試しています。
Dear WHISKY:
アルコール度数もですか!
アンジーさん:
面白いことに、同じ年数、同じ樽熟成のウイスキーでも、アルコール度数を変えることで味わいが異なるように感じられます。
そのため、私たちはいつもカスクストレングスで、40度、43度、46度の3つの異なる度数で1度ボトリングします。
Dear WHISKY:
アジア各国でウイスキーづくりにはどのような違いがあるのでしょうか?
アンジーさん:
中国と香港はまだウイスキーづくりを始めてまもないので、スポンジのように知識や技術を吸収している段階ですね。
一方、日本と台湾は長きに渡りウイスキーづくりを行なっているので、ウイスキーづくりに対してだけでなく、市場のトレンドにも敏感なように感じます。
Dear WHISKY:
台湾と日本のウイスキーへの捉え方に差を感じたことはありますか?
アンジーさん:
台湾ではシングルカスクが人気ですね。新たな商品や少し変わった味わいへの好奇心が強いように感じます。
面白いことに、日本は定番品が人気ですね。今回のイベントでも、ブースに来てくださった多くのお客様は、まずスタンダードな商品を試したいと言いますね!
Dear WHISKY:
アジアとヨーロッパや北米を比べるといかがでしょうか?
アンジーさん:
ここにも違いはあります!アジアでは味わいが強いものが人気があり、シェリー樽熟成の商品への人気は根強いです。
対象的に、ヨーロッパや北米ではシンプルな時わいの商品が好まれますね。
Dear WHISKY:
アンガスダンディ社は、今後どのような取り組みを行なっていきますか?
アンジーさん:
今私たちは、中国で蒸溜所を建設中です。生産量は200万リットルを予定していますが、これは比較的少なく、最初は国内向け生産になると思います。
しかし、いずれは生産量を拡大して、台湾、日本、韓国向けの生産を賄えるように成長させたいと思っています!
Dear WHISKY:
中国内で蒸溜所建設の場所はどのように選んだのですか?
アンジーさん:
浙江省(せっこうしょう)の千島湖(せんとうこ)近くに建設していますが、ここを選んだ理由は省のサポートが手厚かったことと、綺麗な水があることです。
千島湖は中国で随一の水源で、アンガスダンディ社はその水を使う権利をもらえたので、そこでのウイスキーづくりを楽しみにしているところです!
Dear WHISKY:
最後に、Dear WHISKY読者へひとことお願いします!
アンジーさん:
ウイスキーを買われた際は、ぜひ4つの異なる日に飲んでみてください!
まずは夏に、次に雨の日に、そして寒い雨の日に、最後に楽しい時に。
そして、数ヶ月待ってまた試してみてください。毎回異なる味わいが試せるはずです。色々な飲み方を試して、ウイスキーの様々な側面を体感していただきたいです。
ブラッドノック蒸溜所は、「ローランドの女王」と呼ばれる200年以上の歴史を持つ、ローランド最古の蒸溜所です。
ブラッドノックの個性豊かなウイスキーは、それぞれがユニークな歴史と物語を持ち、世界から注目を集めています。Dear WHISKYは実際に現地を訪問し、マスターディスティラーのニック・サヴェージさんへもインタビューを行っています!ブラッドノック蒸溜所のウイスキーづくりへのこだわりをぜひ詳しくご覧ください!
Dear WHISKY:
まず、今回イベントで提供されている「ヴィナヤ」と「サムサラ」の名前の由来を教えてください!
リーアさん:
オーナーの父がインド系の祖先を持つことから、「ヴィナヤ」や「サムサラ」はサンスクリット語で名付けられました。
ヴィナヤはブラッドノックを築き上げてきた先代たちへの「感謝」を、サムサラは200周年を記念してできたので、蒸溜所の「再生」への祝福を意味します。
Dear WHISKY:
ブラッドノック蒸溜所はどのようなハウススタイルを持っていますか?
リーアさん:
「ヴィナヤ」によく表れているように、フルーティーでフローラル、そしてフレッシュな味わいがハウススタイルです。
しかし、ブラッドノックの大きな魅力の1つは「どんな人にも合う何かがある」ということです。小さい蒸溜所には珍しく、ブラッドノックはピーテッドウイスキーもつくっています!
Dear WHISKY:
ボトルもとても特徴的だと思ったのですが、なぜこのような形にしたのでしょうか?
リーアさん:
これはデキャンタ・スタイルと呼ばれるものです。バーにあっても目立つ形で、かつプレミアム感が感じられるものにしようと四角いボトルのデザインにしました。
Dear WHISKY:
日本とスコットランドでは商品ラインナップにどのような違いがありますか?
リーアさん:
日本をはじめとした世界には「ヴィナヤ」や「サムサラ」などのツイン・カスク・シリーズと、ヘリテッジ・シリーズを展開していていますが、スコットランドにはイノベーション・シリーズという限定ボトルも販売しています。
将来的には、限定ボトルのイノベーション・シリーズも日本で発売したいと思っています!
Dear WHISKY:
日本のお客様に、ブラッドノックのウイスキーをどのような飲み方で楽しんでいただきたいですか?
リーアさん:
いつもはニートかロックをおすすめするのですが、日本では「ヴィナヤ」がハイボールにとても合うので、ハイボールもおすすめします!
Dear WHISKY:
ハイボールは日本に来てもう試されましたか?
リーアさん:
実は現地の蒸溜所では、お客様にウェルカムドリンクとして「ヴィナヤ」のハイボールをお出ししてるんです。日本からインスピレーションを受けて、ハイボールはイギリスでも人気になってきていています!
Dear WHISKY:
ブラッドノックのウイスキーを味わう、おすすめのシチュエーションはありますか?
リーアさん:
ヴィナヤはハイボールに合うともお話ししましたが、軽く爽やかな味わいなので、夏に合うウイスキーだと思います。一方、ブラッドノック14年など、リッチな味わいのウイスキーは、フルーツケーキやシナモンのような味わいなので、夕食の後に楽しむのがおすすめですね。ぜひこれらのウイスキーと、楽しい思い出を分かち合っていただきたいです!
Dear WHISKY:
今後ブラッドノックはどのように成長していきたいとお考えですか?
リーアさん:
次の5年から10年は、ローランドウイスキーの魅力を伝えつつ、クオリティの高いウイスキーをつくり続けたいです。
また、熟成年数は必ずしもクオリティーに直結するというわけではないので、そのような考えがなくなるように、世界中のウイスキー愛好家にブラッドノックの素晴らしいウイスキーを届けていきたいですね。
Dear WHISKY:
最後に、Dear WHISKY読者へひとことお願いします!
リーアさん:
私たちは「味わい第一」をモットーにしています。そのため、みなさんには熟成年数に関わりなく、まずお好きな味わいのウイスキーを楽しんでいただきたいですね。そして、普段飲まない味わいのウイスキーにも挑戦してみてほしいです!
KOVALは、1933年の禁酒法撤廃以降初めてシカゴで設立された蒸溜所で、アメリカではクラフト蒸溜所ブームの火付け役とも呼ばれています。
KOVALはバーボンだけでなく、きびやライ麦など様々な原材料を用いてウイスキーづくりを行っています。これらの原材料は、全て契約農家で作られ遺伝子組み換えを一切行っていない穀物を原材料として使用しており、原材料へのこだわりもKOVALの特色の1つです。
Dear WHISKYは以前KOVAL設立者のロバートさん、ソナートさんへインタビュー取材も行っていますので、KOVALのウイスキーづくりや設立秘話を知りたい方は下記記事も併せてご覧ください!
今回お話しを伺った小島さんは、スコットランド留学を機にウイスキーづくりへ興味を抱き、単身で渡米。現地でウイスキー・ジン製造に携わったというユニークな経歴をお持ちです!
Dear WHISKY:
今回のリカマン ウイスキーメッセには、どのようなテーマを持って出展されましたか?
小島さん:
大きなテーマとして、地元のバーテンダーさんとのコラボレーションを掲げていました。
今までKOVALは、まず味わいを知っていただくためにストレートで提供することが多かったのですが、コロナ禍を機にKOVALを知ってくださっているお客様が増えたので、ちょっと面白い飲み方、新しい飲み方を見せていこうと、KOVALを使ったカクテルを提供しました。
Dear WHISKY:
なぜ新たな飲み方を伝えていこうとなった時にバーテンダーさんとコラボすることにしたのですか?
小島さん:
長年KOVALを扱ってくださっているバーのバーテンダーさんこそが、KOVALの見せ方を一番よく知っていると思ったからですね。
各イベントで毎回違うバーテンダーさんと一緒に働かせてもらってるのですが、同じKOVALのウイスキーでもバーテンダーさんによって考えるカクテルが全然違うので、すごく面白いなと感じてます。
Dear WHISKY:
今回提供されているカクテルについて教えてください!
小島さん:
今回は、Bar Alchemistさんのオーナーバーテンダーであるパクさんとコラボレーションしています。「誰が飲んでもKOVALだと分かるカクテルをお願いします!」と伝えたところ、色々とレシピを考えてくれました。
こういったフェスティバルで出すものは、アルコールが強すぎてしまうと味が分からなくなってしまうそうなので、フレッシュで飲みやすいものに仕上げていただきました!
Dear WHISKY:
人気のカクテルは地域ごとに異なりますか?
小島さん:
シカゴは元々ジャズの街というのもあるので、長く香りが つくようなカクテルをすごく好みますね。例えばネグローニとかオールド・ファッションドとか、夜長くゆっくりしたい時に飲むカクテルがシカゴだと人気なイメージがあります。
一方でヨーロッパだと、 フレッシュ系のカクテル、例えばバジルとウイスキー、レモンジュースを入れたカクテルや、アペリティフなど、明るい時間からも飲めるカクテルなど、マーケットによって好まれるカクテルは結構変わってきますね!
Dear WHISKY:
イベントでは特にどのウイスキーが人気でしたか?
小島さん:
やっぱり、KOVALミレットへの反応はいいですね!「キビでウイスキーがつくれるのか!」と驚いてくださる方も多いです。
また、シカゴで初めてつくられたバーボンと伝えると、 ケンタッキーやテネシー以外でもバーボンをつくれるということを知らない方も多いので、新しい知識として楽しみつつ飲んでくださる方もいます。
Dear WHISKY:
日本のお客様はKOVALにどのような印象を持っていますか?
小島さん:
個人的な話なのですが、どちらかというと伝統的なバーボンとして飲むというよりは、新しいクラフトバーボンとして、別物のバーボンとして飲んでいただいている印象ですね。
私たちとしても昔ながらのメープルが強いバーボンではなく、クリーンで飲みやすいバーボンを目指してきたので、新鮮に捉えて楽しんでくださるのはとても嬉しいです。
Dear WHISKY:
クリーンで飲みやすいバーボンを目指した背景はどのようなものでしたか?
小島さん:
シカゴでKOVALを立ち上げた当初は、以前のインタビューでもお話ししたと思いますが、すごく反対を受けました。
その中でも、バーボンの歴史や伝統を重んじながら、KOVALの名前の由来にもなっているように、アメリカのクラフト蒸溜所の「先駆者」としてユニークでありたかったというのがありますね。
Dear WHISKY:
日本での認知度も広がってきているKOVALですが、今後はどのようなお客様に飲んでいただきたいですか?
小島さん:
最初は「シカゴのバーボンなんてうまくいかないだろう」と言われることも多かったKOVALですが、バーテンダーさんからお客様に魅力を伝えていただくという段階を何年も行ってきて、ようやく日本の市販店でもKOVALを扱っていただく体制ができてきました。
今後はそのような積み重ねを活かして、より多くの一般消費者の方に届けていきたいなと思っています!
Dear WHISKY:
最後に、Dear WHISKY読者へひとことお願いします!
小島さん:
KOVALは2008年に創業したので、やっと製品の味が安定してきて、6年熟成を出せるようになってきましたが、まだまだここがウイスキーとしてはスタートポイントだと思っているので、これからも多くの方に飲んでいただきたいです!
また、皆様には1年目、5年目、10年目と味わいが変化していくのを楽しんで頂きつつ、KOVALが成長する過程を見届けて欲しいですね。
5年後も10年後もこういったイベントで日本の皆様と会っていたいですし、皆さんと一緒に成長していくような蒸溜所でありたいなと思ってます!
以上、リカマン ウイスキーメッセin KYOTO 2024のイベントレポートでした!
全3弾に渡り、イベントの様子だけでなく、インタビューを通して出展された蒸溜所のウイスキーに懸ける想いをご紹介しました!お楽しみいただけましたでしょうか?
今後もDear WHISKYは国内外で開催されるイベントや、造り手、繋ぎ手、飲み手の方々への独占インタビューなど、ウイスキー LOVERにはたまらない記事をお届けいたします!ぜひ楽しみにお待ちください!