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フロム・ザ・バレルの定価は値上げする? 終売の可能性についても解説

2025.02.21 / 最終更新日:2025.02.21

フロム・ザ・バレルは、ニッカウヰスキーが製造する高いアルコール度数でボトル詰めされた人気のブレンデッドウイスキーであり、値上げが気になる方も多い銘柄です。

シンプルなデザインで他の国産ウイスキーと比較すると低価格で購入可能であり、コストパフォーマンスの良さが注目されました。

しかし、品薄状態になると店舗から姿を消し、2024年4月に正式に大幅な値上げを実施したことから、コスパに関するかつての評判を失うことになりました。

また、フロム・ザ・バレルは実質的な後継商品といわれることがあるニッカ フロンティアが販売されており、品薄状態も続いていることから終売の噂もあります。

この記事では、フロム・ザ・バレルの定価の値上げ、終売の可能性についても紹介します。

この記事のポイント

  • フロム・ザ・バレルの定価の値上げについて過去の事例を含めて紹介
  • フロム・ザ・バレルの終売の可能性について解説

フロム・ザ・バレルとは

画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/nikkablended/barrel/barrel.html

概要 内容
容量 500ml
アルコール度数 51%
希望小売価格 3,200円

フロム・ザ・バレルは、ニッカウヰスキーが製造・販売する高いアルコール度数でボトル詰めしたブレンデッドウイスキーです。

一般的なウイスキーはアルコール度数が40%台であることが多いですが、フロム・ザ・バレルはアルコール度数が51%もあります。

高いアルコール度数で販売するメリットは、ボトル詰めにあたって度数を調整するために加えられる水の量が少ないことから、濃厚な味わいを楽しみやすいことです。

フロム・ザ・バレルは、樽からそのままボトル詰めされたウイスキーではありません。

樽からそのままボトル詰めするカスクストレングスを売りにする銘柄もあり、フロム・ザ・バレルの魅力はカスクストレングスに近いものがあります。

また、フロム・ザ・バレルはモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドした後に再び樽詰めを行うマリッジを行うことも特徴です。

以上の製法から濃厚な甘みがあり、バランスの良い味わいが魅力的なウイスキーとなります。

四角い透明な瓶と、文字だけが記載されたラベルのシンプルなボトルデザインでありながら、安い印象を感じさせない品格と国内のウイスキー愛好家をうならせる味わいから高い支持を集めた銘柄です。

フロム・ザ・バレルの味わいを詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

フロム・ザ・バレルの種類や味わい、おすすめの飲み方とは?

フロム・ザ・バレルの定価は値上げする?

フロム・ザ・バレルの定価の値上げの現状について以下の項目をまとめました。

  • 2024年4月のニッカ(アサヒビール)による定価の値上げ
  • 現状の市場価格と今後の値上げについて

2024年4月のニッカ(アサヒビール)による定価の値上げ

2023年頃から店舗から姿を消したフロム・ザ・バレルは、オンラインショップを中心に一定のプレミアがついた状態で取引されていました。

しばらくの間は、正式な値上げの決定は行われなかったものの、2024年4月にニッカウヰスキー(アサヒビール)は自社のブレンデッドを以下のように値上げしました。

商品 改定前 改定後(値上げ率)
フロム・ザ・バレル 2,800円 3,300円(14%)
スーパーニッカ 2,800円 3,200円(14%)
ニッカ セッション 3,800円 4,200円(10%)
竹鶴ピュアモルト 4,500円 7,000円 (55%)
ザ・ニッカ
6,500円 8,500円(30%)

参考:アサヒビール 公式サイト

フロム・ザ・バレルを含むニッカウヰスキーを代表するブレンデッドウイスキーは、10%以上の値上げが行われています。

特に竹鶴ピュアモルトの値上げ率は55%を超えており、オンラインショップなどの市場価格を踏まえるとフロム・ザ・バレルも同様の状況になってもおかしくはなかったでしょう。

フロム・ザ・バレルの値上げ幅は500円であり、かつては2,000円台で購入できたコスパの良いウイスキーから、一定の予算が必要になる3,000円台のウイスキーとなりました。

しかし、実際の市場価格と販売状況を踏まえると、値上げしたばかりであっても、さらなる値上げの余地があると言わざるを得ません。

現状の市場価格と今後の値上げについて

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市場価格の目安:4,500円~6,500円

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市場価格の目安:5,000円~7,000円

2024年4月時点でフロム・ザ・バレルの希望小売価格は3,300円ではありますが、実際の取引価格は安くても4,500円~5,000円程度です。

高いものでは定価の倍に近い価格で取引されていることから、2023年頃から引き続き品薄が続いている状態にあります。

定価と市場価格の差が大きいため、今後も値上がりする可能性が高いといえるでしょう。

値上がりしそうなウイスキーについて以下の記事にまとめています。

値上がりしそうなウイスキー8選! 高騰の理由と仕組みも解説

フロム・ザ・バレルの終売の可能性は?

フロム・ザ・バレルが終売する可能性は、複数の理由から十分にあり得ると考えられます。

以下にその理由をまとめました。

  • ニッカウヰスキーはすでに複数の人気銘柄を終売している
  • 市場価格に定価の値上げが追いついていない
  • 実質的な後継商品が販売されている

ニッカウヰスキーは、竹鶴、余市、宮城峡などの熟成年数表記のある高級ウイスキー、人気の高いブレンデッドであった鶴 17年をはじめ数多くの人気銘柄を原酒不足を理由に終売してきました。

フロム・ザ・バレルもマリッジによる複雑な製法から原酒の確保が困難と判断される場合は、終売する可能性があります。

また、値上げをしているにもかかわらず、市場価格に定価の値上げが追い付いていない状態にあり、品薄が続いています。

これ以上の値上げが販売戦略として難しい場合は、値上げではなく終売にする可能性も考えられるでしょう。

また、2024年10月にはニッカフロンティアが発売されましたが、共通点の多さからフロム・ザ・バレルの後継商品と噂されることがあります。

概要 フロム・ザ・バレル ニッカフロンティア
容量 500ml 500ml
アルコール度数 51% 48%
値上げ前の価格 2,800円 2,000円

フロム・ザ・バレルとニッカフロンティアは同じ500mlの容量で販売されており、アルコール度数はニッカフロンティアも高めの度数でボトル詰めされています。

フロム・ザ・バレルの値上げ前の価格が2,000円台であったことから、ニッカフロンティアが価格帯においてフロム・ザ・バレルになり替わることになります。

ニッカフロンティアを後継商品として販売し、実際の販売状況を踏まえて終売を検討している可能性は十分に考えられるといえるでしょう。

ただし、ニッカフロンティアは余市原酒の主張が強く、味わいの方向性が異なることから後継商品を意識しているわけではないという意見もあります。

また、ニッカフロンティアは2025年2月時点で出荷制限が決まっており、フロム・ザ・バレルと同様に市場価格が上昇する可能性もあります。

終売に関する明確な根拠があるわけではありませんが、過去の事例・現在の状況・後継商品の存在から、複数の懸念点が存在する状況です。

ニッカ フロンティアとは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介

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フロム・ザ・バレルの評価・評判

フロム・ザ・バレルに評価・評判について2024年以降の口コミをもとにまとめました。

良い評判 悪い評判
値上がりしてもコストに見合っている プレミア価格では割りに合わない
飲みごたえのある味わい 500mlと容量が少ない
どの飲み方でも美味しく飲める

フロム・ザ・バレルは値上がりした後も高い評価を受けており、コストに見合った味わいであると絶賛されています。

アルコール度数が高くても飲みやすく、爽やかでありながら飲みごたえのある味わいが評価されていました。

ストレート、ロック、ハイボール、どの飲み方であっても美味しく飲めることが魅力といわれています。

ただし、ニッカウヰスキーの値上げだけでなく、オンラインショップではそれ以上のプレミア価格で取引されていることから、プレミアがつくなら割りに合わないという意見もありました。

また、通常のウイスキーであれば700mlの容量があるところ、フロム・ザ・バレルと一部のニッカウヰスキーは容量が500mlであることから、すぐになくなってしまうためコスパが悪いといわれています。

コスパだけで見るなら、数年前の状況と比較すると悪くなっていると考えられますが、適正価格という意見もあり、愛好家から強い支持を受けている銘柄です。

まとめ

フロム・ザ・バレルは、ニッカウヰスキーが製造・販売する高アルコール度数のブレンデッドウイスキーであり、そのコストパフォーマンスの高さから多くの愛好家に支持されてきました。

近年の品薄状態と市場価格の高騰により、定価の値上げされましたが、それにもかかわらず、実際の市場価格と定価との差が拡大しています。

市場の変化やニッカウヰスキーの戦略次第では、さらなる値上げや終売の可能性も十分に考えられます。

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