アルマニャックのおすすめ銘柄は? コニャックとの違い、美味しい飲み方を解説
- ウイスキー基礎知識
日本で製造・販売されているジャパニーズウイスキー(※1)は、山崎や響などの代表的な銘柄のコストは増加する一方ですが、低価格で購入できるブレンデッドウイスキーでコスパの良い銘柄が存在します。
日本人の口にも合いやすいように日本でブレンドされたブレンデッドウイスキーは低価格で購入しやすく、銘柄を選ぶことでパフォーマンスにも期待できることでしょう。
コスパ良くジャパニーズウイスキーを楽しむなら、現在の日本のウイスキーの飲み方の主流がハイボールであるため、ハイボールで飲むことを前提にした銘柄が多いことを理解しておきましょう。
この記事では、コスパの良いジャパニーズウイスキーのおすすめ銘柄を6つ紹介します。
この記事のポイント
(※1)ここで紹介するジャパニーズウイスキーは日本で製造・販売されているウイスキーを指し、日本洋酒酒造組合が制定したジャパニーズウイスキーの表示に関する自主基準を満たす銘柄ではありません。日本洋酒酒造組合の制定するジャパニーズウイスキーの定義は下記の記事で紹介しています。
「ジャパニーズウイスキー」の定義とは?
ジャパニーズウイスキー全体のコスパは、需要に供給が追いついていない蒸溜所の原酒不足事情、近年の物価高の影響もあり悪くなっています。
サントリーは毎年のように自社で販売しているウイスキーを値上げしていることからも、今であればコスパ良く楽しめる銘柄であっても、数年経てばコスパが悪くなるということも考えられる状況です。
特に近年ではコスパの良いウイスキーとして注目されていたニッカウイスキーの「フロム・ザ・バレル」も需要の増加により、品薄の状態になっています。
ジャパニーズウイスキーのコスパ事情は、悪いと言わざるを得ないほど値上げしているウイスキーもあり、今後も同様のコスパを保障することはできません。
しかし、国内で製造されたブレンデッドウイスキーであれば、価格も安くコスパの良い銘柄が存在しています。
ジャパニーズウイスキーの高騰の理由と現状についてはこちらの記事で解説しています。
ジャパニーズウイスキーの高騰はいつまで続く?理由と現状を解説!
価格の安いジャパニーズウイスキーをコスパ良く楽しむ方法を3つ紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
国内で生産される多くの低価格で購入できるブレンデッドウイスキーはストレートやロックなどの飲み方ではなく、ハイボールで飲むことを想定して製造されています。
そのため、コスパ良く楽しむのであれば、想定されている飲み方に合わせてハイボールで飲むのがおすすめです
ハイボールでも飲みにくい場合は、コーラ・ジンジャーエールなど炭酸ジュースで割ることで飲みやすくなることでしょう。
ハイボールをはじめにウイスキーを割る飲み方を前提として、ご自身の好みにあわせて割り材を変えることで、低価格のジャパニーズウイスキーは楽しみやすくなります。
炭酸水や、ジュースなどハイボールの割り材のおすすめはこちらの記事で解説します。
一般的なウイスキーボトルである700mlのボトルを購入するよりも、4Lタイプのボトルを購入するほうが1mlのウイスキーに対する購入価格は低くなります。
そのため、コスパをできる限り高めるなら、大容量のボトルを購入することをおすすめします。
ただし、すぐに飲みきれない量を購入しても、開封後にウイスキーは少しずつ劣化していくため、パフォーマンスの減少を加味して早く飲みたいところです。
そのため、飲むスピードによっては、大容量のボトルを購入することでウイスキーに対する満足度が低くなる可能性もあるため、注意が必要です。
ハイボールを飲む場合は、ウイスキー以外にも炭酸水などのコストがかかるため、ウイスキー以外にかかるコストの節約も考えたほうがいいでしょう。
炭酸水もできる限り安いものを選ぶか、まとめ買いを駆使して安く購入するなどの工夫が必要です。
こだわる人でコスパを高めるなら、炭酸水メーカーを購入するのも選択肢のひとつになります。
ジャパニーズウイスキーのコスパを考えるなら、ウイスキー以外のコストにも気を配りましょう。
ウイスキー以外にコストがかからないストレートは、ある意味では一番コスパの良い飲み方ではありますが、ハイボールで飲むことを前提としたジャパニーズウイスキーの場合はパフォーマンスが落ちます。
切り詰められるコストは切り詰めて、外せないこだわりや、パフォーマンスを落とさないようにバランスを探っていきましょう。
ハイボールのコスパについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
ハイボールにおすすめの安いウイスキーは? コスパのいい飲み方も解説
コスパの良いジャパニーズウイスキーのおすすめ銘柄を紹介します。
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/4901777284289/
サントリー 角瓶は、日本を代表する国産のブレンデッドウイスキーであり、知名度も高くコンビニ・スーパーで気軽に購入できます。
甘い香りとコクのある味わいはハイボールでも際立ち、飲み続けても飽きない深い風味を持っていることが特徴です。
4Lタイプのボトルもあるため、コスパでもコストを強く意識してジャパニーズウイスキーを飲みたい方におすすめになります。
Dear WHISKYはサントリー角瓶の構成原酒の一部を造る山崎蒸溜所へ実際に行ってきました!蒸溜所見学の様子やテイスティングをお届けしていますので、ぜひ併せてお楽しみください!
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/nikkablended/blacknikka/48613.html
ブラックニッカ ディープブレンドは、低価格でありながらウイスキーらしい濃厚で複雑な風味を実現したブラックニッカ クリアよりも少しだけ高い銘柄です。
華やかな甘さと柔らかなスモーク香、飲み方は必ずしもハイボールだけではなく、ロックやストレートも楽しめます。
コストとパフォーマンスのバランスが良いため、スタンダードボトルと比較して少し高くても質を求めたい方はブラックニッカの中でもディープブレンドを購入しましょう。
Dear WHISKYは、ブラックニッカ ディープブレンドの製造において重要な拠点である余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所の現地レポートをまとめていますので、気になる方はぜひチェックしてください。
画像引用:https://products.kirin.co.jp/alcohol/whisky_brandy/detail.html?id=6485
キリンウイスキー 陸は、高いアルコール度数でボトル詰めされている、ハイボールとロックで飲むことを前提にしたウイスキーです。
ハイボールにしても薄まらないフルーティーさと、深みのある味わいが特徴になります。
品薄にあるフロム・ザ・バレルと同様に高いアルコール度数でボトル詰めされていることから共通点を感じやすく、フロム・ザ・バレルの代わりに飲む普段飲みのウイスキーを探している人にもおすすめです。
画像引用:https://www.nikka.com/products/blended/super_nikka/
スーパーニッカは、ボトルデザインが特徴的であり、ここまで紹介した銘柄と比較すると価格は一段高くなりますが、パフォーマンスに優れています。
穏やかなピートと華やかな香味は驚くほど調和が取れており、スムースな口あたりとまろやかな味わいが魅力的です。
ハイボールはもちろん、水割りなどで食中酒として飲むと和食料理の味わいを邪魔しないため、おすすめになります。
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/4901777188198/
サントリー スペシャルリザーブは、白州を中心に使用したその特徴を楽しめるブレンデッドウイスキーであり、高級感のあるデザインでありながら比較的安く購入できます。
青リンゴの爽やかな香りと、クリーミーでまろやかな味わいが楽しめます。
ストレートで飲んでも抵抗を感じにくいほど、パフォーマンスが高く、コスパを強く求める人におすすめです。
サントリー スペシャルリザーブの種類と味わい、おすすめの飲み方
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/4901777279421/
知多は、知多蒸溜所のグレーン原酒を使用するシングルグレーンウイスキーであり、日本洋酒酒造組合の制定するジャパニーズウイスキーの定義に当てはまる銘柄で唯一コスパが期待できる銘柄です。
グレーンウイスキーらしいほのかに甘いライトな風味は、ハイボールの爽快感と相性が良いです。
コンビニでも流通していることがあるため入手しやすく、ブレンデッドウイスキー以外では一番コスパの良い銘柄となっています。
ジャパニーズウイスキーでコスパを求めることは、シングルモルトや一部のブレンデッドウイスキーにおいては難しいかもしれません。
しかし、日本人の口にも合いやすくコスパのいい銘柄も存在するため、特にハイボール好きの方はジャパニーズウイスキーからコストパフォーマンスの高い銘柄を探せば間違いありません。
反対にストレートやロックで飲むのが好きな方は、現在のジャパニーズウイスキーの飲み方の主流がハイボールであることから、必ずしも自分に合った銘柄を見つけられるとは限らないため、スコッチやバーボンなど海外のウイスキーに目を向けることもおすすめします。
美味しくて安いスコッチウイスキーはこちらの記事で紹介しています。