ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ジョージディッケルは、テネシー州で製造されるアメリカンウイスキーです。
アメリカ英語の綴りではウイスキーをWhiskeyと表記しますが、ジョージディッケルは本場スコットランドと同様にWhiskyと表記されているアメリカンウイスキーでは珍しい銘柄といえます。
チルド・メイプル・メローイングと呼ばれる濾過方法を使用することで、まろやかですっきりとした味わいとなっているのが特徴です。
この記事では、ジョージディッケルの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
ジョージディッケルは、テネシー州コーヒー郡のジョージディッケル蒸留所で製造されるテネシーウイスキーです。
銘柄と同名のジョージディッケル氏によって始まったブランドであり、現在はディアジオ社が所有しています。
まろやかですっきりとした味わいであり、華やかな香りが特徴的です。
ジョージディッケルの歴史と製造方法を紹介します。
ジョージディッケル氏は、1818年に生まれたドイツ系の移民であり、1850年から酒類を販売する商人となり、酒類の販売を開始しました。
ディッケル氏はアメリカ英語の綴りであるWhiskeyをあえて使わず、本場スコットランドのWhiskyを使用しており、スコッチウイスキーに匹敵する品質のウイスキーを販売するという思いが込められています。
1870年に蒸溜所を設立し、元々はカスケード・ホロー蒸留所として始まり、現在ではジョージディッケル蒸溜所として稼働しています。
禁酒法で閉鎖された後に、解禁後に蒸溜所が再建され、ディアジオ社がブランドが所有したことにより、ジョージディッケルの名前が商標となりました。
1800年代から続くジョージディッケルの歴史ですが、正式にジョージディッケルの名でウイスキーを販売するまで100年以上の時間がかかっています。
1999年には経営不振を理由に再び閉鎖していますが、2003年にまた復活した不死鳥のごとく何度も蘇っている蒸溜所です。
その後はディアジオ社のもとでブランドは着実に成長し、2015年には、サンフランシスコ ワールド スピリッツ コンペティション(SWSC)でジョージディッケルがダブルゴールド賞とベスト テネシー ウイスキー賞を受賞することになります。
テネシーウイスキーといえばジャックダニエルが有名ですが、ジョージディッケルはジャックダニエルに次ぐテネシー州で2番目に規模の大きい蒸溜所として現在も稼働を続けています。
ジャックダニエルを詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ジョージディッケルは、チルド・メイプル・メローイングという濾過方法を使用して製造されます。
それは、サトウカエデの木炭の上に毛布を敷き、1週間浸すという方法です。
チャコール・メローイングはジャックダニエルにも用いられている製法ですが、ジョージディッケルではサトウカエデの木炭だけでなく羊毛で造った毛布を利用している点が大きな違いです。
また原料の比率は、トウモロコシ 84%、ライ麦 8%、大麦麦芽 8%で構成されるトウモロコシの比率が非常に高いのも特徴といえます。
熟成は少なくとも5年以上行われており、同じテネシーウイスキーでもジャックダニエルとは異なる製法で丁寧に造られていることがわかります。
ジョージディッケル蒸溜所の詳細はこちらのページで紹介しています。
ジョージディッケルの種類と味わいを紹介します。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/kawachi/419523/
ジョージディッケル NO.8は、アルコール度数が80プルーフ(40度)のジョージディッケルのなかでもスタンダードな銘柄です。
複雑で豊かなウッディな香りが感じられ、まろやかで滑らかな口あたりで優しい甘みが広がります。
ウイスキー初心者の方も飲みやすい、ジョージディッケルの特徴が感じられるボトルです。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/kawachi/295598/
ジョージディッケル NO.12は、90プルーフ(45度)のアルコール度数となっており、NO.8よりも高いアルコール度数でボトリングされています。
芳香な香りとドライな味わいが特徴であり、その中に感じる微かな甘みと後味のキレが魅力的です。
よりジョージディッケルが持つ複雑な風味を感じられるため、NO.8を気に入った方は飲み進めてみましょう。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/yunyuusyu/71328/
ジョージディッケル ライは、トウモロコシの比率が多いジョージディッケルをライウイスキーにしたものです。
さくらんぼとキャラメルの香りに、青リンゴやメロンのような甘い味わいにライウイスキー特有のスパイス感があります。
ジョージディッケルのライウイスキーは日本の市場ではほとんど流通していない希少なボトルです。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/kawachi/419523/
ジョージディッケル ハンドセレクト 9年は、マスター・ディスティラーのジョン・ランが厳選するスモール・バッチのプレミアムテネシーウイスキーです。
スタンダードなジョージディッケルよりも、非常に柔らかくスムースな口あたりをしています。
9年熟成の特別なジョージディッケルであるため、入手難易度は高くなっています。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/yunyuusyu/71325/
ジョージディッケル タバスコバレルフィニッシュは、タバスコを作るの使った古樽を利用して後熟させた斬新な発想で造られたジョージディッケルです。
外観はまさに大きなタバスコと見間違うようなボトルですが、意外にも最初は甘い味わいが広がり、その後にタバスコの辛みとスパイシーさが舌に突き刺さるような刺激を与えます。
これまでに見たことがないような変わった味わいのウイスキーを試してみたい方におすすめです。
ジョージディッケルのおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ジョージディッケルを味わうなら、香りや甘みが引き立つロックで飲むのがおすすめです。
氷が溶けることによって加水されると風味が薄くなるため、溶けにくい丸氷を使用してゆっくりと味わいましょう。
ロックの美味しい飲み方と作り方はこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーのロックのおすすめの飲み方は? おいしく飲むための作り方もご紹介
ジョージディッケルは気軽にジュースなどにしたり、カクテルの材料にしても美味しく飲めます。
特におすすめの飲み物はコーラであり、ジャックダニエルのコーラ割りはジャック・コークの名で知られていますが、同じテネシーウイスキーのジョージディッケルとも相性が良いです。
ウイスキーの割り方を詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキーのおすすめの割り方15選!基本の割り方や意外なものまで
ジョージディッケルは、歴史あるテネシーウイスキーの銘柄の1つであり、テネシーではジャックダニエルに次ぐ知名度を持ちます。
タバスコバレルフィニッシュのような実際に飲んで話題を共有できる斬新なコンセプトの銘柄もあるので、ご自身の好きな銘柄を選びましょう。
迷う方は、NO.8のジョージディッケルから飲み進めるのがおすすめです。