ボグナー蒸溜所

約10年前に設立されたこの蒸留所は、フルーツブランデー、ウイスキー、そして「Tschin（チン）」と呼ばれる独自のジンなど、幅広い種類のスピリッツを製造しており、その品質の高さで知られるようになりました。蒸留に使用される果物は、プラムやリンゴなど、自社の果樹園で収穫された新鮮なものを使っており、素材の鮮度と品質にこだわっています。中でも注目すべき製品の一つが「チロル・ウイスキー（Tiroler Whisky）」です。地元で栽培された大麦を原料にし、11年間熟成。ヨーロピアンオーク樽と厳選された甘口ワイン樽という2種類の樽で熟成されており、エレガントな木の香りと豊かな琥珀色を生み出しています。蒸留所では見学者向けのワークショップも開催しており、専門家の指導のもと、自分だけのウイスキーやブランデーを蒸留する体験ができます。こうしたパーソナライズされた体験は、特別な贈り物や思い出に残るグループアクティビティとして人気です。さらにボグナー家は、1760年から続く伝統的なワイン農園「ヴィンツァーホフ・ボグナー（Winzerhof Bogner）」も運営しています。この静かな自然の中にある農園では、自家製のアプリコット・シュナップスやワインセラーの見学、試飲体験ができるほか、地元風の軽食「ホイリゲ」も楽しめます。ゲストは敷地内のプールや、ぶどう畑が広がる美しい景観も満喫できます。