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ダルユーインの種類と味わい、おすすめの飲み方

2023.03.10 / 最終更新日:2023.03.10

ダルユーインは、スコットランドのスペイサイド地域で製造されるシングルモルトです。

代表的なスコッチのブレンデッドウイスキーであるジョニー・ウォーカーのキーモルトですが、オフィシャルボトルのリリースがほとんどないため、シングルモルトとしての知名度が低い銘柄になります。

しかし、ジョニーウォーカーのキーモルトとして採用されていることが納得できるほどの完成度の高い味わいとなっているため、ウイスキー愛好家から評判が高いです。

この記事では、ダルユーインの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。

この記事のポイント

  • ダルユーインの種類と味わいについて紹介
  • ダルユーインのおすすめの飲み方について解説

ダルユーインとは

画像引用:https://www.malts.com/

ダルユーインは、スペイサイド地域のキャロン村にあるダルユーイン蒸溜所で製造されるシングルモルトウイスキーになります。

ディアジオ社におけるジョニーウォーカーの原酒をメインに供給し続けており、製造量も大きいことからディアジオ社とウイスキー業界を支えています。

シングルモルトとしてリリースする機会が少ないことからダルユーインとして評価されることは少ないですが、酒質の骨格がしっかりしており、濃厚で力強いフルーティーさが味わえる銘柄です

ダルユーインの歴史と製造方法について見ていきましょう。

ジョニーウォーカーについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

ジョニーウォーカーとは?種類や味わい、おすすめの飲み方

幾度もの名称変更を経てディアジオ社の傘下にいたる

ダルユーインは、ゲール語で緑の谷という意味であり、1852年にウィリアム・マッケンジーによって設立された蒸溜所です。

キャロン村はベンリネス山とスペイ川に挟まれた場所に位置しており、森林に囲まれた窪地であることから、蒸溜所が位置する場所を的確に表した名称といえるでしょう。

1881年、ダルユーイン蒸溜所は後に共にディアジオ社を代表する蒸溜所となるタリスカー蒸留所と合併してダルユーイン・タリスカー蒸溜所になりました。

インペリアル蒸溜所は、タルユーイン蒸溜所の第二蒸溜所という位置づけとして設立されています。

その後、1891年にダルユーイン蒸溜所はグレンリベットの成功にあやかる流れでダルユーイン・グレンリベット蒸溜所に改名した後に、タリスカー・インペリアルと合併してダルユーイン・タリスカー蒸溜所に名称を戻しています。

1925年に、現在のディアジオ社の傘下となりました。

ディアジオ社の傘下になったことで設備が増築され、生産能力が大きく向上しました。

ジョニ―ウォーカーの黒ラベルでは、ダルユーインとタリスカーはキーモルトとなっており、ダルユーインはブレンデッドウイスキーのキーモルトとしてディアジオ社の主力の蒸溜所となっています

ダルユーイン蒸溜所の詳細についてはこちらのページにまとめています。

ダルユーイン蒸留所 - Dailuaine DISTILLERY

製造量の98%がブレンデッドウイスキーの原酒として使用

ダルユーインは製造量の98%がジョニーウォーカーなどのブレンデッドウイスキーの原酒として使用されています。

500万リットル以上の年間生産能力を誇り、バリームーリック川の仕込み水を使用し、シェリー樽と相性が良い骨格がしっかりとしたスピリッツを製造しています

500万リットルのほとんどがブレンデッドの原酒として使用されますが、残りの2%がボトラーズ(瓶詰業者)に売却されており、オフィシャルボトルではありませんが、ボトラーズによってシングルモルトとして販売されているのが現状です。

ダルユーインのオフィシャルボトルは、花と動物シリーズであり、オフィシャルが入手できない場合や、オフィシャル以外の熟成年数のダルユーインを楽しみたい場合は、ボトラーズを頼ることになります。

ダルユーインは非常に人気のウイスキーですが、シングルモルトとして飲む方法が少なくなっているもののボトラーズを頼る以外でも飲む方法は存在します。

ダルユーインで製造されるウイスキー樽の98%はブレンドに使われますが、残りの2%の一部はボトラーズを含めた売却先に売られており、蒸溜所の重要な資金調達手段です。

ダルユーインの樽はボトラーズ以外にも販売されており、一般の人々も購入できる仕組みがあります。

カスク・インベストメント」は、ダルユーインを含めたスコッチを中心としたウイスキー樽を購入できるサービスとなっており、ボトリングサービスにより購入したウイスキー樽をボトリングして自分だけのオリジナルウイスキーを作ることが可能です。

ウイスキー樽のオーナーになる魅力について知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

ウイスキー樽のオーナーになる方法と3つのメリットをご紹介

ダルユーインの種類と味わい

ダルユーインの種類と味わいについて紹介します。

  • ダルユーイン 16年 花と動物シリーズ
  • ダルユーイン 12年 2009 シグナトリー
  • ダルユーイン 15年 ePower15周年記念&ウイスキーラバーズ名古屋
  • ダルユーイン 34年 スペシャルリリース 2015

ダルユーイン 16年 花と動物シリーズ

画像引用:Amazon.co.jp

ダルユーインの数少ない貴重なオフィシャルボトルが16年熟成の花と動物シリーズになります。

シェリー樽の濃厚な果実の甘みが特徴的であり、ナッティでありながらかすかなスモークも感じられる銘柄です。

16年熟成のオフィシャルボトルであることから完成度も高いので、ダルユーインのシングルモルトを味わいたい方はこちらのボトルを探すのがおすすめになります

ダルユーイン 12年 2009 シグナトリー

画像引用:Amazon.co.jp

オフィシャルにこだわらずダルユーインをより安く購入したい場合は、ボトラーズから探してみるのが良いでしょう

12年物であることから原酒が若くアルコール感はありますが、シェリーの濃厚なフルーティーな甘みとナッティな風味は健在です。

より熟成年数の若いダルユーインを試したい方や、できる限り価格を抑えてダルユーインを購入したい方に向いています

ダルユーイン 15年 ePower15周年記念&ウイスキーラバーズ名古屋

画像引用:https://www.sake-brutus.com/SHOP/1017504.html

株式会社ePowerの設立15周年とウイスキーラバーズ名古屋2023の機会に発売されたダルユーインです。

通常のダルユーインと比較してドライな味わいに仕上がっているのが特徴になります。

アルコール度数が高くカスクストレングスとなっているので、ダルユーインの味わいをそのまま楽しみたい方におすすめです

ダルユーイン 34年 スペシャルリリース 2015

画像引用:https://www.kameya.jp/shopdetail/000000006798/

オフィシャルでは最長となる34年熟成のダルユーインであり、貴重なボトルの一つとなっており、世界で2,952本しかありません。

ダルユーインが持つ甘い味わいが前面に出ていますが、後味はドライでスパイシーなのが特徴です。

オフィシャルボトルかつ長期熟成のダルユーインが飲みたい方はこちらのボトルをオンラインショッピングを中心に探してみましょう

ダルユーインのおすすめの飲み方

ダルユーインのおすすめの飲み方を紹介します。

  • ストレート
  • トワイスアップ

ストレート

ダルユーインはシェリー樽由来の果実の濃厚な甘みが特徴であるため、余すことなく味わうならストレートがおすすめです。

花と動物シリーズなどのオフィシャルボトルや、熟成年数の長いボトルの場合は、キツいと感じにくいのでストレートで飲むのが良いでしょう

ただし、舌を麻痺させないように水や炭酸水などのチェイサーを用意してゆっくり飲むようにしましょう。

ストレートで美味しいウイスキーの条件についてはこちらの記事をチェックしてください。

ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選

トワイスアップ

ボトラーズで若い熟成年数のボトルや、アルコール度数の高いボトルは加水してアルコールの刺激や度数を下げたいと感じる場合もあるかと思います。

その場合は、無理にストレートで飲むのではなくトワイスアップにして、ダルユーインの香りと味わいを堪能するようにしましょう

トワイスアップはウイスキーと常温の水を1:1で割る飲み方であり、ウイスキーの香りが立ち、ウイスキーが持つ味わいを損ねにくく、アルコールの刺激や度数を下げる効果が期待できる飲み方です。

まとめ

ダルユーインは、スコッチのシングルモルトとしては一般的に販売されていないことから知名度は高くありませんが、ウイスキー愛好家を中心に評価の高い知る人ぞ知る銘柄です。

飲む場合はオフィシャルに必ずしもこだわらず、ボトラーズから探しても良いでしょう。

最もスタンダードなダルユーインを味わいたい方は、少し値が張ることもありますが、花と動物シリーズのダルユーインを探すことをおすすめします。

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