山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
グレンダランは、スペイサイド地域で製造されるシングルモルトのスコッチウイスキーです。
シングルトンのひとつとしてシングルモルトで販売されており、バーボン樽で熟成されたアメリカ向けに生産されている銘柄です。
バニラの風味が特徴的であり、全体的にすっきりとした味わいに仕上がっています。
この記事では、グレンダランの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
画像引用:https://www.whisky.com/
グレンダランとは、スコットランドのスペイサイド地域にあるグレンダラン蒸溜所で製造されるシングルモルトウイスキーです。
ディアジオ社が販売するシングルモルトのシリーズである「シングルトン」に選ばれた銘柄であり、その中でもグレンダランはアメリカ向けに販売されている商品です。
バーボン樽で熟成させることで、バニラの風味があり、ハーブや柑橘系の果実が感じられることから、すっきりとした味わいに仕上がっています。
グレンダランの歴史と製造方法を見ていきましょう。
シングルトンを詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
グレンダラン蒸溜所は、1897年にウィリアム・ウィリアムズによって設立されたフィディック川のほとりにある大規模な工場です。
DCL社(ディアジオ社)の傘下には1925年に入っており、1972年には第2蒸留所が建設され、非常に規模が大きい蒸溜所となりました。
ただし、1985年に元の蒸溜所は閉鎖されており、現在は第2蒸溜所がグレンダランとなっています。
現在のグレンダランでは、 オールドパー、ジョニーウォーカーなどのディアジオ社が所有するブレンデッドウイスキーのブランドの原酒をメインに供給しており、シングルトンシリーズでシングルモルト用の原酒も製造しています。
2013年からグレンダランのシングルモルトがリリースされるようになりました。
シングルトンは銘柄によって、ターゲットとしている市場が異なり、その中でもグレンダランはアメリカ市場で販売するために造られたシングルモルトです。
オールドパーとジョニーウォーカーについてはこちらの記事で紹介しています。
オールドパーとは?種類や味わい、おすすめの飲み方
ジョニーウォーカーとは?種類や味わい、おすすめの飲み方
グランダランの仕込み水の供給はフィディック川を水源に、ノンピート麦芽を使用しているため、クセのないクリアな味わいを実現しています。
熟成樽は現在のウイスキー熟成の主流であるバーボン樽を使用しており、バニラ、キャラメル、ナッツのような風味があるのが特徴です。
このような酒質からストレートやロックなどの基本的な飲み方から、加水やカクテルの材料にもなることから飲み方を選ばないため、カクテルの製造も盛んであるアメリカ向けに販売されています。
その製法からもわかるとおり万人受けしやすい銘柄であるため、ディアジオ社の所有するブレンデッドウイスキーの味わいを支えながら、ウイスキー初心者向けのシングルモルトとして高い評価を受けている銘柄です。
グレンダラン蒸溜所の詳細はこちらのページにまとめています。
グレンダラン蒸留所 - Glendullan DISTILLERY
グレンダランの種類と味わいを紹介します。
画像引用:https://www.whisky.com/whisky-database/details/glendullan-the-singleton.html
グレンダラン 12年 シングルトンは、12年以上熟成させた原酒を使用したアメリカ市場向けに販売されたシングルトンシリーズのシングルモルトです。
バニラのアロマが香り、ナッツのような香ばしさと柑橘系の果実の味わいが感じられる、すっきりとした味わいで飲みやすいことが特徴です。
こちらのグレンダランは、シングルモルトの中でもクセが少なくトップクラスに飲みやすいことから、ウイスキー初心者にも勧められます。
画像引用:https://shop.royalwinemerchants.com/the-singleton-of-glendullan-scotch-single-malt-15.html
グレンダラン 15年 シングルトンは、15年以上熟成させたスタンダードである12年物のワンランク上のボトルです。
12年物のすっきりとした味わいにスパイシーさが強調されており、より複雑な風味となりました。
完成度の高いグレンダランを飲みたい方におすすめです。
画像引用:https://www.paneco.com.sg/products/singleton-of-glendullan-18-year-single-malt-1l-w-gift-box
グレンダラン 18年 シングルトンは、シングルトンのグレンダランでも最高クラスの熟成年数を誇る銘柄です。
シングルトンのグレンダランは熟成年数を経るほど、すっきりとしたシンプルな味わいから、より複雑な風味に変化します。しかし、スペイサイドらしいシトラスやレモンなどの柑橘系の果実を中心とした味わいであることは変わりません。
最高クラスのシングルトンのグレンダランを飲みたい方は、18年物を探してみましょう。
画像引用:https://konaliquor.com/SHOP/d09-021-0005.html
グレンダラン トリニティ シングルトンは、2013年に最初に販売されたグレンダランのシングルトンでありノンエイジのシリーズです。
スパイシーさとオークの風味があり、豊かさと深みのある味わいが特徴です。
現在では熟成年数が表記された銘柄も販売されていますが、販売当初のグレンダランを知りたい方におすすめです。
画像引用:https://www.thewhiskyexchange.com/p/25686/singleton-of-glendullan-liberty-litre
グレンダラン リバティ シングルトンは、トリニティとともに発売されたグレンダランのシングルモルトです。
スペイサイドらしい果実の芳香な味わいがあり、滑らかな口あたりをしているのが特徴です。
トリニティと比較すると、リバティのほうがクセがなく飲みやすい味わいとなっています。
グレンダランのおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
グレンダランは、ウイスキー初心者の方でも飲みやすいと評価の高いシングルモルトであるため、最初に飲むならストレートが良いでしょう。
多くの方が加水をしなくても、バーボン樽由来のフレーバーとすっきりとした滑らかな味わいが楽しめるはずです。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
グレンダランはカクテルにも使用できる反面、加水する飲み方では本来のグレンダランの風味が消えてしまいやすいので、グレンダランの味わいを楽しむならストレートがおすすめですが、ロックも良いでしょう。
ロックはアメリカで広く飲まれるようになったウイスキーの飲み方であるため、アメリカでよく飲まれているグレンダランの飲み方でもあります。
溶けにくい丸氷を用意して、ゆっくりとグランダランのロックを楽しみましょう。
ロックのおすすめの飲み方と美味しい作り方はこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーのロックのおすすめの飲み方は? おいしく飲むための作り方もご紹介
グレンダランは、シングルトンシリーズの中でもアメリカ市場に向けて販売されているシングルモルト初心者の方でも飲みやすい銘柄です。
ウイスキーを飲みなれていない方でも挑戦しやすいシングルモルトとなっているため、プレゼントなどにもおすすめしやすい銘柄といえるでしょう。
初めてグレンダランを飲むなら12年物を探して飲み進めることをおすすめします。