山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
イーグル・レアは、バッファロートレース蒸留所のバーボンウイスキーであり、同蒸留所の代表的な銘柄であるバッファロートレースの上位ボトルにあたります。
当初は、バーボンのなかでも知名度が高く人気があるワイルドターキーに対抗するべく製造された経緯がありました。
フルーツケーキのような甘い風味のなかにバーボンらしいスパイシーなフィニッシュが感じられる銘柄となっています。
この記事では、イーグル・レアの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
イーグル・レアは、ケンタッキー州のバッファロートレース蒸留所で製造されているバーボンウイスキーであり、同蒸留所のバッファロートレースのワンランク上のボトルに位置します。
高級バーボンではないため、ウイスキー初心者でも手を出しやすい価格帯にとどまっており、コストパフォーマンスの高さから人気があります。
甘い香りと風味のなかにバーボンらしい力強い味わいが感じられるだけでなく、バーボンを飲みなれていない方でもひとつひとつのフレーバーをしっかり感じ取りやすい銘柄です。
イーグル・レアの歴史と製造方法について見ていきましょう。
同蒸留所が製造するバッファロートレースについて知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
1975年、現在のバッファロートレース蒸留所の所有がシーグラム社であったとき、同社はオースティン・ニコルズ社で製造されるワイルドターキーへの対抗戦略として、イーグル・レアの販売を開始しました。
イーグル(白頭鷲)はアメリカの象徴である国鳥であり、七面鳥をラベルデザインにしたワイルドターキーと同様に鳥を銘柄の象徴に採用しており、当時の広告戦略も明らかにワイルドターキーを意識したものでした。
具体的には、七面鳥(ワイルドターキー)は肉料理として切り分けて、飲み物はイーグル・レアを注ごうという内容です。
しかし、1989年、シーグラム社はサゼラック社に商標権を買い取られる結末となりました。
蒸留所名も正式にバッファロートレース蒸留所に改名された後は、引き続き同蒸留所でイーグル・レアが製造されることとなりました。
ワイルドターキーのポジションを奪うことはできませんでしたが、イーグル・レアはワイルドターキーとは異なる立ち位置でウイスキー愛好家から長く評価され続けています。
バッファロートレース蒸留所において、イーグル・レアとしてボトリングされるウイスキーは、とうもろこし80%、大麦10%、ライ麦10%のロウ・ライ・マッシュと呼ばれる比率で作られています。
加えて、イーグル・レアは10年以上熟成された樽の中から厳選されてボトリングされるのが特徴です。
そして、熟成環境は、高低差のある貯蔵庫となっており、上部と下部では温度が異なるため、熟成に差が生じます。
バッファロートレース蒸留所では、職員が樽の位置を定期的に変えることで熟成を調整しています。
このとき貯蔵庫における最上部のことをバーズネスト(鳥の巣)と呼び、熟成する原酒に最も変化が起こりやすいといわれている場所です。
イーグル・レアは、長い熟成状況のなかでバーズネストにより熟成され、厳選された高い品質を持った原酒だけが名乗ることができる特別なボトルになります。
イーグル・レアの種類と味わいについて紹介します。
画像引用:Amazon.co.jp
イーグル・レアの現在におけるスタンダードボトルは、10年物となっています。
バナナやレーズンの乗ったフルーツケーキの香りに、シナモンとオークのスパイスが効いたバーボンらしい力強い味わいが楽しめます。
最初に飲むべきイーグル・レアの種類が分からない方は、まずはこちらの10年物を探してみましょう。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/spana-sake/a06966/
かつて販売されたイーグル・レアの15年物であり、現在は終売していることから希少性が高まっています。
レーズンやアンズなどの熟した果実の香りに木材のフレーバーが強いことが特徴です。
現在において飲む手段は、ネットショッピングで探すか、バーボンウイスキーを置いているバーや飲食店を探す方法が考えられます。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/yunyuusyu/71112/
イーグル・レア17年は、単一の樽のみを使用して17年間熟成した原酒をボトリングした銘柄になります。
アーモンドの香ばしさとトフィーや、バタースコッチのような甘い味わいが楽しめ、しっかりしたボディかつ複雑でバランスの取れていることから完成度が高いです。
数々のウイスキー品評会でも高い評価を受けており、現在では希少価値が高いですが、一度は飲みたいバーボンウイスキーとなつています。
画像引用:https://uncrate.com/jp/article/double-eagle-very-rare-bourbon/
イーグルレアのなかでも最高熟成年数である20年熟成であり、299本しか製造されていない限定銘柄です。
クリスタルガラスで作られたワシの彫刻はボトルの上部だけでなく、内部にまで彫られているというこだわりがあります。
バーボンウイスキーのなかでもトップクラスの価値を持つウイスキーであり、入手は非常に困難です。
イーグル・レアのおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
イーグル・レアの魅力は力強い味わいのなかに複雑なフレーバーが感じられることであるため、その味わいをそのまま楽しむのであればストレートがおすすめです。
チェイサーを挟みながら少しずつ飲むことで、舌を麻痺させないようにして、イーグル・レアの風味を感じ取りましょう。
ストレートに向いているウイスキーの特徴についてはこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
イーグル・レアはロックで飲むことで、フルーツのフレーバーをより感じ取りやすくなります。
バーボン特有の重厚感が少し弱まりますが、スムースな飲み口のほうが好きな方は、ロックのほうが口に合いやすいかもしれません。
ウイスキーのロックのおすすめの飲み方について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキーのロックのおすすめの飲み方は? おいしく飲むための作り方もご紹介
イーグル・レアについて解説しましたが、同社の高級バーボンであるブラントンと比較すると手軽に購入できるので、リーズナブルな価格で質の高いウイスキーが入手できます。
ウイスキー初心者にも手が届く範囲のボトルであるため、高級バーボンとは異なりウイスキー愛好家だけでなく、初心者にも勧めやすい銘柄といえるでしょう。
バーボン好きで、まだイーグル・レアを飲んだことがない方は飲んでみることをおすすめします。