ウイスキー投資の適切な保存方法は? 不安な人に最適な投資法も紹介
- ウイスキー投資
ウイスキー投資とは、長期的に価格が上昇することを期待してウイスキーを長期保有する投資方法のことです。
主にカスク投資とボトル投資の2種類の方法があり、今注目されているのは樽ごとウイスキーを購入して投資するカスク投資です。
しかし、カスク投資に興味を持ってもどうやって投資すればいいのか分からない方も多いことでしょう。
この記事では、ウイスキー投資を始める上で知っておくべきことを網羅して解説します。
この記事のポイント
ウイスキーは、諸説ありますが15世紀以前のスコットランドの王族が嗜んだことから始まったお酒です。
高い人気があり日本でもジャパニーズウイスキーブームが到来していますが、近年では投資対象として注目されています。
ウイスキーはお酒の中でも蒸留酒というカテゴリーに位置しており、アルコール度数が高いため雑菌が繁殖できないので保存状況によって劣化することはありますが腐ることはありません。
そのため、飲料でありながら数十年という期間の間、長期的に保管することが可能となっています。
また、ウイスキーは熟成年数が高いほど希少性を増し、価格が高騰しやすい傾向にあります。
長期的に保管可能かつ熟成年数を経るほど価格の上昇が期待できるという性質は、長期的な資産運用に利用できるといえるでしょう。
このことに目を付けて確立したのがウイスキー投資であり、当社の「カスクインベストメント」は国内唯一のカスク投資用のウイスキーカスクを購入できるプラットフォームになります。
ウイスキーの本場、スコットランドの蒸留所は高い成長率を誇ります。地域ごとの年間基本成長率は下記の通りです。
エリア | 2020年1月 | 2020年6月 | 2020年12月 |
スペイサイド | 11.55% | 11.74% | 10.05% |
ハイランド | 10.62% | 11.36% | 9.69% |
ローランド | 12.91% | 9.82% | 7.00% |
キャンベルタウン | 16.06% | 15.36% | 13.79% |
アイラ | 15.57% | 16.35% | 15.02% |
アイランズ | 13.41% | 14.60% | 11.64% |
平均成長率は年間12.76%となっており、多くの蒸留所エリアが10%以上の成長を遂げています。
マーケットの成長性はカスク価格の上昇にもつながるので、上記のデータはこれからウイスキー投資を始める投資家にとっても魅力的なものとなっています。
スコッチウイスキーの地域や、資本成長率のデータについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
高い成長率のウイスキー投資を蒸留所毎の年間資本成長率で分析する
カスク投資の仕組みについて解説する前に、まずはウイスキーの製造方法について確認しましょう。
大きく分けて6つの工程がありますが、簡単に説明すれば原料となる大麦を加工して、蒸留してできた熟成前のウイスキーを樽に入れて長期間熟成した後にボトル詰めされて出荷されます。
通常であれば私たちの手元にウイスキーが届くのはボトル詰めした後の状態になりますが、カスク投資ではボトル詰めされる前のカスクを購入することになります。
カスク投資のプラットフォームでは、蒸留所からカスクを仕入れて法人や投資家に販売するという仕組みが成り立っているため、ウイスキーをボトル詰めする前に購入可能です。
ウイスキーは熟成から販売までの期間が平均して約9年といわれており、蒸留所はその間に資金を調達する手段が必要になります。
その資金の調達手段が、蒸留所に保管されている一部のカスクを売却することです。
これにより蒸留所は資金の調達手段を得るだけでなく、管理するカスクを減らすことでコストの削減ができます。
カスク投資はウイスキーを製造する蒸留所にもメリットがある投資方法といえるでしょう。
カスク投資の仕組みについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキーは他のお酒と比較すると劣化しにくく管理しやすいお酒であるため、管理に気をつければ個人で適切に品質を保つことも不可能ではありません。
カスク投資の場合は、イギリス歳入庁(日本の国税庁)の管理のもと保税倉庫内で専門家による管理がなされるため、品質を保つ仕組みができています。
また、ボトル投資の場合は1万円程度から投資できるので自身の資産に合わせて投資できるのもメリットです。
カスク投資の場合はある程度まとまった資金が必要になりますが、当社の「カスクインベストメント」では50万円程度で購入できる商品から、1億円近い価値を持つ高級カスクを取り扱っており幅広い投資額に対応しています。
ウイスキー投資がおすすめである理由について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
今ウイスキー投資がおすすめである3つの理由と投資のやり方について
ウイスキー投資のデメリットは、買い手が見つからない場合は売却できない流動性のリスクがあります。
株式などの金融資産と比較すると市場が形成されていないため、金融資産と比較すれば換金には時間がかかります。
また、保管に失敗すればウイスキーのようなお酒は価値が0になってしまう危険性があるのは最大のリスクといえるでしょう。
ボトル投資では上記のリスクをヘッジするのが難しく、売却時に買い手を見つけることと管理を徹底することが求められます。
一方で、カスク投資では買い手を見つける仕組みができており、厳重な保管体制と保険も充実しているため上記のデメリットやリスクを軽減できます。
ウイスキー投資のデメリットやリスクについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
今流行りのウイスキー投資のデメリットとリスクについて詳しく解説
ウイスキーのカスク投資における樽の選び方は、樽の種類、樽の熟成度、樽のサイズの3種類の基準があります。
上記の基準の中で最も重要なのは樽の熟成度です。
なぜなら、熟成度は投資額に直結するだけでなく、適切な投資期間にも影響してくるからです。
下記に熟成度別に熟成期間と投資額と投資期間の関係が分かる表をまとめました。
熟成度 | 熟成期間 | 投資額 | 最適な投資期間 |
ニューメイク | 3年未満 | ★☆☆☆☆ | 15年以上 |
エマージング | 3年~10年未満 | ★★☆☆☆ | 15年以上 |
インターミディエイト | 10年~20年未満 | ★★★☆☆ | 10年以上 |
プレミアム | 20年~30年未満 | ★★★★☆ | 5年以上 |
ブルーチップ | 30年以上 | ★★★★★ | 5年以上 |
ニューメイクは投資金額は安いですが、成果を出すためには長期保有が求められます。
一方で、プレミアムや、ブルーチップのような高級カスクは、投資額は非常に高いですが数年単位での売却で高い利益が得られる可能性があります。
このように熟成度によって投資商品としての性質が異なってくるので、どのようにカスクを選ぶべきか迷った方は熟成度から選ぶとよいでしょう。
ウイスキーのカスク投資における樽の選び方について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキーの樽買い投資の選び方と購入金額について詳しく解説!
ここからは具体的にウイスキー投資におけるおすすめ銘柄を紹介します。
マッカランは、スペイサイドを代表するスコッチウイスキーの一つであり、シングルモルトのロールスロイスとも呼ばれる高級ウイスキーです。
シングルモルトカスク史上最も高いリターンを記録したのがマッカランになります。
マッカランのブルーチップカスクは、当社の「カスクインベストメント」でも取り扱いがあります。
必ずしも上記のようなリターンが獲得できるわけではありませんが、マッカランのブルーチップカスクへの投資を考えるなら参考になる事例といえるでしょう。
マッカランはボトル投資でも高騰事例があり、2018年に開催されたオークションで出品された「マッカラン 60年」は、120万GBP(約1.74億円)で落札されています。
マッカランの蒸留所について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
マッカラン蒸留所 - Macallan DISTILLERY
ハイランドパークは、スコットランドの沖にあるオークニー諸島で製造されるウイスキーであり、バランスの取れた味わいから世界中にファンが存在します。
こちらはエマージングカスクを10年以上保有して得られたリターンの事例になります。
ハイランドパークに限らず、熟成年数の低いカスクを購入する場合に参考となるでしょう。
熟成度の低いカスクを購入する場合は、少なくとも10年以上保有する前提でカスクを購入したいところです。
ハイランドパークの蒸留所について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ハイランド パーク蒸留所 - Highland Park DISTILLERY
ボウモアは、スコットランドでもウイスキーの製造が盛んなアイラ島で製造されたウイスキーであり、その中でも高い完成度を誇ることから非常に人気があります。
ボウモアのブルーチップカスクは希少性が高いため価値が非常に高騰しました。
ボウモアの蒸留所が存在するアイラ島の蒸留所成長率は、スコットランド全体でもトップクラスを誇っています。
マッカランと同様に人気銘柄のブルーチップカスクの高騰事例として参考にしましょう。
ボウモアの蒸留所について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
カスク投資におけるおすすめ銘柄の紹介は以上になりますが、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
ウイスキー投資のおすすめ銘柄とは?今話題のカスク投資もご紹介
最後は、ボトル投資における人気銘柄である山崎について簡単に紹介します。
山崎はサントリーが販売するジャパニーズウイスキーであり、近年のジャパニーズウイスキーブームによって品薄状態にあります。
オークションサイトでは定価以上の価格で出品されており、サントリーも値上げを続けている銘柄です。
また、山崎55年のような約8,500万円で落札された事例もあることから、山崎を投資目的で保有する人も増えています。
熟成年数によっては定価の倍や10倍以上で落札される銘柄もあり、日本のみならず世界が注目しているウイスキーになります。
ウイスキー投資における山崎の価値について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
近年では、ウイスキー投資への投資を検討した割合が半年で25.4%以上上昇したというデータもあります。
また、海外投資家の間で「経済的な不確実性の中で資産を守るために検討する投資はなにか」というアンケートを取ったところ、77.4%がウイスキーと回答しました。
海外投資家の間ではミレニアル世代(25~40歳)を中心にウイスキー投資家が増えています。
日本ではまだ普及していないウイスキー投資ですが、日本が海外に後れを取った理由はこれまでウイスキーカスクを購入するプラットフォームが確立されていなかったからです。
ウイスキー投資の認知度は確実に高まっており、今後は日本も含めた世界中でウイスキー投資家が増えていくことが予測されます。
ウイスキー投資の今後の展望について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキー投資を始める上で必要なことをすべて網羅して解説しました。
上記の内容を理解すれば、カスク投資を始めるための準備が整ったことになります。
当社の「カスクインベストメント」から自身の投資方針や、資産状況に合った最適なカスクを見つけてくださいね。