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ウイスキーを飲み過ぎるとどうなってしまう?適量を知って正しく飲もう

2021.09.27 / 最終更新日:2021.09.27

アルコール度数の高いウイスキーは他のアルコール度数の低いお酒と同じような調子で飲むと悪酔い・二日酔いのもとになります。

とはいえ、ウイスキーは樽のリラックスする香りや熟成によって生み出された芳醇な味わいがあり、チョコレートや蜂蜜の甘さだったり、塩辛さのような刺激を感じたりと銘柄によっても個性も様々で飽きのこないお酒です。

飲み方にもストレート・水割り・ハイボール・ロック・・・etc.様々な味わい方もあるのでついつい飲み過ぎてしまう方も多いでしょう。

知れば知るほど深い魅力を持つお酒ですが、飲みすぎて病気を患ってしまっては飲む楽しみも奪われてしまいます。

適量を知り、永く楽しく飲む術を身につけましょう。

この記事のポイント

  • ウイスキーの飲み過ぎの原因を知って解決策を見つける
  • 1日あたりのウイスキーの適量とは?

1.ウイスキーを飲み過ぎてしまう原因

ウイスキーを飲み過ぎてしまうのは適量を超えて飲んでいるからですが、

「あまり飲み過ぎないようにしよう!」

「少しだけにしておこう!」

と事前にこころがけていても、度を越えた量を飲んでしまい悪酔いしてしまう場合があります。

以下の3点の原因に心あたりがある人は要注意です。

1-1.早いピッチで飲む

親しい人が集まる宴会になると、非日常における楽しさから気分が高揚して早いペースで大量に飲んでしまうということがあります。

飲みすぎてしまうことと同様に悪酔いの原因にもなり、危険ですのでゆっくり時間をかけて飲むことを心がけましょう。

アルコールで酔うまでに30分程度時間がかかるため、

「あれ、そんなに酔っぱらわないかも?.」

と思うかもしれませんが、気が付いた時には悪酔いして手遅れになってしまうこともあります。

アルコールは肝臓で炭酸ガスと水に分解され、汗や尿や呼気となって体外へ出ていきますが、完全に分解されるまでに一定の時間がかかるので、ほとんどは血液によって脳や全身に巡ります。

完全に体外へアルコールがでていくまでには、ウイスキー30ml(シングル)だと2時間~3時間程度の時間はかかるので、酔いが回るほうが断然早いですね。

いわゆる酔った状態はアルコールが血液の流れとともに脳にたどり着いたことで起こります。

血中アルコール濃度の割合によって酔いのレベルが変わってきますが、ほろ酔い位までにとどめられるようにしたいものです。

しかし、悪酔いの元となる有害物質のアセトアルデヒドが代謝されないうちにハイピッチでウイスキーを飲んでしまうと代謝に間に合わないアセトアルデヒドによって酔いがどんどん深くなってしまいます。

あわや、急性アルコール中毒になってしまう恐れもあります。

ピッチが早いと時間あたりに飲む量も多いことになるので注意しましょう。

個人差はありますが、ウイスキー30ml(シングル)なら30分程度時間をかけてチェイサーやおつまみを用意してゆっくり飲みましょう。

1-2.アルコールの耐性

初めはお酒が弱かった人でも、飲酒が習慣化してくるとお酒の「耐性」ができます。

言い換えれば慣れですが、お酒に強くなってきたとも言います。

アルコールの耐性ができるのは、大量に飲酒する習慣が継続したことによるものです。

耐性ができると悪酔いしづらいし、いいことでは?と思いがちですが、耐性ができたために適量では心地よく酔えないことから満足できず、どんどん酒量が増え、耐性も強くなっていきます。

耐性が進むと場所や時間を考えずにお酒を飲みたくなってしまうアルコール依存状態になり、生活や身体に支障をきたします。

お酒が強くなるとお酒の量も増える原因になりますが、適量を守ることは非常に大事です。

1-3.精神安定のために飲酒する

職場やプライベートで嫌なことがあったとき、

「お酒を飲んで忘れよう」

と考える人もいるでしょう。

確かにお酒で酔っぱらうと気分がよくなります。

毎日の生活を頑張っている社会人がたまに憂さ晴らしをするのに適量のお酒でほろ酔い状態で気分がよくなるのはいいでしょう。

しかし、気分が落ち込む度にお酒を飲むことが常態化するのは禁危険です。

寂しさを紛らわして精神を安定させるためにお酒を利用すると気分が沈まないようにダラダラと長時間お酒を飲み続け、酒量を増やしてしまいます。

2.ウイスキーを飲み過ぎるとどうなる?

ウイスキーに限らずですが、アルコール飲料の飲みすぎは多くの健康障害をもたらします。

何となく避けたい事柄ではありますが、ウイスキーを健康に楽しむためにもしっておいたほうがいいでしょう。

2-1.悪酔い・二日酔いの原因

お酒を飲んで、気分が悪くなったり、翌日も頭が痛かったりといった経験をしたことはありませんか?

これは、自分にあったペースで適量のお酒を飲まなかった場合に起こりうります。

酔った状態には段階がありますが、行き過ぎると健康を害します。

酔い方の段階を計る指標として血中アルコール濃度の割合があります。

血中アルコール濃度のレベルと酔いの状態は以下の通りです。

爽快期 ほろよい期 酩酊初期 酩酊期 泥酔期 昏睡期
血中濃度 0.02%~0.04% 0.05%~0.10% 0.11%~0.15% 0.16%~0.30% 0.31%~0.40% 0.41%~
酔いの状態 ・さわやかな気分になる
・皮膚が赤くなる
・陽気になる
・判断力が少しにぶる
・ほろ酔い気分になる
・手の動きが活発になる
・抑制がとれる(理性が失われる)
・体温が上がる
・脈が速くなる
・気が大きくなる
・大声でがなりたてる
・おこりっぽくなる
・立てばふらつく
・千鳥足になる
・何度も同じことをしゃべる
・呼吸が速くなる
・吐き気、おう吐がおこる
・まともに立てない
・意識がはっきりしない
・言語がめちゃめちゃになる
・ゆり動かしても起きない
・大小便はたれ流しになる
・呼吸はゆっくりと深い
・死亡
酒量 ・日本酒(~1合)
・ビール中びん(~1本)
・ウイスキー・シングル(~2杯)
・日本酒(1~2合)
・ビール中びん(1~2本)
・ウイスキー・シングル(3杯)
・日本酒(3合)
・ビール中びん(3本)
・ウイスキー・ダブル(3杯)
・日本酒(4~6合)
・ビール中びん(4~6本)
・ウイスキー・ダブル(5杯)
・日本酒(7合~1升)
・ビール中びん(7~10本)
・ウイスキー・ボトル(1本)
・日本酒(1升以上)
・ビール中びん(10本以上)
・ウイスキー・ボトル(1本以上)

健康被害だけでなく、他人に迷惑をかけないということにおいても、酔いレベルはほろ酔い気までにとどめるようにしましょう。

また、飲酒運転の検問で呼気から血中アルコール濃度を調べることもありますが、酒気帯び運転の基準値となる呼気中アルコール濃度は血中換算できます。

道路交通法において、酒気帯び運転の基準値となる呼気中アルコール濃度は0.15mg/L。

血中アルコール濃度に換算すると、0.3mg/mL(0.03%)に当たります。

2-2.アルコール依存症

適量を超えた無茶な飲酒を続けると、アルコールの耐性がつき、ひいてはアルコール依存症を発症してしまいます。

アルコール依存症を発症してしまった時にはもう遅く、飲酒をやめようと思っても、不眠・手の震え・イライラなどの禁断症状が出て、重くなると幻覚や妄想・けいれんなどを起こすようになります。

禁断症状を止めるためによりお酒が進み、消火器系の癌や肝硬変などの重い病気の他、心の病気もより深刻さを増し、心身共に病気に侵されていきます。

3.ウイスキーの適量を知る

適量を超えた飲酒は自分の人生を破壊するほど怖いもの・・・。

「やはり大好きなウイスキーを止めなければいけないのか?」

そこまで、考える必要はありません。

飲酒に限らず何においても欲望の赴くままに事を進めることは破滅の一途をたどります。

他のモノ・コトと同様に飲酒も適量を知って正しく飲めばいいだけなのです。

ウイスキーは種類も豊富で銘柄により歴史やエピソードが刻まれており、味や香りも語りつくせない魅力があります。

人生を楽しめる趣味の一つといってもよく、ウイスキー投資をすれば趣味と実益を兼ねることができます。

過度に恐れて好きなことを止めてしまえば人生の生きがいを失い味気ない生活を送ることになります。

適量を知って永くウイスキーを楽しみましょう。

3-1.適量と生活習慣病のリスクを高める飲酒量

1日に摂取していいアルコールの量は個人差があります。

アルコールが肝臓を介してアセトアルデヒドという悪酔いの原因となる物質を代謝できる量が人によって違うからです。

お酒に強い体質かどうかは遺伝によるところも大きいので、自分の体調を考えながら飲酒するようにしましょう。

厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」によると、「節度ある適度な飲酒量」は1日平均純アルコールで男性:約20g、女性:約10g程度とされています。

お酒が強い人も純アルコール量の範囲内で飲酒するように心がけましょう。

純アルコール量は自分で簡単に計算ができます。

純アルコール量を求める計算式

  • お酒の量(ml) × アルコール度数/100 ×0.8(アルコールの比重)= 純アルコール量(g)

例えば、アルコール度数41%のウイスキー(60ml)に含まれる純アルコール量は、

60ml × 41/100(=41%) × 0.8 =19.68gとなります。

逆に生活習慣病などのリスクを高めてしまう飲酒量は適量の約2倍で男性:約40g、女性:約20g~とされています。

3-2.糖質0のウイスキーハイボール

ウイスキーはストレートで飲むとアルコールも高いので、飲み方を間違えると悪酔いしてしまうこともあります。

少しずつ飲み方が分かってきたころにチェイサーと一緒に飲むのがいいと思いますが、まず初めての方はハイボールで飲むことをおすすめします。

アルコール度数は大体7~9度とストレートの4分の1程度まで下がるので飲みやすくなります。

ウイスキーは他のお酒と比べて糖質が0でプリン体もほぼないに等しいので尿酸値がきになる人でもおすすめですが、炭酸で割ったハイボールで飲むことにより、カロリーも抑えられます。

ただ、ハイボールは飲みやすいのでペースが早くなりがちです。

大量飲酒や急性アルコール中毒になる恐れもありますので注意しましょう。

3-3.悪酔いしない飲み方

急ピッチで大量にお酒を飲むことが悪酔いに繋がるので、急ピッチで飲まないようにする工夫が必要です。

悪酔いしないための工夫

  • 空腹で飲酒しない
  • サプリや栄養ドリンク等の活用

3-3-1.空腹で飲酒しない

酔いが早く回ってしまうのは胃が空っぽ、お腹が空いている状態で飲むと胃の粘膜が直接ダメージを受けてしまいます。

お酒が強い人でもすきっ腹でお酒を飲むとお酒を飲むスピードが上がってしまい、身体によくありません。

飲酒前に軽くお腹を満たした後、さらにおつまみでお腹を満たしながら、ゆっくり時間をかけてウイスキーを味わいましょう。

おつまみにはチーズやナッツ、ドライフルーツなど胃に負担をかけにくいものがいいです。

チーズのような乳製品は脂質も多いため、アルコールの刺激から胃の粘膜を保護し、アルコール成分の吸収を遅らせます。

3-3-2.サプリや栄養ドリンク等の活用

念には念を入れたいという方はどこででも簡単に買えて手軽に飲めるサプリや栄養ドリンクを活用してみてはいかがでしょうか。

中でも効果が一番いいといわれ、たくさんのメーカーから販売されているのがウコンの入ったサプリやドリンクです。

ウコンに入っているクルクミンという成分が頭痛や吐き気といった症状を予防する作用があるので、飲酒前や後に飲んでおくといいでしょう。

4.まとめ

お酒を飲んで失敗すると

「お酒は百害あって一利なしなのでは?」

と思ってしまいがちですが、「酒は百薬の長」とも言われていることをご存知でしょうか。

お酒は適量を守って飲めば、ストレス発散・人間関係の構築・リラックス作用などいい影響を及ぼします。

また、ウイスキーには美容と健康に効果があるとされており、美白・生活習慣病の予防・樽の香りによるリラックス作用など沢山の恩恵を受けられます。

お酒と上手に付き合っていくために、正しい飲み方を続けていきたいものですね。

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