ジェメンク蒸留所
2024.05.13
エリア | スペイサイド |
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設立年 | 1871年 |
所有者 | ディアジオ社 |
蒸留器 | 初留x2基、再留x2基 |
仕込み水 | メンダフヒルズの泉 |
年間生産量 | 320万リットル |
ブレンド銘柄 | ベル |
蒸溜所ツアー | なし |
公式サイト | https://www.malts.com/en-row/brands/inchgower |
創業者のアレクサンダー・ウィルソンが、トヒニール蒸溜所を引き継いだのがスコッチ・ウイスキーの転換期ともいえる1824年。ザ・グレンリベット蒸溜所が、酒造法改正により政府公認第一号蒸溜所となった年です。しかしその後、地代のことで地主とモメ、1871年に現在の場所に移りインチガワー蒸溜所を設立しました。
スペイ川河口から東へ約8㎞、スペイサイドと東ハイランドの境界線にバッキーという小さな港町あり、その高台の上に蒸溜所は建っています。“インチ”とは、ゲール語で「島」や「川のそばの草地」、“ガワー”とは同じく「山羊」を意味します。つまり“インチガワー”とは「川のそばにある山羊の放牧地」となります。
生産量のほとんどをイギリスで最も人気の高いベルの原酒用(ブレンデッドウイスキーのキーモルト)として使われ、高い評価を受けています。シングルモルトとして出回る量はごくわずかで、レアモルトシリーズとして「花と動物シリーズ」の14年物は有名で人気があります。オフィシャルボトルは少なく、ほとんど市場に出回らず、シングルモルトファンでも知っている人はごく少数です。