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アビンジャラクの種類と味わい、おすすめの飲み方

2024.06.28 / 最終更新日:2024.06.28

アビンジャラクは、スコットランドのルイス島で製造されるシングルモルトのスコッチウイスキーです。

アビンジャラク蒸溜所はスコットランドの蒸溜所の中で最も西に位置しており、規模も非常に小さいことから生産されるウイスキーは限られています。

ノンチルフィルタード、ノンカラーでボトリングしていることから、ラインナップは複数ありますが、どのボトルも濃厚な味わいが楽しめる共通点があります。

この記事では、アビンジャラクの種類と味わい、おすすめの飲み方を解説します。

この記事のポイント

  • アビンジャラクの種類と味わいを紹介
  • アビンジャラクのおすすめの飲み方を解説

アビンジャラクとは

アビンジャラクは、スコットランドのルイス島にあるアビンジャラク蒸溜所で製造されることからアイランズウイスキーに分類されるシングルモルトウイスキーです。

ラインナップは10年熟成、さらに様々な熟成樽で熟成されたボトルがリリースされていることが特徴になります。

製造はピートの確保から製麦までルイス島でおこなっており、製造プロセスを島内だけで完結させています。

アビンジャラクの概要と製造方法を見ていきましょう。

アビンジャラクの概要

2008年、マーク・テイバーンが島の西海岸に、赤い川の意味を持つアビンジャラク蒸溜所を設立しました。

スコッチウイスキーでは、ハイランドパークやタリスカーなどのアイランズウイスキーに分類されます。

スコットランドの蒸溜所で最も西に位置し、規模も生産量も他の蒸溜所と比較して低いクラフト蒸溜所です。

そのため、テイバーン氏のこだわりによって蒸溜所が設計されており、かつてルイス島で使用されていた密造スチルを大型化したものを使用しています。

2011年に初めてアビンジャラクのシングルモルトが製造されますが、ルイス島が位置するアウターヘブリディーズ諸島で初めて製造される合法的なウイスキーとなりました。

また、2013年からルイス島産のゴールデンプロミス種の大麦の製麦を蒸溜所で行うようになり、樽を製造するための植樹も行っています。

その後、アビンジャラクの複数のシングルモルトがリリースされ、2022年には株式会社都光が国内で正規販売を行ったことで、日本でも広く購入できるスコッチのシングルモルトとなりました。

アイランズウイスキーについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

アイランズウイスキーのおすすめ銘柄6つを一覧形式で紹介!

アビンジャラクの製造方法

アビンジャラク蒸溜所は、年間生産量規模は2万リットルと非常に少なくなっているため、リリースされるシングルモルトは非常に希少です。

そのため、シングルモルト1本の希望小売価格も2万円程度となっていることから、愛好家に向けたオフィシャルボトルを製造しているといえるでしょう。

ウイスキー樽はスタンダードなバーボン樽の他に、シェリー樽、各種ワイン樽など様々な樽を使用して熟成させており、ラインナップの幅を広げています。

ノンチルフィルタード、ノンカラーでのボトリングであることから、オフィシャルボトルではありますが、ボトラーズに近い愛好家をターゲットにした販売戦略を取っているといえるでしょう。

アビンジャラク蒸溜所の詳細はこちらのページにまとめています。

アビンジャラク蒸留所 - Abhainn Dearg DISTILLERY

アビンジャラクの種類と味わい

アビンジャラクの種類と味わいを紹介します。

  • アビンジャラクX 10年 シングルモルト
  • アビンジャラク 10年 リオハワインカスク
  • アビンジャラク 10年 ソーテルヌワインカスク
  • アビンジャラク 10年 マデイラワインカスク
  • アビンジャラク 10年 PXシェリーカスク

アビンジャラクX 10年 シングルモルト

画像引用:https://www.dreamnews.jp/press/0000261166/

アビンジャラクX 10年 シングルモルトは、バーボン樽でピーテッド原酒とノンピーテッド原酒をヴァッティングさせたボトルです。

香ばしいスモーキーな香りが特徴的であり、フルーティーな風味とはちみつの甘さが感じられる、10年熟成でありながら完成度は高く、複雑な風味に仕上がっています。

希望小売価格は19,000円+税であり、他の10年熟成のシングルモルトと比較すると高額な値段設定となっていますが、アビンジャラクの中では入手しやすいボトルです。

アビンジャラク 10年 リオハワインカスク

画像引用:https://www.dreamnews.jp/press/0000261166/

アビンジャラク 10年 リオハワインカスクは、スペインのリオハの赤ワイン樽で10年以上熟成されました。

シングルカスクかつカスクストレングスのボトルです。

アルコール度数は58%、日本への入荷本数も限られたボトルであり、大変希少となっています。

アビンジャラク 10年 ソーテルヌワインカスク

画像引用:https://www.dreamnews.jp/press/0000261166/

アビンジャラク 10年 ソーテルヌワインカスクは、フランスワインのソーテルヌの極甘口の樽で全期間熟成されています。

アルコール度数は57%、シングルカスクに加えてノンチルフィルタード、ノンカラーでボトリングされた濃厚な味わいが楽しめます。

アビンジャラク 10年 マデイラワインカスク

画像引用:https://www.dreamnews.jp/press/0000261166/

アビンジャラク 10年 マデイラワインカスクは、ポルトガルの酒精強化ワインのマデイラで熟成されています。

アルコール度数は60%、他のワインカスクと同様に年間の入荷本数は100本を下回る希少なボトルです。

アビンジャラク 10年 PXシェリーカスク

画像引用:https://www.dreamnews.jp/press/0000261166/

アビンジャラク 10年 PXシェリーカスクは、アビンジャラクをペドロヒメネスのシェリー樽で熟成させた銘柄です。

アルコール度数は58%であり、シェリー樽熟成のウイスキーが好きな方に向いています。

シェリー樽熟成のウイスキー銘柄はこちらの記事で紹介しています。

シェリーカスク(シェリー樽)のウイスキーのおすすめ銘柄10選!

アビンジャラクのおすすめの飲み方

アビンジャラクのおすすめの飲み方を解説します。

  • ストレート
  • ハイボール

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ストレート

今回紹介した10年以上熟成されたアビンジャラクは濃厚な風味をそのまま味わうためにもストレートがおすすめです。

カスクストレングス、シングルカスク、ノンチルフィルタード、ノンカラーのすべてを満たした贅沢のボトルであるため、ゆっくりと味わって飲みたいところです。

ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。

ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選

ハイボール

アビンジャラクは今回紹介したボトル以外にも、蒸溜所が設立されてから年数の経たない時代に若い原酒を使用したシングルモルトをリリースしていました。

熟成年数の若い原酒を使用したボトルを入手した場合など、そのまま飲みにくいときは、ハイボールにするとアビンジャラクのスモーキーな風味と相性が良いことから飲みやすくなります。

ラインナップの幅は広く、スモーキーな風味であることから好みが分かれやすいため、ストレートやロックでキツイと感じる場合はハイボールで飲むようにしましょう。

ハイボールで飲むスコッチウイスキーの選び方はこちらの記事で紹介しています。

ハイボールにおすすめのスコッチウイスキーの選び方と注意点を解説

まとめ

アビンジャラクは、スコットランドのルイス島で製造されるアイランズウイスキーであり、生産量の少ないシングルモルトであることから日本で正規販売が始まっていても入手が難しくなっています。

10年熟成のシングルモルトとしては高額ではありますが、アビンジャラクX 10年 シングルモルト以外はシングルカスクで、カスクストレングス、ノンチルフィルタード、ノンカラーでボトリングされていることから価格設定にも納得できます。

スコッチのディープな愛好家向けのボトルではありますが、新しいシングルモルトに挑戦したい方はお好きなボトルを飲んでみましょう。

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