山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
グレングラッサは、スコットランドのハイランドとスペイサイドの境界に位置するハイランドモルトウイスキーになります。
長い休止期間を経ているグレングラッサは、2008年に復活を果たし、現行のボトルは2008年以降に販売されているものです。
ハイランドらしいフルーティーな味わいと、ミルキーな味わいが特徴であり、日本でもアサヒビールが販売していることから入手しやすいボトルになります。
この記事では、グレングラッサの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
画像引用:https://www.glenglassaugh.com/
グレングラッサとは、生産の停止・再開を繰り返しながら2008年に再開したグレングラッサ蒸溜所で製造されるシングルモルトです。
マレイ湾の港町ポートソイにあるグレングラッサ蒸溜所は、ハイランドとスペイサイドの境界をまたぐ蒸溜所として有名でありウイスキーの製造地域としてはハイランドに属します。
フルーティーな味わいとミルクのような甘みが感じられるオイリーな口あたりの銘柄です。
グレングラッサの歴史と製造方法について見ていきましょう。
グレングラッサ蒸留所は、1874年に地元の実業家であるジェームズ・モア氏によって設立された蒸溜所です。
ジェームズ氏が店で売るウイスキーの確保や、地域振興を目的に設立され、名前は「灰色と緑の谷」を指しています。
100年以上の歴史を持つグレングラッサですが、生産と停止を繰り返しながら稼働しており、1986年に蒸溜所は完全に停止しています。
それから20年以上、ウイスキーは製造されることなく、熟成庫だけが使用されていたようです。
2008年にグレングラッサの復活に関わるプロジェクトが動き出しますが、2013年にベンリアック・ディスティラリー社がグレングラッサを買収したことで、シングルモルトが発売されたことから2013年が正式な復活の年と捉える場合もあります。
現在は米国のブラウン・フォーマン社に買収されており、日本ではアサヒビールが販売しています。
グレングラッサ以外のハイランドモルトについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ハイランドウイスキーのおすすめ銘柄8選と地域ごとの特徴について
グレングラッサは地方で設立された古い蒸溜所であることから、小規模の製造体制となっています。
年間生産能力は110万リットル程度で、一回の仕込みで麦芽5トンを使用し、2万5,000リットルの麦汁を生産します。
仕込み水は地元のグラッサ川の泉であり、歴史ある蒸溜所であることから設備もできる限りこれまで使ってきた旧式のものを使用しているようです。
1960年に一度蒸溜所を改築していますが、最新の設備を利用してウイスキーを製造するよりも、伝統的な製法を守っています。
グレングラッサ蒸溜所の詳細についてはこちらのページで紹介しています。
グレングラッサ蒸留所 - Glenglassaugh DISTILLERY
グレングラッサの種類と味わいについて紹介します。
画像引用:https://sp.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/scotch/glenglassaugh/
蒸溜所の再開後に初めて販売されたシングルモルトは、復活の意味を込めたリバイバルという名称であり、グレングラッサのスタンダードボトルとなります。
さくらんぼやオレンジの甘さとミルクを思わせる甘みがあり、オイリーな口あたりとなっています。
アサヒビールが販売していることから日本でも入手しやすく、ウイスキー初心者の方も手を出しやすいスタンダードボトルです。
画像引用:https://sp.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/scotch/glenglassaugh/
グレングラッサ エボリューション所有している米国のブラウンフォーマン社の影響で同社のブランドであるジャックダニエルで知られるテネシーウイスキーの熟成樽で6年間熟成した銘柄になります。
アロマとメンソールを感じるフルーツ香と甘くスパイシーな味わいが特徴的です。
テネシーウイスキーとグレングラッサの実質的な融合であり、スコッチだけでなく、アメリカンウイスキーも好きな方が興味を持ちやすい銘柄となっています。
テネシーウイスキーを代表するジャックダニエルについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
画像引用:https://sp.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/scotch/glenglassaugh/
グレングラッサ トルファは、グレングラッサのピーテッド版であり、スモーキーな風味が特徴的です。
スモーキーでスパイシーな風味に仕上がっており、グレングラッサが持つメロンやりんごの甘いフルーティーな風味も健在になります。
スコッチのスモークが好きな方や、スモークのあるグレングラッサも味わってみたい方におすすめです。
グレングラッサのおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
グレングラッサの味わいをそのまま楽しむならロックがおすすめとなっています。
氷によってグレングラッサが冷やされることにより、グレングラッサが持つ香りが立ち、クリーミーでオイリーな口あたりがより堪能できるようになります。
特にテネシーウイスキーの熟成樽を使用したグレングラッサ エボリューションとロックの相性は抜群です。
ウイスキーのロックのおすすめの飲み方と作り方はこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーのロックのおすすめの飲み方は? おいしく飲むための作り方もご紹介
グレングラッサは日本でも入手しやすいシングルモルトであることから、ウイスキー初心者の方も含めてハイボールで味わうのも良いでしょう。
加水することで味わいを少し損ねてしまう懸念もありますが、さっぱりとした味わいが楽しめます。
特にスモーク香のあるグレングラッサ トルファとは相性が良い銘柄といえるでしょう。
シングルモルトをハイボールで飲むのはもっていないかどうかはこちらの記事で紹介しています。
シングルモルトをハイボールで飲むのはもったいない? その理由とは
グレングラッサは歴史ある蒸溜所ですが、現行のリリース銘柄は2013年から発売されている新しい銘柄となっています。
ラインナップはノンエイジで、名称からウイスキーの味わいを推定できないので、解説を参考に自分に合ったグレングラッサを選んでみてください。
最後に、スタンダードのグレングラッサを探している方は、リバイバル(REVIVAL)と書かれた銘柄を探してみましょう。