ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
エズラブルックス(オールドエズラ)は、アメリカのケンタッキー州で製造されている歴史あるバーボンウイスキーになります。
ケンタッキー州で最も優れた小さな蒸留所と1900年代に称えられており、現在でもバーボンの名門として日本では富士貿易株式会社から販売されています。
バーボンらしい濃厚なバニラエッセンスの香りに花と果物の豊かな風味が口一杯に広がるウイスキーです。
この記事では、エズラブルックスの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
エズラブルックスは、ラクスコが設立したラックス・ロウ蒸溜所で生産されるバーボンウイスキーです。
しかし、その発祥は19世紀初頭のジョン・メドレーがケンタッキー州オーエンズボロに蒸留所を設立した時になります。
濃厚なバニラエッセンスとキャラメルの香りと風味でありながら、花や果実の風味が豊かであり、口当たり滑らかな銘柄です。
エズラブルックスの歴史と製造方法について見ていきましょう。
エズラブルックスの始まりは、19世紀初頭にジョン・メドレーがケンタッキー州オーエンズボロに蒸留所を設立したことが発祥と考えられています。
ただし、このときにエズラブルックスという名前の銘柄は生まれておらず、いくつかの知名度の高いウイスキーを販売していましたが、1912年に破産しました。
この蒸留所を再建したのが、ワイルドターキー蒸留所を設立したトーマスリピーの息子であるエズラです。
新たなバーボンウイスキーを販売するときエズラの名前からエズラブルックスという名前が付けられました。
エズラたちは再建したホフマン蒸留所でエズラブルックスを中心とした銘柄を生産し続けたことで政府からも評価され、1996年にアメリカ政府からケンタッキー州でもっとも優れた小さな蒸留所と呼ばれました。
ブランド所有権と蒸留所が販売会社の都合で変化しており、ホフマン蒸留所で作られたエズラブルックスは現状では販売されていません。
ラクスコが販売し、2018年にラクスコが設立したラックス・ロウ蒸溜所で今後のエズラブルックスは作られています。
その歴史は、遡れば19世紀初頭からありますが、エズラブルックスという銘柄が誕生してからも一貫して同じ蒸留所で製造が続けられている銘柄ではないのです。
エズラブルックスの製造方法で特徴的なポイントは、法定量を上回る良質なトウモロコシをふんだんに使用し、コーンの比率を高めていることです。
バーボンにおけるトウモロコシの法定量は51%以上ですが、エズラブルックスはこれを上回るコーン(スタンダードボトルのブラックで78%)を使用していることになります。
また、エズラブルックスはラベルデザインも含めてジャックダニエルを意識しており、ジャックダニエル側の訴えで訴訟に発展したこともありました。
製法もジャックダニエルと被っている所が多く、サワーマッシュ製法と呼ばれる粉砕したトウモロコシと穀物を混ぜ合わせて発酵と蒸留を行う方法を採用しています。
蒸留したてのウイスキーをサトウカエデの木炭を利用して時間をかけてろ過するジャックダニエルの特徴的な製法と呼ばれるチャコールメローイングも採用しており、ジャックダニエルを意識して作られていることは間違いないといえるでしょう。
ジャックダニエルの訴訟に関しては、商標権侵害はないと判断され、エズラブルックスはジャックダニエルの権利を侵害していないと判断されています。
また、熟成年数が明記されている熟成年数の長い原酒でボトリングしたエズラブルックスは、オールドエズラとして販売される仕組みです。
アメリカンウイスキーのなかでも人気も知名度もトップクラスであるジャックダニエルについてはこちらの記事で紹介しています。
エズラブルックスの種類と味わいについて見ていきましょう。
画像引用:https://ihq.fujitrading.co.jp/brand/liquor/
エズラブルックスのスタンダードボトルであり、トウモロコシ比率を78%に高めた銘柄になります。
濃厚なバニラとカスタードに、キャラメル・メロンの甘味が口一杯に広がる滑らかな口あたりです。
エズラブルックスを初めて飲む方はこちらの銘柄から探してみましょう。
画像引用:https://ihq.fujitrading.co.jp/brand/liquor/
こちらは、バーボンウイスキーとスピリッツをブレンドしたブレンデッドウイスキーのエズラブルックスになります。
スタンダードと比較して、より口あたりが滑らかになっていますが、全体的に爽やかな味わいに変化しています。
すっきりした味わいのエズラブルックスを飲みたい方はこちらを選ぶと良いでしょう。
画像引用:https://ihq.fujitrading.co.jp/brand/liquor/
エズラブルックスはトウモロコシの原料比率が大きいウイスキーですが、こちらは95%にライ麦を使用したライウイスキーです。
オークとシリアルの香ばしさが特徴的であり、スパイシーな味わいが強調されていますが、口あたり滑らかであるため、エズラブルックスの飲みやすさは失われていません。
有名なバーボンでは派生銘柄としてライウイスキーが販売されていますが、普段のエズラブルックスとは異なる味わいを楽しみたい方におすすめとなっています。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/kawachi/0088352135427/
99プルーフとは、プルーフ表記によるアルコール度数を示しており、49.5%のアルコール度数を持つエズラブルックスになります。
バニラやキャラメルのバーボンらしい味わいに加えて、スパイシーな味わいも感じられる銘柄です。
日本では終売しており、入手するためには、オンラインショッピングなどで販売している場所を探すことになるでしょう。
画像引用:https://ihq.fujitrading.co.jp/brand/liquor/
熟成年数が表記されたエズラブルックスのシリーズであるオールドエズラの7年物であり、日本において現行販売されている銘柄では、高いアルコール度数でボトル詰めするバレルストレングス(カスクストレングス)が販売されています。
アルコール度数58.5%の高いアルコール度数は、エズラブルックスが持つ味わいをより濃厚にし、香りが非常に豊かに仕上がっているのが特徴です。
ワンランク上のエズラブルックスを飲んでみたい方はこちらの銘柄を探してみましょう。
アルコール度数の高いウイスキーを楽しむ方法についてはこちらの記事で紹介しています。
画像引用:https://www.sake-kaitori.jp/menu/menulist/oldezra12y/
オールドエズラは7年物であれば入手しやすいですが、12年物以上になると終売しているため、入手難易度が上がります。
アルコール度数は50.5%と高い度数でボトリングされており、香りや風味はスタンダードボトルと比較しても円熟していることが特徴です。
ストレートでも飲みやすい味わいに仕上がっているため、希少性の高いボトルであることから、最初はストレートで味わってみましょう。
画像引用:https://whiskyauctioneer.com/lot/74948/ezra-brooks-old-ezra-15-year-old-kentucky-straight-bourbon
オールドエズラでかつてリリースされた7年・12年・15年のなかで最も熟成年数が高いのはこちらのボトルです。
力強い味わいのなかにメロンや洋ナシの果実の甘みが広がる、熟成年数の長さが分かる銘柄となっています。
レア度の高いボトルとなっていますが、最高級のオールドエズラを探すならこちらのボトルを探してみましょう。
エズラブルックス(オールドエズラ)のおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
エズラブルックスもオールドエズラも口当たり滑らかで飲みやすいウイスキーであるため、共通してストレートで飲むのがおすすめになります。
ただし、バレルストレングスを含めて全体的にアルコール度数が高い傾向にあるため、舌を麻痺させないために水や、炭酸水などのチェイサーの用意を忘れないようにしましょう。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
オールドエズラではないノンエイジのエズラブルックスはアルコールの刺激が強いボトルも多いので、気になる方はロックで飲むのが良いでしょう。
エズラブルックスが持つバニラエッセンスの香りも強くなるので、バーボンらしい香りや味わいを堪能したい方におすすめです。
ロックを美味しく飲むための作り方について知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキーのロックのおすすめの飲み方は? おいしく飲むための作り方もご紹介
ノンエイジボトルのエズラブルックスと熟成年数が明記されたオールドエズラの種類と味わいについて解説しました。
全体的に入手しやすいのはエズラブルックスであり、オールドエズラは7年物のバレルストレングスを除いて日本では終売品です。
気軽にエズラブルックスを楽しみたい方はノンエイジ、品質を求めるならオールドエズラを試してみることをおすすめします。