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ウイスキーをストレートで飲むのは体に悪い?実は美容と健康の効果も!

2021.09.24 / 最終更新日:2024.10.10

あまりウイスキーを飲んだことがない方は、お酒の持つイメージから

「ウイスキーはアルコール度もお酒の中では非常に高いのでストレートで飲むと体に悪そう」

という印象が強くはありませんか?

ウイスキーのアルコール度の高さは製造工程の中で蒸留という工程を踏んでいるからなのです。

蒸留とは蒸気を液体に変えることを指しますが、水の沸点が100℃なのに対し、アルコールの沸点は78℃です。

アルコールだけを蒸発させ、液体化するため、アルコール濃度が高くなるのです。

原料を発酵させて造った醸造酒とは違い、混じりけがないので、蒸留の過程で不純物を除いた醸造酒には血液をサラサラにする効果があるといわれています。

他にもウイスキーには美容などにいい影響を及ぼすことも確認されています。

とはいえ、アルコール度の高いウイスキーです。

ウイスキー原液であるストレートでの飲み方はアルコールの高さからいっても体に悪そうな気もします。

今回はウイスキーをストレートで飲むのは体に悪いのかどうかを検証いたします。

この記事のポイント

  • ウイスキーをストレートで飲むのは体に悪いのか?
  • ウイスキーがもたらす健康・美容効果とは
  • ウイスキーをストレートで飲む醍醐味

1.ウイスキーをストレートで飲むのは体に悪いのか

結論からいうと、ウイスキーをストレートで飲むことは体に悪いことではありません。

ウイスキーに限らずですが、健康に気を付けて食べたり飲んだりするときは常識の範囲内ということを考えると思います。

ウイスキーは常識的な飲み方をすれば、身体を悪くすることはありません。

ウイスキーをストレートで飲んで体を悪くする原因とそうならないための方法をご紹介します。

1-1.悪酔いする原因

アルコール度の高いウイスキーは飲み方を間違えると簡単に悪酔い・二日酔い等を引き起こします。

悪酔いなどの健康を害するウイスキーの飲み方の原因はいくつかあります。

1-1-1.ちゃんぽんで飲む

長崎の郷土料理で「ちゃんぽん」という五目麺の料理があります。

全国区でチェーン店も出ているので名前は聞いたことがある方はほとんどでしょう。

ちゃんぽんとは「色々なものを混ぜる」という意味です。

お酒をちゃんぽんで飲むという表現も使われており、色々な種類のお酒を混ぜて飲むことを指します。

例えば、ワインの後にウイスキーを飲み、その後にビールを飲むといったような感じです。

色々なお酒を飲むことで飽きが来ず、口にする度新鮮さがあるので、どのお酒も新鮮に美味しく感じます。

そのため、お酒を飲むペースが進み、量が増えて、許容範囲を超えて飲んでしまう恐れがあります。

アルコールは肝臓内で「アセトアルデヒド」という物質に分解されますが、

許容範囲を超えた飲み方をすると分解が追い付かずに悪酔いしてしまうのです。

ウイスキーは他のお酒よりもアルコール度が高いので、1日のアルコール許容量を一気に跳ね上げてしまう恐れがあるので注意です。

自分で許容量をこれだけ、と決めてちゃんぽんで飲もうとしても美味しかったり、酔ってしまうと自制心が利かなくなる恐れがあります。

ちゃんぽんでお酒を飲むのは避けましょう。

「節度ある適度な飲酒量」については以下の記事で解説しています。

ウイスキーは健康に悪いのか?1日の適量や負担をかけない飲み方とは

改善ポイント

  • ちゃんぽんはせずウイスキーだけを飲む
  • ウイスキーストレートなら1日の適用量約60mlを守る

1-1-2.すきっ腹で飲む

お酒が非常に強い人は除いて飲酒をすると多くの人はある程度酔います。

ほろ酔い程度に気持ちよく酔う程度であればいいですが、酔いのスピードが通常時より早いと悪酔いになります。

悪酔いしないようにするには酔いのスピードを加速させないことです。

酔いのスピードを加速させる原因として、一度に大量のお酒を飲むこと以外にすきっ腹で飲酒をすることが挙げられます。

すきっ腹とは空腹で何も食べていない状態のことをですが、空腹時にはアルコールの吸収が早くなり、血中アルコール濃度も急上昇します。

例えば、お菓子を食べるとき等も血糖値の急上昇を抑えるためにお茶と合わせるといいと言いますね。

お茶と合わせると血糖値の上昇も緩やかになりますし、早食いを抑えることもできます。

お酒を飲む前には満腹にする必要はありませんが、ある程度胃の中の食べ物を入れてアルコールの吸収速度を抑えるようにしましょう。

ウイスキーにしてもお菓子にしても単体ではなく、セットの方が長い時間で健康的に味わえます。

改善ポイント

  • ウイスキーを飲む前にある程度食事する
  • 適度に水分補給をすると尚良し!

1-1-3.飲酒後の入浴・運動

入浴・適度な運動は健康にはいいですが、飲酒後に行うのは非常に危険なのでやめましょう。

飲酒をするとアルコールに含まれるアセトアルデヒドが血管を拡張させ血液の流れを活発にします。

飲酒後に入浴や運動などをすると、更に血行が促進され、アルコールが全身に巡ってしまいます。

アルコールは汗として体外に放出されないので、脱水症状になる恐れがあります。

また、脳に必要な血液が循環しなくなり、脳貧血や心臓発作など命に係わる病気を引き起こしかねません。

お酒の種類によって体内でアルコールが分解される速度は変わります。

ウイスキーのストレートだと1杯60mlで約3~4時間程度ですが個人差があるので、目安として捉えておきましょう。

改善ポイント

  • 飲酒直後に入浴・運動はしない
  • 適度に水分補給をすると尚良し!

1-2.ストレートのウイスキーを健康的に飲む方法

常識の範囲内で飲んでいるつもりでも、他のお酒よりもアルコール度の高いウイスキーをストレートで飲むことは気を配る必要があります。

1-2-1.ストレートで飲む時はチェイサーを用意する

ウイスキーをストレートで飲む時は水や炭酸水などのチェイサーを用意して、ウイスキーとチェイサーを交互に飲むようにしましょう。

アルコールは肝臓で分解するのに多くの水を必要とします。

そのため、ウイスキーのストレートなど強いお酒を飲む時に水などのチェイサーを飲まないままでいると、体内の水分がアルコールの代謝に使われ、脱水症状を起こす恐れがあります。

さらにお酒には利尿作用もあり、飲んだ水の量以上に体内から水分が出て行ってしまうのでこまめに水を飲むことは大事です。

また、水分補給だけでなく、チェイサーを飲みながらウイスキーを飲むとペースもゆっくりになるのでハイボールや水割りなどよりもアルコールの摂取を抑制できる効果も期待できます。

1-2-2.休肝日をつくる

永く美味しいウイスキーを飲み続けていきたいのであれば、最低でも週に2日はお酒を飲まずに肝臓を休ませる「休肝日」をつくりましょう。

休肝日を設定したから他の日に大量に飲酒してもいいというわけではありません。

普段から規則正しい生活を心がけてお酒を飲む日に備えようということです。

寝不足などの状態でお酒を飲むことも悪酔いしやすくなるので要注意です。

1-2-3.サプリや栄養ドリンク等の活用

 

適量・適正な飲み方をした上で念には念を入れたいという方はどこででも簡単に買えて手軽に飲めるサプリや栄養ドリンクを活用してみてはいかがでしょうか。

中でも効果が一番いいといわれ、たくさんのメーカーから販売されているのがウコンの入ったサプリやドリンクです。

ウコンに入っているクルクミンという成分が頭痛や吐き気といった症状を予防する作用があるので、飲酒前や後に飲んでおくといいでしょう。

ウコンの効能について代表的なものは以下の通りです。

ウコンの効果
肝臓機能の強化 悪酔いの原因となる有害物質アセトアルデヒドの分解を早める
胆汁の分泌を促進 胆汁という物質を分泌し、コレステロールなどを体外に排出する
胃粘膜の保護機能 唾液や胃液の分泌を促し胃粘膜を保護する。

注意点としては効果には個人差があること。

飲めば必ず悪酔いしないというわけではありません。

過度に期待せず、少しサポートしてくれる程度に捉えておいた方がいいでしょう。

また、ウコンには鉄分が多く含まれています。

あまり飲み過ぎて鉄分過多になり肝障害ということにならないように用法・容量に注意して飲みましょう。

2.ウイスキーがもたらす美容と健康の効果

ウイスキーには「樽ポリフェノール」と言われる抗酸化作用がふんだんに詰まっており、健康に悪いどころか、美容と健康というたくさんの恩恵が受けられます。

代表的な効果をご紹介します。

2-1.ウイスキーにみられる美容効果

2-1-1.樽の香りによるリラックス効果

ウイスキーの熟成樽の素材は樹齢数百年もある木ですが、木材にはフィトンチッドという心身のリラックス効果をもたらす成分が含まれています。

木樽の成分がウイスキーの原材料と融合して更に深みのある複雑な香りを生み出すのですが、この香りを嗅ぐことでストレスを和らげリラックスすることができます。

2-1-2.美白効果

2007年に発表されたサントリーとコーセーの研究結果ではウイスキーがメラニン色素の生成を抑制する作用があることを発表しています。

ウイスキーに入っているチロシナーゲゼという成分が肌を白くし、シミの改善をする効果を期待できるということです。

2-2.ウイスキーにみられる健康効果

 

2-2-1.生活習慣病の予防効果

ウイスキーの「樽ポリフェノール」には赤ワインをしのぐポリフェノールが含まれており、動脈硬化の他、癌・心臓疾患といった生活習慣病を予防する効果が期待できるといわれています。

コレステロール、中性脂肪、ストレスなどでドロドロになった血液をサラサラにしてくれる健康食品のような一面もあるのです。

3.ウイスキーをストレートで飲む醍醐味

ウイスキーの魅力を堪能できるのはストレートが適しているという人もいます。

それは原材料や樽熟成で育った豊かな味と香りをそのまま楽しめるという理由からでしょう。

水割りやソーダ割りは薄められている分濃厚さは多少半減します。

また、ウイスキーは温度によっても風味が大きく変わるので、変化を楽しみたければ色々な飲み方もいいですが、樽本来の強い個性を味わいたいという人には常温であるストレートが一番といえます。

3-1.ウイスキーをストレートで楽しむポイント

ストレートでの飲み方は五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)をフルに使う一種のエンターテイメントといえます。

五感で楽しむウイスキー
視覚 色からの情報で熟成年数や使用していた熟成樽を感じ取ることができます。
聴覚 ウイスキーをグラスに注ぐ時のトクトクという音、瓶だから聞ける何とも言えない音が飲みたさを刺激します。
嗅覚 ウイスキーを口に含む前の香り、第一香を存分に楽しんだ後でもグラスの回し方・口に含んだ時、鼻を抜ける時など様々な複雑な香り堪能できます。
味覚 鼻に抜ける香りと舌で感じる味わいに大きく差がでたり、口の中に広がる味の移り変わりを楽しみましょう。
最後のアフターテイストまでしっかり堪能してみてください。
触覚 口の中で転がし、柔らかさやとろみ、喉越しの感触などを楽しみましょう。

 

4.まとめ

「アルコールが高いお酒=体に悪い」

という固定概念はありませんでしたか?

ウイスキー、特にストレートで薄めずに飲むことは何となく不安なものです。

しかし、飲み方を注意して日頃から体のコンディションを整えておけば健康や美容にいいことづくめなのがウイスキーであることがわかりました。

ただこれは、ウイスキーに限らず私たちが食べたり飲んだりするもの全てに言えること。

常識的な飲み方をしていれば、ウイスキーを飲むことは何のハードルが高いこともないのです。

ストレートはウイスキーを自然な状態のままに堪能できる飲み方なので、是非おつまみやチェイサーをたくさん用意してリラックスして味わってみて下さい。

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