ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
グレンロッシーは、スペイサイド地方で製造・販売されるスコッチウイスキーのシングルモルトです。
ブレンデッドウイスキーのディンプルのキーモルトに使用されており、基本的には姉妹蒸溜所のマノックモアとともにブレンデッド用の原酒を生産しています。
透明感のあるすっきりとした味わいが特徴であり、シトラスやミントなどの風味とスペイサイドらしいフルーティーな味わいが感じられやすいです。
この記事では、グレンロッシーの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
グレンロッシーとは、スコットランドのスペイサイド地域にあるグレンロッシー蒸溜所で製造されるシングルモルトウイスキーです。
ディンプルなどのブレンデッドの原酒として製造されることが多く、シングルモルトのオフィシャルボトルのラインナップは非常に少ないです。
しかし、ウイスキー樽と原料の風味の一体感がある透明感のある味わいは、グレンロッシーならではの味わいとなっています。
グレンロッシーの概要と製造方法を紹介します。
スペイサイドモルトの代表的な種類はこちらの記事で紹介しています。
「スペイサイドモルト」ウイスキーの特徴とは? おすすめ銘柄10選
1876年、ジョン・ダフ、アレクサンダー・アレン、HMSマッケイによってグレンロッシー蒸溜所が設立されました。
その後もジョン・ダフの破産や第二次世界大戦の影響もあり、再開と閉鎖を繰り返してきました。
1971年、同じ敷地内に姉妹蒸溜所となるマノックモア蒸溜所が建設されています。
基本的にはディンプルやヘイグのブレンデッド用のモルト原酒の生産を続けてきましたが、1990年に初めて花と動物シリーズでオフィシャルボトルのシングルモルトをリリースしています。
花と動物シリーズはディアジオ社が所有するシングルモルトをリリースしない蒸溜所のオフィシャルボトルを楽しめる人気のシリーズになりますが、生産本数が限られたものであったため、現在では高い希少性を持つボトルのシリーズとなりました。
現在は大改修工事を経て環境に配慮した取り組みを行い年中フル稼働をしています。
ディンプルを詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
グレンロッシー蒸溜所は、約370万リットルの生産能力を持ちながら、基本的にはディアジオ社のブレンデッド用のモルトを供給しています。
再留器にピューリファイヤーが付けられていることが、ライトで透明感のある原酒が造られる秘密となっています。
またグレンロッシー蒸溜所には10棟のウェアハウスがあり20万樽の貯蔵が可能です。
シングルモルトとしてのリリースはほとんどなく、近年では蒸溜所からウイスキー樽を購入したボトラーズによるリリース以外にはありません。
蒸溜所はボトラーズにウイスキー樽を売却することを資金調達の手段の1つとしており、ボトラーズは購入したウイスキー樽を利用してシングルモルトを生産し、ウイスキー愛好家の要望を叶えています。
ウイスキーの生産には熟成を含めると長い時間がかかるため、ウイスキー樽を売却して資金調達する必要があるのです。
ウイスキー樽の購入は蒸溜所への支援に繋がっていますが、近年ではボトラーズでない一般の人々もウイスキー樽を購入できるサービスも誕生しました。
「カスク・インベストメント」はグレンロッシーを含む数多くのスコットランド蒸溜所のウイスキー樽を購入可能です。
購入したウイスキー樽は保有を続けることで自由に熟成が可能であり、ウイスキー樽から自分だけのオリジナルウイスキーを作ることもできる「ボトリングサービス」も提供しています。
近年では、シングルモルトとしてほとんどリリースされないスコッチウイスキーの銘柄は、ウイスキー樽を購入してオリジナルウイスキーを作って飲むのも一つの選択肢になっています。
グレンロッシー蒸溜所の詳細はこちらのページにまとめています。
グレンロッシー蒸留所 - Glenlossie DISTILLERY
グレンロッシーの種類と味わいを紹介します。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/3line/10003091/
グレンロッシー 10年 花と動物シリーズは、現在の時点でグレンロッシーの唯一のオフィシャルボトルである10年物のボトルになります。
レモンとバニラの酸味と甘みのある香りのなかに、シトラスやミントのようなすっきりした香味が広がります。
はちみつやシロップのような甘さと少しビターな味わいが感じられ、ライトでバランスの取れた味わいです。
フィニッシュにもやや甘みが残るフレッシュな銘柄です。
新たに生産されることはないため、これから時間が経つほど入手が困難になるため、オフィシャルボトルのシングルモルトにこだわるなら早めの購入をおすすめします。
画像引用:https://www.shinanoya-tokyo.jp/view/item/000000018001
グレンロッシー 12年 2009-2022 【DRAMLAD】は、DRAMLADのテイスティングチームによるボトラーズリリースになります。
オフィシャルボトルに近い風味が感じられるボトリングとなっており、フルーティーで甘酸っぱい風味があります。
オフィシャルボトルの入手が困難である場合は、ボトラーズを頼ってみるのも良いでしょう。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/cbeer/22092514/
グレンロッシー 26年 1995 セレブレーション オブ ザ カスクは、モリソン スコッチウイスキー ディスティラーズによる長期熟成のグレンロッシーです。
味わいが非常に丸くなっているだけでなく、熟したメロンのような優しい濃厚な甘みが感じられるのが特徴です。
ボトラーズのメリットは、オフィシャルボトルでは味わえない長期熟成を試せることにもあります。
グレンロッシーのおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
グレンロッシーはスペイサイドモルトらしく飲みやすく、すっきりとした味わいであるため、ストレートで味わうのがおすすめです。
オフィシャルボトルはもちろん、1本1本の生産が限られるボトラーズも含めて、ストレートでゆっくり味わいたいところです。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
グレンロッシーはストレートで飲むと苦みなどの複雑な風味も目立つので、トワイスアップや少量の加水もおすすめです。
加水することで果実の味わいがより濃くなるので、ご自身の好きな味わいになるように少量の加水から試してみましょう。
水割りで加水してしまうとボトルによってはグレンロッシーの味わいを損ねてしまう可能性もあるので注意が必要です。
グレンロッシーは、シングルモルトとしてのリリースは少ないものの、ボトラーズや数少ないオフィシャルボトルを通じて愛好家の多い銘柄です。
シングルモルト化がほとんどされていないスコットランドの蒸溜所のなかでも上質なウイスキーを発掘したい方は、グレンロッシーを検討しましょう。
ボトラーズによってはボトリングにクセがあるため、グレンロッシーの味わいを楽しむならオフィシャルボトルから購入したいところですが、見つからない場合や熟成年数の長いボトルを試したい場合はボトラーズを頼るのが良いでしょう。