
山崎・白州コンビニ入荷情報2025 セブンイレブン・ローソンでミニボトルウイスキーが購入可能
- ウイスキー基礎知識
チェリーブランデーは、チェリー(さくらんぼ)を原料にしたお酒であり、カクテルや料理などにも使用されます。
ブランデーの種類の一つではありますが、その多くがリキュールに分類される製造方法を取っており、ごく一部のみブランデーと同じ製法で製造される銘柄が存在します。
さくらんぼらしい甘みと酸味のある華やかな風味が魅力であり、カクテルだけでなくストレートなどで飲めることも特徴です。
この記事では、チェリーブランデーについて紹介した上で、おすすめの飲み方、カクテルの作り方を解説します。
この記事のポイント
チェリーブランデーは、さくらんぼを原料にしたお酒であり、大きく分けて2種類の製法で製造されます。
2つのチェリーブランデーは製法が異なることから特徴も異なるため、それぞれ分けて解説します。
リキュールタイプのチェリーブランデーは、スピリッツにさくらんぼを浸漬させることで香味成分を抽出して作られます。
製造の工程は以下の通りです。
浸漬では、さくらんぼをスピリッツに数日から数ヶ月間ひたすことで、果実の香りと風味をアルコールに移します。
一般的にはシナモンやクローブなどのスパイスが加えられて、風味を整える工程が存在します。
浸漬後はろ過をして果実やスパイスを取り除き、一定期間の熟成を経て完成です。
チェリーブランデーはブランデーの名が付けられているものの、その多くが上記の工程で製造されるリキュールタイプです。
そのため、ストレートなどで単体で味わうよりもカクテルの材料や料理に使われることが多いお酒となっています。
フルーツブランデータイプのチェリーブランデーは、一般的なブランデーの製造方法に沿って作られます。
さくらんぼを発酵させて醸造酒を作り、発酵させた液体を蒸溜して蒸溜酒を造る仕組みです。
一部のチェリーブランデーはコニャックなどの代表的なブランデーと同様に樽熟成させることもあります。
このタイプのチェリーブランデーは、一般的なブランデーと同様にストレートで楽しみやすく、純粋にさくらんぼの香りや風味を味わえます。
代表的なコニャックを中心に一般的なブランデーの製造方法を詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ブランデーの作り方・製造方法は? 収穫から瓶詰めまでの工程を解説
キルシュ(キルシュワッサー)はチェリーブランデーの中でもフルーツブランデータイプに属する種類の一つであり、ドイツを中心に製造されています。
キルシュはドイツ語でさくらんぼ、ワッサーは水を意味する言葉です。
キルシュはチェリーブランデーの種類の一つであり、フルーツブランデータイプの中でも代表的な種類といえるでしょう。
チェリーブランデーのおすすめ銘柄を紹介します。
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/spirits_liqueur/liqueur/bols/49322.html
ボルス チェリーブランデーは、オランダで製造されたリキュールタイプのチェリーブランデーです。
浸漬するスピリッツにはブランデーを使用し、さくらんぼの風味にハーブや香辛料のエキスを加えて風味づけをすることでバランスを整えています。
シンガポール・スリングなどのカクテルの材料に人気の高いチェリーブランデーであり、日本において購入しやすい銘柄です。
画像引用:Amazon.co.jp
バーディネー チェリーブランデーは、フランスのバーディネー社が伝統的な方法で製造するリキュールタイプです。
フランス産のサワーチェリーを使用し、じっくりと漬け込んで風味を引き出しており、酸味が程よく甘みのある味わいです。
バランスの良いチェリーの香りや味わいは様々な用途で使用可能であるため、汎用性の高いチェリーブランデーといえます。
画像引用:https://www.syurui.co.jp/products/4219
マリー・ブリザール ジョリーチェリーは、フランスのボルドー地方の老舗リキュールメーカーのマリー・ブリザールが販売しています。
厳選されたさくらんぼを漬け込むことで、色合いが美しく華やかな香りが特徴となっています。
老舗のブランドが伝統的な製法で作りだした高い品質が保証されたブランデーです。
画像引用:https://www.miraido-onlineshop.com/item/9-heering-25/
ヒーリング チェリーは、デンマークのコペンハーゲンで1818年に誕生した歴史あるチェリーリキュールです。
デンマーク産のさくらんぼを使用することで、フレッシュで華やかな印象を両立し、ほのかにビターな風味があります。
カクテルやデザート作りだけでなく、風味が完成されていることからストレートなどの飲み方で楽しむの選択肢もあります。
画像引用:https://shop.dover.co.jp/products/134020105
ドーバー チェリーブランデーは、日本のドーバー洋酒貿易株式会社が製造するチェリーブランデーです。
容量は少ないですが、凝縮されたさくらんぼの酸味と甘みのある風味が魅力です。
そのため、料理用に使用されることが多く、低価格で購入しやすい点が魅力となっています。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/yunyuusyu/694511/
チェリーマルニエは、フランスのマルニエ・ラポストール社が製造する高級チェリーリキュールです。
さくらんぼとコニャックの豊かな香りと風味にナッツのような香ばしさが感じられます。
デザートの風味付けに最適であり、多くの根強いファンから愛されています。
画像引用:Amazon.co.jp
3-タンネン ドイツ キルシュは、ドイツの伝統的なキルシュであり、フルーツブランデータイプのボトルです。
完熟したさくらんぼを発酵させ、ドイツの伝統的な蒸溜法で蒸溜させた重厚な味わいが魅力です。
そのまま飲む、カクテルを作る、チョコレートやケーキの風味付けに使用するなど、様々な用途で使えるためご自宅で1本は常備しておきたいブランデーといえます。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/lq-hasegawa/3878/
マスネ オードヴィ キルシュは、フランスのアルザス地方のマスネ社が製造するキルシュです。
アルザス地方の特産であるギーニュ種のブラックチェリーを使用しており、凝縮された芳醇な香りと風味が魅力といえます。
多くのクラシックカクテルに採用され、ソースやマリネ液の風味付けにも適している完成度の高いチェリーブランデーです。
チェリーブランデーのおすすめの飲み方・カクテルの場合はカクテルの作り方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
チェリーブランデーが持つ風味をそのまま味わいたい場合は、ストレートで飲むことをおすすめします。
リキュールであることから代表的なブランデーと比較するとアルコール度数が低く、ストレートで飲みやすいです。
ただし、キルシュはブランデーと同様の製法であることからアルコール度数が高いため、必要に応じて水や炭酸水などのチェイサーを用意しましょう。
チェリーブランデーを飲みやすくして、できる限りそのままの風味を味わいたい場合はソーダ割りがおすすめです。
リキュールタイプのチェリーブランデーでソーダ割りを作る場合のレシピ・作り方を以下にまとめました。
材料 | 内容 |
チェリーブランデー | 60ml |
炭酸水 | 120ml |
作り方
チェリーブランデーと炭酸水の割合の目安は1:2であり、度数が高くなるキルシュは1:3を目安にすると良いでしょう。
非常に手軽に作れるカクテルであるため、チェリーブランデーをカジュアルに飲みたい方におすすめです。
ブランデーのソーダ割り(フレンチハイボール)についてはこちらの記事で紹介しています。
ブランデーのソーダ割りのフレンチハイボールとは? 作り方・おすすめ銘柄
ハンターは、チェリーブランデーとウイスキーを使用したカクテルです。
ウイスキーのスモーキーさとチェリーブランデーの甘みが調和する、シンプルでありながらバランスが良く深みのある味わいが魅力になります。
また、ベースにするウイスキーはライウイスキーであり、オールドオーバーホルトや入手しやすいジムビーム・ライなどの銘柄が良いでしょう。
レシピ・作り方を以下にまとめました。
材料 | 内容 |
ウイスキー | 40ml |
チェリーブランデー | 20ml |
作り方
シンプルゆえにウイスキーの風味も感じやすく、チェリーブランデーの甘みが魅力的なカクテルです。
ウイスキーの新しい味わい方としてカクテルのハンターを取り入れてみましょう。
ハンターに適した銘柄について知りたい方は以下の記事もチェックしてください。
シンガポール・スリングは、ドライジンとチェリーブランデーを使用するシンガポールのラッフルズ・ホテルで誕生したカクテルです。
チェリーブランデーを使用するカクテルの中でも最も知名度が高く、甘味と酸味が調和した飲みやすい味わいが人気となっています。
レシピ・作り方を以下にまとめました。
材料 | 内容 |
ドライジン | 45ml |
チェリーブランデー | 10ml |
レモンジュース | 15ml |
シュガーシロップ | 5ml |
炭酸水 | 適量 |
飾り付けフルーツ | さくらんぼ、オレンジなど |
作り方
ピンクを基調とした色合いの美しさからも特別な日を彩るのに適したカクテルです。
チェリー・サワーは、チェリーブランデーをベースにするカクテルです。
レモンジュースを加えることで酸味が強くなり、甘酸っぱく爽やかな風味が人気となっています。
レシピ・作り方は以下の通りです。
材料 | 内容 |
チェリーブランデー | 40ml |
レモンジュース | 20ml |
シュガーシロップ | 2.5ml |
さくらんぼ | お好み |
作り方
チェリーブランデーをベースとしていることから、さくらんぼ風味のカクテルを飲みたい方に向いています。
ブランデーのカクテルについてより詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ブランデーを使ったおすすめのカクテルは? 定番のレシピ・作り方をご紹介
チェリーブランデーは、リキュールタイプとフルーツブランデータイプの2種類があり、カクテルや料理にも多く使用されます。
ストレート・ソーダ割りなどのシンプルな飲み方から、ハンター、シンガポール・スリングなどのカクテルにして楽しめるお酒です。
お菓子の風味付けにも使用できることから、フルーツの中でもさくらんぼが好きな方は、チェリーブランデーを購入して自由に楽しんでみましょう。