山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ブラックブッシュは、ブッシュミルズの種類の1つであり、スタンダードボトルと比較すると熟成樽が異なり熟成年数が長いです。
世界最古の伝統的なアイリッシュウイスキーであり、アイルランド産の大麦を100%使用することにこだわっている銘柄です。
コクのある甘みと苦みがあるのが特徴であり、少しオイリーではありますが、さっぱりした風味を持っています。
この記事では、ブラックブッシュの種類と味わい、おすすめの飲み方について解説します。
この記事のポイント
ブラックブッシュは、世界でも最も古いといわれているブッシュミルズ蒸留所で製造されるアイリッシュウイスキーです。
ブッシュミルズのノンエイジとして、スタンダードボトルの白ラベルとは対称的な黒いラベルで販売されています。
シェリー樽で熟成されていることからコクのある甘みがあり、その中に苦みなどの複雑な風味が重なり、少しオイリーでありながらさっぱりした味わいが楽しめる銘柄です。
ブラックブッシュの歴史と製造方法について見ていきましょう。
ブッシュミルズ蒸留所は、1608年には蒸溜所が設立されていたといわれている世界最古のウイスキー蒸溜所です。
ブラックブッシュはブッシュミルズ蒸留所の主力商品として50年以上前から発売されてきましたが、具体的にいつから販売されたのかはわかっていません。
なぜなら、第二次世界大戦で記録を残していた本社がドイツ空軍に爆撃された影響で資料が焼失し、正式な記録が残っていないからです。
ブッシュミルズ蒸留所は1923年にアイリッシュ・ディスティラリー・グループの傘下に入り、ディアジオ社の所有であった過去もあり、現在はクエルボ社が所有する所有者を転々とした蒸溜所になります。
所有者を転々としましたが、長期間に渡ってブラックブッシュはブッシュミルズ蒸溜所の主力商品としてアイリッシュウイスキー全体を支えてきました。
ブッシュミルズについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ブラックブッシュは、ブッシュミルズ蒸溜所で作られたモルト原酒をシェリー樽とバーボン樽で最長7年熟成させ、モルト原酒を7割以上ブレンドしてボトリングしています。
モルト原酒は100%アイルランド産の大麦であることにこだわっており、地元の原料を使用する伝統的な製法を守り続けています。
残りはグレーン原酒になりますが、これはアイリッシュ・ディスティラーズ社の新ミドルトン蒸溜所で作られたグレーン原酒を使用しており、できる限り地元で生産されたものを利用して作っていることがわかるでしょう。
また、原酒はすべて3回蒸溜されていることから、ウイスキーにクセの強さが生まれにくく、さっぱりとしたスムースな口当たりに仕上がりやすくなっています。
ブッシュミルズ蒸溜所の詳細についてはこちらのページにまとめています。
ブラックブッシュの種類と味わいについて紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
画像引用:https://www.miraido-onlineshop.com/item/3-bushmills-bk-b/
ブラックブッシュの現行ボトルであり、ブッシュミルのロゴの下に「BLACK BUSH」と書かれた黒いラベルが特徴です。
まろやかなリンゴの香りとシェリー樽で熟成させたことによる円熟味を帯びた甘い香りが感じられるなかで、少しスパイシーさのある香味もあります。
コクのある甘みに少しオイリーな口あたりとなっており、スムースでさっぱりとした飲み口ですが、飲んでからも長く残る甘い余韻が特徴的です。
ブッシュミルにはスタンダードの白ラベルとブラックブッシュの黒ラベルがありますが、ブラックブッシュに興味がある方は黒いラベルを目印に探してみましょう。
画像引用:https://www.miraido-onlineshop.com/item/3-bushmills-bk/
ブラックブッシュは50年以上販売されていることからボトルタイプも数多く存在しますが、ブラックブッシュの文字が強調されたラベルも存在します。
ブラックブッシュはブッシュミルズの銘柄の一つとして販売されていますが、こちらのラベルではブッシュミルではなくブラックブッシュが強調されているため、ブラックブッシュが独立した銘柄であると思われる方もいるかもしれません。
どちらのラベルもブラックブッシュとなっているので、初めて飲む方はここまで紹介した2つのラベルをもとに探してみましょう。
ブラックブッシュのおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ブラックブッシュはモルト原酒を中心としたブレンデッドウイスキーですが、3回蒸溜で飲みやすさを追求したアイリッシュウイスキーであることから、ウイスキー初心者もストレートで飲みやすくなっています。
そのため、ブラックブッシュを初めて味わうなストレートから試してみることをおすすめします。
ブラックブッシュが持つ独特な風味を余すことなく味わえるので、人を選ばずストレートをおすすめできる銘柄です。
ストレートでおいしいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
ブラックブッシュのストレートを飲んで合わないと感じた場合は、加水をしてしまうと風味が飛びやすいため、ロックから試してみると良いでしょう。
スパイシーさや苦みなどの苦手になりやすい要素が薄まり、ブラックブッシュが持つ甘い香りや風味が高まる印象です。
ロックの作り方とおすすめ銘柄についてはこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーのロックのおすすめの飲み方は? おいしく飲むための作り方もご紹介
ブラックブッシュは、アイリッシュウイスキーの飲みやすさをそのままにシェリー樽由来のモルト原酒の特徴的な甘みが楽しめるウイスキーです。
ブッシュミルのスタンダードボトルと比較するとウイスキーらしい複雑な風味が味わえるので、白ラベルで物足りないと感じた方におすすめです。
人を選ばずおすすめしやすいブッシュミルとなっているので、アイリッシュウイスキーの入門酒にもなる万人受けしやすいウイスキーになります。