山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
100パイパーズは、ペルノ・リカールが製造・販売するスコッチウイスキーです。
日本ではほとんど流通していないスコッチウイスキーではありますが、インドを中心に高い人気を誇り、一部の国ではスコッチウイスキーを代表する銘柄として知られています。
ペルノ・リカール社が所有する蒸溜所の原酒が使用されており、甘いピートスモークとフルーティーな味わいが特徴です。
この記事では、100パイパーズの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
100パイパーズは、ペルノ・リカール社で製造され、インドのペルノ・リカール・インディアでボトル詰めして販売されているスコッチのブレンデッドウイスキーです。
主にインドやタイなど東南アジアのマーケットで急成長しているブランドであり、オーストラリアやスペインなどでも売り上げを伸ばしています。
スコッチウイスキーの特徴であるピートスモークのクセがありますが、甘くて飲みやすい味わいに仕上がっています。
100パイパーズの概要と製造方法を見ていきましょう。
ペルノ・リカール社では、シーバスリーガルやパスポートなど日本でも見かけるブレンデッドウイスキーが販売されています。
100パイパーズはウイスキーの消費量が世界で最も多いといわれている地域であるインドで、現地のペルノ・リカールの子会社が製造・販売しているブレンデッドウイスキーです。
インドなどの東南アジアをターゲットに、特定の国で販売されているブレンデッドウイスキーとなっています。
そのため、日本にはあまり流通しておらず、1900年代の旧ボトルが高値で取引されることがある状況です。
ペルノ・リカール社の代表的なブレンデッドウイスキーを知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
100パイパーズは、アルタベーン蒸溜所、ザ・グレンリベット蒸溜所、ストラスアイラ蒸溜所、ブレイヴァル蒸溜所、ロングモーン蒸溜所など、ペルノリカール社が所有する蒸溜所の原酒を中心にブレンドされています。
その中でもキーモルトになっている蒸溜所がアルタベーン蒸溜所であり、アルタベーンの特徴がスペイサイドモルトでは珍しいピートスモークを伴う銘柄であることから一致します。
アルタベーン蒸溜所で製造される420万リットルのウイスキーのほとんどが100パイパーズの原酒として使用されるようです。
100パイパーズに近い味わいのウイスキーを求めるなら、アルタベーンを飲むことも選択肢のひとつになるでしょう。
アルタベーンについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
100パイパーズの種類と味わいを紹介します。
画像引用:https://www.pernod-ricard.com/en/brands/100-pipers
100パイパーズとは、25 ~30 種類のモルト原酒をブレンドした東南アジアを中心に販売されているスコッチのブレンデッドウイスキーです。
焦げたスモークのなかにハチミツのような甘さがあり、甘いスモーク香のなかにジンジャーのスパイシーさが感じられます。
りんごのフルーティーな甘さとマガダミアナッツのナッティさのある味わいです。
全体的に優しい味わいであり、ドライで長い余韻が感じられます。
100パイパーズのスタンダードボトルであり、アジアマーケットでも高い存在感を放っている銘柄となっています。
画像引用:https://livingliquidz.com/product/100-pipers-12-yrs-deluxe-scotch/481
100パイパーズ 12年は、アルタベーン蒸溜所のモルト原酒を中心に12年以上熟成させた原酒のみをブレンドしたボトルです。
洋ナシの爽やかな甘さを伴うピートスモークが感じられます。
口に含んでもフルーティーな味わいとスモークが鼻腔をくすぐり、クリーミーでまろやかな味わいが楽しめるのが特徴です。
スタンダードの100パイパーズのワンランク上の銘柄となっています。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/kanteikyoku-masaki/n21-3734/
かつてキリン・シーグラム社が販売していた100パイパーズの1900年代に流通した特級ボトルです。
古酒であることから、通常の100パイパーズと比較すると大きく高騰しています。
昔の100パイパーズを飲みたい場合は、特級表記のある過去のボトルを探してみましょう。
100パイパーズのおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
100パイパーズは、甘いスモーク香とフルーティーな味わいが炭酸と相性が良いため、ハイボールで飲むのがおすすめです。
ゴクゴク飲みやすく、食中酒にもなるため、飲む機会があればハイボールから試してみましょう。
100パイパーズは、日本ではほとんど流通しておらず、特級ボトルは希少性も高いためストレートでゆっくり味わうのもおすすめです。
アルタベーンの特徴でもある甘いピートスモークとフルーティーな味わいをベースにした複雑な風味がそのまま楽しめます。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
100パイパーズは、インドなどの東南アジアではスコッチウイスキーを代表する銘柄であり人気を集めています。
かつては日本でも販売されていたこともある銘柄ですが、現在では日本からの入手手段は限られています。
甘いピートスモークとフルーティーな味わいが楽しみたい場合は、キーモルトであるアルタベーンのシングルモルトを探してみるのも良いかもしれません。