サーデイヴィス シグネチャーとは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
バランタイン 7年は、バランタインのラインナップではファイネストのワンランク上に位置するボトルであり、7年以上熟成した原酒のみを使用したウイスキーです。
バランタインブランドの中では知名度は高くはないボトルではありますが、コストパフォーマンスの良さから多くのウイスキー好きに普段飲み用の銘柄に選ばれています。
10年以下の熟成期間でありながらスコッチの洗練された味わいが楽しめることから、バランタインの味わいが好きでお気に入りの銘柄を探したい方に挑戦して欲しいボトルです。
この記事では、バランタイン7年の味わいやおすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
画像引用:https://ieno-bar.suntory.co.jp/shopdetail/000000002064/
概要 | 内容 |
容量 | 700ml |
アルコール度数 | 40% |
参考価格 | 2,540円 |
バランタイン 7年は、日本ではサントリーが輸入し販売しているスコッチウイスキーであり、アメリカンオーク樽で7年以上熟成した原酒のみを使用するボトルです。
スコットランドにおけるスペイサイド、ハイランド、ローランド、アイラの地域のモルト原酒とグレーン原酒をブレンドしており、スコッチらしい洗練された味わいを楽しめるのが魅力になります。
1872年、初めてバランタインで熟成年数を表記したボトルが発売された際、表記された熟成年数は7年でした。
スコッチウイスキーの熟成年数表記としては一般的ではありませんが、ブランドにおいては意味を持った数字といえます。
スコッチにおける熟成年数表記として一般的な数字は12年または10年であり、多くのスコッチの定番商品がこの熟成年数を冠すること、一般的な定番商品よりも熟成年数が低いことからバランタイン 7年はあまり注目されていませんでした。
しかし、スコッチウイスキーにかかわらずウイスキーの原酒が不足していることから値上げが続き、終売する銘柄も増えており、かつての定番品であったバランタイン 12年も終売しました。
以上の状況から、バランタイン 7年の価格や熟成年数と比較した、完成度の高さとコストパフォーマンスの良さが注目されるようになっています。
バランタインの種類と味わいについてはこちらの記事で紹介しています。
バランタインの種類やおすすめは?味の特徴や飲み方についても解説
バランタイン 7年は、りんごのフルーティーな風味をベースに、スコッチの特徴を兼ね揃えた完成度の高い味わいが特徴的です。
ハチミツとバニラのような甘い香りに、バターを思わせるような香ばしさが加わり、芳醇さが楽しめます。
りんごと洋ナシのフルーティーな甘みがあり、わずかな潮気とともにスモーキーな風味が鼻腔をくすぐります。
甘い余韻が長く続き、満足度が高いです。
スコッチらしい熟成感のある複雑な風味が楽しめるのが魅力であり、熟成年数が若いウイスキーでありながらアルコールの刺激も抑えられていて飲みやすい印象です。
バランタイン 7年のおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
バランタイン 7年はストレートで美味しく飲めますが、アルコールの刺激をより弱くし、スコッチらしいスモーキーな風味を感じられるロックがおすすめです。
甘味だけでなく、酸味や苦味などが複層的に感じられるため、バランタイン 7年の完成度を高めてくれる印象です。
氷が溶けることで変化する味わいも含めて、バランタイン 7年を様々な角度から楽しめます。
ロックの美味しい作り方とポイントについてはこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーのロックのおすすめの飲み方は? おいしく飲むための作り方もご紹介
バランタイン 7年を普段飲み用のウイスキーとして気軽に飲むならハイボールがおすすめです。
りんごのフルーティーな風味が前面に出ることからアップルソーダを思わせる風味となり、香ばしさやスモーキーさも加わって焼きリンゴのようなフレーバーも感じられます。
価格も他のバランタインのラインナップと比較して安いことから、普段飲み用のハイボールに最適です。
コスパのいいハイボールの飲み方とおすすめ銘柄はこちらの記事で紹介しています。
ハイボールにおすすめの安いウイスキーは? コスパのいい飲み方も解説
バランタイン 7年を食中酒などにして料理と合わせたい場合は、主張が強くない味わいである水割りがおすすめです。
洋食・和食、肉料理・魚料理など、料理の種類を選ぶことなく合わせられるため、汎用性の高さが魅力になります。
バランタイン7年1:水2~2.5で作る水割りは、ウイスキーが水の味わいを引き立てる印象になり、他のメニューを引き立てて満足感の高い食事に昇華させてくれます。
水割りの作り方やポイントについてはこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキーの水割りでおすすめの銘柄をご紹介!作り方やポイントなど
バランタイン 7年は、熟成年数や価格以上の完成度の高さが絶賛されており、ウイスキー愛好家の間でも常飲するウイスキーの候補に挙がるほどです。
インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)では3度「ディスティラー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した実績もあります。
熟成年数の短い原酒を使用していますが、ブレンド技術に実績があるバランタインブランドの実力が感じられるボトルといえるでしょう。
バランタイン 12年はすでに終売していますが、バランタイン 7年と比較すると熟成年数以外でも味わいの方向性にも違いが見られます。
熟成年数に差があるためアルコール感の強弱の差はありますが、バランタイン 12年はバランスの良さとコクのある風味に対して、バランタイン 7年はスペイサイドモルトのようなフルーティーな風味が特徴的です。
そのため、バランタイン 12年が苦手であっても、バランタイン 7年は趣向に合うという人もいるため、単純に熟成年数で優劣を付けられるわけではありません。
バランタイン 12年の終売後は実質的なリニューアルとしてバランタイン 10年が販売されており、熟成年数が引き下げられたことから味わいに違いはありますが、方向性は一致する銘柄となっています。
バランタイン 10年とバランタイン 7年では熟成年数の差が縮まっていることからも、アルコール感の強弱による差を感じにくくなっているため、味わいの方向性で選ぶのがおすすめです。
バランタイン 10年についてはこちらの記事で紹介しています。
バランタイン 7年は、熟成年数と価格に対して完成度が高いことからコストパフォーマンスが良いです。
ファイネストからワンランク上の味わいを求めている方や、12年の値上がりや終売によって7年を新たに普段飲み用のウイスキーに変えることを検討している方にもおすすめです。
現行で販売されている10年とは味わいの方向性が少し異なるため、熟成年数のみにとらわれずに飲んでみることで、新しい発見ができる銘柄となっています。