山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ヘブン・ヒルは、アメリカのヘブン・ヒル社が製造・販売を行うバーボンウイスキーです。
1935年に創業した歴史あるブランドであり、日本ではバカルディジャパンが販売を行っています。
バーボンらしい味わいと穀物の風味が感じられるさっぱりとした口当たりで飲みやすい銘柄です。
この記事では、ヘヴン・ヒルの種類と味わい、おすすめの飲み方を解説します。
この記事のポイント
ヘブン・ヒルとは、アメリカのケンタッキー州にあるヘヴン・ヒル蒸溜所で製造されるバーボンウイスキーです。
エヴァン・ウィリアムス・エライジャ・クレイグ・エズラ・ブルックス・I.W.ハーパーなど、ヘブン・ヒルが販売するウイスキーであればこれらの銘柄を知っているかもしれませんが、社名と蒸溜所名を冠した最もスタンダードなボトルになります。
さっぱりしていて飲みやすく、穀物の風味が感じやすい、王道的なバーボンウイスキーといえるでしょう。
ヘブン・ヒルの歴史と製造方法を紹介します。
ヘブン・ヒル蒸溜所は1935年にシャピラ兄弟によって共同設立された、現在もアメリカケンタッキー州ネルソン郡バーズタウンに位置する蒸留所です。
建設地となった農場の主であるウィリアム・ヘヴンヒル氏の名前から付けられています。
世界恐慌で経済が悪化するなか、禁酒法後のアメリカで美味しいウイスキーを造るという目標のもと設立されました。
しかし、突風と雷による大規模火災により元々あった蒸溜所を失い、一時期はディアジオ社からバーンハイム蒸溜所を買い取る形でウイスキーを製造していました。
その後、バーズタウンに復活した蒸溜所が現在のヘブン・ヒル蒸留所になります。
エヴァン・ウィリアムスとエライジャクレイグを中心に販売しており、他社ブランドの買収によりラインナップを増やしてきました。
自社の名称であるヘブン・ヒルが主要なラインナップに加わり、エズラ・ブルックス・I.W.ハーパーの5つをあわせてヘブン・ヒル蒸留所の主力となっている代表的な銘柄です。
日本ではバカルディジャパンからヘブン・ヒルは販売されています。
ヘブン・ヒル蒸留所の主力となるほかの銘柄についてはこちらの記事で紹介しています。
世界最大の独立系家族経営のバーボン蒸留所であるヘブン・ヒル蒸留所は、1日あたり1,300バレルも生産する大規模な蒸溜所です。
火災でなくなる前の蒸溜所は、ヘブン・ヒル・スプリング蒸溜所と呼ばれており、ヘブン・ヒル蒸留所に製造方法が引き継がれています。
現在では、5種類のマッシュビルによりヘブン・ヒルを含む所有するすべてのブランドのアメリカンウイスキーを製造しています。
仕込み水は ケンタッキー州で採れるライムストーンウォーターであり、原料のトウモロコシは半径50マイル以内で栽培された、良好な関係を築いた穀物農家化が栽培しているものを使用しているのが特徴です。
ヘブン・ヒル蒸留所の詳細を知りたい方はこちらのページにまとめています。
ヘブン・ヒルの種類と味わいを紹介します。
画像引用:Amazon.co.jp
ヘブン・ヒル オールドスタイルは、さまざまなバーボンウイスキーブランドを持つヘブン・ヒルの名を冠した銘柄になります。
ウッディで甘みがある樽香に、少しセメダインのような人工物の香りが感じられます。
バーボンウイスキーですが、モルトウイスキーのような大麦を中心とした穀物の甘味があり、若干のバニラの甘味も感じられるすっきりとした味わいです。
価格は安いですが評判は高く、コストパフォーマンスに優れているといわれているので、普段飲みのウイスキーを探している方やバーボンウイスキーをあまり飲みなれていない方にもおすすめです。
画像引用:https://whiskyauctioneer.com/lot/132584/old-heaven-hill-15-year-old-bottled-bond
ヘブン・ヒル 15年は、1990年代まで流通しておりヘブン・ヒル・スプリング蒸溜所時代に製造されたウイスキーです。
甘く華やかな香りであり、熟したバナナのような甘い味わいとドライな余韻を持つことから、現行のヘブン・ヒルと大きく風味が異なります。
元の蒸溜所が火災で亡くなってしまった影響で、オールドボトルのヘブン・ヒルは二度と飲むことができない失われたウイスキーであり、非常に希少なボトルです。
ヘブン・ヒルのおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ヘブン・ヒルはアルコールの刺激や辛みなどが少なく、ウイスキーをストレートで飲む際にキツイと感じる要素が少ないことから、風味をそのまま楽しむならおすすめです。
穀物の甘味やさっぱりとしていて飲みやすい味わいがストレートで楽しめるため、コストパフォーマンスが高いといわれています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
ヘブン・ヒルは加水によって風味が薄まりにくいことから、ハイボールで飲むのにもおすすめの銘柄です。
甘くさっぱりとした味わいに炭酸の爽快感が加わることで、ウイスキー初心者の方も飲みやすくなります。
ヘブン・ヒルを普段飲みのウイスキーにする場合もおすすめの飲み方です。
ヘブン・ヒルは、アメリカンウイスキーの代表的な多くのブランドを製造・販売しているヘブン・ヒルの社名を冠するスタンダードな銘柄です。
そのため、クセが少なく、さっぱりとしていて飲みやすいスタンダードな味わいになっているので、ウイスキー初心者の方にもおすすめです。
現在、日本で主に流通しているヘブン・ヒルはヘブン・ヒル オールドスタイルであるため、こちらの銘柄を探してみましょう。