山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
バークレイは、スコットランドのバーンスチュワート社が製造するブレンデッドウイスキーです。
同社は3つの蒸留所を所有しており、銘柄によって異なる蒸溜所のモルト原酒を使用しているのが特徴になります。
スタンダードボトルがスモーキーな香りが目立つコクのある味わい、12年物はハイランドモルトらしい甘い味わいが特徴的です。
この記事では、バークレイの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
Tobermory Distillery - https://tobermorydistillery.com/
バークレイとは、スコットランドのハイランド地方にあるサウス・ラナークシャーのイーストキルブライドにあるバーンスチュワート社が造るウイスキーです。
バーンスチュワート社は、3つの蒸留所を所有しており、ディーンストン蒸留所とトバモリー(レダイグ)蒸溜所とブナハーブン蒸溜所になります。
そのため、バークレイに使用されるモルト原酒も自社が所有している蒸溜所のモルト原酒を使用しており、スタンダードと12年物で使用するモルト原酒が異なるのが特徴です。
バークレイの歴史と製造方法について見ていきましょう。
1948年、バークレイを製造するバーンスチュワート社は「Burn Stewart & Company 」として設立されました。
ロンドンを拠点とするウイスキーのブレンディング、仲介、および輸出事業を行っており、幾度も買収がなされています。
幾度も買収されてきましたが、2013年にCL Financial がディステル・グループ社に 1 億 6,000 万ポンドで売却しています。
バーンスチュワート社が最初に購入した蒸溜所はディーンストン蒸留所であり、1993年にはトバモリ―蒸溜所を購入しました。
トバモリーに関しては当時はほぼ無名であり、バーンスチュワート社が再建に着手したこともあり、マル島のアイランズモルトとして多くのウイスキー愛好家から親しまれるようになりました。
2003年にブナハーブン蒸溜所をエドリントングループから買収することによって、ポートフォリオに加えています。
バークレイは、ディーンストン、トバモリー(レダイグ)、ブナハーブンのモルト原酒をメインにブレンドしています。
トバモリー蒸溜所は、トバモリーとレダイグの2種類の原酒を使用しており、バークレイのラインナップには同蒸留所のモルト原酒を使用しているボトルがあります。
トバモリーはノンピート、レダイグはヘビリーピートであるため、使用されているバークレイのスタンダードボトルでは、ピートを強く感じられるため、レダイグをメインに使っていることが推測可能です。
ディーンストンは、ハイランドらしい甘みが感じられる飲みやすいウイスキーであり、バークレイの12年物で使用されています。
ブナハーブンは、アイラ島の蒸溜所の1つでありますが、スモーキーなクセが抑えられておりバランスのいい味わいです。
以上、3つの原酒をメインにブレンドしていることがバーンスチュワート社のブレンデッドウイスキー造りの特徴になります。
バーンスチュワート社の3つの蒸留所のシングルモルトについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
トバモリーとは?種類と味わいとおすすめの飲み方を解説
ディーンストンとは?種類と味わいおすすめの飲み方を解説
ブナハーブンとは?種類や味わい、おすすめの飲み方
バークレイの種類と味わいを紹介します。
画像引用:https://www.topinternacional.com.br/barclays-blended-scotch-whisky-standard-1l-p10910
その名のとおり、バークレイのスタンダードボトルという位置づけであるノンエイジの銘柄であり、トバモリー(レダイグ)蒸溜所の原酒を中心に使用されています。
レダイグらしいスモーキーな香りが特徴的であり、海草を使った出汁のような深みとコクのある味わいが特徴的です。
アイランズやアイラモルトのような個性的なウイスキーが好きな方にはこちらのバークレイがおすすめになります。
画像引用:https://decanter.ru/product/barclays-12-years-id115443
バークレイの12年物は、ハイランドのディーンストン蒸溜所の原酒をメインにブレンドされています。
バニラと果実の甘い風味が特徴的であり、軽くはありますがスパイシーな余韻も感じることが可能です。
スタンダードと比較してクセが少ないので、甘いウイスキーが好きな方や、ウイスキーを飲みなれていない方には12年物のほうが向いているかもしれません。
画像引用:https://www.carousell.com.hk/p/barclays-aged-21-years-old-scotch-whisky-750ml-1078219690/
90年代以前に流通していたバークレイの長期熟成銘柄であり、現在では入手手段が限られるオールドボトルになります。
スイートポテトやプラムのような濃厚な甘みが感じられ、焦げたカラメルのような苦味があります。
希少性の高いボトルであるため、入手はオンラインショッピングなどを頼ることになるでしょう。
それでは、バークレイのおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
バークレイはボトルごとに使用されているモルト原酒が異なるため、モルト原酒の味わいを余すことなく堪能するならストレートがおすすめです。
オールドボトルなど希少性の高いボトルも存在するだけでなく、どのバークレイも日本で一般的に販売されているブレンデッドウイスキーと比較すると入手難易度が上がります。
希少性の観点からもまずはストレートで楽しむことをおすすめします。
ストレートで美味しいウイスキーの条件についてはこちらの記事をチェックしてください。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
スタンダードをはじめとするアイランズモルトのような特徴を持つ銘柄は、ハイボールのほうが飲みやすい可能性があります。
ハイボールにすることでバークレイがより爽やかな味わいになり、クセが緩和される効果が期待できます。
バークレイは銘柄によって味わいが異なりますが、ハイランド、アイランズ、アイラの3つの地域の所有している原酒をメインにブレンドされているスコッチウイスキーです。
トバモリー(レダイグ)、ディーンストン、ブナハーブンのいずれかのシングルモルトが好きな方は興味を持ちやすいといえるでしょう。
最初に飲むボトルは必ずしもスタンダードではなく、メインに使用されている原酒を参考に選ぶのがおすすめです。