山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
アマハガン(AMAHAGAN)とは、長濱蒸溜所で作られているワールドブレンデッドモルトウイスキーになります。
海外ウイスキーのような名前をしていますが、長濱(NAGAHAMA)をアルファベット表記にして、逆から読むとアマハガンになることが名前の由来です。
バニラビーンズやクッキーの甘みとフルーティーな味わいが特徴のストレートでも甘くて飲みやすいウイスキーとなっています。
この記事では、アマハガンの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
長浜浪漫ビール株式会社 - https://www.romanbeer.com/whisky/
アマハガン(AMAHAGAN)は、長濱浪漫ビールに併設される長濱蒸溜所から販売されているワールドブレンデッドモルトウイスキーです。
ワールドブレンデッドとは、イチローズモルトで広く知られるようになったブレンデッドウイスキーの名称であり、世界5大ウイスキーをはじめとする複数の国の原酒をブレンドした銘柄になります。
熟成年数が若い原酒が多くブレンドされていますが、アルコール感が少なく、バニラビーンズやフルーティーな甘みが楽しめる味わいです。
アマハガンの製法と歴史について見ていきましょう。
1996年に創業した長浜浪漫ビールは、滋賀県でクラフトビールの製造と直営のレストランを運営する企業でした。
20周年を記念する新規事業として長浜浪漫ビールは、2016年から同じ施設のなかでウイスキーの製造を始めました。
2016年当時、長濱蒸留所は、約8坪(26平方メートル)の蒸留所であったことから、日本で最小の蒸留所となりました。
ウイスキーの本場であるスコットランドのウイスキー作りを参考にしており、その中でも特に影響を受けたのがストラスアーン蒸留所です。
ストラスアーン蒸留所も2013年の設立当時、スコットランドで最も小さな蒸留所であったという共通点もあり、ストラスアーン蒸留所で使用しているポットスチルと同じものを長濱蒸留所でも採用しています。
長濱蒸留所は、国産ウイスキーを販売する前に、輸入原酒を用いたブレンデッドウイスキーのアマハガンを発売しました。
現在では、シングルモルト長濱も販売しており、シングルモルトとブレンデッドウイスキーはどちらもWorld Whiskies Awards 2022で高い評価を受けています。
長濱蒸留所についてはこちらのページにまとめています。
ワールドブレンデッドウイスキーは、イチローズモルトが先駆者となったブレンデッドウイスキーの種類であり、現在はサントリーの碧Aoや、キリンウイスキー陸が該当します。
世界5大ウイスキーをはじめとする複数の国のモルト原酒をブレンドしているウイスキーのことをワールドブレンデッドウイスキーと呼び、販売しています。
ワールドブレンデッドモルトウイスキーは、その名のとおり、世界中のモルト原酒のみをブレンドしたブレンデッドウイスキーであり、ニッカウイスキーなどではこのようなブレンデッドウイスキーのことをピュアモルトウイスキーと呼んでいます。
実は、ワールドブレンデッドもピュアモルトも日本が初めて販売した概念です。
ワールドブレンデッドモルトウイスキーのアマハガンは海外から輸入したモルト原酒と長濱蒸留所で作られたモルト原酒をブレンドして作っています。
使用する原料である大麦麦芽はヘビリーピートを主に使用していますが、ビールの製造会社らしい黒ビール用のブラックモルトと呼ばれる焙煎麦芽を仕込むこともあるようです。
アマハガンの種類と味わいについて紹介します。
画像引用:Amazon.co.jp
アマハガンのラインナップで最もスタンダードであるボトルがこちらのワールドモルト Edition No.1になります。
カカオと柑橘系の香りに、クッキーやバニラビーンズの甘い味わいがあり、原料であるモルトの風味が強く感じられる銘柄となっています。
アマハガンはラインナップの名称が長く、スタンダードボトルが分かりにくいかもしれませんが、最初はスタンダードボトルから飲みたい方はこちらの銘柄を探すのがおすすめです。
画像引用:Amazon.co.jp
アマハガンのEdition No.2は、レッドワイン樽でアマハガンを後熟させたカスクフィニッシュの銘柄です。
赤ワインの風味が加わったことにより、レーズンやベリーなどの酸味のあるフルーティーな味わいが強くなっています。
甘い味わいの中にビターな風味があるのも特徴であり、飲み方をひとつ変えるだけでさまざまな顔を見せてくれるウイスキーです。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/liquor-shop-sonoma/10002464
こちらもアマハガンをベースにジャパニーズウイスキー特有のミズナラ樽で後熟させた銘柄になります。
ミズナラ樽特有のオリエンタルな香りと柔らかな甘みが加わり、和と洋が混在しているように感じられる味わいです。
World Whiskies Awards 2020でも高い評価を受けた日本らしいブレンデッドウイスキーになります。
画像引用:Amazon.co.jp
アマハガンを日本原産である山桜を使用して作った樽で後熟させた新しい取り組みを目指したウイスキーになります。
黒糖菓子のような風味や、桜餅のような香りが感じられ、山桜の要素がはっきりと分かりますが、ベースであるアマハガンの味わいと上手く調和しています。
日本ならではのカスクフィニッシュであり、こちらもWorld Whiskies Awards 2022で高い評価を受けている銘柄です。
アマハガンのおすすめの飲み方は以下の通りです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
アマハガンはラインナップにカスクフィニッシュの銘柄も多く、銘柄によっては加水することで味わいが大きく変化するものあるため、最初はストレートから味わうのが良いでしょう。
アルコールの刺激も強くなく、飲みやすい味わいであるため、熟成年数は若いもののストレートで飲むことが苦に感じにくいです。
特にNo.2以降のカスクフィニッシュシリーズを飲む場合はストレートから試すようにしましょう。
ストレートで美味しいウイスキーの条件についてはこちらの記事をチェックしてください。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
ストレートとは反対にアマハガンの変化を楽しみたい方にはロックがおすすめです。
ゆっくり飲むことで、アマハガンの味わいが変化していく様子が分かりやすくなります。
国産ブレンデッドウイスキーはハイボール向けの商品が多く、アマハガンはハイボールでも飲みやすいですが、ストレートやロックといった飲み方が飲みやすい国産ブレンデッドウイスキーとなっています。
ロックの作り方について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキーのロックのおすすめの飲み方は? おいしく飲むための作り方もご紹介
世界でも近年評価されている長濱蒸溜所のワールドブレンデッドモルトのアマハガンを紹介しましたが、国産ブレンデッドウイスキーの中でもトップクラスの完成度を誇ります。
特に日本特有のミズナラや山桜を使用したカスクフィニッシュは、世界中の人々の興味を引きながら、高い評価を得ています。
長濱蒸溜所では、シングルモルト長濱が発売され、シングルモルトも話題になっていますが、ブレンデッドウイスキーのアマハガンも完成度の高い銘柄となっているので、一度試してみましょう。