ダラスデュー蒸溜所

ダラスデューは、スペイサイドの蒸溜所の中で、あのビクトリア朝の偉大な企業家アレクサンダー・エドワードと関係があった最後の蒸溜所で、工場の敷地は彼の土地にありました。1898年、彼は伝説の蒸溜所建築家チャールズ・ドイグに新工場の建設を依頼し、その1年後にはフル生産を開始しました。その翌年にはブレンディング会社のライト＆グレイグ社に売却し、そのブランドはロデリック・デュとなります。その後、1929年にDCLの傘下に入ったベンモア・ディスティラリーズ社の手に渡ります。ライト＆グレイグ社もその後に続き、グラスゴーにある旧本社はやがてDCLのエンジニアリング部門の本拠地となりました。 多くの蒸溜所がそうであったように、この蒸溜所も1930年代を通して沈黙し、1939年には火災に見舞われ、1947年まで操業を再開することはありませんでした。1983年に閉鎖され、1986年Historic Scotlandに売却され蒸溜所博物館として開館しました。