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ジャパニーズウイスキーの高級銘柄は? 高価格で落札された最高級銘柄も紹介

2023.11.29 / 最終更新日:2023.11.29

ジャパニーズウイスキーは、原酒不足による品薄状態にあることから、熟成年数の低い銘柄も高価格化しており、多くのシングルモルトが高級銘柄となっています。

熟成年数が表記されている銘柄であれば12年物であっても入手に1万円以上かかることもあり、最高級銘柄であれば億に近い価格で落札されたことがあります。

日本だけでなく、世界中のウイスキー愛好家にとってジャパニーズウイスキーの高級銘柄は憧れの存在であり、高騰するこの時代にジャパニーズウイスキーを飲むことは最高の贅沢といえるでしょう。

この記事では、ジャパニーズウイスキーの高級銘柄をオークションの高額落札事例にもなる最高級銘柄も含めて紹介します。

この記事のポイント

  • ジャパニーズウイスキーの高級銘柄を紹介
  • ジャパニーズウイスキーが高騰する理由を解説

ジャパニーズウイスキーは品薄状態にあるため価格が高騰しやすい

山崎をはじめとするジャパニーズウイスキーのシングルモルトや高級ブレンデッドを購入したいと考えたとき、品薄状態にありインターネットオークションなどで高騰していることに驚いた方や、すでに終売となって残念な思いをした方もいることでしょう。

ジャパニーズウイスキーを取り巻く事情が需要過多の供給不足であり、蒸溜所にストックしている原酒が不足していることから価格が高騰しやすい状態にあります

原酒不足の影響でシングルモルトの供給が不安定になり、品薄状態となったことで、二次流通を含めて高騰する場合や、終売となりプレミアがつくことで入手が困難になっています。

山崎などの知名度の高いジャパニーズウイスキーであれば、スタンダードな熟成年数といわれる12年物であってもすでに希望小売価格も10,000円を超えており、シングルモルト全体の入手難易度が高まっている状態にあるのです。

この状況は長期的に続くことが予想されており、本来入手が難しい状態であってはならない12年物が品薄であることも、一朝一夕で解決できる問題ではありません。

ジャパニーズウイスキーの高級銘柄が入手しにくい状態は、今後も続いていくことでしょう。

ジャパニーズウイスキーが高騰する理由や問題はこちらの記事で詳しく解説しています。

ジャパニーズウイスキーの高騰はいつまで続く?理由と現状を解説!

ジャパニーズウイスキーの高級銘柄選7選

ジャパニーズウイスキーの代表的な高級銘柄を7つ紹介します。

  • 山崎
  • 白州
  • 竹鶴
  • 余市
  • 宮城峡
  • イチローズモルト

ジャパニーズウイスキーにはここで紹介した銘柄以外にも種類があり、そこまで高騰していない銘柄もあります。

 

ジャパニーズウイスキー全体を詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

ジャパニーズウイスキーの種類!おすすめの美味しい銘柄をご紹介

山崎

画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/4901777188907/

山崎は、ジャパニーズウイスキーを代表する高級シングルモルトであり、基本的なラインナップにはノンエイジ・12年・18年・25年があります。

18年は定価で3万円を超える高級銘柄であり、25年は定価で10万円を超えますが、実際の入手は非常に難しい銘柄となっています。

ジャパニーズウイスキー特有のミズナラ樽の原酒とウイスキーにおいて王道的なシェリー樽の原酒を使用し、上質な味わいを生み出していることが特徴の高級銘柄です。

高騰する状態でどうしても山崎を飲みたい方はご自身の予算にあわせて選ぶことをおすすめしますが、定価以上の予算が必要になるケースや、そもそもお目当ての熟成年数の銘柄が売っておらず入手できないことも覚悟しておきましょう

ウイスキー山崎の種類ごとの特徴は?熟成年数によって変わる味わい

白州

画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/4901777159013/

白州は、山崎と同じサントリーから販売されるシングルモルトであり、同様に原酒不足の影響から高騰しています。

ラインナップも山崎と同様に、ノンエイジ、12年、18年、25年があり、熟成年数を重ねるほど品薄が深刻になることから、定価で入手することが非常に難しくなります。

軽やかなスモーキーフレーバーと爽やかな味わいが特徴的であり、熟成年数を重ねるほど完成度の高さをうかがえる高級銘柄です。

まずは入手しやすいノンエイジなどから入手して、高価格である熟成年数のある銘柄を購入すると、高級銘柄の洗練された味わいがわかることでしょう

白州は森が育んだウイスキー!種類と味の特徴を活かす飲み方を紹介

画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/4901777040427/

響は、ジャパニーズウイスキーのブレンデッドの最高峰とも呼ばれている銘柄です。

ラインナップはさまざまありますが、どの銘柄も品薄状態にあり、入手が困難な状態にあります。

花のように華やかな香りが特徴的であり、複雑な風味となめらかな口あたりから高級さがうかがえます。

ブレンデッドウイスキーの代表的な高級銘柄を入手するなら、響を探してみましょう

響はブレンデッドウイスキーの最高峰!種類や味とおいしい飲み方は?

竹鶴

画像引用:https://www.nikka.com/products/wwa/2018/

竹鶴は、ニッカウヰスキーを代表する銘柄であり、すでにノンエイジ以外のウイスキーが販売終了しています。

竹鶴はピュアモルトウイスキーと呼ばれますが、モルトウイスキーのみをブレンドしたブレンデッドウイスキーのことを指し、竹鶴をならってほかのジャパニーズウイスキーでもピュアモルトが発売されるようになりました。

スモーキーさなどの個性とフルーティーな甘みがあり飲みやすい味わいのバランスが良く、熟成によって円熟味を増していきます。

ノンエイジ以外は終売となっていることからプレミアがつくため入手困難な高級銘柄です

竹鶴の種類や味わい,おすすめの飲み方について徹底解説!

余市

画像引用:Amazon.co.jp

余市は、竹鶴を構成するモルトウイスキーのひとつであり、竹鶴とともに終売となっている高級銘柄です。

竹鶴はモルトウイスキーのみでブレンデッドウイスキーを構成する試みであり、余市はそのなかでも従来のモルトウイスキーが持つ特徴的な個性があります。

ピートスモークと潮気のある味わいが特徴的であり、麦芽の甘みのある味わいは熟成年数を重ねると複雑な風味へと変化していきます。

スコッチにおけるアイラウイスキーと似た特徴を持つことから愛好家から人気が高く、終売を理由に高騰している状態です

ウイスキー余市の特徴と種類!味わいを堪能するおすすめの飲み方は?

宮城峡

画像引用:https://www.syurui.co.jp/products/1272

宮城峡は、竹鶴を構成するモルトウイスキーであり、余市と宮城峡をブレンドすることで、ブレンデッドの竹鶴は完成します。

宮城峡はブレンデッドウイスキーにおけるグレーンウイスキーの役割を果たす銘柄であり、まろやかで飲みやすい味わいが特徴です。

フルーティーな香りや味わいが特徴的であり、クセが少なく熟成年数を重ねるほど果実の味わいが濃厚になっていきます。

スコッチでもスペイサイドモルトが好きな方に向いている銘柄です

宮城峡とは?種類や味わい、おすすめの飲み方を紹介!

イチローズモルト

画像引用:Amazon.co.jp

イチローズモルトは、今はなき羽生蒸溜所のモルト原酒と、現在も稼働している秩父蒸溜所のモルト原酒を使用した銘柄であり、その味わいの完成度から世界中で高く評価されています。

サントリーなどの大企業と比較すると生産量が少なく、世界的に需要も高いことから世界的なウイスキー品評会で評価されてから慢性的な品薄状態にある銘柄です。

ジャパニーズウイスキーの人気を支えるミズナラ樽を使用した銘柄が多くあり、どの銘柄も完成度の高いものとなっています。

特にかつての羽生蒸溜所のモルト原酒には限りがあることから、閉鎖した蒸溜所の原酒を使った銘柄は高騰しやすいといえるでしょう

秩父で生まれたウイスキー『イチローズモルト』とは?製法や種類をご紹介

ジャパニーズウイスキーの最高級銘柄3選

オークションなどで高額で落札されるジャパニーズウイスキーの最高級銘柄を3つ紹介します。

  • 山崎55年
  • 山崎50年
  • イチローズモルト カードシリーズ

山崎55年

画像引用:https://www.suntory.co.jp/news/article/13651.html

山崎55年は、2020年に抽選販売された銘柄であり、山崎を55年以上熟成させた最高級銘柄となります。

当時の日本円に換算すると約8,515万円で落札された事例もあり、憶に近い価値を持つジャパニーズウイスキーです。

サントリー公式のテイスティングノートによると、ミズナラ樽特有の伽羅や白檀を思わせる複雑な芳香、甘みとほろ苦さとウッディーな味わいを持ち、かすかな苦味と濃厚なフィニッシュが味わえるといわれています。

330万円の価格で約100本販売された限定銘柄が、年内にオークションに出品され、20倍以上の価格で落札された事例となりました

ウイスキーの山崎55年とは? オークションで最高価値を記録

山崎50年

画像引用:https://www.suntory.co.jp/news/2011/11243.html

山崎50年は、山崎55年よりも前に販売された山崎の最高級銘柄であり、3度にわたって先着順による販売形式がとられてきました。

現在ではあり得ない販売形式と考えるかもしれませんが、販売は2011年と世界的なジャパニーズウイスキーブームの前の時代であり、価格も100万円でしたが、当時も販売するたびに即完売するほどの人気だったようです。

伽羅と熟した果物のような甘さを含む豊かな芳香を持ち、口当たりがまろやかで、絹のように滑らかなコクを持ち、燻煙香と共に甘く長い余韻が続くとサントリーはウイスキーのテイストを語っています。

山崎50年が4,600万円で落札されたことをきっかけに、当時販売されることとなった山崎55年を含む最高級のジャパニーズウイスキーが注目されるきっかけとなりました

国産ウイスキー山崎50年とは? オークションでの落札事例も紹介

イチローズモルト カードシリーズ

画像引用:https://jpwhisky.net/2021/08/18/cardseries_auction/

イチローズモルトでは、羽生蒸溜所のモルト原酒を中心に使用した全54本となるカードシリーズが販売されました。

1本1本が高いプレミア価値を持つカードシリーズですが、全54本を集めたセットは約9,770万円で落札されています。

コレクション要素の強い商品でもあることから、ウイスキーコレクターの収集対象として注目されている銘柄です

まとめ

ジャパニーズウイスキーの高級銘柄は、品薄の影響で全体的に高騰しており、山崎55年を代表とする最高級銘柄の落札動向も注目されています。

高級銘柄の需要増加には、世界中のウイスキーコレクターがジャパニーズウイスキーを評価し、注目していることが理由として挙げられます。

世界にも認められるジャパニーズウイスキーを飲んでみたい方は、値は張りますがボトルで購入するか、バーなどで飲める場所を探して飲むことをおすすめします。

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