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【イベントレポート】バッファロー・トレース蒸溜所 プレミアムウイスキーテイスティングイベントに行ってきました!

2024.12.10 / 最終更新日:2024.12.22

2024年9月23日(月)TOKYO Whisky Libraryにて、バッファロー・トレース蒸溜所の創業250周年を祝した、テイスティングイベントが開催されました!

東京、青山にあるTOKYO Whisky Libraryで開催された本イベントは、バッファロー・トレース蒸溜所の創業250年を祝うとともに、日本にバーボンのすばらしさを届けたいという想いから、始まりました。

今回Dear WHISKYは、このテイスティングイベントに参加したため、本イベントで紹介されていたバッファロー・トレース蒸溜所、バーボンの魅力についてご紹介します!

プレミアムウイスキーテイスティングイベントについて

創業250年を迎えるバッファロー・トレース蒸溜所のテイスティングイベントが、明治屋・SAZERACの協働で開催されました!

イベントでは、2020年のワールドウイスキーマスターズでもゴールドアワードを受賞している「バッファロー・トレース」を使ったウェルカムドリンクや、「ダブルイーグルベリーレア」という希少価値の高いバーボン、それにあったペアリングフードを楽しむことができました!

イベント概要

名称 バッファロー・トレース蒸溜所 プレミアムウイスキーテイスティングイベント
9月23日(月) 13時15分~14時45分
会場 TOKYO Whisky Library
料金 20,000円 (税込)

バッファロー・トレース蒸溜所について

バッファロー・トレース蒸溜所(参照:公式HP

バッファロー・トレース蒸溜所の起源は、1775年に遡ります。1920代に施行された禁酒法時代では、政府からの許可を取り薬用ウイスキーを瓶詰めし、営業を続け、その伝統を現代に紡いだ歴史ある蒸溜所です。その歴史は建物からも伺い知ることができます!

設備を拡張する中で、禁酒法以前の建物は再利用され近代化を果たし蒸溜をしているため、アメリカ全土を見ても、その趣が感じられる蒸溜所は数えるほどしかありません。

バッファロー・トレース蒸溜所概要

蒸溜所名 バッファロー・トレース蒸溜所
創業 1775年
所有者 SAZERAC社
所在地 113 Great Buffalo Trace Frankfort, KY 40601
公式HP バッファロー・トレース蒸溜所 公式HP

バッファロー・トレース蒸溜所の名称について

バッファロー・トレース蒸溜所は7回その名称が変わっており、名前が代わろうとも蒸留を続けた歴史があります。

名称変更の遍歴 1775年 リーズタウン
1870年 オールド ファイヤー カッパー
1904年 ジョージ T.スタッグ
1929年 シェンレー
1946年 ブラントン
1969年 エンシェントエイジ
1999年 バッファロー・トレース蒸溜所

特にジョージ T.スタッグ、ブラントン、エンシェントエイジの3つの蒸溜所の名称はボトルの名前にも使われ、今なおバッファロー・トレース蒸溜所から販売されウイスキー愛好家から人気の強い銘柄です。ジョージ T.スタッグはかつてセールスマネージャーを務めていた、ジョージ T.スタッグさんがそのまま蒸溜所の名前に使われ、ブラントンは雑用からはじまり、55年以上働かれていたアルバート・ベーコン・ブラントン大佐にちなんだ蒸溜所です。

ゲストスピーカー:松山 謙氏について

ゲストスピーカー 松山 謙さん

今回、ゲストスピーカーとして、バッファロー・トレース蒸溜所の歴史やウイスキーの味わいを解説してくださった松山さんについてご紹介します。松山さんは京橋に位置する「Ken’s bar」、「Ken’s Choice Japan」のオーナーを務めています。日本は未だバーボンの流通量が多くないため、その認知度をあげるべく活動されています。

これまで希少価値の高いオリジナルバーボン(Ken’s Choice)を数多く手掛けた実績があり、東京ウイスキー&スピリッツコンペティション審査員も務められているバーボンのパイオニア的存在です!

TOKYO Whisky Libraryとは

TOKYO Whisky Libraryについて

今回イベントの開催場所であるTOKYO Whisky Libraryは、表参道からすぐの立地に佇む圧巻のウイスキーコレクションを持つバーラウンジです。

TOKYO Whisky Libraryでは、5大ウイスキーをはじめとした世界中のウイスキーに加え、希少価値の高いオールドボトルなど、1,300種類を超えるウイスキーを取り揃えています。店内の壁一面には、ウイスキーが図書館の本のように陳列されています。ウイスキーはボトルリストに記載されているものだけでなく、実際に棚に並んでいるボトルから注文することも可能です!

TOKYO Whisky Library(写真引用:TOKYO Whisky Library公式ホームページ

TOKYO Whisky Library概要

店名 TOKYO Whisky Library
住所 東京都港区南青山5-5-24 南青山サンタキアラ協会2階
アクセス 東京メトロ 銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道駅」
B3より徒歩1分
営業時間 LUNCH:12:00〜15:00(L.O 14:00)
DINNER:17:30〜23:00(L.O 22:30)
公式HP TOKYO Whisky Library 公式HP

明治屋とは

明治屋について

株式会社明治屋(参照:公式HP

明治屋はその時代の変化に応じて、「いつも いちばん いいものを」を理念に掲げお客様に価値をお届けしています!

また、明治屋はワインやスピリッツの輸入もしており、バッファロー・トレース蒸溜所でつくられるウイスキーや、英国内のトップブランドの1つであるホワイト&マッカイのウイスキーを日本に輸入しています!

明治屋概要

会社名 明治屋
創業 1885年
代表者 磯野太市郎
本店所在地 〒104-8302 東京都中央区京橋2丁目2番8号
公式HP 明治屋 公式HP

イベントの様子をご紹介!

会場の様子

ここからは、9月23日に開催されたテイスティングイベントの様子をお届けします!

バッファロー・トレース蒸溜所のロゴ

TOKYO Whisky Libraryに一歩入ると、壁一面に並ぶウイスキーのボトルとシャンデリア、バッファロー・トレース蒸溜所のポスターが都会の喧騒を忘れさせ、これから始まるテイスティングイベントに期待が高まります。またテイスティングイベント開始時間まで、時間があるにもかかわらず、楽しみにしていたお客さんで会場は溢れかえっていました。

会場であったTOKYO Whisky Library

また会場内では、すでに今回テイスティングするウイスキーを用意されており、会場の雰囲気とマッチし、長い年月をかけてつくられたウイスキーは神秘的な雰囲気を醸し出していました!

テイスティングのために用意されたウイスキー

そして今回テイスティングするウイスキーのボトルも展示されていました!

バーボンの本場、アメリカでお目にかかるのも難しいとされているボトルの数々が勢揃いしている姿は、圧巻の一言でした。

特に真ん中に佇んでいるボトルは、本イベントの目玉である、ダブルイーグルベリーレア(20年)で、シルバーの化粧箱に内包されたボトルはとても美しく、参加者の方々はこぞって写真を撮られていました。

今回のテイスティングするウイスキーボトル

イベントが開始後、ゲストスピーカーの松山 謙さんがバッファロー・トレース蒸溜所、バーボンの現状とこれから、テイスティングさせていただくウイスキーに至るまで解説してくださいました!

特にバーボンはアメリカでの人気が凄まじい反面、日本ではその流通量は少なく、その認知もアメリカに比べ低いと言います。そうした現状を打開すべく、多くの方にバーボンを飲んでもらい、その素晴らしさを体感してもらう機会を作りたいと考えたことから本イベントは始まったそうです。参加者はその熱い胸のうちに心打たれたことでしょう。

バッファロー・トレース蒸溜所の魅力を解説する松山さん

バッファロー・トレース蒸溜所についての知見を深めた後は、ついにテイスティング!

カップで封がされおり、外すと鼻腔をくすぐるようなウイスキーの豊かな香りが会場を包み、今まで徐々に上がってきていた期待感が最高潮に高まりました。

テイスティングさせていただいたウイスキー

今回のテイスティングウイスキーに合わせて、明治屋からの提供でペアリングフードを堪能することができました。

このペアリングフードは実際に明治屋が販売されている商品を、TOKYO Whisky Library 野菜ソムリエプロ 鈴木健一料理長によって、今回の提供されるウイスキーに合うよう作られたお料理です。会場の皆様も、その美味しさに驚きの声があがっていました!

明治屋提供のペアリングフード

テイスティング

今回テイスティングさせていただいたウイスキー

この度、7種類のウイスキーをテイスティングすることができました。

7種類それぞれの特徴と味わいをご紹介します!バッファロー・トレース蒸溜所のこだわりと伝統をぜひご覧ください。

左:バッファロー・トレース、中央:イーグル・レア10年、右:イーグル・レア17年

バッファロー・トレース

バッファロー・トレース蒸溜所の名を冠する、最高レベルの品質を持ったオフィシャルボトルです。熟成年数は8年以上で、樽はスモールバッチで厳選された原酒のみを使用しています。

蒸溜所の看板である銘柄であることから、万人受けしやすい味わいに仕上がっているので、バーボンに初めて挑戦したい方にもおすすめの1本です。

名前 バッファロー・トレース
味わい バニラ・カスタードのコクのある甘い香り・バナナやイチゴなどのフルーティーな香味・バターパンケーキのような濃厚な甘み

イーグル・レア10年

10年間熟成されたプレミアムバーボンです。バーボンでは珍しい、10年の年月と1本1本手作業で丁寧にボトリングされ、非常に優しい飲み口に仕上げています。そのため、ハイボールやストレートといったどんな飲み方でも合う非常に完成度の高い1本です。現在日本では、通常品として扱われていますが、本場アメリカでは限定出荷品です!!

名前 イーグル・レア10年
味わい 複雑なトフィー・オレンジピール・ハーブ・蜂蜜・なめし皮・ローストしたオーク・大胆かつ繊細なドライな風味・砂糖漬けのアーモンド・濃厚なココアの香り・ドライな後味

イーグル・レア17年

イーグル・レア17年は英国の酒類専門誌「ザ・スピリッツ・ビジネス」で世界最高のバーボンに選出されたウイスキーです!またBTAC(バッファロー・トレースアンティークコレクション)の1つにも名前を連ねており、今ウイスキー愛好者の方々からの人気が最高潮の逸品となっています!

名前 イーグル・レア17年
味わい 複雑なトフィー・オレンジピール・ハーブ・蜂蜜・なめし皮・ローストしたオーク・大胆かつ繊細なドライな風味・砂糖漬けのアーモンド・濃厚なココアの香り・ドライな後味

左:ウェラー フルプルーフ、中央:オールドリップ ヴァンウィンクル10年、右:スタッグ

ウェラー フルプルーフ

ライ麦の代わりに小麦を使ったウィーテッドバーボンです。ウィーテッドは小麦を表し、フルプルーフという名前はこのボトル独自の加水の方法からきています。樽に原酒を入れてから熟成庫で熟成させるとアルコール度数は上がってしまいます。そのため、熟成が終わり、ボトルに移す時に加水をして、通常は樽詰時の度数にしてボトリングするのですが、このウイスキーは樽詰め時のアルコール度数、57度ちょうどに調整することから、フルプルーフという名前が付けられています。

名前 ウェラー フルプルーフ
味わい バニラ・ダークチェリー・キャラメル・トーストしたオーク・クリームブリュレ・チョコレート

オールドリップ ヴァンウィンクル 10年

バーボンの長期熟成の立役者と呼ばれるパピー・ジュリアン・ヴァンウィンクルが生み出した、ライ麦の代わりに小麦を使用する「ウィーテッドバーボン」です。こちらは上で紹介したウェラー フルプルーフよりも熟成年数が長く10年という歳月をかけています。そのため、なめらかな口当たりで、世界中のコレクターを虜にする逸品です。

名前 オールドリップ ヴァンウィンクル 10年
味わい キャラメルとピーカンナッツ・オークと甘いバニラ・チェリー等滑らかなフルーツ・オークのタンニンの風味・長く続くスモーキーさ

スタッグ

レジェンド「ジョージ T.スタッグ」の名を冠した、プレミアムバーボンウイスキーです。2023年瓶詰めロットがTWSC2024で最高金賞、ベストカテゴリー賞、ベスト・オブ・ザ・ベストの三冠を達成した名誉あるウイスキーです。同じシリーズにスタッグジュニアという名前のウイスキーがありますが、ジュニアと比べるとしっかりとした熟成感が特徴です。

最高金賞を受賞したこともあり、手に入れるのがだんだんと難しくなっている一本のため、松山さんは見かけた人は今のうちに購入することをおすすめされていました!

名前 スタッグ
味わい 濃厚で甘いチョコレート・ブラウンシュガー・ライ麦由来のスパイス・チェリーとクローブ・仄かなスモーキーさ・無限の余韻

ダブルイーグルベリーレア(20年)

ダブルイーグルベリーレア

他のイーグル・レアと違い、特別にボトルにワシをデザインしているウイスキーです。キャップに1鳥、ボトルの内部にもう1鳥、デザインしたことからダブルと名付けられています。ボトルから漂う特別感は一際存在感を放っていました!

ウイスキーの熟成過程では熟成のために熟成庫で寝かせます。しかしこのダブルイーグルベリーレアは、他のウイスキーと同じ熟成庫で寝かせるのではありません。ダブルイーグルベリーレアに適した環境を構築するため、専用の熟成庫を用意し、熟成させた原酒もブレンドされます。この細心の注意を払ったウイスキーづくりを経て、世界中のウイスキー愛好者達を唸らせるウイスキーになります!

名前 ダブルイーグルベリーレア(20年)
味わい 驚くほどバランスが取れた風味・バニラ・トーストしたオーク・キャラメル・優雅に熟成された香り・全てを凌駕するこれまでに味わったことのない複雑な味わい

質疑応答に答える明治屋 奥田 和雄さんとゲストスピーカー 松山 謙さん

テイスティングの最後には、本イベントを企画してくださった奥田 和雄さん・ゲストスピーカーの松山 謙さんが参加者の質問にお答えしていました!

参加者のウイスキーに対する純粋な疑問から、今回テイスティングしたウイスキーの製造や流通に至るまで、知見が深まるとともに、よりウイスキーに引き込まれる時間でした。

バッファロー・トレース蒸溜所のボトルと松山さん

最後に

以上、バッファロー・トレース蒸溜所 プレミアムウイスキーテイスティングイベントのイベントレポートでした。

創業250周年の記念すべき年に、バッファロー・トレースの魅力が存分に味わえる貴重なイベントでした。テイスティングできたウイスキーは、普段お目にかかれないものばかり。このイベントを機にバッファロー・トレース蒸溜所の魅力やバーボンウイスキーのすばらしさがいろんな人に伝わったことは間違いないと思います!

日本のバーボンの状況を変える大きな一歩である本イベントは、TOKYO Whisky Libraryの素敵な空間とゲストスピーカーである松山 謙さんが醸し出す魅力あふれた人柄、バッファロー・トレース蒸溜所がつくるウイスキーの美味しさが一体となった素敵な時間でした!本記事をご覧になった方は、ぜひバッファロー・トレース蒸溜所のウイスキーやバーボンウイスキーを味わってみてください!

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